昨日から経済同友会のサマーセミナーで滋賀県朽木にある堀場製作所さんの研修所に1泊2日で行っておりました。
50人程の経営者がテーマ毎に分かれて二日間議論し、最後に発表をするというもので、私は人材育成というグループに参加させて頂きました。
規模、業種もバラバラの経営者と、同じテーマでしかも二日間に渡って議論するというのは、なかなかできない経験で大変面白いものでした。
その上、何度かある討論の間に、堀場社長の1時間の講演を挟み、そのお話を参考に又、議論するという贅沢なものでした。
よく最高顧問の事は書かせて頂いたりしていますが、堀場社長は又違った個性で大変素晴らしく、
大尊敬できる経営者です。
私は恵まれた事に、立場上や仕事上で、たくさんの素晴らしい会社にも出入りさせて頂きますが、
そんな中でも堀場製作所という会社が、トータルでいうと一番凄いのではないかと思っています。
その理由は、何と言っても堀場最高顧問の素晴らしさがありますが、それは、物理という証明できない物は無いという世界と、人間(医学)という、分からない事だらけの両極を極められたバランスから来る独特の発想と共に、日本で初めての学生ベンチャーとして堀場製作所を築いて来られた事、そしてもう一つは、日本でもこれ以上うまく行っている事業継承はないと思う程、違った個性で素晴らしい厚社長が、特に海外展開を中心に発展させて来られたからです。
そして、”おもしろおかしく”の社是で知られる様に、おもしろく、楽しく仕事をしないといけないという考えの下に、今尚、中小企業の精神を残して、常に新しい事へ挑戦していく風土があるのです。
何かを迷った時、”それは堀場らしいか?”という言葉が社員さんの中から自然に出てきて、そこが判断基準になると社員さん自らが仰る会社ですから、その浸透度合いが分かりますが、堀場社長のお話を聞いて更に驚いたのは、買収も含めた海外展開を行われている中、中国の会社では、中国人スタッフが忙しい年は旧正月でも自主的に出勤してくれる、その感覚は、労働問題に厳しいフランスでも同じであり、まだ作られて5年程のインドの子会社でも、先日行かれた際、インド人社員が
全員がホリバの社章付きのスーツで迎えてくれたと仰っていました。
自分の目の前で起こる事は、ニュースや世の中の常識で言われている事と違う事が多い、だから、実際に見なければいけない。
中国人はお金で動く、フランス人は働かない、という常識も、ホリバでは違って、どこの国の人であろうと、人は、文化に付いて来るのだ、と。
そして、継続は力であり、会社の力は”人”しかなく、その人を結集し、その会社の文化を創っていくにも、錦の御旗が必要であり、それが社是、理念であるという事でした。
”おもしろおかしく”思っているのは、作った最高顧問だけで、社員は皆、”おもしろおかしく”はないかもしれないが、それでも、それが錦の御旗で、そこに群がっていく事、その文化が、最も重要であるというお話で、やはり思った通り、総合一位!という感じでした。
買収した海外の企業の方が規模も大きく歴史もあるので、敬意を表して、名前は先方の意を尊重しようとしても、先方から社名に”HORIBA"を入れたいと言われると仰っていましたが、国籍関係なく、
皆が”HORIBA"の文化に惚れてしまうのだと思います。
これこそが、日本の強みを生かした、日本が目指すべきグローバル企業の姿ではないでしょうか?
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