2019年4月27日土曜日

beautiful harmony

今週は、あちこちで平成最後の~という言葉も聞かれましたし、ブログを書いている人でも多くの方が、このフレーズを使われると思いますが、私もこれが平成最後のブログとなります。
そして5月1日はウエダ本社の創業記念日で、令和元年の5月1日~82年目を迎える事になります。
そしてそんな時期を一緒に迎えていくべく、今週は来年度の採用の面接を行なっていました。
今年は特に、”起業する人限定採用”と掲げていましたので、多くの人が、うちの会社を目掛けて来てくれていて、本当に他社を考えていない様な人もいて、選考するのに悩ましいですが、令和の時代にまたがって擦り合わせをしていって、お互いにとって良いマッチングとなる様にしていきたいと思います。
今年入社した三名も、新卒の二人は、既に即戦力!と思わせてくれたり、最初から一番ウエダ本社の価値観が身についていますし、中途採用の女性も、飛ばし過ぎ?と心配するほど、吸収しようとする姿勢が素晴らしく、頼もしい限りですが、これもやはり価値観、方向性を合わせている事が、大きな力となっていると思います。
一方、既存のメンバーもそんな新メンバーに煽られたわけではないでしょうが、今週から、自分達で作り上げてくれたスキルズインベントリーというものに基づいて、各リーダーと共に、役割と目標との擦り合わせを行なってくれており、それぞれが大変前向きに自分の役割について考えてくれいています。
官邸で発表された令和の意味は、「見事に咲き誇る梅の花の様に、一人一人が明日への希望と共に、それぞれの花を大きく咲かせる事ができる日本でありたい」との願いを込めて、とありましたが、真にそれを求めていく様な国、人づくりを願いたいと思います。
決して”令”という字が”命令”の意味から来る様な、これまでの時代と同様の流れにならない様にしなければならないですし、我々の会社も、今芽生えて来ている、それぞれの役割意識とそれぞれの良さを生かして、令和の時代を海外に説明した意味である”beautiful harmony”と捉えて、それぞれの良さを結集して、奏でていきたいと思います。

2019年4月25日木曜日

使命感と自然体

今週は社内でも、出張で行く先々でも話題だらけの一週間でしたので、ハッキリ言って、詳細書けませんので、興味持って頂いている方は、FBも併せて見て頂けると、行動くらいは分かって頂けるかと思います。
今週は出張が長く、その話をベースに書く事にしますが、共通する気づきを考えるとすると、使命感と自然体というところでしょうか。
元々は、以前から参加させて頂いているトップフォーラムという勉強会が福島県で行われるので、木曜日朝から入る予定が、仕入先の代理店会が東京であった為、前日から東京入りして、木曜夜に福島に入る事にしました。
今回のトップフォーラムのゲストは、創業が1790年という大和川酒造店の佐藤彌右衛門会長というより、その会長が3.11の経験から、地域での自立したエネルギー供給を目指して作られた会津電力代表としての、会津、福島から挑戦しておられるお話でした。

折角福島に行くので、福島ひまわり里親プロジェクトの半田さんには連絡はしていたのですが、事務局長を務めておられる方が会津電力の役員でもあったので、半田さんもトップフォーラムのメンバーにも紹介できればと企んでいましたが、主宰の加藤さんのご配慮も頂き、皆さんにご紹介する事ができました。
佐藤さんのお話では、会津の消費電力は、会津の水力だけでも賄えて、それをKw10円で売ると3100億円となり、その金額は、会津のGDPの半分となるそうで、会津電力を成功させる事によって、消費から循環への流れに転換していくという事に強烈な使命感を持っておられるのが分かりました。
半田さんには、以前からずっと一度見て欲しいと言われていたクラロンさんにお連れ頂いたり、勉強会翌日は、予定して頂いていた会津ではなく泊りが郡山だった為、急遽にも関わらずその郡山で、丁度先日カンブリア宮殿に出ておられた柏屋さんや、その技法はもうお一人だけと言われる漆芸技法の折笠兆春さんの工房にもお連れ頂きましたが、この三社(者)から感じたのは、本物の方が持つ透明感というのか、自然体でした。
障がい者雇用、定年延長、女性活躍に向けての育休、産休など、そんな制度からの話でもなく、弱い立場の人も気持ちよく、安心して働ける為にはどうするか?という発想から、延長どころか死ぬまで働けるクラロンさん、当時は一店舗しかなく一か所しかないショーウインドウに、子供の言葉や感性が大事と、子供の詩を飾る事を決められ、以来45年間、子供の詩集を発行し続けておられる柏屋さん、それぞれから聞かれるのは、”だって当たり前でしょ?”という言葉です。

それは、社員に対して、地域に対して、関わる人に対して、皆の幸せを願うのは当たり前ですよね?ってことなのですが、それをそのまま実行され、続けていかれているのですから、ご本人達にとってはシンプルなのでしょうね。
個々についてもっと書きたいですが、又、ことある毎にお話できればと思います。
今週、うちの会社では、レゴシリアスプレイ、キミノテ講演、試写交流会、仲研プロジェクト、発酵食堂カモシカさんとのワークショップと、毎日、イベント、ワークショップが行われていて、スタッフも業務以外に大変だったかと思います。
ただ一方で、これだけ幅広く、色々な事を行なっている会社はそうないと思いますし、こんな状況が面白い!と思えれば、仕事が面白くなってくると思います。
そして、その様に思えるには、働くをデザインする、いい会社をデザインするという事において、その使命感から思えるか、働く人を幸せにしていく為には、こんな事は自然体でやっていけるのか、そんな風に思っていければ、これらに関わったり、参加したりする姿も変わり、上記の様な本物の会社さんに近づいていけるのだと思います。
でも私が90代まで代表でいたら、嫌がられているでしょうし、そこまでに、崩壊してるかもしれません。
私自身が、自然体で居られる様にするには、かなりの人間修行が必要そうです。

2019年4月14日日曜日

起業する人、福祉を通しての働き方

今週は、来年度採用の会社説明会を行いましたが、FBでもUPしていた通り、"起業する人限定採用”というものでした。
これについては、”よくあんな事をやりますね?” ”辞められる前提でいいんですか?”など、結構、聞かれましたので、ここで”タネ明かし”と言うと大げさですが、本人は至って普通というか、気持ちのまま出しただけ、という話から始めたいと思います。
そもそもの背景は、まず私自身の、”働く”や”仕事”に対する考えに基づいているのですが、今、社長だから言うのではなく、サラリーマン時代から、会社に従属して働くのではなく、自分のスタンスで、自分の仕事として”働く”という事が当たり前だと思っているので、”人”は意志を持った素晴らしい価値のあるものなのだから、そうすべきだろうと思っている事にあります。
又、サラリーマンから、独立創業、そしてウエダ本社に来てマイナスの処理と、一通り経験して、リスクや自由度などを考えると、トータル的に一番良いのは、社内ベンチャーではないか?と体験上思っているので、以前からスタッフにも社長になって、自分の好きな事をやって欲しいと言っていました。
そしてウエダ本社としては、ここ最近、色々な所とコラボし、事業が生まれかけているので、それを専門的に関わり、事業を立ち上げていってくれる人が必要になって来ており、ピッチを上げていく為にも、起業家精神を持っていて、ネタを自分のモノとして事業化していってくれる人が急募となってきていました。
というそれぞれの見地から、ウエダ本社に入社し、自分のやりたいネタを見つけて、経験を積んで、それを事業化してくれる人が、理想形ではあるのですが、とは言え、”起業する人”と掲げている以上、「経験積んでウエダ本社とは関係なく独立します!」という人でもOKで、そうなると、この人達をどうするの?というのが、多くの方の疑問なのだと思います。
この点については、”働くを彩る”というのが現在のウエダ本社のコンセプトですが、我々は日本のサラリーマンの働き方が、大きな社会課題であると思っており、皆がイキイキと働く社会を目指しているので、想いもなく、イヤイヤ働く人よりも、目的を持って自分の仕事として働く人が、例え短期間であっても集まってくれる方が、ウエダ本社の目指している方向には近づいていくので、その方がいいのです。
イキイキ働くと言うと、何となく、優秀な人が成果もバリバリ出して、というイメージもあるかも知れませんが、決してそうではなく、そもそもの背景で言う様に、それぞれが自分のスタンスで”能動的”に働いている状態を言っています。
自分のスタンスというと、イヤイヤでもそれぞれのスタンスではないか?という反論もありそうですが、言っているのは、想いの表し方や、結果の出し方で判断するのではなく、”人間”にしかできない”働く”について、それぞれの”生き方”の中で前向きに考えていくという事です。
今週は、16日にTRAFFFICで開催するキミノテプロジェクトイベントの打合せで、ルクロマリアージュに行きました。
キミノテプロジェクトについては、是非こちらをご覧頂きたいですが、そのベースキャンプともいうべき、障がいを持った子供達の放課後デイとして展開されているル・クッカーの様子を初めて見学させて頂きました。
そこでは、障がい児を持つお母さんから、「うちの子は無理ですよね?」という質問もよくあるそうですが、学校に行けなかった子供達が、”全て受け入れる”としたサナ共育を共通理念に、プロのシェフに教えてもらいながら、本当に楽しそうにお菓子作りをしている姿がありました。

ル・クッカーを運営するル・クロの黒岩さんは、一般の企業でも、人づくり、チームビルディングを行うにおいては、福祉を導入するのが一番効果的だと、自らの体験を持って言われますが、色々な障がい者の問題に関わる団体の様子を見ていても、それはよく感じます。
働く事で、人は成長し、人の役に立ち、人から求められる存在を作る事ができ、最も高度に、生きる喜びを感じる事ができるのだと思います。
どうしてそれを、多くの人は無駄に考え、一番多くの時間を費やす仕事をイヤイヤ、しょうがないからという感覚で浪費するのか? それが私自身の問題意識であり、それを世に問うていくのがウエダ本社としての活動だと思っています。
いみじくも、その日打合せを一緒にさせて頂いたGIVE&GIFT代表の中川さんから、「岡村さんは、どうして福祉に関わってるのですか?」と質問を受けたのですが、私にとってはベンチャーを立ち上げる人も、障がいを持って働きたいと思っている人もある意味同じで、働くという事でキラキラしている人が好きで応援もしたくなるのと、逆に、その人達や、その事業を応援し、広めていく事によって、日本の多くの”働く事”に意味を見い出せない人達に気づきを持ってもらう事が、自分の仕事だと思っているのと、自分自身の生きる意味だと思っているのだと思います。
という事で、16日にはキミノテプロジェクトイベントをTRAFFFICで開催しますが、今後このイベントも継続していきたいと思いますので、一度、話を聴きに来て頂きたいと思います。

2019年4月7日日曜日

ウエダ本社のスキルズインベントリー

今週は入社式から始まり、新入社員と先月末に入った中途社員含めて、3名を迎え入れる事ができました。

毎年最初の一週間は、新入社員に向けて、それぞれの部署で手作りの研修を行うのですが、その最初は私から、理念、ミッションの話として、全社員に配る”ウエダの指針”の背景から、基本理念〜経営理念〜経営指針〜行動指針の繋がり、そこから落とし込んだウエダベーシック10もその前文からの繋がりを、社長の約束を混じえて話するのですが、今年のメンバーには、自然に入っている感じで、今から先々が楽しみです。
又今週は、富士ゼロックスさんにご協力頂きながら、半年以上に渡ってリーダー中心に、今後、先輩が教えていくブラザー制度として整えていく為にも、スキルズイベントリーを行ってくれていたのですが、それに使用するシートの第一版?が完成し、まずはリーダーと全員の評価のすり合わせと、各自への役割についてのコメント記入を行っていました。
スキルズインベントリーとは言え、我々の作るものですから、ズバリの能力、スキルというものではなく、あくまでウエダ本社で求める人間像というもので、キャラクターインベントリーと言った方が良いかも知れません。
又同時に、ある企業と組織診断の開発も進めており、そちらで自社を診断してみると、このインベントリーを行なって来た成果か、リーダーは理念や働く事の意味に対しての意識が高い傾向にあるのですが、内務とコピー機販売などを行うチームが、低い傾向にあると出ており、私の課題意識とも合ったものでした。
ここ最近、オフィスを創る仕事では、我々の価値観に共鳴して頂いて、又価値を認めて頂いて仕事をさせて頂くケースが増えており、我々の価値観と仕事(働く事)が繋がって来ているのに対して、コピー機販売や、内務の仕事は、そこが繋がらず、まだまだ作業の域を越えられていないのだと思います。
最近特に、私がピッチを早めているからか、色々な連携のお話が一気に進んでいる感じで、なかなか説明できないのですが、とんでもない事になっていくワクワク感があります。
ただこの、凄い事になっていくかも?というワクワク感も、やっぱり価値観に関係するので、価値と思わない人には余計な事が増えていくだけかもしれません。
しかし長い人生、そして殆どの時間を費やす仕事を、”いい会社”でしないと、それこそ、嫌々働いたり、休日の趣味の為に我慢して淡々とこなすだけで行なっていては、本当に勿体ないと思うのです。
では”いい会社”って何でしょう?
確かに、沢山の人を雇って、沢山の利益を上げ、沢山の税金を納めている会社はそれだけで大きな貢献をしているのかも知れません。
ただそれが、環境なども含めて、世の中に負荷をかけての事であったとしたら、そのプラスマイナスは分からないか、実はマイナスの影響を与えている事もあると思います。
我々の思う”いい会社”は、世の中にトータル的にプラスの価値を提供する会社であり、それに向けてその会社で、自分の役割である仕事をしっかり行えば、それだけで世の中に価値を提供できるという仕組みになっている会社です。
そこを埋めていくのがウエダ本社のスキルズインベントリーであり、それぞれの行なってくれている仕事が、ウエダ本社の価値に増幅され、それがお客様や我々のステークホルダーズにしっかりと向いていく様にしていきたいと思います。
今週入って来てくれたメンバーは、そういう価値観を訴えて、何度も面接をした中で入って来てくれたので、我々の価値観のネイティブとも言え、その力を発揮してくれるのが楽しみです。
そして来週には、起業を目指す人限定採用の会社説明会を行いますが、予想をはるかに超える人が応募して来てくれています。
新たな人がドンドン加わっていって、スキルズインベントリーと組織診断がドンドン進化していくのも、又楽しみです。

貧しさを求めて優秀な学生は集まる

ある京大の先生から衝撃的な話を聞きました。
その先生は、韓国、朝鮮半島を中心に東アジアが専門の先生で、京大では大学院から、大学での一般教養も受け持っておられるので、一般大学生~院生と、全部の学部に渡って見ておられるそうですが、その上で、大変な危機感を持っておられるとのお話でした。
それは、何と言っても日本の最高レベルの大学でありながら、合格した時は喜んでいた受験生が、晴れて京大生となった4月には既に目の輝きを無くしていて、燃え尽きた感があるという事ですが、驚きなのは、それに対して、韓国の留学生に何故、京大に来たのか?を尋ねると、口々に、”貧しい環境を求めて来た”と答えるのだそうです。
韓国のエリートが行く様な大学は、三星や現代などが多額の寄付をしていて、校舎や設備は最新鋭、食堂は高級レストランの様相という環境らしく、そんな所では自分が磨かれないからと、校舎はボロボロ、使い古した木製の机や椅子で勉強するという、貧しい環境に身を置くために京大に来たという事なのだそうです。
日本での報道を見ていると、韓国も経済は厳しく、国内問題から目をそらすために、日本を標的にして、、、という様な論調で、日本の方が経済的にも、国力的にも、断然上だという様な印象を与えられますが、韓国エリートが日本に貧しさを求めて来ている現実に、いくつもの深刻な日本の問題を感じます。
京大に入った事で、既に燃え尽きてしまった、日本の最高レベルの学生たちは、どこに行くのでしょうか?
腐っても鯛というと語弊があるかもしれませんが、殆どの学生は、所謂、一流企業や、官僚になる人、政治家になる人もいるでしょう。
又、日本の重要な技術や、そのイノベーションを生み出そうとする研究者になっていく人など、多くの京大生は、日本の中核になる所に入って行かれるのだと思います。
間違えない様に補足をすると、京大の先生から聞いたから京大の話として書いているだけで、間違いなく京大だけの話ではなく、他の最高レベルの大学でも同じような状況だと思います。
ここ最近、焦りの様な話ばかりをしていますが、こんな状況で、チンタラとやっていては、間に合わない!という想いが強まるばかりなのと、一方では、素晴らしい能力を持った若者が沢山出て来ているのを知っているだけに、何とか、この力に乗って反転しないと!という想いが強まるばかりですので、ご容赦下さい(笑)
今週、中途採用で総合職の女性社員が入って来ました。
4月1日からの新入社員と一緒でも良かったのですが、基本的に募集もしていない時期に応募をして来てくれて、入社まで漕ぎ着けた人なので、一日でも先輩の方が良いだろうと、今週の入社にしました。
そして4月1日には、ウエダ本社を目指して、昨年の5月には入社する事を決めてくれていた二名の新入社員も入って来てくれます。
日本も一部では、能力ある若い人は、ピカピカの大企業ではなく、”貧しい”環境を求めて我々の様な会社にも集まって来てくれているのでしょうか?
残念ながら?うちは仕事柄オフィスは綺麗でボロボロの環境ではありませんが、そんな想いのある新しいメンバーも増強して、新たな元号の時代に向かって、ピッチを上げていきたいと思います。