信頼資本財団というのは、"信頼"が"資本"となって回っていく世の中にしないといけないという、アミタホールディングスの熊野会長が、上場益をつぎ込んで作られた財団ですが、私もこの、"信頼"が"資本"となって回る世の中に、という考え方には全く共鳴しており、我々はそれを企業や職場へ展開したいと、ご指導も仰ぎながらご一緒もさせて頂いております。
こちらもご指導も頂きながら、目指すべき企業姿勢のTOPとも言える伊那食品工業さんの社是、いい会社を作りましょう、そして塚越会長の年輪経営は、企業のあるべき姿を最も表していると思います。
又、その社是を真似て、いい会社を増やしましょうとされた鎌倉投信さんは、金融の世界で、お金の力を、いい企業をサポートする意志に変えていく事を目指しておられます。
働き方の変革、あちこちで議論されたり、標榜している会社もたくさん出てきましたが、いつももどかしい感じを受けます。
何故か?
当たり前ですが、それは手法やスキルの話ではなく、私の中で結論は明確になっているからです。
私の中でと言いましたが、私だけではないし、私などまだまだで、明確に分かっておられる会社、人も沢山おられるのですが、残念ながら日本全体においてはマイノリティーなのです。
これを何とか変えていきたい、これが私の想いでもあり、ウエダ本社の展開なのです。
うちの会社がリノベーションに乗り出したのも、KYOCAというビルを手掛けるのも、こういう力を結集すると、従来では無かった価値を生むという事を目に見える形にしたいからなのですが、
そんな中、先日大変嬉しい事がありました。
そのKYOCAというビルで、まだまだ課題だらけの所から、信頼や繋がりで価値創造をしていきたいからと、今後新たに関わる関係者は、私達のこの考えが分かる人、会社を集めていきたいとワガママを言わせて頂き、新たに決めるタイミングであったビルメンテナンスの会社を、その価値観に合った所を採用して頂きました。
それまでに暫定的に入って頂いていた会社さんが悪かったわけではなく、むしろお断りする際の電話でも、社長さんの対応などは素晴らしいものでした。
それでも、推薦させて頂いたワタナベ美装さんという会社は、実は一緒に仕事はした事はありませんでした。
元々は、何処かで私が講演した際にお越し頂き、その後、うちの考え、取り組みにも共鳴して頂き、セミナーや研修などに積極的に参加して頂いていました。
勿論、うちの話などに敏感に反応される会社さんですから、自社での取り組みや社員さんへの想いは、完全に負けているなあと思っている素晴らしい会社さんでした。
その会社さんに入って頂いて10日程経過した頃、うちの担当者がテナントに入って頂いている女性スタッフの方から、「清掃が素晴らしくなりました、対応して頂いてありがとうございました」とお礼を言われて驚いて帰ってきたのです。
「たかが掃除と言うなかれ」という本もありましたが、同じ様な清掃業務で、しかも私も見る限り、前の会社さんも悪くなかったのに、どこでそんなに違いが出るのか驚きですが、同時に、信頼が価値を生む事をまざまざと見れて大変嬉しく思ったのでした。
そして少しづつKYOCAには、そんな想いを持った人、信頼という資本を持ち、それを生かしていける人が集まり出しています。
いずれは、お金や条件だけを目指す人、利己的な考えだけを持った人が引っかかるゲートでも設けようかな。
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