今年10年目を迎える伊那フォーラムは、経営品質だけでもないのですが、何と言えば良いのか、
ある分野においてのオールスターの様なキャスティングでした。
第一部から、そう言えば、この組み合わせも見たことなかったなあという、大久保寛司さんと鬼澤慎人さんの対談から始まり、二部は、大久保さんコーディネーターで、塚越会長と川越胃腸病院の望月院長という、この分野においては、ツートップとも言える方の鼎談、そして第三部は、元々日本青年会議所時代に鬼澤さんが、日本を良くする為には地域を良くしなければならない、地域を良くする為には中小企業を良くしなければならないとの想いに呼応された、伊那フォーラム立ち上げの織井さん、高知で、今やネッツトヨタ南国さんと並ぶベンチマークされる企業に仕立てて来られた四国管財の中澤さん、そして京都でこの流れを作り、ある意味私に取ってもパートナーと言える人見さんをパネリストに鬼澤さんコーディネートという、三部のキャスティングに加えて、元リッツ日本支社長の高野さんや、鎌倉投信の鎌田さんなども飛び入りでお話しされるという、ぞれぞれの紹介だけで何話もブログが書けてしまう様なものでした。
そもそも水戸の鬼澤さんが、何故、信州伊那で、こんな事を呼び掛けられたのか?
ウォール街に勤められ、日本に戻って来られた際に、仲間の倒産を目の当たりにされ、家業継承に悩む織井さんと話す中で、伊那を、中小企業を元気にしていくメッカにしていこうとの話から、スタートして来られたそうですが、何故、伊那をメッカに?という事については、メッカという地の条件は、行きづらい事だそうで、伊那は適地なのだそうです。
勿論、それだけではなく、伊那には伊那食品さんが有り、塚越会長がおられるので、中小企業の社長達が巡礼?に来れるという地であるからでもあるそうです。
内容については、恵まれている事にそれぞれの方に勉強させて頂いている私にとっては、できていない事を再確認させられる事ばかりですが、一貫して出て来るのは空気感の話でした。
大袈裟ではなく、そこのスタッフの雰囲気、働き方を見るだけで涙が溢れて来るとまで評される川越胃腸病院さん、ブータン国王と親交が深い元世界銀行副総裁の西水美恵子さんが、同じ雰囲気と言われた事が契機で、丁度前日にブータンの大使がわざわざ来られた伊那食品さんには、良い"気"
が充満しており、それは、素晴らしい企業、組織、地域にも共通する事だという話です。
そして、それこそが企業、組織の価値で、これは直ぐに作れるものではないし、収益や効率だけを追いかけていては生み出せるものではないのです。
そこに行くには、まず想いがあって、企てがあって、そこを埋めて行く仕掛けと、そこに向かわせていくリーダーの資質が必要であり、TOPの人間力の差となるのです。
一緒に行った社員に感想を聞くと、社長と同じ事を言われてますね。という事ですが、これって一見喜ばしい事に聞こえますが、実はそうではないのです。
大久保さんが常々仰る事、"何を言うかではなく、誰が言うかなんですよ"
そういう差なのです。
しかし、その差を感じさせられるツートップとも言うべき塚越会長と望月院長がお話される会に、若手社員と一緒に行くという勇気と想いだけは分かってもらいたいですね。
決してMっ気からそうしているわけではありませんので(笑)
そして、日帰りなので懇親会にもでれず、折角来た社員にももっと雰囲気を味わって欲しかったなあと思っていると、何と塚越会長から、帰りに寄りなさいと言って頂き、うちの若手社員三人の為に、会長自ら、新しい施設などをご案内頂いたのです。
うちの会社も、伊那フォーラムの切欠にもなった鬼澤さんの想いや、それに呼応された大久保さん、京都で継承した人見さんのお陰で、こんな大きな資産を形成できる様になった事を自らが理解して、我々自身もこの価値を広めていかなくてはならないと思っています。
再来週18日からは、伊那フォーラムの流れを汲んだ京都フォーラムが二日目に行われる京都流議定書を行います。
今回は新しい場所での開催なので空気感はかなり心配ですが、京都流議定書も10周年を目指して、良い気を作りだしていきたいと思います。
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