2013年6月8日土曜日

大人な会社

先月卒業していった女性の代わりに、新たに事務が入りました。

この女性、ある老舗料亭で勤めていたのですが、最終面接で話を聞かせてもらった私自身が、大変勉強になりました。

老舗料亭ですから、徒弟制という料理の世界で、事務でも何も教えられない中、色々な事をやらなくてはならないという事、しかも、事務所や、事務などにはお金をかけないという、厳しい環境でありながら、その話が決して不満ではないのです。

それどころか、お客様のお出迎えなど、事務と関係ない仕事でも、やらなくてはならないという事や、自分の対応が悪いと、折角おいしい料理で満足してもらった事が台無しになってしまう、とか、何故、そんな風にできるの?という質問にも、お客様の為、お客様が喜ばれる事が嬉しい、などという意識を持っているのです。

多分、我々の会社の方が、経営品質など、社員満足、顧客満足、社会との調和などについても圧倒的に”勉強”していると思います。

ましてこの女性は、決して誇張する様なタイプではなく、事実を淡々と話すタイプだけに、余計に考えさえられました。

何故、決して環境が良いと言えない中で、不満にならないどころか、事務でありながら、お客様の事を考えて、向かって行く様になるのか?
それも教えられたり、マニュアルでもなく自主的に行うのか?と。

そこには、やはりブランド力、ロイヤリティー、誇りというものが強く作用しているのだと思います。

そしてもう一点は、高級店だけに、お客様が自ずとターゲッティングされていて、事務の人まで含めて皆が同じお客様に向いているのです。

これは強いですね。

我々の様なところは、この自社に誇りを持ってもらう事と、自社のお客様を明確にする事にずっと悪戦苦闘しているのですから。

やっぱり勉強だけ幾ら一所懸命やっても駄目だと思い知らされた気分でした。

やはり本質的な、誇りを持てる会社にする事、それを良いと思ってもらうお客様をしっかり作っていく事、それが普通に備わっている会社、そんな大人な会社がイイですね。





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