遅くなりましたが、先週の土曜日は中部経営塾に参加しました。
理由は二つ、一つは今年立ち上がった中部経営塾の第一回には参加できなかったからと、もう一つはゲストが元世界銀行副総裁の西水美恵子さんであったからでした。
西水さんのお話は一度、伊那食品に来られた際、正面の一番前でお聞かせ頂き、独特の空気感で、ある種の怖さも感じておりましたので、今回は真ん中辺りに座ろうとかな~と思って会場に入ると、三重県の市川先生が一番前に座っておられたので、そのお隣に座り、結局、又一番前でお聞かせ頂く事となりました。
普段は大変気さくにお話頂く西水さんを何故、怖く感じるか?
それは、”本気”のリーダーを目の前にして、自分の”本気”を映し出してしまって、キャイーンと逃げたくなるからだと思います。
内容については、この塾の代表を務められている櫻山さんのブログ
http://cherrychan.exblog.jp/17039225/ や見事に纏められている酒井さんのブログ
http://blog.goo.ne.jp/wild_card/e/4d0b44647d2a45b8c7d56f656bdc4260
をご覧頂ければと思いますが、世界から貧困を無くすことをミッションとした世界銀行、
という事は、目の前の貧困層の民がお客様であり、株主にも当たるという特殊な組織を、
その"お客様"の為に、を追求していける組織に改革されて来られた西水さんが、唯一メンター
として尊敬されるブータンの前国王、ジグミ・シンゲ・ワンチェク雷龍王4世のお話をさ
れるのですから、何を言っても言い訳、本気が足りないという話になってしまうのです。
という事で、リーダーとして聞きたいことはたくさんあったのですが、地雷をあえて踏みに行く様な事は避け、極貧の世界、それこそ、動物の様に生まれてから死ぬまで、ただ、生命を維持する為だけに同じ作業を行いながら、どうすることもできない状況を見てこられた西水さんには、全てにおいて無気力になってしまった日本がどの様に映り、どの様にするべきだと考えられるのか?と、天下国家をどうする?という大きなところからの質問で、逃げました(笑)
夢や希望などのレベルではなく、自分の時間を持つことなど有り得ない世界がある中、何もやりたくない、何でもあり過ぎるから故、有り難みも感じなくなった日本はどう思われているのか?興味があったのですが、それに対する答えは、意外にも、日本の貧困、格差は深刻だとの事でした。
特に、教育格差の問題で、貧困国から脱出していく初めは教育からであり、教育で変革をしていくのに、日本では、お金を持っていないと良い教育が受けられないという状況は、深刻な問題であるとの事でした。
又、グローバル人材の育成というのは全くピント外れだとも仰っていました。
グローバル人材など育成できるのではなく、その国の文化を持った人を使ってグローバル化するのであるとの事で、それで言うなら、その多様性を受け入れ、融合させていける人がグローバルな人材なのでしょうね。
という事は、ワンチェク国王などは正にグローバルな感覚であり、その感覚で見事に国内の人心を掌握あされたのですから、グローバルって事も、結局、人間力の勝負になるのではないでしょうか?
ん~、やっぱり、本気の差・・・何も質問できなくなりますね。。
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