その会の前に、メンバーの数名が招集されて、今年の運営について話がありました。
ずっと以前から最高顧問は、社長たる者、自分の会社の事だけ考えていれば良いという事ではなく、京都を如何によくするか、天下国家、世の中を如何に良くするかに心血を注がないといけないと仰っているのですが、今回はいつもにも増して、これからの日本を良くするには京都が頑張らないと駄目で、その為にも何とか、あなた方、4,50代の経営者が京都の為に行動を起こして欲しいと、コミットメントを迫られる程の勢いでした。
何故、京都なのか?については、海外から人を呼び込むというだけではなく、欧米でも和のテイストが分からないとイケてないと見なされるほど、注目されるコンテンツであること、又、"本物"を見極め、認める土壌がありますが、本物を追求する為にはオーナー系企業である事が重要だと仰っていました。
"本物"を追い続けていく為には、目先の利益、それこそ数値化された事だけの表面上の評価では限界があり、オーナーの想いや、使命感が無いと実現し得ないのです。
私も初めて知ったのですが、堀場製作所の放射能測定器は、他社とはレベルの違う"本物"で売れているそうですが、これは最高顧問が最初に開発され、60年間ずっと赤字の中、やり続けて来られていた商品で、それが今回、他社とはモノが違うという事で売れ、60年間の赤字を一掃したそうなのです。
勿論、原発事故という不幸な事があっての事なので、喜べる話ではないのですが、そういう論点ではなく、それだけの赤字の物を続けていけるのは、オーナー系しか絶対にできないし、そこに想いが無いとできない、そして"本物"は、そこまでの想いと継続があるから生まれていくものだという話で、それは京都でしかできないというお話でした。
最高顧問から直々にそこまで言われて断れる人は居ないでしょうから、この一年は、クオリアメンバーからも色々な動きが出てくるのではないか?と思います。
各云う私は、思いがけず、今年から思い切り京都の街に関わる事になると思います。
出席したいくつかの新年会でも、京都府、京都市のTOPの方々から京果会館http://www.kyoka-kaikan.jp/ 何とか成功させて欲しい"、"あそこがうまくいってくれると大変な活性化に繋がる"、"今後一番の注目エリアなので期待している"などなど、口々に言われていた様に、元々はビルの事しか考えていなかったのが、地域全体、京都駅西部エリアの活性化に関わっていかなくてはならなくなっています。
数年先には開発が進んで行くとは言え、現在はまだまだ集客が期待できる場所ではないですから、如何に、ここにわざわざ来る人を集めてくるのかがポイントであり、そんな役割を担う事になってしまったのです。
期待されているとは言え、現状、通常のやり方では失敗する可能性も高く、多くの方がお手並み拝見という中、私も正直、エラい事になったなあと思っていたところもありました。
元々、儲けというより、新たな挑戦という意味が強かったのですが、"食とデザイン"というコンセプトで展開するリノベーションプロジェクトこそ、全く次元の違う想いで、京都の為、食の安心、安全、そこに表れる、きめ細やかさや器用さを通して日本の良さを発信していく拠点にする!そんな決意を改めてさせて頂きました。
今回分かったのですが、京果会館のある場所は、平安時代初期、渤海使を迎賓する為に造られた東鴻臚館(ひがしこうろかん)が有った場所で、正に海外との、おもてなしのゲートだったのです。
そんな歴史的にも意味ある場所で、私の50代は、京果会館を通して、京都の為、日本の為に懸けていきたいと思います。
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