昨年後半から、所謂アベノミクス効果で、従来的な見方においては、景気は回復してきました。
今年も消費税増税があるとは言え、その反動も少なく、10%の増税までは計画通りに進んで行くと思われます。
アベノミクスについて、"新しい公共"的な展開を唱える人々からは、批判的な意見も聞かれますが、まずは、良かったのではないかと思います。
景気とは、"気"の有り様、ですから、まずは"気"をUPしないと始まりません。
その使い方や、支出を抑えるなどの問題はありますが、消費税増税は必要であり、誰かが行なっていかなくてはならず、今迄誰もその壁を越えられなかったのですから、皆の"気"をUPし、その壁を難無く突破するアベノミクスは、それだけでも大きな成果だと思います。
ただ、この流れの上に、2020年の東京オリンピックに向けて、バブル期と同じ様な建設を中心とした"好景気"が予想されますが、ここに向けて、皆の感覚、意識をどの様に変えていけるのか?が、本当に日本の行く末を決める事になる様に思います。
東京は開発中心に"好景気"に沸くのでしょうが、バブル期と違うのは、地方も同じ様に続いていく事はなく、東京と地方は全く違う動きになるでしょう。
その中で、より特殊化した東京で、日本全体、日本人全体の事を考えていって、大きく間違っていくのではないか心配です。
"気"の有り様をUPした中で、人口減少社会の先進国の進むべき価値観に大転換を図らなくてはならないと思うのですが、表面上は良くなった景気で、従来型の消費型資本主義が通用するとういう幻想を持たない様に注意していかなければなりません。
社会変革を興そうとする若者が増えていますが、新しい価値観を持った若者達には、是非強さを供えて、変革に臨んで欲しいと思います。
ダイアローグは益々重要になっていくでしょうが、現状行われているダイアローグは、同じ価値観の仲間で話している様な感じで、まだ"会話"の域から脱していない様に感じます。
ダイアローグは"対話"であり、本来は、違う立場や価値観の人々が話し合うものです。
アベノミクスであれ、TPPであれ、物事を進めるにおいては、必ず是非が有り、一方から見れば正しい事も反対から見れば間違いであり、それをそれぞれがつつきあっていたり、同じ立場の人がいくら話しても、より、対峙する構図に向かうだけで解決にはつながりません。
今年は、そろそろ"会話"から、違う立場の人と"対話"していく年にして、新しい価値に皆が気付き、そして、築いていく年にしていきたいものです。
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