2013年2月9日土曜日

大きな役回り

昨日、盛和塾京都の総会で今年度代表世話人となりました。

盛和塾というのは、今から30年前、京都の若手経営者が京セラ社長であった稲盛さんに、経営を教えて欲しいと日参し、25人で自主勉強会を開かれた事から始まったものです。

今では、アメリカ、ブラジル、中国、台湾など海外を含む70塾で8000名を超える塾生が集う組織となっているのですが、その経緯から”京都”というのは常に注目されているのです。

こういう会などの”役”については、決してなりたいわけではありませんが、お話があるというのは役割があるという事、又、自分に起こってくる事は全て必然であると常々考えていますので、通常であればこの大役もすんなりお受けしていたかもしれません。

しかし今回は塾として、私では不相応だという事と、ウエダ本社とその中の私に取って、今はあまりにもタイミングが悪く、本当にそんな事をやっていて良いのか?とかなり悩みました。

分かっていながらも結果的には手が遅れた事から、大口倒産で業績が落ちた時期と組織改革の時期が重なり、問題山積の中、新規展開の種を蒔きながら、漸く底打ちをし、良い芽もちらほら出掛かってきているタイミングでしたので、ここで間違うと、この数年間かけ
てきた事がパーになってしまうのではないか?、塾に対しても代表に求められる”時間”の捻出と責任が果たせるのか?なども考えたのですが、最終的には、やはりこれも、このタイミングで、お話を頂く事には意味があるのだと思い、お受けする事にしたのです。

代表になると自ずと、中途半端であった稲盛哲学の勉強ももっとしなくてはならないでしょうし、会社的にも、少しづつではありますが、それぞれの役割を発揮し出してくれてい
る中、私があまり口出しする時間が無くなる様に、神様が仕向けてくれたのかも知れないとも思いました(笑)

4年前にも世話人をやっていて、交代して以降は、塾に対しても思うところがあり、あまり参加していなかったのですが、代表になるので、久しぶりに参加する様になると、改め
て他の塾生から学ぶ事や、気づきも多く、やはり、今だからこそ、改めて勉強しなさいと言われている様に思います。

一部かも知れませんが、”そんな由緒ある会で、社長が代表になるという事は誇らしい”とも言ってくれ、社員にはそんな感情もあって、意外と喜んでくれるのだ、と気づかされました。

ただ現実的には、その盛和塾も30周年で記念行事を8月に京都で行なう事や、これも分不相応ながら理事を務める経済同友会でも、15年ぶりに京都開催となる西日本大会が京都流議
定書の翌週に開かれ、これも集客担当をしなくてはならず、7月、8月などは、イベント屋さん状態で大変だと思います。

しかしこれらの活動については、地位や名誉を求めているのではなく、これだけは自信を持って、”動機善なりや私心なかりしか”の精神で、行なっていると言えます。

そう言えば、中学生の時に一瞬、”役者”になりたいと思った事がありましたが、テレビや
映画ではなく、世の中という舞台で、大きな”役回り”を演じていくと考えれば面白いです
し、できるだけ大きな舞台でウエダ本社の社員もキャスティングしていきたいと思います。


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