日本がGDPで2位になったのは1968年だそうですが、これは明治維新から丁度100年目であり、不思議なのは、その日本に代わって中国が2位になった2011年は、辛亥革命から100年目であったとの事です。
それを見ると、日本と中国は同じ様に動いてきたのですが、違うのは、日本はここからインド、ブラジルなどに抜かれていくのに対して、中国はいずれ米国を抜き1位となっていくと言われています。
そんな時代をどう生きて行くのか?先日、同志社大学の次期学長になられる村田晃嗣さんがこれらから展開されてたお話は大変分かりやすいお話でした。
そのお話を聞いて、当たり前ですが、今後の日本は相当高いレベルでの国家観と、したたかさを兼ね備えていないと、舵取りはかなり難しいと思いました。
村田さん曰く、アメリカとの連携無くして日本は成り立たないと言われます。
しかしそれは、決して言いなりになるというのではなく、又中国と敵対すると言うのでもありません。
今後の日本は、韓国を始めアジア諸国と連携を深めるべきであり、それができるとアメリカとも連携していく事ができ、それができると、中国とも程よい距離感で付き合っていけ
るのだと仰っていましたが、私もその通りだと思います。
アメリカは、日本から出て行く可能性はあるが、中国が日本の隣から居なくなる事はない
と仰っていましたが、そんな所で、アメリカが好きで中国が嫌いだとか、中国とは組めないから、アメリカを取るとか、そんな発想では存在感など示していけないと思います。
これは国だからの話でもなく、企業においても、又そこで働く個人においても同じ事が言えると思います。
魂胆というとイメージは悪いですが、自分の目指したい方向を見据え、そこに向けて強み、独自性を築いていかなければならないのであって、自分の力が弱く独自では達成できないのであれば、色々と連携を図っていかなければならないのです。
いつからか、日本にはそのグランドデザインを描ける人が居なくなった様に思います。
昨日、京都文教大学さんで、うちがキャスティングをした太刀川英輔さんのお話を聞く機会がありました。
太刀川さんは目に見えないものをつくるというコンセプトで、建築からグラフィックに留まらず、幅広い分野で基本もしっかりできるデザイナーですが、デザインとは、単に意匠のデザインではなく、課題を解決する事だと取り組んでおられ、次々に成果を出されているのです。
国も企業も、本物の"デザイナー" を養成していくべき時代だと思いますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿