尾角光美さんのリヴオンの入社式が、うちの会社で行なわれました。
初めての事であり、それらしくもしたいので、応援してくれる人にも集まってもらい、”働く”ってなんだろうを皆で考える、温かい会にしたいという事でした。
その最後に、贈るメッセージを頼まれていたのですが、この新入の女性も含めて、参加者の半数が僧侶という中での挨拶でしたので、社員や、家族にすら話していなかった様な、死生観を話させて頂きました。
私も含め多くの経営者は、関わりのある人に対して責任を負って経営していく中で、宗教観~哲学と、どんどん深い所に入っていって、漸くそんな心境になる所を、20代の若い僧侶達は、必然的に身につけているので、一般的な働き方を話しても意味無く思え、もっと深い所から話をしないとと思った事と、普段では、重く受け止められるので遠慮する所を、ここでは安心して?深い所から話させてもらったのです。
働くという事については、役割を果たす事、役に立つ事、生きる事である、という話が当たり前に出てきて、普段、社員や、多くのサラリーマンにも考えて欲しいポイントが、呼吸をするかの様に出てくる姿を見ると、やはり宗教観が備わっていれば、人の考えも的を外す事はあまり無い様に思いましたし、今の日本に足らないのは正にこの点だとも痛感しました。
働き方を考える為には、生き方を考えないといけないですし、”生きる”を考えるには、”死ぬ”という事から考えないと、その意味はなかなか出て来ないと思います。
つまり死生観がないと、働くというものも、しっかり捉えられないのです。
何故、勉強しないといけないのですか?
何故良い学校に行かなくてはならないのですか?
そもそも良い学校って何ですか?
良い会社ってどんな会社でしょう?
何の為に働くのでしょう?
何故、お金が必要なのでしょう?
楽してお金を儲けて、楽しく過ごしても死んだら何か残るのでしょうか?
そもそも必ず死ぬのに何の為に生きるのでしょう?
私の場合、実は、そんな所から全て考えているので、やっている事は、その時々の役割で変わっていますが、生き方、方向性は、ずっと変わっていない様に思います。
安心して思い切り話をすると、ある僧侶から、是非、僧侶達に話をしに来て下さいと言われました(笑)
僧侶の方も迷われているのでしょうが、混迷の時代、社会との繋がりを期待したいと思いますし、リヴオンの行なっている、お寺の復興”寺ルネッサンス”は今後の日本にとって、本当に重要なプロジェクトだと思います。
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