2016年5月14日土曜日

信頼資本のタックスヘイブン

今週は久しぶりに東京出張もあり、ISLの野田社長、クラウドワークスの吉田社長、JINSの田中社長など、素晴らしい方々の所に、それぞれ別の用件で訪問させて頂きましたが、それぞれの皆さんの能力、構想力、そして、それを具体的な形にしていく実行力を感じ、大変刺激を受けて帰っての翌朝は、クオリア朝食会でした。

堀場最高顧問にご指導頂いてきたクオリアですが、お亡くなりになられた後、大変有り難い事に、息子さんである堀場製作所会長兼社長の堀場厚氏に引き継いで頂く事となり、初めての朝食会でした。

以前ブログにも書いた事がありますが、私は日本の企業において、親子間でこれだけ見事に、そのフィロソフィーを引き継ぎながら、別々の卓越したキャラクターを生かして発展されたという点で、最も見事な成功例だと思っています。

堀場雅夫氏、ワコールの塚本幸一氏、オムロンの立石一真氏、京セラの稲盛和夫氏など、京都には強烈な創業者がおられ、それこそ、堀場雅夫氏には、”自分達は会社の経営もさることながら、天下国家を考え、その為に協力して行動してきた。経営者たる者、そうあらなくてはならない”と、ご指導頂いて来ましたが、その一世代下の経営者の方で、私塾の様に下の経営者を指導されるケースはあまりなく、堀場厚氏も初めてだと仰っていました。

今や社員約7000人の内、4200人が外国人というグローバル企業にされたのは厚氏ですが、管理できる日本人に対して、狩猟型である欧米人を管理という意味ではなくマネージするには、”この人について行く”と本能的に思われないといけないと仰っていました。

そして、そんな風土を作るにも、その中で活躍できる日本人も育てるにも、一朝一夕にできるわけではなく、そう考えると、やはり会社の資産は人財しかなく、企業の強さはお金で買えないものをどれだけ持っているか?だというお話でした。


グローバルで大企業なのに、良い意味で中小企業的な風土、おもしろおかしくの社是の通り、自由闊達な雰囲気と団結力、様々なものが何とも言えないバランスがある様に感じるのは、厚氏曰く、マニュアル化されない事にどれだけ投資できているか?という事で、継続して行って来られたからだと思います。

稀代の親子名経営者にこんな形で勉強させて頂ける事、様々な方の繋がりから東京でも、素晴らしい方にお会いできる事、私にとってはこれらも、本当にお金で買えない資産だと思います。

こんな帳簿に載らない簿外の資産を集める、そんなタックスヘイブンを作っていきたいものです。


2016年5月8日日曜日

79年目からの足跡

今週はGWの合間の出勤でしたが、5月1日は78回目の創業記念日でした。

日曜日でもあり、79年目という事で、特段何もしていなかったのですが、FBで上げていると、色々とお声掛け頂く事も多く、積み重ねの重みを改めて感じていました。

自社の事であり、特に100年企業が1000社以上存在する京都では、79年目というのも目立つもの
ではないので、あまり意識していなかったのですが、先人達から継承された一日一日の積み重ね
の結果であるのですから、今居る我々もその重みを感じて、自分達の足跡をそこに積み重ねていかなくてはなりません。


新入社員も1か月が経ち、それぞれのキャラクターを出してくれていますが、今の所、働ける事が楽しい!この会社に入れて良かった!と言ってくれていたり、まだミスが許される間に克服したい!と積極的に電話に出てくれていたりで、皆に入ってもらって本当に良かったと思います。

誤解をされると困るのですが、我々の会社が素晴らしいと言っているのではありませんし、当たり前ですが、これから彼らも嫌になる事も沢山出てくるでしょう。

ただ我々は、でき得る限り、自社の大事にする事、価値観を発信し、それが良いと思う人に入って
もらいたいと思って、そこに一番時間と労力を掛けており、その事で少しでもミスマッチを無くしたいと思っているだけなのです。

又、ミスマッチを無くしたいというのも、決して会社側の都合だけで言っているのではありません。

大卒の新卒者が1年以内に10%強、3年以内では30%強、高卒者ではそれぞれ20%と40%の割合で退職するそうですが、人生において大変ウエイトの高い、働く事についてもっとしっかり考える事、勤める企業の価値観を見極める事は、それぞれの人にとっても大変重要な事だと思います。

ミスマッチを感じて、3年以内に辞めるのも、大変なロスですが、違う所で嫌々、やらされ感の中で
働いていくのも、両者にとっても大変大きなマイナスだと思います。

しかしその考え方も、あくまで私の考えであり、私が展開するウエダ本社として大事にしていきたいというものであって、企業によっては、大量に採用して、ふるいにかけて残る人だけが残れば良いという考えもありますし、それが間違いとも言えないと思います。

ただ、その考え方が主流を占めている中では、一人一人の違いを尊重して、その能力を伸ばして
いく世の中には向かいません。

ミスマッチを無くす為にも、自社の価値観をしっかり発信して、それに合う様な人を採用するという
姿勢の企業を増やしていく事だけでも、働くという事に対する考えや、まだまだその力が生かせていない女性、現在の枠組みで言うと障がい者と言われる人達の能力を生かせる社会になっていくと思います。

79年目から創業80年を目指していく我々が、そんな社会を広げていく為に
一日一日を積み重ねていき、100周年を迎える事ができれば、企業の価値観や日本人の働き方が少し変わったと言われる世の中になっていると思います。

79年目からも、一つ一つそんな足跡を残していきたいと思います。

2016年4月30日土曜日

人工知能で理想的な組織、町を作る

今週も色々な会が有りましたが、その中で、経済同友会で聴いた日立製作所の矢野和男氏の”人工知能はビジネスをどう変えるか”というお話は、内容、構成、皆さんの満足度という面で、私が出た今までの例会の中でも屈指のものだった様に思います。

人工知能とビッグデーターの関係性、そこから生まれるビジネスとその変化、又、人間としての幸福観など、幅広いお話を、感性とロジックという事のみならず、膨大なデーターと実験研究を合わせてのお話でした。

最近話題になった囲碁対決は、人工知能が人間を破ったという話ではなく、AIを活用した素人集団が、経験豊かな専門家を破る時代が来たという様に読み取るべきであるというお話で、ビジネスやシステムは全てAI化していくという事でした。

更に私がもっと興味を持ったのは、サービスや知的労働の革新が起こるという事で、AIが人の幸福感や生産性を測り最大化できるというお話でした。

後者のお話はオフィスや職場環境において、人をモチベートする事、交差する場や動線、コミュニケーションなどを研究し、価値を生み出す事を目指しているウエダ本社としても追いかけてきたテーマであり、それを証明して頂いたかの様なお話しで、大変勇気づけられました。

膨大なビックデーターを瞬時に処理し、それを学んでいく人工知能は凄い!ですが、考えてみれば、人間の体はもっと凄く、脳は何も命令していないのに、毎日同じ体を作っています。
生物学者の福岡伸一氏の表現を借りれば、”細胞同士が折り合いを成す”という様に、人工脳どころか、脳の指示無しに折り合いを成して勝手に毎日生成されているのです。

私が理想とする組織や、働き方のイメージはズバリそういう事なのですが、本来、人間というか生物はその様なものなのだから、企業であれ、組織であれ、或は町であれ、そんな摂理にのっとったものが一番自然なのではないかと思います。

先週行っていたポートランドという町も、何故、心地よいのかというと、誰かが利益誘導の為に、お金を投じて作ったのではなく、細胞同士が折り合いを成した様な出来上がり方の町だからかもしれません。

そう考えると、全ての物が、分子や細胞が折り合いを成しながら体系立てている中で、一部の人間という生物だけが強欲に動いて歪めていっているのではないかと思います。

そんな中、人工知能というものは、一旦強欲さを取り去り、再度元の脳に戻す様な役割を果たしているのかもしれません。

矢野氏が講演の冒頭で、人工知能の紹介で使われた映像は、ロボットが鉄棒を行うのですが、初めは動きがバラバラで全く回れないのが、失敗のデーターを分析して、動きを修正し、1分もすれば見事に回り出すというものでしたが、いずれは、強欲に駆られてバランスを失った人間の心も分析して、自動的に修正する人工知能も生んで行って欲しいものです。

2016年4月24日日曜日

ポートランド レポート



今週は日曜日から米国のポートランドに行っておりました。

 
 数年前から、ソーシャルや町づくりなどで活動して  いる人達の間では最も注目されていた都市だけ  に、ずっと行きたかったのですが、今回、副委員長  を務めている京都経済同友会のイノベーションと  大学を考える委員会での視察があり、その役割と  いうよりは、是非行きたい!の一心で参加して来  ました。

 今や全米で最も住みたい町、しかも30代を中心に  若者が住みたい町と言われるポートランドも、以前  はかなり荒んでいて、危ない町だったそうです。

 何故そこから今の様な注目の町になったのか?を  聞いていると、切欠は食、それも地元の食材であ  ったそうです。

ニューヨークやロサンゼルスなどの地価が高騰して、都心では店を出せないシェフ達が、豊富な食材に目をつけ、それを生かしたレストランを作り出した事から、クラフトマンやアーティストなど同様の価値観を持つ人が集まり、魅力的な町へと変貌していったのだそうです。


ホールフーズマーケットという全米中心に展開すオーガニック中心のスーパーにも行って感激していると、何とポートランドではその先を行っており、ホールフーズでさえ、地元のニューシーズンズというスーパーに駆逐されていっているとの事でした。




ニューシーズンズでは、オーガ ニック、無添加に加えて、 半径何マイル以内かの地元から仕 入れるという事も徹底しているそうで、そんな店が支持されるという民度というのも素晴らしいと感じました。



独立系としては世界最大と言われるパウエルという本屋さんは日本のTサイトのレベルを遥かに凌ぐ規模でした。

こんな一つ一つが、多大な投資をしてハコモノを作ったというのではなく、むしろ逆で、中身から作っていったものが、ジワジワと広がり大きくなったというイメージで、この感覚こそ日本が吸収すべきものなのですが、まだ時間かかるでしょうかね。










                                            泊まりは、そんな流れの中心でもあるエースホテルでしたが、そこでは、ホテル利用者ではない人達が、電源を使用して、仕事やネットサーフを行っていました。

そんな場が価値を生むのですが、杓子定規に決まりや皆と同じを重んじる日本で、どこまで許せるか?がポイントでしょうね。


2016年4月16日土曜日

当事者意識を持つこと

一昨日熊本で大地震が発生し、これを書いている土曜日でも余震レベルではない大きな地震が続いており、予断を許さない状況です。

とても他人事にはなれない理由が二点あるのですが、それは、以前からブログもご覧頂いている方は知って頂いている通り、阪神淡路の大震災を、やはり震度7の神戸市でまともに被災した経験がある事と、今回前日まで福岡におり、新たに九州で活動されている沢山の方と繋がった事からです。

東日本大震災から5年、まだまだ問題山積である東北の方々と共に、また熊本で被災された方々にも、長期的な視点での支援が必要だと思います。

今週は、そのお呼び頂いた、福岡県中小企業家同友会ソーシャルビジネス委員会での事を書こうと思っていたのですが、少し内容を変えてみたいと思います。

今回のお話は元々、私が良いと思うリノベの方向、在り方で最も成功されているスペースRデザインhttp://www.space-r.net/ 𠮷原住宅代表の𠮷原さんからお誘い頂いたのですが、まだまだ本業とソーシャルビジネスを別物として捉える会社が多く、その辺りの関係性というか、ソーシャルビジネスに取り組む事が、自社に役立つ事なのだと思える切欠を作って欲しいとの、ハードルの高いリクエストでした(笑)

又、2週間程前に京都で、𠮷原さんと共に、イクボス推進事業などを手掛けられている委員長の小津さん、消滅都市と言われる大牟田市の町づくりを使命とされている冨山さんと打合せさせて頂いたのですが、皆さんの活動が素晴らしい中、それこそ、私自身が、気持ちの動きのまま行って来た展開しか話できないという事での講演でした。

愛知県の中小企業家同友会さんからも30代の経営者13名が来られており、前日の町歩きから、熱心に参加しておられました。

講演後の質問でも、その30代経営者のメンバーで、初対面でも好感度が持て、話しぶりからも、素晴らしい人物像と能力が伺える方でしたが、ソーシャルビジネスという事はやりたいが、何をやればいいか?率直に言って分らないというお話でした。

聞くとその方は四代目との事でしたので、”それだけ続くという事は、とても世間(社会)に背を向けてやって来られたとは思えないので、まずは自社の中に、それだけ続いて来られた強みがあり、そこには社会に対して役に立つ要素がある筈なので、そういう目で見直してみては?とお答えしたのですが、何となく、変な話ですが、この勉強会では、却って大きな可能性を感じました。

よく話題にしていますが、昨今のソーシャル~というものには、かなり表面的、トレンド的なものが多く、何か違和感を持っていたのですが、真面目にしっかりと事業を続けて来られた会社が、そこにある社会に向けての価値を見出す事が、地に足ついた形で、実際、今後の日本を良くしていく可能性があると感じたからです。

ソーシャルビジネスというと、本業は本業として、それ以外に、わざわざ新規で、社会にとって良い事を作っていかなくてはいけない様に思われるのですが、そうではなく、そもそも社会に役立つ為に事業があり、それを永続させていこうとすると、自社だけが良いという選択肢は出てこないので、社会(世間)にとって良い存在が生まれる筈なのです。

𠮷原さんのリノベーションが好きなのは、決して、作り手の自己満足や押しつけではなく、そこに在る小さい種が自然増殖的に広がっていく感じであり、その土壌作りを行っておられるという事で、これからの日本においては、これしかないという価値創造の有りかただからです。

東京⇔地方、中央集権⇔地方自治、指示命令⇔自主・自立、大企業⇔中小企業、
標準化・均一性⇔多様性、作り手(メーカー)⇔利用者(消費者)などなど、全て同じ構図です。

私は左側が悪いと言っているのではありません。
以前の様に左側で通用する事が限られているのに、その頭で考えるのが間違いだと思うのです。

これからは右側の価値観で動かしていかないと立ち行かなくなりますし、その為には自分事と捉えていく人を増やしていかなくてはなりません。

我々は、地震や災害なんて自分には降りかからないと勝手に思っています。
何の確証もないのに。

そして悲しいかな、遠くの災難は他人事になってしまいます。

今回の地震も日本だから大騒ぎしますが、遠くの外国だと、一瞬のニュースで終わります。

その国内でも、距離が近かったり、関係性が近い人は心配しますが、その距離が遠いと、他人事になってしまいます。

私も偉そうな事は言えません。

たまたま、被災経験があり、今回も前日に九州に居たから、距離が近いだけなのですが、こんな困った事、大変な人が居るという社会課題に対して、少しでも自分事と思える様にする事、それを事業でも意識する事、それこそが、本質的なソーシャルビジネスだと思います。

一日も早い復興をお祈りしますという締めは綺麗ですが、それをよりも、多くの人が当事者意識を持って長期的に意識を持っていく事、そんなソーシャルキャピタルを増やしていきたいものです。


2016年4月9日土曜日

ソーシャルビジネスって何でしょう?

今週は色々と嬉しい事がありました。

ウエダ本社で開催して頂いている、大久保寛司さんの連続講座「いい会社実践塾」で、元タカラジェンヌの妃乃あんじさんがゲストで来られ、再会も嬉しかったのですが、約8か月の間の進化ぶりと、私も知らなかった彼女の強い思いが伝わる様に構成されていて、大きな広がりを感じて感激しました。

あんじさんは昨年の6月頃、ある方から紹介されたのですが、少しのお話の中でも、宝塚を退団し、東北の子供たちの支援を、自分の貯金を崩してまで継続して行なわれている話を聞き、何とかできないものか?と考えていました。

とは言え、この活動を助けるには、まず構成をしっかりして広める事が重要だと思い、大久保さんに紹介する為にも、京都流議定書で司会として来て頂いたのですが、その後はいつものごとく大久保さんが日本郵政を始め、糸井重里さんにまで紹介され、みるみる活躍をしていかれたのでした。

今回、そんな話を初めて直接聞かせてもらう事ができ、そこまでやっていたのかあ、と感心させられる反面、浅くしか見れてなかった事に、反省もさせられました。

大久保さんからも、最近ではイノベーター達の紹介屋の様な存在と言われるのですが、いい活動をしていれば誰彼となく紹介しているわけではなく、思いがピュアで、腹を据えて取り掛かっている人で、伝え方を分り易くできれば、多くの人を巻き込んでいく魅力のある人というフィルターにはかけていて、京都流議定書がそんな人達の飛躍の場となっている事は一番嬉しい事です。

今週は、門川市長の所に、今年の京都流議定書のご説明に伺ってきました。

第一回からずっとご出演頂いているだけでなく、ゲストなども一緒に考え、時には自らお誘い頂いた事もある程、思い入れも持って頂いているのですが、今年で九年継続している事で、これも有難い事に、今の京都市のソーシャルビジネスへの流れを作ったとまでご評価頂いています。

金曜日には、副委員長を務めている経済同友会のイノベーションと大学を考える委員会が、龍谷大学で行なわれるのも素晴らしいですが、NPOセンターや、地域創造基金を立ち上げて来られた深尾さんに経済同友会で話してもらうのも、なかなか良い交差感だと思いました。
日本においてのNPO活動の発展を支えて来られた深尾さんからは、地域でお金を回していくローカルファイナンスについて伺いましたが、ソーシャルビジネスと言わずとも、地域で根付く会社、長く継続する会社をしっかりさせていく事の重要性を再認識しました。

先週入社した新人たちは今週は研修でした。
うちの研修は、社員達で作り社員達が講師となるものですが、それ以外に、これまた今週京都で開催されていた鬼澤さんの講演にも参加させました。

何故、独自性が必要か? 

変えるべき事と変えない事 

経営理念、戦略、成果の繋がりなど、

対話を交えて分り易くお話頂きました。

ここ数年、マイケルポーターがCSV(共通価値の創造)として、本業に即した形で社会的課題を解決する取り組みを行っていくべきと提唱した事が新しい指針の様にも言われていますが、今週もこれだけ周りで、色々な事が起こり、ありがたい評価も頂く中で、ウエダ本社としてもわざわざCSV、ソーシャルビジネスなどという学問の様な話ではなく、ローカル(地域)と人に役立つ存在になりたいと感じましたし、あとはパーツを繋いでいくだけなのですが。

そう言いつつも来週は福岡で、ソーシャルビジネスのテーマで講演させて頂くのですが、偉そうに講演というより、皆さんともお話し、考えを整理してきたいと思います。

2016年4月2日土曜日

フィロソフィーを分解すると

今週は一般的には年度末と新年度という週で最盛期でしたが、スタッフはフル回転でやってくれ、現場も内務も大きな事故、問題もなく年度末を終える事ができました。

長年の課題である、個々の動きを組織力にするという事においては、初めてと言っても過言ではなく、絡み合う気配が出てきました。

現場も仕事を割り振り、チームでカバーしていたのと、内務では一番のベテランが長期に休む中、まだ不慣れな業務も、残りのメンバーで見事に乗り切ってくれました。

皆が忙しく、相手してもらえない私は、かえって来客の時間や、会合に参加する事ができ、今週も又、有り難い出会いもありました。

そんな中でも、今までに何度かしかお目に掛かっていない方が、ブログやFBをしっかり見て頂いていたり、共感するからとわざわざお越し頂く事もありました。

4月1日には4人の新入社員が入社しました。

高卒の新入社員の話は何度か書いてもいましたが、大卒の新入社員も有り難い存在で、彼は募集もしていない中、ウエダ本社に入りたいと、リリースなどを手掛けられた大室先生(京都ソーシャルビジネス研究所長)に数か月に渡って相談に行き、入社してきてくれたのです。

この数年、うちの会社では採用できる人数も少ないので、全く募集はせず、価値観を知って頂いている先生からの紹介や、希望してくれる学生を採用しているのですが、この大手志向で、中小企業が採用に苦労する時代に、大変有り難い話ですが、これも共感、信頼が、大きな価値になっているのだと思います。

企業風土を変えたい、オフィスを変えたい、というお客様が逆指名でお声掛け頂くケースも出てきていますが、これも我々の考え方に賛同してもらっている事がビジネスにも繋がってきている現れです。

ある意味、中小企業は数を追いかける必要がないので、周りに左右されず、自分の所の価値を発信していく事こそが、実は一番の攻めでもあり防御になると思います。

という事で、入社式後から始まる新入社員の研修の最初は私が担当して、ウエダ本社の理念からスタートします。

それもお題目の様な理念ではなく、何の為に生きるのでしょう?という所から、ウエダ本社としての基本理念~経営理念~経営指針~行動指針、そして、ウエダの指針から前文のついたウエダベーシック10の構成を説明するのです。

また、そんな哲学、理念という事ばかり言っていると、重い話ばかりと言われるかもしれませんが、やっぱり強い会社は、それがどれだけ継承されるかだと思います。

今週、昨年亡くなられた堀場最高顧問にご指導頂いていたクオリアの会があり、今後どうするかにおいて、ご子息である堀場厚社長にお越し頂きました。

以前から私は、これだけ見事に、親子間で事業継承、それも、それぞれのキャラクターを生かし、息子さんが新たな展開で発展をされながら、社是の”おもしろおかしく”という独特の風土が継承されているケースは日本全国でも稀有な存在だと思っていますが、創業者が亡くなり、規模もドンドン大きくなる中で、理念がどこまで継承され、良い意味で、家族的、中小企業的風土で展開できるのかは、興味ある所です。


哲学=フィロソフィーとは、phiro=”愛する” sophia=”知識” というギリシャ語から来ているらしいのですが、堀場社長のお話を聞いていても、素晴らしいと思う会社は、人(ステークホルダー全て)を”愛し”、人の可能性を信じる事に”知識”を向けている様に感じます。

おかしくなっていっている大企業は、数字を”愛して”、それを最大化する”知識”にばかり目を向けていたのではないでしょうか?

我々としても、今週入ってくれた新入社員も含めて、本来の意味のphilosophyを皆で共有していきたいと思います。


2016年3月27日日曜日

人間関係資本を増やす生き方

今週もありがたい事に、人間関係資本を強く感じる事ばかりでした。

来月、福岡中小企業家同友会のソーシャルビジネス研究会にお呼び頂いているのですが、その講演内容などの打合せで、冷泉荘、山王マンションという、リノベーションでは有名な物件のオーナでもある吉原さんと委員会の方々にお越し頂いていました。

𠮷原さんのリノベーションは、単に、設計で形を作ったというものではなく、ビルの味を生かして、そのビルに意味を持たせ、それに合う人やテナントをじっくりと作っていったというもので、正に、人や繋がりを価値にしたリノベーションの代表だと思います。

その𠮷原さんが所属されるソーシャルビジネスの委員会での講演という光栄なお話なのですが、まずこの事自体が、繋がりや、そこに至る想いが価値を生んでくれたと思います。

同行して来られた方々も、お話を聞くとそれぞれの活動が、やはり人の繋がりを生かしたもので大変素晴らしく、その方々の前でお話をするのは、相当ハードルが高く感じました。

今週には、ガイアの夜明け放送直後のDariKhttp://www.dari-k.com/の吉野さんと、食事にも行きました。

以前から、何度か顔を合わせて、プレゼンなども聞いた事はありましたが、じっくり、しかも二人で話をするというのは初めてで、最近のイノベーターでもピカ一とは思っていましたが、これまでの経緯やそれに対する考えをお聞ききし、卓越した知力、胆力、行動力、加えて、そんな能力がありながら、人を惹きつける謙虚さまでを持つ彼に感服しきりでした。

又、チョコレート製造も、インドネシアで知ったカカオ農家がその価値に気づかず、ただただ食べる為だけに、人生を半ば諦めた感じで顔を曇らせて作業をする姿に憤りすら感じ、彼らの働き方や生き方を変えて欲しいと思ったからだとの事でした。

他にも沢山いるイノベーター達とも少し違う感じを受けていたのですが、まだまだ30代半ばなのに、生きるという事や、生命、人とは?という所から湧き出て来る感覚を持っている所に、ホンモノを感じるからだと思いました。


土曜日には、やはりその生き方から尊敬するアミタホールディングスの熊野会長の、サプライズの還暦お祝いパーティーに出席させて頂きました。

まだ環境などという概念が全く無かった時代から、リサイクル、循環型社会を作るという事を目指されたのですが、それは、お婆さんに育てられ苦労をして来られた会長が、自分には捨てられたという想いがあり、捨てられる物に対する、執着というのか、捨てられる様な不必要な物など無いという強烈な反発心からでした。

それだけに、人を信用したいが信用しきれないという葛藤を抜け、環境という分野で上場までさせ、様々な体感、確証から、特に3.11以降は自然資本と人間関係資本の増加に資する事業のみを行うと宣言されるに至っていました。

そんな会長の経緯も、何度も食事などを共にさせて頂きながら直接お聞かせ頂いていたので、還暦の祝いは要らないと仰っていたにも関わらず、社員さんが数か月前から用意もされ、サプライズパーティーまで用意されていたという事に、私も、本当に嬉しかったのと共に、会長の様に、生き方が恰好いい男になりたいと思いました。

これ以外にも今週も色々な素晴らしい方々と会い、話しもして、私も本当に恵まれていると思います。

そんな人間関係資本が蓄積してきているので、それを私自身が、企業会計で言えば、回転率を上げてパフォーマンスを高めていかなくてはならないですし、その為には、私自身も、格好いい生き方をしていきたいと思います。





2016年3月20日日曜日

扇動されない個人

ここ最近、保育園落ちた・・の話題や野球界のお金の問題などが、話題となってますが、それこそ、日本は、どうかしてないでしょうか?

短絡的、表面的な話で、違う問題を混ぜこぜに議論?し、一方方向に扇動する方も問題ですが、扇動される側も憂うべき問題だと思います。

反対であれ、議論というレベルであれば健全なのですが、問題は、一言の印象だけで一挙に悪者に仕立てられる、追いつめて行く風潮であり、それに多くの人が乗っているという状況で、マスコミが又、知ってか知らずか(知らずであれば、それはそれで、深刻なレベルですが)、こぞって助長させるというレベルが深刻であり、もっと冷静に、問題の本質は何かを考える様にしなくてはいけないと思います。

保育園の話は、個人のネット上の愚痴であり、それを何か意図を持った人が拾い上げ流れを作ると、後は、その方向に扇動されてしまう、ネット(SNS)社会の負の恐ろしさを感じます。

巨人選手の野球での賭けという問題から、チーム内で賞金や罰金を出して半ば盛り上げる為に行なっている事を同じ問題の様に取り上げ、阪神でも・・ソフトバンクでも・・という見出しで書くマスコミの短絡的な報道を見て情けなく思っていると、”お金を掛ける”というその言葉だけで混在し、その流れに乗ってしまうという問題、又、そうなっていくとそこに異を唱えられない様な風潮にまでなるという事を、もっと憂慮すべきです。

リーダーシップを勉強すると、リーダーは誰にでも分るシンプルな言葉で伝えなければならないとなりますが、米国の大統領選を見ていても、どこの国の人も、ちょっとした話法で扇動されるのだと感じます。

それだけに、扇動型リーダーを選ぶ際は、よりその人の器を見極め、理念、哲学をしっかり見極めないと、取り返しのつかない方向に進んでしまいます。

しかし、おしなべて、どの世界でも、度量を持った人が少なくなって来ている中で、扇動型、扇動する手法というものは危険も大きく、それだけに余計に受信側もレベルを高めないといけないと思います。

土曜日には、KYOCAで京都移住計画さんのイベントがありました。
そこには、移住を希望する人、移住した人が集っていましたが、今や全国に広がりを見せる移住計画は、各地にある魅力に目を向ける視点、機会を与えていっています。

同じ日に開催されていた京都市100人委員会のNEXTフォーラムは、5期に渡った100人委員会の市民メンバーが集まり、今後を話し合うものでしたが、自分事とする京都市民の広がり、活動が確実に根を張り、ジワジワと広がっているのを感じました。

扇動型リーダーに委ねられない時代、我々自身が受信者としても、表面上の短絡的な言葉に囚われるのではなく、深く捉えて自分事として考えていく事が重要ですし、マスコミなども、そんなジワジワとした気配も含めて、しっかりとした文脈を伝えて、育てる役割を担って欲しいと思います。

その為には、又、我々が、売りたいが為の下世話な週刊誌の様な記事や風潮に短絡的に乗らず、馬鹿にするくらいの姿勢になるだけでも、流れは変わり出すと思います。

国民、市民、消費者、従業員、という個人も、一人一人の考え、行動の重要性に気づいていきたいものです。

2016年3月12日土曜日

残りの命の使い方

今週はやはり東日本大震災が起きて5年という事で、やはりそれに触れないわけにはいきません。

よく言われる話で、何年というのは周り、特にマスコミなどが言う話で、当事者にとっては、使い方は間違いでないにしろ、イベント的なニュアンスをも感じる、5周年という感覚などは無いと思います。

マスコミの功罪はありますが、ともすれば、被災していない地域や人の中では風化してしまいがちな中、何年目で思い出すこと、少しでも問題意識を持ち心を寄せること、そしてできる行動を起こすことに繋げる為にも、やはり報道は必要だと思います。

阪神大震災で被災した際、翌日10時間程かけて京都の実家に戻り、自分が正に抜け出して来た地域が大変な状況になっている光景を、そこから逃げて来て炬燵に入ってテレビで見ている事に、内面がえぐられる様な罪悪感を感じましたが、震災の特集番組を見ると、同様の想いに駆られます。

全てを投げ出し、一人でそういう地に身を投じたいという想いも何処かに有りながら、自分の立場や、自分がそのポジションでできる使命を全うすべきという想いで抑え込んでいるものが、腹の底でボコボコ湧き出す感じなど、色々な想いが錯綜し、苦しくなります。

最近もこんな暗いというか、深い話をする機会が何度かありました。

私なり、ウエダ本社としての展開が、何をやってるんだかよく分からないと言われる事は多いですが、説明しなくとも、分かってもらえる事も結構あります。

それを分析すると、死生観がベースにあって、何の為に生きるのか?からの発想で展開をしておられる人とは、簡単に説明できるというより、むしろ説明は要らずに済むのです。


ソーシャルビジネスというものに、好感が持てる場合と、逆に、嫌ーな感じを受ける両面があるのもそんな所から来ているのかも知れませんが、そもそも、何の為に存在して、どういう使命を果たすのか?それをできるだけ大きな力に仕立てる為に、事業でそれに向かうというのがソーシャルビジネスだと思います。

ソーシャルビジネスが儲かるからと参入して行ったり、そうでないと評価されないからとCSRとして取り組んだり、今は、ちょっと格好いいからと流行りになっていて、又、それを持てはやす傾向もありますが、上辺が同じ様に見えても、この死生観でフィルターに掛けると、そもそもかツール(手段)として利用しているのかがよく分ります。

必要悪ならぬ必要善?として、ツールや手段でも広がっていく事は世の中にとっては良いのですが、そもそもの想いを持った人が、ツールとしてソーシャルビジネスに向かう人達に使い捨てにされない様に、しっかりした意識を持って欲しいと切に願います。

震災の特集などを見て、悶々とする想いを持ちながら、それを払しょくしてく為にも、死生観をベースに行動していく人と共に、残りの命の使い方を探していきたいと思います。

2016年3月6日日曜日

サーバントリーダーシップで

米国の大統領選において、当初トランプ氏が旋風を巻き起こしているという程度の認識から、一気に主役となり、今では、このままではマズイのでは?という動きが共和党からも出てきている状況です。

元々約1年にも渡って全米を転々として各党で予備選挙を行うというスタイルは、独裁者を生まない仕組みとも言われていますが、今回は、それが利いていないというより、それに乗る国民が多数を占めてきているという事に恐ろしさを感じます。

それも、発展途上国ではなく、一強とも言われてきた米国の大統領ですから、注目しなければならいですし、トランプ氏が大統領にはならなかったとしても、それだけの米国民が、あの暴言に、強いアメリカを期待したという事実は、選挙が終わっても、注視していかなくてはなりません。

貧困やそれをベースとした世界中の諸問題などへの不安や、不満が充満してきており、偏向した強いリーダーシップ、愛国心に向かっている様に感じます。

リーダーシップの形には正解がなく、その状況に応じて全て違うと思いますが、世界の警察とまで名乗って全世界にも多大な影響を与える国のリーダーは、まずもって、人類全てに想いを馳せられる様な人格を一番重視した選び方ができないものか?と思います。

日本では3.11から5年を迎え、今の様子も報道されますが、原発の対処などを見ていると、逆に強烈なリーダーシップと同時に、こちらも人類全てに想いを馳せられる様な人格を持ったリーダーが切望されます。

しかし一方で、政治の世界だけでなく全ての領域で、大人物と言われる様な強烈なリーダーシップで皆をリードする支配型のリーダー自体が居なくなってきた事と、価値観が多様化する中で、その様なリーダーシップは通用しなくなってきています、

サーバントリーダーシップというものが注目されていますが、サーバントという様にリーダーが召使の様に言う事を聞くという意味ではなく、支配型に対して支援型のリーダーシップとも言われる様に、部下たちを使命、目標にしっかりと向かわせる為に、支えて援助していくものです。

実は、なかなかその様に見えないでしょうが、ウエダ本社内でも私自身は、サーバントリーダーシップ型を目指しています(笑)

そして、その様なオペレーションで回る組織や、風土、を作っていく事が、前回のブログでも書いた様に、女性が働きやすい環境となっていくと思っています。

又、このサーバントリーダーシップというものは、本来、女性の方が向いていると思いますし、支配型で優秀なリーダーが少なくなってきた今や、本来サーバントリーダーに向いている女性が、そのリーダーシップを発揮できる社会のフレームを作っていく事が、世の中を大きく変えていく事に繋がると思います。

そんな事も、新たに株式会社Megami http://www.ueda-h.co.jp/megami/service.htmlの設立に繋がった理由です!、と、最後はMegamiの広報となりましたが、米国の大統領選でも、クリントンさんは、男性社会の中で戦う強い女性という打ち出しではなく、サーバントリーダーシップを発揮した新たなリーダー像を出した方がいいのではないでしょうか?


2016年2月28日日曜日

働く女性の環境を整える 株式会社Megami 誕生!

3月1日女性が働きやすい職場を創るという事を目的とした会社(株式会社Megami http://www.ueda-h.co.jp/megami/index.html)が発足します。

働く環境の総合商社と銘打って、人にSPOTを当て、人を生かした経営をする会社を増やす事を目指すウエダ本社としても、新たな展開で楽しみです。

日本のオフィス、職場環境、働き方を変革していくこと、それがウエダ本社として、創業からの背景をなぞらえながら、今後の使命としていくべき方向として取り組んでおり、その際たる課題が、女性の活躍であり、政府も力を入れているところです。

ただ、先日も京都市の目玉でもある”真のワークライフバランス”の推進委員の皆さんを前に、”制度だけでは駄目で・・”と果敢にも(笑)お話させて頂いた様に、そもそもの企業(組織)文化、考え方、組織風土を変えていかないとなかなか進んでいかないと思っています。

男性社会で構成された企業(組織)のフレームのまま、女性を入れていくだけでは、その中で対応できるごく一部の人だけが活躍できるだけで、抜本的な解決にはなりません。

社会ネットワーク分析でホモフィリー(同質結合原理)という考え方があるそうです。
それは、同じ様な属性を持った人と繋がるということですが、難しい話でもなく、保育園などで観察すれば、よく分るそうです。

初めは年齢で集まり、その後は性別で分かれて、意識がハッキリしてくると外見や雰囲気が影響していくのですが、その観点で考えると、日本の企業(組織)は、完全に男性のホモフィリーが形成されており、その中で女性が入り込んでいくという事は、上司の理解、というレベルの話ではないのです。

ウエダ本社としてもその問題を、男性のホモフィリーの中で考え、女性スタッフに担当してもらっていたのですが、やはり無理があり、その概念を使って言えば、女性のホモフィリーを形成し、それを広げていく事、そして男性のホモフィリーの中に入るのではなく、形成された女性のホモフィリーで
崩していき融合していく事を狙って、この問題に取り組んでいた団体に出資し、ウエダ本社グループとして展開をしてもらう事となったのです。

男性か女性か、日本人か外国人か、外国人でもアジア人か西欧人か、健常者か障がい者か、などなど、意識できないほど違うホモフィリーが入り混じる事が、組織風土の閉塞感を打破し、組織をイノベーティブに向かわせる方法だと思います。

そんな企業(組織)を増やす事、そんな社会を創る一助を担う事を目指して、ウエダ本社としても弾みをつけていきたいと思いますので、まずは、このMegamiをよろしくお願い致します。

そんな難しい話はさておいても、男性のホモフィリーである当社の7階建てオフィスビルの真ん中(3階)のフロアは、既に沢山の乳幼児とママ達が出入りされていて、その光景だけでも一度覗きにお越し下さい!

不確実な時代、まずは企業・組織(オフィス)の硬直性を打破しませんか?




2016年2月21日日曜日

戦略とは?本物とは?

今週はトップフォーラムという勉強会が京都であり、お招き側ではありながら、個人的に大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。

2年1クールの勉強会の間で、1度は必ず京都で開催され、それが必ず2月であり、うちの会社にとっては年に一度のXEROXの年間表彰式と重なるので、地元開催でありながら毎回欠席しておりました。

それが今年は、講演をお願いするゲストスピーカーのお二人ともが私の紹介という事もあり、XEROXさんにお話をし、勉強会を優先させて頂く事にしました。

そのお二人というのは、反原発や環境など様々なNGO活動などを行われている田中優さんと、いつも大変お世話になっており、尊敬する経営者であるアミタホールディングス会長兼社長の熊野さんでした。

実は、ゲストが私の紹介だからというのは表向きの理由で、裏目的は、環境面ではそれぞれに独自の組み立てられた理論をお持ちの二人の意見に、会員側もカルビーの創業家である松尾さんや伊那食品工業の塚越会長など論客ばかりですので、どの様なコメント、反応をされるのかを見たくて、という事がありました。

特に、3.11以降、自然資本と人間関係資本の増加に繋がる事しかしないと定款変更をし、本社を京都に移転されたという熊野会長は、環境や勿論リサイクルなどという概念自体が無い頃から、
無駄な物は無いという信念でリサイクル、循環をし、廃棄物を資源に変えるというビジネスを作り上げて来られ、しかも、それを上場までされて来られたという稀有な方ですから、その方と、やはり理念経営という点においては最高峰であると思う塚越会長の絡みは、ワクワクするほど楽しみでした。

断片的にはしょっちゅうお話を聞いている私も、これまでの展開を体系立てて時系列で聞いた事がなく、大変良く分りましたし、あまりの完璧さに、結果的には、皆さんも質問のしようがなかったという感じでした。

企業は、その存在意義から、哲学、理念を実践に落としていくのですが、あくまでも事業ですから、しっかり利益も出していかなければならず、そのどちらが欠けても長期的には難しいですが、その両輪を動かし、幾度の苦境も乗り越え実績を上げておられるのですから、メンバーの皆さんも、何も言い様がありません、という感じでした。

講演からの議論白熱を期待していた私は、ちょっと残念な感もありましたが、少し領域が違う中で、それぞれで尊敬する人が出会う事、その存在、凄さを知って頂く事が何よりも嬉しいので、本当に気持ちの良い勉強会でした。

今までどれだけ言われたか分からない”何の為にやってるの?”という質問やお褒め頂く事に、人を繋げるという事があるのですが、改めて、単純に自分が素晴らしいと思う人同士が繋がってもらうと嬉しいだけで、言わば趣味なのだという事も改めて分りました。

熊野会長は、捨てられるものを資源化するという事に挑戦され、無から有というより、マイナスからプラスを生むという事を実現して来られたのですが、「有る物を奪い合うより、無い物を作る」という事を仰っておられました。

世の中の戦争の原因の一番根深いものは、資源の取り合いから生まれるものです。

その資源の問題を解決できれば、多くの戦争が防げると思いますが、企業においても正にこの、”有る物を奪い合うのではなく無い物を作る”という事が、戦略なのです。

戦略とは、戦う策(略)の事ではなく、戦う事を略する為の策です。

有る物を奪い合うのではなく、無いものを作っていく、気概を持った経営を改めてしていきたいと思いました。

翌日の京都観光も同行しましたが、案内というより、行った事のなかった石清水八幡宮を同じ京都メンバーの人見さんのお蔭で、堪能させて頂きました。

今回は改めて本物を体感させて頂いた勉強会でしたが、来年は、もうちょっと本物の力を供えて、XEROXさんの表彰式に向かいたいと思います。

2016年2月13日土曜日

真のワークライフバランスから考えるリーダーの仕事

今週末は、関わり方、内容共、バラエティーに富んだセミナーがありました。

まずは、京都市の職員の方に向けて講演させて頂く機会を頂いたのですが、これは京都市が力を入れる「真のワークライフバランス」というプロジェクトで、全局からその役を任命された方々約120名を前に、ウエダ本社の考え方をお話させて頂くという、大変光栄なものでした。

様々な人を交差して生まれる価値や、制度ではなく風土や土壌作りが大事と唱えて行なっている我々の活動を、縦割りで、制度を作り執行するという役割の行政の方に話するのですから、伝えるのはなかなか難かしいものでした。





同じ日の夜には、大久保寛司さんのセミナーがウエダ本社で開かれました。
これは我々の主催ではなく、京都の若手税理士の中田さんが主催されたものだったのですが、しっかりした価格設定のセミナーでありながら満席の集客力、しかも、来場者の多くの方が、大久保さんの事はご存知ないながら、中田さんの薦めで参加したという方ばかりで、人を呼ぶ、巻き込んでいくポイントを見せて頂きました。

ほぼ初めてという中ですから、大久保さんも、いつも以上に丁寧にお話されていた様に思います。
何度も聞いているお話が、ビシビシというより、グサグサっと刺さりました。

改めて書いてみれば

・大久保さんの見る良い会社の定義は、社員の目が輝き続けている会社である。
・その良い会社の共通項は、挨拶がしっかりしている事と、会社が綺麗な事である。
・本物は360度 いつでも、どこでも、誰と(誰に対しても)でも、同様に素晴らしい
・職場の雰囲気を良くすれば必ず業績は良くなる 雰囲気は仕事力
・職場の雰囲気を良くするには、TOPは率先して皆の雰囲気を良くする
・相手が思った姿が貴方自身(人は見た目が全て)
・正しい事を言うのが仕事ではない。言った通りに動いてもらうのが幹部の仕事
・何故やらない!! -相手にはそうする理由がそれなりにある。
・聞ききる、言わせ切る、・・言ってもらえる自分であるか?
・言葉の奥にある心を見る
・正しい内容を教えるのではなく、正しい内容を実現する事をリードする。

まだまだありますが、言わている事は当たり前の事ばかりです。

ただそれが、丁度その直前に自分がしていた講演との対比から、伝え方、伝わり方の差というものを痛切に感じ、素晴らしいリーダーというものは、”誰でもが同じ様に分る言葉を放つ”というお話に、撃沈されました。

言う事は誰でも言えます。
問題はやれるかどうかで、リーダーは、それをやってもらわないといけないので、如何に伝えられるか?気づかせるか?自ら動いてくれる様にできるか?が仕事なのです。

と今更!でもないのですが、分かっていましたが、改めて、行動を変えようと反省しました。


土曜日には、ウエダ本社で、こども未来探求社さんとのコラボセミナー”親子保育園”を開催しました。

この日は、月に一度ある土曜出勤の日でしたので、通常営業をしている中、0歳~2歳の子供たちがビルに出入りしている光景は、微笑ましいものでした。

一億総活躍、女性活用、育休、イクメン、国も企業も色々な策を講じていきますが、こういう場を設けていると、当たり前ですが、皆、事情、状況は違うので、育休を与えれば良い、お父さんが休めれば良いというだけの問題ではない事がよく分ります。

「真のワークライフバランス」 この問題を掘り下げていくだけで、様々な日本の課題の共通項に行きつく様に思います。

その”雰囲気”を京都から作っていければと思いますし、京都市の方にお話させて頂いた中で、一人でも何かを感じ、行動に移してもらう事ができれば、私の”仕事”ができた事になるのですが、どこまで伝わったでしょうか?

親子保育園を主催する小笠原さん曰く、最も言う事を聞かない、思い通りにならないのが子育てなので、企業TOPや幹部の方も親子保育園を通して子育てを学べはいいのではないか?との事でした。

”何故分かってくれない”、”何度言えば分るのだ”、そんな感情に陥る事は多々ありますが、子育て、人育てというものはそういうものなんですね。

やはり社長は、社員を家族と思って、人育てする事、それが一番の仕事なのかも知れません。

2016年2月5日金曜日

報奨旅行で思うこと

 
先週土曜日から、シンガポールに行っておりました。


富士ゼロックスさんの特約店に対する報奨旅行で、うちの会社は、毎年五名程、海外旅行に招待して頂いており、社員と共に参加させて頂いておりました。

通常、この種のものは、販売員のインセンティブの為に設けられているのですが、うちの場合は、コピー販売の者だけがその様な特典があるのは不公平との事から、ゼロックスさんにもお願いをして、他の社員にも順番に回しています。
又、メーカーさん的には、オーナーや事業責任者に向けてのインセンティブでもあるのですが、これも、できるだけ社員に回すという目的から、わがままを言って、私は、都市部の時だけの参加で、リゾート地の時は社員に回させて頂いています。

そんな事で、もうウエダに来て10数年にもなってしまいましたが、以前に行った、韓国、台湾、香港・マカオについで四回目の参加でした。




起業するまでギャンブル好きであった私の事をご存知の方からすると、カジノのある時だけ参加している様な誤解を受けるでしょうが、そんな事情から、たまたまです(笑)


カジノがある所へ行くと、日中の行程に加えて夜からの行程がプラスされるので、ずっと遊んでいた感がありますが、社員と共に、非日常の事を共にするのは、違う面も見れたりして良い経験をさせて頂きました。







以前は我々の業界は、こういう会や旅行なども頻繁にあり、ゼロックスさんだけでも、どれだけあるの?という感じでしたが、時代と共に、殆どのメーカーがそういう会を廃止や休会となり、めっきり少なくなりました。

私は接待一切禁止、少しでも驕ってもらう様な事があれば、即刻クビという様な会社でサラリーマン時代を過ごした事もあり、この手の接待的な事は、本来は要らないと思っているのですが、何でも同じですが、白か黒かのどちらかという事はないので、良い所も無くしてしまっている事もある様に思います。

シャープさんが産業革新機構ではなく、鴻海への売却の方向へ向かいそうです。

私がウエダ本社に来た頃、シャープさんでも代理店会があり、並み居る大手家電店のTOPに交じって、むしろ、うちの会社の方が良い扱い(席配置)をして頂いて、驚いて聞くと、電卓が発展の切欠であったシャープさんにとって、その初めに担いで販売したウエダ本社を含めて数社は、シャープにとっては別格なのです、と言って頂いて感激した事を思い出します。

実際、その言葉の通り、歴代の社長は会社にも来て頂いていましたし、10年程前に、町田会長などにもお目にかかった際も、私の親父の事も知って頂いており、当時の事を知っているのは、自分が最後だとその頃から仰っていました。
そんな良い部分も、世界の巨大企業との戦いで、無くなっていったのではないでしょうか?

まだ、こんな報奨旅行に呼んで頂いている間に、うちの会社も再度、そんな大メーカーさん、大企業さんに、ウエダ本社は別格だと言って頂ける存在に再び戻りたいと思います。


2016年1月24日日曜日

野心と志の差

今週京都では、この時期恒例のJC(日本青年会議所)京都会議が開かれており、全国のJCメンバーが京都に集まっておられました。

と言っても、私はJCメンバーではありませんでしたので関係ないのですが、今年は、色々と便乗させて頂いておりました。

毎年、それに合わせてOBを中心に開催される鬼澤さんの勉強会には参加させて頂いているのですが、その勉強会も昨年からはKYOCAで行なって頂いている事もあり、役得で勉強させて頂いております。
今年はそれに加えて、国際会館で行なわれているフォーラムにも、基調講演には昨年の京都流議定書にご登壇頂いた田坂広志さん、国際貢献のフォーラムには、昨年ご紹介頂いていた”アフリカの花屋”として展開する萩生田愛さんが登壇される事になっていましたので、挨拶も含めて、本丸のイベントにも「潜入」させて頂いておりました。

国際会館全体で全国から集結した数千人ものJCメンバーが、三日間フルに使って様々な催しを行われている場ですので、JCを経験していない者からすれば、その独特な雰囲気も、なかなか興味深い体験でした。

田坂さんのお話はいつも、何となくボやっとながら思い続けている方向性、目指すべき未来像を分り易くご説明頂き、クリアにして頂けるのと、この方向は正しかったのだと、お墨付きを頂いた気になり、勇気づけられて、スッとした気持ちになります。

この日は、田坂さんのお話の後、元サッカー日本代表監督の岡田さんとの対談もあり、岡田さんのサッカーを通した日本や、次世代への想い、そしてそれに向けた挑戦のお話も聴く事ができました。

J1チームからも全権を任せるというお話がいくつもありながら、日本のサッカーの”教育”を抜本的に変える必要を感じておられた事から、全く教育されていない社会人チームで一から挑戦しておられるお話、そして田坂さんと共に、40歳以下のJCメンバーに、自ら行動を起こす必要性を語られる姿を見て、自分自身、反省すると共に、焦燥感にかられました。

いみじくも田坂さんが、物理は大きな物は動かしにくいが、心理は大きな方が動かし易いというお話をしておられましたが、ここ最近の停滞感は、私自身の想いが小さかった事が原因だと思いました。

岡田さんは、自由奔放にやっていると思っていたスペインの一流選手達にも型があり、16歳までは徹底的にその型を教えて、後は自由に考えるというスタイルを知り、抜本的に日本の教育、指導を変える為に、プロではない社会人チームのオーナーとなり、”生物的組織”を作り上げる事を目指しておられるのです。
人間の体は、毎日細胞が作り変えられていますが、それは脳が指令するのではなく、細胞同士が折り合いを成して同じ体を作っているという事で、その様な組織、個々の関係性がサッカーにおいては重要との想いからなのですが、私も、会社と社員の関係、働き方の理想は、同じイメージを持ちながら、停滞感を感じる結果になっていました。

田坂さんは”野心”と”志”の違いを、己一代で成し遂げようとするものが”野心”で、”志”は、己一代では形にできるものではなく次世代に引き継がれていくものとお話されていました。

自分の地位や物質的な物を追っていたつもりはなく、使命感で動いてきたつもりでしたが、野心の域を越えられず、志にはなってなかったのだと思います。

帰宅後、何と、田坂さんから携帯にお電話頂きました。

講演が始まる前に、ご挨拶に伺ったのですが、大きい会で担当が細分化されており、全体的把握している人がおらず、田坂さんには会えずに名刺だけを置いていったのですが、”入ってくれれば良かったのに、悪かったね、”との事でわざわざお電話頂いたのでした。

こんな細やかな配慮も、謙虚なお人柄というだけではく、”野心”と”志”の差から生まれてくるものなのかも知れません。

今年の京都会議は、大変、勉強させて頂きました。

実践塾でお世話になった、鬼澤さん、人見さん、大江さん始め、京都会議を運営されたJCの皆さん、有益な会に参加させて頂き、ありがとうございました。

2016年1月17日日曜日

人ととしての報酬

今週、知恵の場で聞いた、日本のホスピタリティの元祖的な力石先生のお話は、書き起こすと、当たり前の話になるのですが、45年の実績と、実践を積んでこられたからこそのホスピタリティ溢れ出るお人柄で、当たり前の事がやはり重要という事を再認識させられました。

2020年に向けても、日本のおもてなし力、ホスピタリティが重要と言われ、ホスピタリティ産業とまで言われていますが、1970年代、まだサービス産業という言葉もなく、客商売と言われる頃から、この分野を切り拓いて来られた力石氏は、ホスピタリティ産業は心の共有業で、利用されるお客様と心の共有ができるか?だと言われます。

自分達が楽しくしていない中で、お客様に楽しんで頂けるか?

顧客満足をという前にはそれを実現する社員満足が重要。

ホスピタリティ産業、経営品質を目指す企業などでよく言われる話です。

力石氏は、挨拶や、時間を守るという事、身だしなみをしっかりするという基本的な事がしっかりできない中、ホスピタリティなど生まれないし、売上やノルマばかりをいう企業も、それを作り上げる”人”が、そんな基本的な事ができていない中、うまくいく筈がないというお話でした。

スターバックスは、サードプレイスという、自宅でも職場でもない第三の場所を提供する事を掲げて成功を収めてきたのですが、その様な場を作り上げる事が彼らの目的であり、コーヒーを売るのはその為の手段なのです。

”いらっしゃいませ” ”ありがとうございました” と言う、元々の目的は何でしょう?

それは、沢山の店がある中、我々の店にお越し頂いて、ようこそ”いらっしゃいませ”という事であり、”ありがとうございました”という事なのです。
この事が分かって、或はそういうつもりで、コーヒー一杯を”どうぞお楽しみください”と置くかどうか?が、心の共有ができるホスピタリティ産業の仕事か、単なる作業の違いなのです。
と、力石氏は仰います。

確かに、その差を創り出していくには、日々の人間教育というか、スタッフの人間力の差であり、挨拶をしっかり気持ち良くする、とか、時間を守るなど、当たり前の事を徹底していく事が何よりも大事で、又、そんな事をしっかり行える様な人間に磨かれていく事が”仕事”というものの、他では得られない人としての”報酬”なのではないかと思います。

”報酬”と言うとどうして?と思われる方もおられるかもしれませんが、そんな教えを受けて会得された方とそうでない方の、たった、コーヒー一杯を差し出すという行為の違いを想像してみると、間違いなく、そういう教えを会得され、そんな意識で仕事をしておられる方は、大袈裟でもなく、指先まで神経が行き届いて、立ち居振る舞いが綺麗であるだろうし、そんな綺麗な人に磨かれるのって、他では得られない大きな”報酬”ではないでしょうか?

女性であれば特に、綺麗になる事には、お金を割いて率先されますが、男性でも武道などで精神修行されたりもします。

そんな中で、仕事はお金をもらって、しかも、誰もが自分や家族の人生を作り上げる為のお金を得ながら、自分磨きができるという”報酬”も得られるのですから、こんな素晴らしいものはないと思います。

働く環境の総合商社として、再度、原点を見つめて、当たり前を見直したいと思います。

”当たり前”ですが、まずは、私自身の社内の挨拶から、心を込めて改めます(笑)


2016年1月10日日曜日

グローバルではなくユニバーサルで

今週は、賀詞交歓会、年始の挨拶、訪問、新年会という一週間でしたが、停滞していると言いつつ、皆さんの雰囲気も、概ね2020年頃までは、良くなっていくという感じでした。

今年は十干と十二支の組み合わせの干支で言えば丙申(ひのえさる)ですが、申という字は、樹木の果実が熟して固まっていく様子を表すそうで、固まるのは困りますが、未来に向けての新しい果実が実っていく事を望みます。

その雰囲気とは裏腹に、年初から中東、朝鮮半島などで物騒な動きが広がり、中国経済への不安も絡んで、日経平均株価は年始から5日連続の下落でスタートし、これは平均株価を出す様になってからのワースト記録だそうです。

この裏腹さは何なのでしょうか?

確かに、インバウンドが凄まじい勢いで伸び、観光関連を中心に活況を呈しており、2020年までは間違いなく伸びていくでしょう。

日本の様々な価値は、今まで当たり前に思ってきた物やサービス、思いもよらない場所や、カルチャーなどが脚光を浴びて、海外の評価から再認識するケースがドンドン起こってくるでしょう。

その中で、今後の人材はグローバルな視点を持たないといけないと言われますが、日本で言われるグローバルという感覚が、何か違う様に感じます。

グローバルという単語はグローブからきており、”球”というニュアンスの''世界”ですが、日本で語られるグローバルは、何か平面的で、平面的であるが故に、グローバル感覚というものを何か別物と捉えている様に感じてなりません。

当たり前ですが、地球は繋がっており、ましてやネット社会において、ドメスティックかグローバルかなどという分け方はなく、そういう意味ではユニバーサルという言い方が適切ではないかと思います。

そのユニバーサルにも色々な訳がありますが、使うなら世界という意味ではなく、宇宙でもなくもっと根源的に、万物の、という視点が重要になってくる様に思います。

そんな視点から見れば、ドメスティックとグローバルでの裏腹さも感じず、日本にとってや、世界にとってでもなく、人類にとって進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。


2016年1月2日土曜日

新三本の矢におけるキャズム


新年、明けましておめでとうございます。

日本の未来にとって岐路となる終戦70周年の昨年、安全保障に軸足を置いてきた政権は、今年は改めて経済に軸足を移し、2020年に向けての経済成長を目指した、新三本の矢を実行していく様です。

新三本の矢は①希望を生み出す強い経済としてGDP600兆円 ②夢を紡ぐ子育て支援で、出生率1.8 ③安心につながる社会保障で介護離職0、と、数値目標も掲げた力の入れ様を感じます。

②や③を実現していく為には、制度や法律を整えるだけではなく、それが浸透する為の組織風土や、個性を認める多面評価、個性を伸ばす教育なども同時に進めていかなくてはなりません。
又①のGDP600兆円という目標も、第一次アベノミクス時の金融政策を中心としたものではなく、
「女性や高齢者、障がい者らの雇用拡大や地方創生を本格化して生産性革命を大胆に進める」とあり、効率一辺倒ではなく、多様な力を利用して、イノベーションを起こし、価値を生み出していく事
に舵が切られていくのです。

この方向を見て、正に、ウエダ本社としてずっと追いかけて来た事が、日本にとってのメインストリームに来ている事を認識し、今年は自社の使命、理念を改めて検証し、自負を持って取り組んでいきたいと思います。

日本においても、一方では、まだまだ、従来型の成長に翻弄され、自分、自社のみの利益を追求し、効率ばかりを追いかける力も強く働いていますが、潮目が変わる時期は間違いなく近づいていると思います。

製品のライフサイクルでは、最初に飛びつくイノベーターから、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティーと移っていきますが、流行りとなるポイントの、アーリーアダプターから、アーリーマジョリティーの間には、キャズムという溝があり、浸透しない多くの商品は、この溝を越えられないのですが、新たな成長の価値観、或いは、新資本主義とも言うべきものが、今、このキャズムという段階に来ている様に思います。

この溝からアーリーマジョリティーに移行させていく事、今後のウエダ本社の役割として取り組んでいきたいと思いますが、その為には、まず自社がアーリーアダプターの段階から抜けていきたいと思います。

2015年12月27日日曜日

アナロジーと幸福の因子

今週、23日の祝日は、毎年恒例となった東京でのミラツクフォーラムに参加して来ました。

毎年、クリスマスの真っただ中の休日に、全国からこれだけよく人を集めるなあ、と感心しますが、
ミラツク、そして代表の西村勇哉氏の構想力、構築力、そしてその源泉の想いから生まれる素晴らしい場だからこそ、皆、集まるのだと思います。

落とし込み切れない程内容満載なのですが、そんな中、いつも分かり易く気づきを与えてくれる井上英之さんのソーシャルイノベーションのお話からは、ソーシャルという特別なものではなく、改めてビジネスや組織としての在り方を整理する事ができました。

とてつもない社会課題を解決といっても、途方にくれてしまいそうですが、そこに向かうにはアナロジーという過程が重要だという事なのですが、アナロジーとは、特定の物と別の物の似ているパターンを発見し、試しながらメタ化していく事であり、とてつもない問題も、身近にある似たパターンを割り出し、それに対して、うまくいく事を体験し、その体感を持って課題に向かっていくと動かしていけるというお話でした。

これは別にソーシャル、所謂、社会課題というものに限らず、それこそ身の回りで関わる全ての問題に適合する話で、私などでも、会社での、理念に向けて、実体との乖離をどの様に埋めていくか?という問題、リーダーを含めて、皆の成長に向けた成功体験を如何に作るか?という課題において、大変参考になりました。

”社会課題と人の課題をつなぐのがビジネス”と、同じくスピーカーで参加されたオムロンの竹林氏も仰っていましたが、これもよく言う様に、”ソーシャルビジネス”という言葉や、それを領域の様に取り上げている事がおかしく、本来は、ビジネスというものは、皆、社会や人の課題を解決するものである筈なのが、いつからか自分(自社)の為に稼ぐという事を追求してきた結果、一般のビジネスとソーシャルビジネスという別物になってしまった所が、現代の行き詰まりの原因だと思います。

アナロジーという事で考えてみて、自社を見た時、特に日本の社会では、自分の事ばかり、自分の収入や条件を良くする事ばかり考えている社員を、どの様に思うでしょうか?
又、そんな社員ばかりで、その会社は長い目で見てうまくいくでしょうか?
そう考えてみた時、日本の多くの会社は、どうでしょうか?

我々の会社は、社会においては、自社だけの利益を追求する様な展開はしていないつもりですが、逆に自社内で、まだまだそれがつながっていない状態なので、来年は会社の想い(理念)の小さな類似モデルを作っていきたいと思います。

同じくスピーカーであった幸福学を研究しておられる慶応大の前野先生は、幸福になる為の4つの因子 ①やってみよう因子 ②ありがとう因子 ③何とかなる因子 ④あなたらしく因子 というものを発表しておられます。
それは、そういう因子を持っている人の方が持っていない人より幸福感が高いという事であり、幸福になりたければ、それぞれの因子を高めていくという事なのですが、①のやってみよう因子を高めるにおいては、大きな夢と、目の前の夢、そこをつなぐ階段が見えている事が重要だというお話で、やはり、我々の会社では、ここの幸福感を高めていく事が、まずもっての課題だと、作るべき階段を示して頂いた気がします。

来年は、アナロジーと幸福の因子、これを意識して考えてみたいと思います。


2015年12月20日日曜日

ソーシャルビジネスから伝説に

今週は、知恵の場の二回目で、以前から”伝説”は聞いていた中央タクシーの宇都宮会長のお話を伺う事ができました。

そのままでは乗らない車椅子を分解して、着いた病院では又車椅子を組み立てて送り届け、料金はワンメーターなのに、それに要した時間は一時間半という様な信じられない”伝説”が数々あるのですが、凄いのは、その”伝説”を行った本人は全くアピールもされず、お客様からの感謝の電話や手紙などで、初めて分るという位、当たり前の風土になっている事です。

特にお年寄りや障がいを持った方などは、タクシーに乗られる際の、運転手さんの悪気はない、”早くしてほしい”的な無言の態度に、傷つかれる事も多いとの事ですが、中央タクシーさんは、どの方に来てもらっても皆さんが同じ様に、親切にされるとの事で、歩合給である中、何故、そんな”効率”の悪い、自分にとっては”損”な事を厭わず行われるのか?しかもそれが、会社の風土にまでできている所が、俄かには信じられない”伝説”です。

タクシー業界というのは、給料は歩合なので、会社側は車を増やし、ドライバーさえ雇えれば利益は出せる仕組みなのですが、それだけに、車は過剰となり、ドライバーは厳しい状況になるのですが、ただ、逆に辞めても翌日から他の会社で乗れるというのが業界の常識でなのです。
そんな中、中央タクシーさんは、中途採用は一切採らず、全て新卒で教育、それも人間教育をしていかれるのだそうで、結果的にはそれが大きな価値を生んでいるのです。

今週半ばには、ソーシャルイノベーションサミットが京都市で開かれ、全国から50以上の自治体関係者約200名が集まられました。

これは京都市の構想で設立された京都市ソーシャルイノベーション研究所が主催したものですが、
パネリストで参加された井上英之さんの言葉を借りれば、課題のある今の状況に気づいて、その対策をどの様にデザインしてビジネスで解決していくか?というのがソーシャルビジネスとの事ですが、それぞれの地域が、それを起点に立ち上がっていくべきで、その流れを、これ又パネリストでもあった門川市長のお話でいけば、明治維新で人口が激減した中、宝である子供を地域で育てれば未来は明るいと、町衆の力で番組小学校を設立していったという、正にソーシャルビジネスを行ってきた京都から、その精神を伝えていかなくてはならないという事でした。

大室所長も、小さい、町、村こそが、ソーシャルビジネスを起点に自立していくべきだとの想いを持っておられ、立場は違えど同じ未来像を見てお話もさせて頂いて来た事から、このサミットにKYOCAとしても関わらせて頂いたのですが、これだけ多くの行政の方がお越しになった光景を見て、確実に流れは来ていると感じました。

人間教育を徹底的に行って来られた中央タクシーさんが、異彩を放つほどの価値を創り上げられ、
苦境にたった京都が、立て直す為に、子供の教育を町衆で作り上げたという話は、人口減少社会に突入している日本が、どの様に進むべきかも、示唆している様に思います。

ソーシャルビジネスが全国で広がり、それを元に様々なものが生まれ、それに挑戦していく人がドンドン出て来る。

素晴らしい未来が想像できますが、それだけに、周りを巻き込み課題を崩していかなくてはならないソーシャルビジネスに携わる人には、ちやほやされても浮かれず、ひけらかさずという人間力を磨いて、”伝説”で語られる様になって欲しいと切に願います。

2015年12月12日土曜日

management の意味の違い

先週はブログを休ませてもらいました。

こんなブログでも、毎週しっかりチェックして頂いている方もおられるので、簡単でも書こうかと思ったのですが、足掛け半年間の勉強が終了した事、土日二日間の最終試験で見事!撃沈した事もあり、気持ちも一旦リセットする事にしました。

何の勉強?とよく聞かれるのですが、表現が難しく、日本語で言えば不動産管理となってしまうのですが、プロパティーマネジメントという方が近い感じです。

要は、不動産オーナーの希望を満たす為に、オーナーの立場に立って、あらゆる見地から現状を分析し、地域、近隣状況も分析しながら代替案を纏めていくもので、対象は不動産物件で、確かに”管理”ではあるのですが、”管理”だけではなく、トータルのマネジメント力が必要なものなのです。

それだけに試験は、撃沈されましたが、会社経営を見直すにおいても、いい機会であった様に思います。

会社経営であれ、プロジェクトであれ、何かを行うには、目標、希望があり、それを目指していく中で、その差異を分析し、その対策などから代案を立てて検証するのですから、全く同じ事であり、そういう意味では、この勉強を通じて、うちの会社の現状で足りない所も、気づく事ができました。

マネジメントを管理と訳すと何か違和感を感じますが、現在の日本企業の閉塞感の原因もそこに有る様に思います。

管理と言えば、規則正しく行ない、上司やリーダーは、それを守る様に管理する=見張る、というイメージですが、目標を掲げ、現状分析し、目標を達成する為に企画し、人、モノ、金をそこに配備して、人においては管理するだけではなく、モチベ―トもしながら、力を結集し、組織としての力を最大化するというものがマネジメントであり、日本語で言えば、”経営”という訳の方が本来の意味に近いと思います。

management の manは、mannerや manual と同じく手を表し、任せる事や、頼む事というニュアンスも含まれるそうで、そういう意味でも”管理”しているだけでは駄目で、"手"をかけて、"手"を下していかないといけないのです。


制度や法律だけ導入しても、とても一億総活躍の社会にはならないと感じるのは、管理というmanagementしかしていない所で、制度や法律を入れても、より、ギスギスするだけで、かえって歪も生む可能性もあるからです。

人に手をかけて、任せて、成長を促し、トータル的なmanagementをする人、会社を増やしていく事がこれからの日本においては特に重要だと思います。

ウエダ本社でも、目標は明確なのですが、沢山ある現状との差異分析をしっかりして、管理ではないマネジメントをしっかり行なっていきたいと思います。

そんな気づきを得られた勉強でしたが、撃沈された試験の方は、再度、受けるかどうか、思案中です。

2015年11月29日日曜日

一人一人に向き合う社会に

今年4月に育休明けで復職した女性スタッフが退職する事になりました。

保育所に送ってからの出社、お迎えに行く為の夕方までの勤務だったのですが、それこそ、女性の活躍を広げていく為の企画、そのモデルともなりながら道を切り拓いていこうとしておりましたので、
きっちり区切れる仕事でもなく、どうしても家族にしわ寄せがいく事もあった様で、一旦、家庭に戻りたいとの事でした。

新卒で入社して来た際は既にシングルマザーだと驚かされたのですが、働く環境の総合商社としては、女性の活躍という問題は最優先事項でしたので、一緒に経験していこうと、その後の再婚、出産、育休、そして復職して子育てしながらの仕事を作っていこうとしていただけに残念です。

女性の問題と言っても、各家庭での背景、状況、会社の規模を含めた環境などで全く違うので、
制度や法律だけでは決して解決していける問題ではなく、当たり前ですが、一人一人の事情に合わせて考えていかないといけないですし、それだけ向き合えるか?又、周りも、そんな個別事情を理解、協力できるか?そんな風土を作れたとしても、カバーできる人や仕組や特に中小企業などは、余裕があるか?など、会社の根本的な問題にも直結した話にもなります。

これは女性の働き方という話だけではなく、障がい者雇用についても同様ですが、もっと言えば、働く人全般に向けても、抜本的に変えないと、これまでの働き方、仕事や会社と個人の関係では、課題先進国から脱却できないでしょう。

そんな状況にも関わらず、就職活動の解禁時期が二転三転していますが、この就職活動の問題も、産学ともども、”人”の事をもっと考えていかなくてはならないと思います。

今月、来年の新卒者を決めました。
私がウエダ本社に関わって初めて高卒採用をしたのですが、通常?の採用には大きな疑問を感じました。

それは、高卒は基本的に一度の面接で決めなければならないという事なのですが、いくら終身雇用が崩れたとは言え、その人や、その後に生まれるかも知れない家族の人生までもが掛かる就職を、たった一度の面接で決めるなんて、人を何だと思ってるのだと憤りさえ感じました。
まして、昨今は、大学生も含めて、面接であまり個人的な環境、状況の質問をしてはいけないという風潮ですが、何の為に面接をするのか?そもそもが間違っていると思います。

企業は人を、自分達の目的を達成する為の道具?とまでは言わないまでも、ソフトか機械と同様にツールとして考え、その企業の基準に合せて選ぶ事になり、学生側も企業の考え方などは関係なく、条件や規模などで選ぶのですが、お互いがそんな考えで選んで、その後、色々な事が起こってくる人生において、うまくいくとは思えません。

個人的な環境や背景などを聞いてはいけないなどと言っている事自体が、”人”を見ずに、表面上の事で判断したり、差別的な事も含んでいる様に思えますが、我々はそんな事で合否を決める事はありません。

そんな事より、その”人”に責任を持とうとしたり、会社と本当に合うのか?を考えると、家庭環境なども含めてトコトン話込まないと責任など持てる筈がありません。

休学の経歴もあった一人の学生にも何度も足を運んでもらい、トコトン状況も聞きました。

履歴書だけではマイナス情報が、トコトン聞くと、それを克服して来たプラス情報にもなり、結果内定を出しましたが、大卒も含めて三名の内定を出した中、この学生だけは手書きでお礼の手紙を出して来ました。

我々の様な、モノも技術も持たない会社の社員には、どんな事が必要なのでしょう?

2015年11月21日土曜日

ノイズがあるかどうか?

今週は柄にもなく、Itzhak Perlman(イツァーク・バールマン)氏のヴァイオリンコンサートに行っておりました。

ヴァイオリン界の巨匠、クラシック音楽界のスーパースターと言われる存在の方の演奏など、なかなか得られない機会ですから、食事も終わった後のクラシックで、気持ちよくなって寝てしまうのでは?と危惧しておりましたが、しっかりと二時間堪能させて頂きました。

ヴァイオリンの事も全く分かりませんが、どんな世界でも、最高峰の技術というものは、滑らかで、しかし、色々な卓越した技術の上に成り立っているので、単にスムーズだけではなく、メリハリが利いた感じがするのですが、氏の演奏もそんな感じがしました。

ITバブル直前の15、6年前、注目されたIT企業に関わっていた事があります。
天才肌のその創業者は元々ヴァイオリンの勉強でNYに渡り、その後、コンピューターの世界に転身して起業したのですが、ある時、何故、音楽の世界からコンピューターだったんですか?と聞いた時の答えが凄く印象的でした。
それは、素晴らしい音楽は、綺麗な旋律でかかれているが、そうでないものはノイズが乗っている、
それが、ある時コンピューターのプログラムも同じで、綺麗なプログラムとノイズが乗っているプログラムがある事に気づいて、コンピューターに興味を持ち、そちらを仕事に選んだという話だったのです。

どちらも門外漢の私には分からない話ですが、一流の仕事は、そんなノイズが入っていない共通項があるのだという事に、興味を持ったのでした。

会計不祥事を起こした東芝に対する追徴金が過去最高額となり、その額は70億とも80億とも言われています。
凄い額ですが、損失先送りによる利益修正額は2248億との事で、それとの比較で言うと少なくも感じます。

こういう会計不祥事が起こるといつも、銀行や監査はどうして分からなかったのだろうと思います。

我々などとは桁がいくつ違うの?というレベルの会社ですから、複雑ではあると思うのですが、基本は同じであり、貸借対照表はバランスシートと言われる様に、全ての取引(やり取り)が借方と貸方をバランスさせているので、不正があると、必ずどこかに歪が出る筈だと思うのです。
我々レベルの小さな額で、単純な会計ではないにしろ、見る側も、レベルの高いプロ達が見ているわけですから、そんな歪、音楽で言えばノイズを何となく感じると思うのですが。

倒産危機の際、貸し渋り貸しはがしと言われた頃の銀行と、怒鳴り合い?の交渉もしていた際、ある一言で、形勢が変わった瞬間がありました。

それは、不良債権で身動きが取れなくなっていた銀行に対して、”現状、うちは赤字でボロボロかもしれないが、既にマイナスの処理はして変な不良債権は無いので、バランスシートの綺麗さだけはあなた方に言われる筋合いは無い!”、という言葉でした。

我ながら、よくも偉そうに言ったものだと思いますが、必死にやっていれば、そんなものだと思います。

綺麗な旋律、ノイズの無い旋律を奏でていく事を追求していけば、目や耳の肥えた方には分かると思いますし、規模の大小や、表面の豪華さなどで評価するのではなく、ノイズがあるかどうか?で見ていけないものでしょうか?



2015年11月15日日曜日

時間が無い!のではない

今日、6月から勉強に行っているプロパティーマネジメントの第一弾の試験が終わりました。
昨夜は、いつ以来でしょうか、勉強でほぼ徹夜状態でした。

平日は従来の動きに加えて、今期から営業本部長としての営業同行、土日はKYOCAのイベントや他の会合などで埋まっており、勉強についていけないながら、リカバリーできる時間がなく、又、試験とその講座である昨日、今日と、KYOCAでは自分が出演する筈であったものも含めて大きなイベントが重なっており、これは継続するのは無理か、と正直、脱落しかけていました。

サポートに入っておられる有資格者の方に、半分泣き言の様な相談をした所、逆に、ここで止める方が勿体ないとご説明頂き、イベントについては主催の方や、KYIOCA担当者にも話して、勉強の方を優先させてもらう事にしました。

KYOCAの方も、スタート時には鍵の開け閉めから、会場準備なども行っていたものが、今では、私の知らない間でも、全て担当者と、コラボしているオープンガーデン社で回してくれており、当初から見れば本当に有り難い状況です。

その間、色々な方に、わざわざKYOCAにイベントを持ち込んで来て頂き、本当に多くの方に助けて頂いていると思います。

昨日は尊敬するアミタホールディングスの熊野会長が、想いを込めて展開しておられる信頼資本財団の年に一度のイベント”信頼デイ”もKYOAで開催されていましたが、正にKYOCAも信頼で人が集まり、価値を生み出していると思います。

そんな事が大きな価値になるのだ!と、感覚だけで言うのではなく、私自身、皆の協力も得ながらしっかり勉強して、理論でも語れる様にしていきたいと思います。

先日、CoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏の講演を聞きました。
ご夫婦で喫茶店から始められたCoCo壱は今や世界で1400店舗以上あるそうですが、驚くのは、それだけでなく、今まで全店で一度も、値引きやセット販売などは行った事がないそうです。

お客さんからも、フランチャイズ先からもどれだけ要望が来たか分からないとの事ですが、社長時代も店の洗い場に立ち、お客さんが食べられた後のお皿を見ていると、値下げしないと駄目なのかどうかも手に取る様に分るとの事でした。

そんな宗次さんは、1日15時間、年間4500時間仕事と仕事漬け、経営者など努力さえすれば誰でも成功できると仰っていました。

時間が無いなどと言っていて、やりかけた事も脱落しかかっている様では、そりゃうまくいかないと思います。

今期は、私自身も、任していく所、率先垂範していく所、それに合せた時間の使い方を考えていきたいと思います。

でも実年齢を考えて、徹夜状態は避けたいと思います。

2015年11月8日日曜日

ウエダ本社もイノベーターとして

今週は社会イノベーター公志園の結晶大会への参加、aeru gojo 店のオープニングレセプション、ウエダ本社で、こどもみらい探求社さんとのコラボイベントと、”ソーシャルイノベーター”達と、どっぷりと過ごした一週間でした。

公志園については、何度も書いていますので、説明は省きますが、今年は実行委員として、最初と中間段階も見ていましたので、素晴らしい想いと人間性を持ったイノベーターが、巨大企業の経営者、行政、シンクタンクなどの錚々たる方々に、愛ある叱咤激励を受けながら、半年間で、全くステージが変わるほどの成長をして行く姿を間近で見て、自分自身、奮い立つものがありました。

”何でそんなに言われないといけないんだ”

”自分が一番この事に詳しくて想いも持って考えているのに、何もやっていないあなた方に言われる筋合いなんて無い”

そんな事を思ったイノベーターもおられた筈ですし、私があの立場でもきっとそう思ったに違いないと思います。

しかし、ふと冷静に見れば、本当に忙しい、世間的には凄い立場の方々が、少ない休みをこの伴走に割いてまでの意見であり、それだけの言わば同志に対しても、伝わらない表現であれば、単なる傍観者や、ましてや抵抗勢力を動かすパワー、巻き込みなどできるわけがなく、それであれば、幾ら正論を言い、想いだけ持っていても、世の中の課題を動かし、解決に向かわせる事などできないのです。

そういう意味で、イノベーター公志園は本気で、大きな壁に向かい、その壁を動かしていけるリーダーを養成しようとしているのだと思いますし、そこがまた、協力している側も、刺激も得ながら、楽しんでるのだと思います。

金曜日は、二店舗目となるaeru gojoのオープニングレセプションに出席、とても店舗とは思えない畳の間で、門川市長、京信の榊田専務をゲストに迎えて、車座になってのディスカッションという、矢島さんの巻き込み力を見せつけるレセプションでしたが、それこそ、公志園にも出場していた矢島さんの伴走者を務めておられた日本GEキャピタルの安渕社長もわざわざ駆けつけて来られていました。


土曜日は、ウエダ本社で、”かぞく保育園”というイベントを開催しました。
これも、小笠原舞さん、小竹めぐみさんというそれぞれでも活動しながら、二人では、こども未来探求社という会社も設立して活動しているイノベーターですが、ウエダとしても、女性の働き方、特に、子供を持ちながら働ける企業の風土作りを一緒に研究していこうとしてのものです。
既に京都でも大注目されている矢島さんは、レセプション時でも、全ての京都での切欠は京都流議定書が作ってくれた、と言って頂いていたり、関東では既に活躍している小笠原さん、小竹さんも、関西にウエイトをかけようとして、その足掛かりをウエダ本社と組んで進めようとしてくれていたり、
本当に有り難い事ですし、そんな有望な人達、そして有益な活動の少しでも支援になっているのは、役に立っていて嬉しいのですが、そろそろウエダ本社としても、自らが大きな壁に向かって、その壁を打ち破って行くイノベーターとなっていきたいと思います。

2015年11月1日日曜日

宮古島で改めて

今週は、宮古島に勉強会で行っておりました。

ゲストスピーカーはカルビ―の松本会長。

松本会長には、昨年度、例会担当をしていた京都経済同友会でもお話頂いたのですが、今回は少人数で、しかもホテルに半日こもっての講演でしたので、お腹にズシリと来るお話でした。

初っ端から、「私はゴルフも40数年やっていっこうにうまくならないし何の取柄もないが、唯一才能があったのが経営で、儲ける事だ」という、強烈なパンチからスタートしました。
整理して来いと送り込まれた伊藤忠子会社を黒字会社に転換、45歳で退職した際には、23社からオファーがあり、その内のジョンソン&ジョンソンの日本支社長として、経常利益率を15%から52%!!にまで上げて定年退職、その後、カルビーの会長に就任されて創業家念願の上場を達成、その後も上場時の株価の10倍前後まで押し上げたというイントロの紹介で、出席していた経営者の皆さんも、気のせいか背筋が伸びて聞いておられました(笑)

会社の経営は易しく考えろ! 
世の為人の為にやる事と、儲けろ、という事だ。
経営とは、シンプルに全てのステークホルダーを喜ばせる事である。

うまくいく経営の要素は、ビジョン、プラン、リーダーシップの三つである。

リーダーとは、組織を率いて、継続して、成果を出し、結果に対して責任を取れる人であり、必要なものは、①圧倒的な実績②なるほどと思わせる理論③この人について行きたいと思わせる人徳である。

こんな調子で、経営とは?から、経営者の在り方、組織での展開、仕組化、仕事とは?や、我々の最大テーマでもある働き方、そしてダイバーシティ―についてなどなど、具体的施策まで全体構成を分かり易くご説明頂き、自分自身と自社にとって、足らない所もよく分りましたが、出るのはため息ばかりでした。

そんな話が繰り広げられているホテルの外は、東洋一とも言われる与那覇前ビーチが広がり、海水の透明度も、今まで見た中でも随一のものでした。


宮古島には山が一つも無く、川も無いので、海に陸から汚れた物が流れ込む事が無いから、海の綺麗さが守られているとの事でした。

経営においても、色々な事を考えているつもりが、わざわざ異物を混入して、かえって清流を汚してしまっているのかもしれません。

我々もミッションステートメントは、検証してみても、結構いい線いっている様に思うのですが、その後をシンプルに決めた事に忠実に、私自身が改めて”儲ける”という事に拘ってリーダーシップを磨いていきたいと思います。

そして儲かった時にはゆっくりと、皆で休暇で、この海を楽しみたいものです。


2015年10月24日土曜日

弱音を吐かない練習

先週はブログを休ませてもらいました。

6月から土日はプロパティーマネジメントの勉強に行っている事が多く、毎回、授業の時点ではついていけないので、帰宅後見直して日曜日の確認テストに向かうという自転車操業の様な事になっているのですが、土日には大体KYOCAでのイベントや、役を担っている会などがあり、夜だけは顔を出すというパターンも続いて、時間が作れませんでした。

これから12月まで、イベントも三つも重なったりする日もあり、出演や参加をお断りしなければなない事も多いですが、その様な状況ですので、ご関係の方にはご了解頂ければ幸いです。

平日には、今期営業本部長として、営業同行なども行っていますが、これまで繋がっていなかったウエダ本社で展開しているイベントや研修、NPOやソーシャルビジネス、CSR活動などへの関わり、大学との研究、リノベーションや町づくりなどとの関わりを、所謂、従来の本業と繋げていく事を目的としており、今期には少し、その辺りが見える形になってくると思います。

逆にそうならないと、営業本部長は首に致します(笑)

そうは言いつつ、現場で営業と同行をしていると、そもそもの事が全然できておらず、長年放置してきた事が恐ろしくなると共に責任を感じています。

そんな中、今週はブロックスさんと共催で行なっている試写交流会で、西精工さんのDO ITのDVDを見せて頂きましたが、ほんの二十分程見ただけで、圧倒的な差を痛感させられました。

ブロックスの西川社長が、とても一本には編集できないと二本組みにされた理由もよく分りましたが、研修として皆で観るという点においては最高傑作ではないかと思います。

出来上がった凄い会社というのではなく、一見は、自社との距離が近く、そういう意味でも社員と一緒に見やすいものですが、それだけに、自社との差も圧倒的に感じる事ができ、よくある、経営者だけが辛い?DVDではなく、特に、中間層(リーダー)ともその辛さを共有できるものに仕上がってます。

試写交流会後は、社員と共に西川社長と終電近くまで懇親?ではなく、熱い人生論を語り、翌朝出社すると、同じ会場で又セミナー準備されていたのですが、それが何と、鬼澤さんが講師で来られるとの事だったので、空き時間には、覗かせて頂きました。

セミナーは行政マン向けの人材マネジメント部会というものだったのですが、丁度、そのスタートと、夕方の纏めの際の鬼澤さんのお話を聞く事ができ、これ又、ほんの十分程の話なのですが、気づきと反省をする事となりました。

”何事も人を巻き込み、動かしていかなくてはいけないが、人を動かすにも、まず、自分の中の人、つまり自分を動かさないといけない。
その為に、人格を磨いていかなくてはならないし、自分の中に目的、あるべき姿をしっかり持っていなくてはならない”

私も同じ様な事も言っているのですが、その私自身が、鬼澤さんの話がスッと入ってくるという事は、自分自身まだまだできていないという事と、やはりここでも”誰が言うか”で、私の話は伝わっていないよな~と客観的に感じる事ができ、短い時間でしたが、気づきを頂く事ができました。

いつも思いますが、こんな素晴らしい方々が集まって来て頂くウエダ本社は本当に幸せな存在ですし、その良い空気感を日本の閉塞感の打開に向けても、もっともっと広めていきたいと思います。

その為にはまだまだ課題は色々ありますが、自分の中の自分を動かして、弱音は吐かず進んでいきたいと思います。

来月、再来月と、このプロパティーマネジメントの試験があります。
正直脱落しかけていましたが、まずは精神修行として、弱音は吐かないようにしていきます(笑)







2015年10月11日日曜日

靖国神社参拝

今週はFBでも少し触れていましたが、なかなか行けない所に行っておりました。

知っている名前の部屋がずらりと並ぶ衆議院会館、昭和初期の純国産の最高技術を集めた国会議事堂、首相官邸では、前日には大臣、翌日は副大臣が選ばれるという間の日で、皆さんが並ばれる階段には、赤いカーペットが敷かれていました。
官房長官も1時間後に会見をされる記者会見場では、参加メンバーも代わる代わる写真を撮らせて頂きましたが、やはり何だかんだ言っても、日本を動かしているど真ん中ですから、高揚感がありました。

多分殆どの政治家も、初当選した頃は、我々よりももっと大きな胸の高鳴りを覚えた筈ですが、ずっとその真ん中に居ると、誇りが自尊となり、それが段々と尊大になっていくのでしょうか?

内閣官房副長官とも面談させて頂くという、おまけの後は、靖国神社に参拝に行きました。

これも初めての経験で、参拝も凛とした空気を感じて心が静まりましたが、奥にある遊就館は、明治期からの、日本では何故かしっかり教える事のない近代史の系譜が納められており、ここだけでも時間を取って再訪したいと思う場所でした。

その後は、防衛省の、東京裁判の法廷となった大講堂(移築されたもの)にも行き、現在の中枢から日本の歴史にも触れた本当に貴重な一日でした。

靖国神社参拝というと、イデオロギーを持ち出す人もいるでしょうが、私は特に、"right" な思想ではありません。

靖国神社はA級戦犯の合祀をしたが為に、政治的な駆け引きのリトマス紙の様な存在になってしまいましたが、いくら"left"な思想の方でも、これらの事実があっての今であり、今の自分自身もあるのですから、しっかりと知る事は必要だと思います。

私は、親父が戦争に行っておりましたので、ふと、親父が戦死していたら、、自分はこの世に存在していないのだと思う時があります。

でも考えてみれば、親父が戦争体験があるかどうかは別として、今生きている人全て、自分の祖先の誰かが戦死、いや戦死でなくても、その子供が生まれる前に亡くなっていたら、生まれていないのです。

そう考えると、イデオロギーがどうだとかという話ではなく、正しい事も正しくない事も、それが有っての今なのですから、自分達のルーツはしっかりと学ばないといけないと思います。

自分が生きている間だけでも、あの時ちょっと、こちらに行っていたら、この出会いがなければ、、、
全く違う展開になっていたという事の連鎖なのに、その自分が生まれてくるまでに、途方もない人々の行動や、選択の掛け合わせが折り重なっての今の自分があるのです。

”やりたくない”、”めんどくさい”、”自分はどうなってもいい”、そんな自分一人の軽はずみな思いで
いいのでしょうか?

自分の選択が、後の時代に生きて行く人達に、良い影響をもたらせる事になれば、、それが生物としての本望なのではないでしょうか?

国会議事堂で日本の中心に居る人には、そんな日本人を継承しているという自覚を持って、初登庁した際の想いに立ち返って欲しいと、先日の安保法案の醜態を見て、より一層思います。

2015年10月4日日曜日

社会イノベーター公志園でのファシリテーター

今週も講演や、役を務めている会の出席など忙しい土日でした。
他にも重要な会、出たい会などが重なっていて出れず、ちょっと土日は、イベントや会で目いっぱいになってきました。

今日も朝から、社会イノベーター公志園の出場者をブラッシュアップする為のワークショップが行われ、ファシリテーターを割り振られて参加しておりました。

タイムキープくらいで後は各チームの伴走者達が勝手に話進めるから、との説明とは裏腹に、前回に行なった出場者のプレゼンを皆で見て、プレゼンの内容、声の抑揚から、使用する映像、音楽なども含めて、かなり辛辣な突っ込みを入れていくもので、それを引き出していくという重要な役割でした。

実行委員でお手伝いすると思っていましたが、とんでもない話で、財閥系企業の役員さんや、コンサルタント業、経営者という凄い方々が伴走者として分析、アドバイスされる光景は、こちらが大変勉強させて頂きました。
とてもタイムキープくらいの進行で作れる場ではなく、主催者の野田さんからも、そんなやり取りで残り一か月で全く磨き上げられないという厳しい指摘も頂きましたが、それ自体もなかなか得られる事ができない貴重な機会だったと思います。

思いを持って大きな課題に向かっている実践者にすれば、やっていない人から言われるのなんて
納得いかない事だらけだと思いますが、それでも、応援しようとする伴走者や支援者にも伝わらない話が、一般の方を振り向け、巻き込んでいくものになる筈もありませんので、その納得いかない壁を越えて、如何に、自分の思いを伝え、共感を呼び、協力を得られる様に巻き込んでいけないと、それこそ正しい事を言っていても役に立たないのです。


社会イノベーター公志園は、意思あるイノベーター達を、ビジネスシーンで活躍する人、早い話が大企業のTOPなどにも伝わるモデル、プレゼン能力を養成し、世の中の仕組みを大企業が変える事によって早く変えていく事を狙っているのだと思いますが、それだけに、他のソーシャルイベントとはまた違うものですので、ソーシャルというものについては初級の方、大企業でCSRなどに関わる方、会社をその方向に進めないといけない方などは、是非、参加して頂きたいと思います。

結晶は11月3日東京です。 http://koshien-online.jp/


2015年9月27日日曜日

ウエダ本社としての腹決め

先週のブログでも、盛和塾世界大会で発表された台湾の塾生の話を書いていましたが、ご自分の様に貧しい事が理由で、しっかりとした教育を受けられなかった人達の職業を作っていく事を使命として展開され、見事に成功しておられたり、今週の石坂産業さんの様に、意図や事実に反して地域から悪者扱いされ、想像するに、人としても許されないない言動や、腸の煮えくり返る納得のいかない事だらけであったであろうにも関わらず、地域に必要とされない仕事をしていても駄目だと、
裁判にもかけて来ている地域の人の為に、会社の環境、在り方を変えて行かれた話などは、本当に見ている所、そもそもの次元が全く違う様に感じました。

しかし、こういう話を聞くと、一つの事に真っ直ぐに向かっておられる姿に、羨ましく思うというか、羨望の眼差しで見ている自分もいるのです。

ただ同時に、そういう想いがありながら、全部中途半端で時間ばかりが経過し、自分は大した事ができていないと、落ち込みもしてしまいます。

何の為に会社をやるのか?

何故、そんな一見、本業と関わりの無い事ばかりやるのか?

目立ちたいのか?

人からはずっとそんな問いかけをされ、自分でも何故?って思った事もありました。

”謙虚にして驕らず” 京セラフィロソフィーにもあり、それを実直に実践しておられる様な稲盛塾長が、サラリと自慢の様な話をされる事があり、初めの頃私は、そのギャップが分からなかったのですが、ある時、”稲盛和夫に与えられた能力は稲盛和夫個人の物ではなく、それは、世の中の為に使いなさいと天から与えられたものなのだ”というお話をされた時に凄く腹落ちがしたのです。

その話で私も同じだというのはおこがましい話で、とても才能などありませんが、その考え方は凄くスーッと体に入り、何の為に会社を経営するのか?という事についても、私自身、そういう事なのだと納得感があったのです。

そもそも会社を経営するという立場の人は、企業数が420万社としても、全人口の3%しかいないわけで、その少数に入る言わば”才能”を、最大限に世の中の役に立てる事が、会社を営む目的であるし、もっと言えば、自分が生まれて、生きて来た証だと思うのです。

経営者たるもの、そうあって欲しいと勝手に思っている所があり、その中で、利他と口にしながら、
自社の利益ばかり追いかけ、自分達が楽しんでいるだけという人を見ると情けなく思っている自分が居るのですが、逆に、こんな風に、腰を据えて、そもそもの所を追求しておられる方に会うと、自分は思っていても、全然何もできていないと、自暴自棄にも陥ってしまうのです。

今期、ウエダ本社では、改めて自社をモデルにしながら、日本のオフィス、職場の在り方を研究して参ります。

自分の才能とはおこがましいですが、よく評価して頂く点として、幅広い人脈や、その多様な人を繋げる役割、という事がありますが、それを世の中の役に立て、オフィスを対象としてきたウエダ本社として、日本でも全然開かれていない硬直化した企業の職場環境を変革する事に、全て振り向けていこうと思います。



2015年9月21日月曜日

フィロソフィー血肉化のバロメーター

先週は、KYOCAでは、issue + design さん他、平日のイベントが有ったり、京都CMEXのレセプション他、梅小路公園界隈でのイベント出席、信頼資本財団の理事会他、外部で関わる団体などの会議、そして盛和塾世界大会での横浜出張、その間は来客と、殆どスタッフと会ってない感じでした。

盛和塾世界大会では、毎年ではありますが、凄い展開をして来られた塾生の発表に、全然努力が足らない事を思い知らされます。

今回発表された台湾の塾生のお話は、貧しくて家族が一緒に住めず里子に出されて成長し、お金という成功を目指してコンサルタント業で成功を収め、その後、素晴らしい人格者との出会いから、
人としてしての役割、天命を目指して、自分の様に貧しくてチャンスがない人の雇用を行う為に事業展開をされ、そちらでも見事に成功をされているお話でした。

発想があくまで自分が儲けるというよりも、世の中の為にどうできるか?という事からで、苦労している家庭の子供に就労の機会を作る事に全てを注いでおられました。
そしてそれでいて、元々の能力と、ハングリー精神で事業を立ち上げて来られた強さから、事業としてもしっかり成功させていかれている姿に、感動すると共に、本質を教えられた感じがしました。

この様な話を聞くと、本来、日本の方がその様な発想を持っていた筈なのに、その良さが薄れていっている様に感じます。

利他と言っても、成功したからこそ利他に向かう人は、まだある意味自然なのかもしれませんが、
自社の成功ばかり考えている人、利他とした方が成功するからという利己心から利他を唱えているケースも実は多い様に感じます。

二日間の大会で、殆ど、コメントもされなかった事を見ても、かなり体調が悪い中、皆の為を思ってフル参加しておられた稲盛塾長は、何の為に成績を伸ばすのか?それは私的な願望ではなく、公の目的の為でなければならない、そしてその為に盛和塾で学ぶのだと今回の講話でも仰っていましたが、そんな真髄を貧しい環境から立ち上げて来られた台湾の方の方が実践しておられる様に感じました。

台湾と中国は考え方は違いますが、中国系の方は一般的に個人主義で、拝金主義的な印象ですが、こと盛和塾ではその様子が違います。

それを見てもやはりフィロソフィーが重要だと感じますし、”JAL再生は、フィロソフィーとアメーバ―会計で行なったと言っていたが、アメーバ―会計が作用したのは二年目で、特に初年度はフィロソフィーだけで黒字転換した”とも仰っていましたが、”社員と共にフィロソフィーを血肉化するだけで、業績は伸びる、逆に、それができない中、手法や手段をいくら講じてもそれは砂上の楼閣であり、直ぐに崩れる”との事でした。
そして、”血肉化されている状態というのは、同じ話を聞いても、常に新しい気づきがあるのであって、前にも同じ話を聞いたという状態はまだ知識の状態で、全然血肉化できていないのだ”、というお話でした。

これには正に腹落ちした感じで、今期は、改めてフィロソフィーの血肉化を目指していきたいと思います。

社員の皆さん、今期は、更に、同じ話を繰り返すと思いますが、その反応が血肉化のバロメーターですから、毎回新しい気づきになる様、どうぞよろしくお願い致します(笑)

2015年9月13日日曜日

”けったいな奴っちゃ”を胸に

今週は、KYOCAでの京都ショコラボオープニングイベント、堀場最高顧問のお別れの会と、大きな事がありました。

ショコラボオープニングは、集客がしっかりできていなかったにも関わらず、用意した100名席は満杯で追加する盛況ぶりで、門川市長のご挨拶、KBS京都のテレビ取材など、華やかな形で迎える事ができました。

門川市長には5分程のご挨拶の中で、ウエダ本社が京都流議定書を行い、KYOCAというビルを展開し、ソーシャルの拠点としていく意味など、そこまでお話した事はないにも関わらず、的確に捉えて頂いていて有り難かったのと共に、いくら話してもピンと来ない人が多い中、本質を捉える目には驚きました。

ショコラボを行う意味をご理解頂いたり、応援しようとされる方々が集まっておられたので、勇気づけられましたし、京都ショコラボにとっても良いスタートとなったと思います。

翌9日にあった堀場最高顧問のお別れの会は、政治家か大スターか、国賓かでないと、こんな会はないだろうと思う程の素晴らしいものでした。

千玄室大宗匠の80年にも渡るご友人としての語り掛ける様なお言葉、そして伊吹文明元衆議院議長の、”政治家らしからぬ”全く何も無しで10分程にも及ぶ30年の経緯を語られた挨拶は、感情がこもったもので、目頭が熱くなりました。

私も、血の繋がりも無い方で、亡くなった後もこれだけ、何か空虚感を感じるのは初めてです。

その理由の一つは、どう考えても、あれだけユニーク(唯一無二)で、あの様に大局からものを見て、真逆の意見でも飲み込める懐の深さを持っておられる方などおられないので、今後益々難しい局面を迎えていく中、京都のみならず日本にとって大きな支柱を無くしたと思うからです。

個人的にも、17、8年前からお付き合いさせて頂いていた中で、簡単に厚かましくご相談に行く事は控えており、ウエダ本社に来て倒産危機に直面した際に一度、京都流議定書の件で困った際に一度、そして他の方の相談で二度の計四度だけでしたが、それでも本当に困れば最高顧問に相談できるという気持ちを何処かに持っていた様に思いますし、それだけに、心の拠り所を失った様な空虚感があるのだと思います。

素晴らしい弔辞をされた伊吹文明さんとそれだけ懇意でありながら、民主党議員の後援会長も並行して務めておられたり、日本の為には、共産党がしっかりしないと駄目だと、共産党の議員さんに発破をかけたり、党だとかというレベルではなく、イイものはイイ、健全な野党ではないですが、健全なる対立軸や反対意見がないといけないというスタンスなど、いつも考えておられるレベルが違っていました。

”けったいな奴っちゃ” 私の誇りは、堀場最高顧問が私の事をこの様に紹介頂く事でした。
標準語で言えば、”変わった奴だ”になるのでしょうが、全く無趣味で自分でも面白くないと思う私を”けったいな”と仰って頂いていたのは、表面上”面白い”という意味ではなく、他人と違うというユニークという事だと思いますし、私にとっては最大級の褒め言葉でした。

同様に、社是にもなった”おもしろおかしく”も単におもしろく楽しいという意味だけではなく、もっと深いもので、人間の本質から来る言葉だと思います。

これについては、稲盛さんが盛和塾の中で、おもしろおかしい経営などあり得ない、と、公然と堀場さんの事を批判された事がありました。

ほんの三年ほど前ですが、その事も堀場さんはご存知で、その話に水を向けると、”何でアイツはあんな事を言いよるんやろうなあ。別に仲ええんやけどなあ”と苦笑いしながら仰ってました。

稲盛さんの事を”アイツ”と呼ぶ人など初めてでしたし、大物の関係を垣間見る事ができたのも、経営者の端くれとして、そんな一コマも高揚感を覚えたのを思い出します。

90歳で亡くなられた堀場さんは、その3倍ほど中身のある人生を送られたと思います。
それでも、”それまでは好きな事をやって生きて来たから、いつ死んでも悔いは無いと思って来たが、80歳を超えてから、まだまだ知りたい事、勉強した事が沢山あって、死にたくないと思う様になった”とよく仰っていました。

その話をしておられる映像が、お別れの会で献花を済ませた後の食事など、ふるまいされる部屋で繰り返し流されていましたが、そのメッセージを直接教えて頂いていた我々がもっと頑張らないといけないですね。

7,8000人(新聞発表では5000人)と思われた来場者の殆どが、本当に、惜しい人を亡くしたと思われているお別れの会などまず無いでしょうし、こちらもそんな想いの方が集まっておられたので、より素晴らしい会となったのでしょう。

90歳にもなって、まだ知りたい事だらけ、勉強したい事だらけ、そんな風に思える人でありたいし、そんな生き様を表せる生き方をこれから追い求め行きたいと思います。


2015年9月6日日曜日

受益者総会から感じた ”たくましく、そして、やさしく”

今週は東京、横浜への出張と、土曜日は鎌倉投信さんの受益者総会に出席しての対比構造が印象的な一週間でした。

出張では、大企業への訪問と、大企業が関わるプロジェクトの話を伺っていましたが、資金が豊富で、一挙に色々な事ができる羨ましさと、一方で、セキュリティーはガチガチに厳しくなっていく中、コミュニケーションや、コラボレーションをキーワードにしているちぐはぐさというのか、本質から外れた展開を感じました。

しかしそれは大企業が悪いのではなく、現在の日本において、大企業の立場では、そう展開するしかない様に思います。

簡単に立ち入れない管理された空間で、取ってつけた様に、かっちりと作られた場で、コラボレーションやイノベーションと言う光景を見て、首を傾げると共に、ウエダ本社としての進むべき方向も確認できた様に思います。

鎌倉投信さんの受益者総会は、全国から約700人という、二年前京都で行なわれた際の二倍弱ほどの応募人数で、新井さんのプロフェッショナル出演効果だけではない、潮目の転換を感じました。

パタゴニア、池内オーガニック、トビムシ、マイファームのパネルディスカッションの他、障がい者雇用に命を燃やすと言っても過言ではないダックス四国の且田社長や、古着などからバイオエタノールを作る日本環境設計の岩元社長のお話などは、ミッション、使命だけでなく、ビジネスとしての力強さがあり、他のソーシャルの集まりとも違うものがありました。

鎌倉投信さんの社是は、伊那食品さんの「いい会社をつくりましょう」を”了解を得て真似て”、「いい会社を増やしましょう」としておられるのですが、サブタイトルにある、”たくましくそしてやさしく”の通りに、たくましさがあり、それだけに潮目が変わる力を感じたのです。

来年からマイナンバーが施行されると、企業を取り巻く環境は、益々堅苦しいものとなり、より管理がきつくなり、息苦しい状況となるでしょう。

そんな中で、女性活用の目標が数値化され、制度で、女性や障がい者雇用が強制されても、それを受ける側にとって、望まれる環境は生まれていかないと思います。

それでも売り手市場の学生は窮屈な大企業ばかりを目指して、又、ミスマッチを助長していくのです。

日本の働く環境を本質的に変えていくには、中小企業が頑張らないと駄目だと思います。

そんな事が見えているだけに、ウエダ本社の役割も大きいと思っていますし、今期は、鎌倉投信さんとは違う立場で、組織としてゆるーい所を整えて、”たくましくそしてやさしく” でいきたいと思います。

2015年8月30日日曜日

来期のウエダ本社の展開から、改革が生まれる?

今週は毎日、終日社員面談でした。
その合間をぬって、毎日一件づつは、外部とのミーティングもあったので、一週間ずっと誰かと話していた感じです。

ウエダ本社では来月から新年度に入り、組織変更を行いますが、一番のポイントは私が営業本部長を兼務する事でしょうか?

又お前がやるの?という突っ込みも来そうですが、実は営業全体を見るという役割は初めてです。

と言ってもプレイングマネージャーで売りに回るという事ではないのですが、営業変革をする為に私が行ってきた活動が、なかなか本業と繋がらないので、そこを繋げる事と、任すという事が実質放置になっていた所を、一つ一つ言葉や対応など、基本の擦り合わせを行っていくのが目的です。

又、会社の方向を推し進めていく上では、どうしても若手を登用していかなくてはなりませんが、かと言って、そこに向かえないベテランは駄目というのではなく、それぞれの役割が違って、その役割でそれぞれの能力を発揮してもらわないといけません。
そう考えると、一旦、私が全体を仕切る形でバランスを取り、構成して行く必要もありました。

お盆の間に、各チームでの目標、やるべき事、責任というものと、各自の役割を作って皆に配り、それに基づいて面談をしたのですが、若手の抜擢や、リーダーの降格についても、皆、理解を示してくれている思います。

別に降格と言っても、リーダーとしての役割ができていないので、再度、降りて自分の事をしっかり磨き、成長して、又、リーダーや役員、はては社長を目指せばいいのだし、別にリーダーや社長が偉いのではなく、役割であって、それに向いていなければ、そこでメンツに拘って踏ん張っているよりも、自分の力を発揮できる所で頑張った方が、本人にとってもいいのです。

今は、そういう事も理解してくれるメンバーであり、ただただ一所懸命やろうとしてくれる人ばかりですので、それだけに、しっかりとした方向づけと、組織力、そしてその実行で、会社を通しての人間力向上を図りたいと思います。

ウエダ本社では、働く環境を改革していこうと、女性の働き方も研究していたり、障がい者雇用という問題も、京都ショコラボ立ち上げなどにも協力しながら、関わっていこうとしてますが、こういう問題も、同じ線上にあって、皆、それぞれが自分の役割を発揮する組織、社会を目指す事なのです。

女性の幹部、役員の比率を、いつまでに何十パーセントにするという法律を決めるという話になっていってますが、制度や法律で規制していっても、かえって本質をゆがめる事にならないかが懸念されます。

来期、一人一人の役割から、能力を発揮できる組織に向けていけるか?

そこに向かえればウエダ本社の存在価値は発揮され、働く環境の改革に向かっていける体制が作れると思います。

日本の職場環境の改革に向けても、来期のウエダ本社の動向は目が離せません(笑)




2015年8月23日日曜日

広がり型のリノベーション

今週は、盛和塾の塾長例会が熊本であり、それに絡めて福岡に行っておりました。

九州も関西からは大変近くなったのですが、なかなか行く機会がなく、福岡も昨年4月に行って以来の訪問でした。

昨年4月に福岡に行ったのは、KYOCAの立ち上げで悩みまくっていた私に、ある方が、絶対に参考になるからと、冷泉荘や山王マンションなどを手掛けておられた、リノベーションでは第一人者とも言える 吉原さんを紹介して頂いての訪問だったのですが、1年が経ち、私自身、見るべき事、聞くべき事も変わった中で、色々とお話させて頂きたいと思っての事でした。

ミラツクを通じて知人であるリパブリックの田村さんも、福岡で街づくりにも関わっておられるので、田村さんの所にも訪問させて頂きました。

同じ福岡で活躍されている吉原さんと田村さんも、お互いご存知あり、会われた事もあった様ですが、活動の目的や層が違うので、ゆっくり話された事がないとの事でしたので、三人でランチ含めてのミーティングもなかなか刺激的でした。

やはり同じ様な未来像を持っていて、違う動きや、場、で動いている人が交じり合うと、違ったものが生まれるのですが、描いている像は同じなので、加速度が増したり、可能性が見えてきたりして、更にワクワク度が増すのです。

お二人にご案内頂いて見た福岡は、大きな可能性を感じました。

大都会福岡に大きな可能性を感じるというのも変に聞こえるかもしれませんが、私も京都流議定書を始め、ウエダ本社としても人の問題を取り上げていたり、リノベーションや町おこし的な事に関わって考えているのは、一貫して価値観の変革であり、東京を中心とした資本主義に代わる、新たな価値観の創出なのですが、東京と同じ開発が行われる一方で、 吉原さんを中心にした、リノベーションの広がりを見せる福岡は大変魅力的に感じたのです。

過疎地域を中心とした町おこしや村おこしが各地で広がっていますし、その広がりは重要なのですが、やはりエンジン力は必要で、インパクトが必要なのです。

私がKYOCAという大物件に挑戦しようとしたのも実はそこにあり、Jimukino-Ueda bldgを手掛けて、
成功例として取り上げて頂く事も多いのですが、残念ながらウエダ本社の力ではエンジン力が弱く、特に、これまでの資本主義で成功体験を持っている方などには訴求するまでに至っていません。

それが京都市の中央市場の元締め的存在のオーナーのビルで、京都市が今後一番力を入れるエリアの中心に位置する場所で、ホテルや綺麗な商業ビルを新築して開発するという従来型の町づくりではなく、古いビルを残し、そこに”人”を集め、それを繋ぎ、その事から町が変わり、形成されていく様な姿を見せる事ができれば、従来型の開発、言うなれば、アベノミクス型の開発ではなくてもやっていける、という事を見せたかったからでした。

私は当初からカンフル剤としてのアベノミクスは賛成でしたが、従来発想の真逆くらいからの発想でそのカンフル剤を利用していかないと、バブルの二の舞になると思っていました。
新国立競技場の問題などは正に、従来型そのものであり、大変危惧するのは、京都も中心地においてはバブルか、ひょっとするとバブル以上の様相を呈してきており、開発型、儲かれば良い的な雰囲気がある事です。

そういう意味での大都会福岡で、吉原さん的なリノベーションの考えが、町に広がっている事が大変刺激的で、勇気を頂く事ができたのでした。

リノベーションと称するものも、今では開発型のリノベーションというのか、全然発想のスタンスが違うものも多い様に感じます。

なかなかこのニュアンは伝わらないと思いますが、どの様に感じるかで、開発型か、広がり型か、どちらかは分かると思います。

広がり型の展開を目指す方、繋がって、それこそ広げていきませんか?


2015年8月15日土曜日

ロードマップを作ること

今年のお盆休みは、殆ど籠って、考えを纏めていました。

ウエダ本社は8月が決算であり、9月から新体制に移行するのですが、来期は、私自身、営業本部長を兼務することにしており、体制や皆の役割を明確化していました。

特にこの一年はKYOCAに専念する事もあるのと、ウエダ本社ではどうしても、リーダーを育てていく必要もあることから、数字面も含めて一切任せるとしてきました。

皆は一所懸命やってくれてますが、成績は予想通り?かなり落ち込んでいます。

予想通りと言うと強がり過ぎている面はありますが、初めて、自分達でやらせて欲しいと言って来た事もあり、一度、経験してもらう事を最大の目的にしていましたので、ギリギリまで放置していました。

ただ、目標からの道筋をしっかり明確化できていなかった事と、そもそもの基本的な仕事や組織や物事の進め方などが出来ていない事もあり、”任せる”、”自主的”、というのではなく、”野放し”、”勝手に”、という方が近いレベルであったのは、私自身の責任だと思います。

その辺りをじっくり考えられたので、有意義な時間であったと思います。

今日は終戦から70年という事で、テレビでも特番的なものが組まれています。

首相談話という事に凄い焦点が当たって、そもそもそんな風になっていけば、本質的なものにはならないのは分り切っているのに、肯定する側も批判する側も、もっとじっくり考えられないものかと思います。

私は、自分の分からない事で、軽々しく批判したりするのは無責任だと思っていますので、外交に関わる話などには言及しませんが、TOPとしてやるべき事というのは、事の大小に関わらず同じところがあるので、そこは言えると思うのですが、言葉で辻褄合わせをしていても解決どころか、何の進展もないと思います。

目指すべき未来像を語り、そこに至るロードマップをしっかりつくり、それに対するギャップや課題に対して、どう向き合い、対策を講じていくのか?を考えるのが、TOPの仕事だと思います。

うちの様な零細レベルの一企業経営と、各国の歴史が絡んだ大問題とを並べて、甚だ失礼ではありますが、戦後70年も経ちながら、毎年、お詫びの文言がどうだとかと論争になっている事自体に、ロードマップが全く見えない様に感じます。

安倍首相始め、日本を動かすTOPの方も、一度、ゆっくり立ち止まって考えてみて欲しいものです。


2015年8月9日日曜日

イデオロギーを超えて

今週もイタリア首相が京都に来られるので、講演に参加して!という要請があったり、嬉しい事、腹立たしい事、当たり前ですが、色んな事がありました。

イタリア首相の講演会、結局は私などが行っても全く関係無い話でしたが、以前に、私がお願いもした方からの要請でもあり、出席をしていました。

そもそもこの急な京都入りは、首相がフィレンツェ市長時代、門川市長に京都に行くと約束された事の実現らしく、イタリア人でも、又、こんなTOPの方でも、そんな繋がりを大事にしておられるだと、納得していました。

KYOCAでは京都ショコラボのオープニングに向けて、ルクロの黒岩さんと話を進めておりますが、障がい者雇用や、障がい者と分け隔てるのではなく、多様な社会を目指して行こうとする話をしているとワクワクして来ます。

今や、様々な難病、知的、精神という障がいを持つ人、そして、身内に持つ人までを考えると、全く特別な話ではなく、皆が当たり前に関係する話だと思います。

そしてそんな話を進めていると、またまた色々な話が入ってきて、そこから繋がりや、付き合いなどと言っていると、余計に何屋か分からなくなってしまいます(笑)

多様な人が受け入れらることを目指す!などと言っていると、如何にも良い人の様に思われますが、まだまだ人間ができていないので、片側でしょっちゅう腹が立ったりもしてしまいます。

ただ、私が腹立たしく思うのは、どちらかと言えばコトであり、全く理解できないコトを言う人自体を違うと思うだけで、嫌いや、まして憎しとまでは思いません。

今日8月9日は、長崎に原爆が投下された日であり、8月15日で終戦から70年を迎える今、安保法案への対応で、色々な意見が飛び交っています。

意見、考えが違うのは当然で、それが違うと言って、その人に憎しみまで向ける様な発言をする人や、知りもしないのに、軽々しく人のやっている事に意見をできる人が多くなっている様に感じるのですが、その事の方が危険に感じます。

その様な人では、意見の違う人をやっつける事しかないのですから、正論のつもりで相手を傷つける事になり、解決どころか改善もできないと思います。

先日お亡くなりになられた堀場最高顧問は、常人の理解を遥かに超えた思考をしておられました。

3.11があった年、多様な意見を交差するという目的を持つ京都流議定書では、一貫して原発に反対を唱えて来られた田中優さん、当時は政権中枢で再稼働やむなしであった民主党の前原誠司さんの講演を続けて行なうという暴挙?に出たのですが、その前の鼎談に登場された堀場最高顧問は、”今の放射能で危険だという人は、ラドン温泉には行けないですね”という事をサラッと言って、暴挙の数段上を行っておられました。

それこそ、福島の人や放射能を心配される方からは、常軌を逸しているとしか思えない発言ですが、実は堀場製作所というのは、放射能測定からスタートした会社で、堀場最高顧問は広島の原爆投下された直後から現地調査にも入っておられたその道の大家で、当時は数十年、この焼野原にはぺんぺん草すら生えないと言われたものが、二週間後には草が生えだしたという事を目の当たりにされ、生命、ましてや人間の素晴らしさ、偉大さを痛感されたからこその、次元が違う所からの発言なのです。

そんな見地から論議できると、違いが対立にならず、同じベースを見つけられるのではないかと思います。

今日、Jimukino-Ueda bldgでは、ひまわり甲子園関西大会が開かれていました。


東日本大震災、各県は大変な被害者を出したのですが、他の県では減っているのに唯一福島だけが、毎年、震災関係死という数が増えているそうです。

こういう事を無くして行くにおいては、イデオロギーはぶつからないと思います。

今月15日には、もっと人間本来、生命本来の在り方から、我々日本人としてどうあるべきなのか?皆で考えてみたいものですね。

2015年8月2日日曜日

第8回の京都流議定書で、感慨深かったこと

今年も京都流議定書が無事終了し、通常営業に戻った一週間でした。

その後も、目立った失敗、クレームなどの報告もなく、全体を通して皆が本当に良くやってくれたと思います。

それどころか、加えて嬉しい知らせを頂きました。

二日目の講演中に、小さいお子さんがぐずっていたのを、うちのスタッフが機転を利かせて、椅子で簡易ベットを作り、毛布を用意して寝かしてくれていたという事がありました。

その対応に喜ばれたお母さんが、後日、ハイアットさんにお礼を言って来られたそうなのですが、”それはウエダ本社のスタッフの方です”と伝えて頂き、その上で、ハイアットの方が報告をして来て頂いたのでした。

二日目の午後は毎年、京都フォーラムとして、素晴らしき経営研究会が主催で、京都流議定書の実質の主催者である我々は、この枠だけは共催という立場ではありますが、単なる参加者なのです。

ですので、黙って見過ごしていても普通かもしれない所を連携して、こういう対応を即座に行ってくれていたのが、大変嬉しい対応でした。

他にも、急遽会場からステージに上られる事になった方に、PC操作をしている所から椅子を出しに回ったり、午前中のブロックスさんのワールドカフェに参加されていた方から、セッションに参加していた社員が素晴らしいとお褒め頂いたり、マニュアルでは規定できない皆の行動や言動に大きな成長を感じました。

何の為に儲かりもしないイベントを手間を掛けて行なうのか?という聞かれ過ぎた質問がありますが、いくつもある目的の大きな一つに社員研修という事があります。

我々の様な中小のディーラーが価値を出していく為には、組織力を上げないと勝てる筈がないのですが、通常の業務では、むしろ一人一人バラバラで、職種的にも一丸となる事がありません。

それを連携を利かせて動けるチームにするには、プロジェクトやイベントが役立つのです。

しかも、ハイアットリージェンシーという一流のスタッフの方と一緒に動くのですから、間近で学べる事も多く、これなどはなかなか得られるものではありません。

もっと分かり易く言えば、リッツカールトンに社員全員で研修で行くと、どれ位費用がかかるでしょうか?

そう考えると、それだけでも費用をかける価値はないでしょうか?


京都流議定書は、何年目かまで、皆スーツを着用していました。

ところがそれでは、ホテルの方と間違うお客様もおられて、混同をさける為、この何年かは幹部以外はシャツのみにしています。

お客様の混同を避ける為という意味には二つあり、実際、お客様が困られるという事ともう一つは、ハイアットさんにご迷惑をお掛けするという意味もあります。

お客様がハイアットのスタッフの方と思われた我々の対応が悪ければ、ハイアットさんのイメージダウンになるのです。

それが8年目にして、お客様がハイアットのスタッフの方だと喜んで頂いたのが、うちのスタッフの対応であったというのは、ちょっと感慨深い話です。

そうは言いつつ、まだまだ、そして新たな課題もあります。

しかし本業と少し近づいた今回は、終了後の今週から、本業と絡めて来年に向けて一歩一歩進めていきたいと思います。


2015年7月28日火曜日

ウエダ本社にとっての実業とソーシャルの交わるところ

先週末の金曜日~日曜日は、第8回目となった京都流議定書でした。

ここでも何度か言って来ましたが、京都流議定書で訴える根本的な想いは、目に見えない(数値化されない)価値こそが日本の強みであり、日本の縮図である京都を研究し、見出し、再構築し、発信していかなくてはならないという事と、変革を起こしていく為には、多様な立場、層の人達が混じり合っていかなくてはならないという二点でした。

毎年三日間開催しているのも、それぞれ近い未来像を描きながらも、バラバラで動いている人達が一つのイベントで集まれないか?との事からでした。

それがこれまでなかなか混じり合わなかったのですが、漸く今年混じり合う形が生まれた事や、毎年一緒に開催している京都フォーラムのゲストが、”いい会社を増やしましょう”を社是に、数字だけで判断しない投資で最優秀ファンドマネージャーまで取られている鎌倉投信の新井さんでもあった事もあり、テーマを、「経済とソーシャルの交わるところ」とし、三日間を貫く基調講演には、田坂広志さんにお願いしました。

いみじくも田坂さんにも指摘頂きましたが、経済とソーシャルという言葉が分れている事がおかしく、私自身も本来、企業というものは、世の中の役に立つ存在であり、ソーシャルビジネスという考え方はおかしいと思っているのですが、企業が自社の利益のみを追求する形になってしまった事により、世の中の為の活動をするソーシャルビジネスという呼び方が生まれ、それを融合させないといけないということこそが、これまでの資本主義の末期的な状態なのだと思います。

世の中は螺旋階段上に発展し、一見、復古した様な事が実は一段上に上って進んでいると仰る田坂さんは、ボランタリー経済とマネタリー経済が融合した新たな資本主義の時代を迎えるというお話をされ、初っ端から、今年の京都流議定書は良かった!という声を頂く程の講演となりました。

三日目のイノベーションを取り上げたセッションでも、今だけを変える様な薄っぺらいイノベーションではなく、歴史や文脈に沿った上で、長期的な視点で、しかし地道に鍛錬した事から生まれるイノベーションという様な事が見え、東京ではないイノベーションの形がある様に感じました。

今年のテーマは、ウエダ本社としての課題でもあり、今まで、会社の存在価値を作る為に行っている京都流議定書を始めとしたCSR的な活動が、スタッフの腹落ちのないまま、実業(経済)と全く交わらず、遊離したものでした。

それが田坂さんや新井さんのご講演を始めとする三日間の構成で、うちのスタッフが少し腹落ちしてくれた感があった事と、今年は、ご協力頂く方々と摺り合わせをしてキャスティングなどを決めた後は、その調整含めて私は殆どタッチせず、当日も何もしなくて良い状況で対応してくれた事が大変な収穫でした。

臨機応変に対応する姿を見て、ハイアットリージェンシーのスタッフの方もお世辞抜きで感心して頂いていた程でした。

京都流議定書は、ウエダ本社の70周年の際に第1回を始めたのですが、先日亡くなった堀場最高顧問には、その70周年パーティーの懇親会で基調講演をお願いした他、第2回でもクオリア時代として基調講演や、第4回では門川市長との鼎談にもご出演頂いており、正に、京都流議定書に対しても多大なご協力を頂いておりました。

堀場最高顧問に報いる為にも、理想とも言える、”おもしろおかしく”という働き方、生き方を、働く環境の総合商社として広げていく事、そして、今回の京都流議定書を、ウエダ本社自身にとって、実業とソーシャルの交わる元年としたいと思います。

2015年7月19日日曜日

堀場最高顧問に頂いた深いご縁

今週も色々ありましたが、何と言っても大ショックの訃報が入ってきましたので、堀場最高顧問について、綴りたいと思います。

今まで何度も堀場最高顧問の事は書いておりますが、改めて、感謝と共に振り返りたいと思います。


私の親父は、堀場最高顧問から、”社会人になってからの初めての友人”と言って頂いたのをずっと誇りに思っていました。

堀場製作所の前身、堀場無線研究所が烏丸五条で創業したての頃、飛び込みセールスをかけて、意気投合したのが私の親父だそうです。

まだ終戦後の食糧事情もよくなかった頃には、最高顧問の奥様のご実家から送られてくるお米をお家で一緒に食べさせて頂いていたそうで、この事は、三年程前に奥様にお目にかかった際、奥様も鮮明に覚えておられたほどでした。

倒産の危機に直面したウエダ本社に入り、八方塞がりで誰にも相談できず、悩みに悩んだ私は、それまでに多くの経営者の本を読んだ中で、殆ど全てという程、考え方がバッチリ合うと思っていた堀場会長(当時)がどの様に考えられるかを知りたくて、相談に行った事もありました。

倒産の危機に直面した中では、決断のミスが即刻命取りにもなります。

しかし、そんな中、机上論では100人中99人が正解と言うであろう選択が、どう考えても良いとは思えず、堀場会長にアポ取りをさせて頂き、1時間、思いのたけを話させて頂いたのです。

”全くの部外者に、会社の秘密情報も相談するなど、私は経営者としては失格ですが、それでも、どうしようもなく、今まで、ほぼ全て、そのお考えを納得する事ができた会長が、どの様に判断されるか知りたくてご相談に上りました”と、約1時間話させて頂きました。

会長はその間ずっと集中して聞いて頂き、その後、”1時間の話だけでは分からないが、この話だけでワシが判断するとしたら、こっちを選ぶな”と、100人中99人が選ばないだろうと思う、私がそちらにしたいと思っている方でした。

その一言で私は、”ありがとうございます、これで腹が決まりました!”と言って立ち去り、その後の難局に思い切り臨めたのです。

あの時会長が、私と違う方を言われていたら、どうしていたか?想像した事もありませんが、後にして思えば、私の説明ぶりで、私が決断を下している方は会長からすれば手に取る様に分り、その背中を押して頂いたのだと思います。

しかし、そのお蔭で、危機も乗り越える事が出来、その後も、 ちょこちょことアイデアを持ち込んだりする内に、”けったいな(変わった)奴や”と堀場会長から最大級の”賛辞”でご紹介を頂ける様になり、会長の所に相談に行かれた方が、”岡村に会え”と言われたのでと、こちらに来られる事もしばしばありました。

10年前に親父が亡くなった際、その頃には会社も一息つける様になっていたので社葬を行い、最高顧問に葬儀委員長もお願いできた事は、ウエダ本社で、私が親父に対して喜んでもらえる唯一の事だったと思います。

そんな親父の時代から60年以上にも渡るご縁の堀場最高顧問のご逝去は、私にとっても、勝手に親父の様な存在に思っていた事もあり、親族以外の死で、一番ショックなものでした。

お教え頂いた事で、私の考えや展開には大変影響を与えて頂いたと思いますし、ある意味、ウエダ本社を救っても頂いたのですから、皆とも共有する意味も込めて、あと少し、後日、続けたいと思います。

2015年7月12日日曜日

ギラギラとキラキラの交わるところ

今週も一週間を振り返ってみると、幅広い人と会っているものだなと改めて思います。

色々とロスもあるのですが、これが私自身の特徴でもあり、自分でも好きな事なのだと思います。

決して、”つるむ”のは好きではないのに、色々な会にも出たりして、人付き合いが良いのか、悪いのか、よく分からないね、とも言われたりするのですが、自分でも不思議です。

ただ、自分に無い感覚を持っている人、知らない事をやっている人、しかもそれが、自分の欲や利益の事ばかり考えて行なっているのではない人に興味を持つのと、そういう人と会って刺激を受けるのが好きなのだと思います。

幅広い人とお付き合いをしていると、人の事はよく見えてきます。

同じやる気を持って精力的に動く人でも、自分の為に動いている人と、所謂ソーシャルと言われる人では同じ目の輝きでも、ギラギラとキラキラの違いがあります。

最近はソーシャルというのも一般的になって、その中にも色々な人が出入りしますが、まず決定的に違うのは、ギラギラの人は、食い散らかしていくというか、都合の良い時だけ寄ってきて、その後なしのつぶてで、違う所に行ったりしています。

又、我々の様に、しょっちゅうイベントなどを開催していると、興味があるからではなく、メリットがある時だけ現れて、自分の人脈形成だけに都合よく利用して、自分のビジネスを広げている人も、よーく見えます。

あと、ソーシャルビジネスとか、ソーシャル課題に向かっていっているのに、自分の意見、話ばかりでヒアリングができない人も、それではソーシャル課題は解決できないと思います。

世の中の課題を解決していくのですから、一つ一つ、絡んだ糸を解いていかなくてはならないですし、そこには、それぞれの立場からの、思惑、利権なども絡んでいます。

その立場も知ったり、理解していけないと、こちらスタンスの課題解決を唱えても、独りよがりの域を出ないのです。

それだけにむしろ、ソーシャル課題に向き合っていく人は、より、他者(違う立場の人)を配慮できる必要があると思います。

特に、ビジネス領域どっぷりの人と接するには、時間をしっかり守る、報告などをしっかりするという事が大事で、それをやらない人(何等かの障がいで、できない人は違います)を受け入れるというのは、多様性とは全く違います。

ソーシャルビジネスを、ビジネスを絡めて社会の課題解決をしていくものという様に言っていますが、逆に今、世の中の課題と繋がっていない仕事や会社などあり得るのでしょうか?

或は、課題解決できない様な会社が、この先、特に日本という先進国において、残っていけるでしょうか?

世間や市場の声や課題を拾って、それを紐解いて解決していく事が、ビジネスの基本であり、その為にお客様の声をしっかり聞ける人を育て、聞ける会社になっていかないといけないと思います。

人口が増える新たなマーケットを求めてのグローバル化が危険なのは、いつまでも、モノを良くすれば、足らない所に持っていけば売れるという、自分スタンスが通用していくので、そのままの発想で、これから人口が増えていく後進国を浸食し、その発想を広めていく事だと思います。

市場の声や課題に真摯に向き合わないと生きていけなくなった日本から、真のソーシャルビジネスを生み出し、その会社がグローバルで活躍する様にしなくてはならないと思います。

今年の京都流議定書は、経済とソーシャルの交わるところというテーマで開催しますが、皆が、その交わるところに向かっていってほしいものです。

2015年7月5日日曜日

顧客スタンスの穴

先週辺りから、コピー機ビジネスにおいて、従来無かった発想で展開しています。

一般的に考えれば全然大した話ではないのですが、それでも、ここで詳しく書く事は止めておこうと思う様に、業界的には画期的な事だと思います。

しかしこの展開、もう十年程前から、ずっと、うちの会社ではやるべきだと言い続け、その理由も語り続けて、漸く、スタッフがやる気になって展開してくれる事になりました。

興味持って頂ける方は、”別途”ご説明させて頂きますが、単純に言えば、ただ、真にお客様スタンスを追求するだけの話なのです。

「お客様スタンスに立って」、どの業界でも、散々言ってきたフレーズです。

ただ、本当にそうでしょうか?

多くの業界、いや、ほぼ全ての業界で、自社の利益の為に、お客様スタンスというフレーズを利用しているだけではないでしょうか?

メーカーは以前は、望まれる商品を世に生み出し、それを買ったり、使ったりするだけで、人々を便利にしたり、満足感を与えたりしていたので、物を販売すればお客様スタンスは成り立っていました。

しかし、物が行きわたって溢れる様になり、他社との差別化ができない中では、メーカーのお客様スタンスは、あり得なくなってしまっています。

メーカーは自社と同様の他社商品を販売するなどできないのですから、お客様スタンスではなく、自社発信でのアピールをするしかないのです。


ましてや、我々の様な、物も技術もない小規模ディーラーが、自社スタンスに立って、自社が儲かる事を優先してやっていては、存在価値など生まれる筈がありません。

それを唱え続けて来て、まだまだながら、漸く、そういう考えを持ち始めて、動いてくれる様になってきました。

今週は、リノベーション、町づくり、ある選定委員など、様々な相談を持ち掛けられました。

建築でも不動産でも、デベロッパーでもない中で、相談を持ちかけて頂けるのは、今一番に求められているのは、自社スタンスや、偉い先生の作品の押しつけでもなく、真に顧客の声を聞いて、それを具現化してくれる所なのだと思います。

先月末から、土日は勉強会に行っており、ブログにじっくり向かえていませんが、そこからも、顧客スタンスの穴が大きく見えてきます。

そして、コピー機の展開に、顧客スタンスを感じない方は是非お声掛け下さい。

最後は宣伝になってしまいましたが、これは自社スタンスでの”押し”ではなく、有益な情報提供ですのでご容赦下さい(笑)

2015年6月28日日曜日

癌細胞になってないでしょうか?

今週は発生生命学の講演と、ビル経営サミットという、今までにはない毛色の違うセミナーでパネル登壇をさせて頂き、新たな刺激を受けました。

ビル経営サミットというのは関西で年に一度、ビルオーナーや不動産業界の方向けに開催されているそうで、違う切り口として展開しているビルオーナーとしての立場で話をさせて頂いたのですが、もう一方の発生生命学というのは、京都大学大学院理学部の高橋教授の”細胞の声を聞く”という講演を聞いて、陶芸美術作家の近藤高広さん、武庫川女子大名誉教授の高田公理さんと共に、ディスカッサントという役割でディスカッションを行うという、手ごわいものでした。

どんな話ができるのか?と思って聞いていましたが、「細胞は社会を作るという考え方」で、細胞の社会はオーケストラというお話は、組織の構造などと重ねて聞いていると、大変面白く、むしろ聞きたい事が沸沸と湧いてきました。


細胞というのは、本当に不思議で、分節というものを繰り返し、違うものが生まれていくのですが、正しい場所で正しい役割を、愚直にというのか、寸分違わず行わないと、異常をきたしてしまうのです。

発生生命学というのは、主に、生後16時間~3.5日の脊椎動物を使って研究するそうですが、それは、この期間は人間も鶏も、全ての脊椎動物が全く同じ決まった法則で分裂をするらしく、それがその後、全く違う部位を作り、全く違う種類の生き物になっていくので、その間の研究から、様々な事が分かってくるそうです。


オーケストラというのは、それぞれ全く別の楽器を受け持つ奏者が、それぞれは個の力を最大発揮しながら、楽曲の完成系を共有しながら、最高のものを創り出すという事で、細胞の活動と例えられるのでしょうが、企業経営、組織運営も全く同じ構図で、素晴らしいオーケストラが理想です。

癌というのは、細胞社会の破綻で、体をきちっと作っているのは、どの様な事が行われているのか?を研究する事で癌対策になったり、不幸にも、間違った認識の為に大きな差別にも繋がったハンセン病の原因となるレプレ菌というものの働きも、初期化するという役割だけで言えば、IPS細胞と同じ所もあり、有効に使う事ができないか?など、何時間あっても飽きそうもないお話でした。

私の興味が何処にあるか?

当然、組織になぞらえて考えると、個々がその場所でその役割をしっかり行なうと、しっかりハーモニーが生み出せるという体系と、その中で、個々がその力を最大化させようとする使命、モチベーションの生み方、そして、そこから分裂、分節を正しく生み出し、違う部位や違う組織を生み出し、その上で同じ個体として生きて行く為に、何が必要で、どの様にすべきか?というところですが、一見関係ない様に思う、細胞、発生生命学というものから、なるほど!と思わせて頂きました。

常々思っている事ですが、会社と言っても、この世に存在する限り、そこで働く人や、建物や備品も全て、分子、細胞からできているのですから、宇宙や自然界の一部であり、そこで行なわれる活動は、自然の摂理に則ったものでないと、おかしな事になるのです。

会社も、自然界や宇宙の中でいけば、単なる細胞の一つか、大きくても部位の一つなのですから、その中で、自社だけで利益を追求していって、目先、その周りで素晴らしいとされていても、地球や、宇宙全体から見れば、果たして正しいのか?と思ってしまうのです。

癌細胞も、自分達では悪いなどと思っていませんし、規則正しく、細胞としての役割を果たしていたところからちょっと逸脱しただけなのです。
しかも、その逸脱と、新たな部位を作り正しく変わっていくのとは紙一重で、その違いは、俯瞰的に宇宙から見るのか、数千年の未来から見るのか、もしくは、生命の起源からでも考えないと、見えてこない事だと思います。

グローバル展開での拡大、自社の数字上の大成功も、資本主義経済の中では正しい事なのですが、自然の摂理に則って考えたり、宇宙的視野で俯瞰的に見た時に、癌細胞と同じ事になっていないのか?

そんな振り返りを、企業や組織のTOPは考えてほしいものです。

影響は極々小さいですが、私は常々、そんな事を振り返る経営をしていきたいと思っています。

2015年6月21日日曜日

京都流議定書の最大のピンチ

今月の日経新聞、私の履歴書は、理化学研究所の松本理事長です。

というよりも、まだ、前、京大総長と言った方が馴染みがあるかもしれません。

私は一度だけ、幸運にも、一対一でお話をさせて頂いた事があります。

厳密に言えば、お話をさせて頂いたというよりも、私がプレゼンをさせて頂いたと言った方が正確ですが、3年前の京都流議定書にご出演頂けないか?と30分のお時間を頂き、京都流議定書の目的から、今年のテーマ、そして松本総長にご出演頂きたい理由を、反応を伺いながら、初対面でお話させて頂くのですから、大袈裟ではなく、十年以上振りに、”勝負”のプレゼンをさせて頂きました。

その甲斐あって、ご理解頂き、ご出演頂く方向で調整して頂く事になったのですが、鼎談でご一緒頂く、門川市長が、全国制定指定都市の市長会で出演頂けなくなり、”市長が出ないなら、”止めときます”とのお断りを、一旦頂く事になったのです。

今年で8年目となる京都流議定書ですが、振り返ってもこの時が一番のピンチだったと思います。

その時既に、島津製作所の服部会長は、松本総長との絡みを楽しみに、ご出演を快諾して頂いておりましたので、その再調整が必要な事、そして何よりも、三日間の最初の鼎談のキャスティングが振出に戻るという事で、今年で京都流議定書も終わったか、と思った程でした。

市長の代行というのは、その方がどうという話ではなく、”京大総長と同じ板に乗せるのは失礼だ”と、ある大御所にもご指摘を頂きました。

想いだけで突っ走り、その主旨をご理解頂き、それまでは、各界の重鎮の方々にも、体裁や格というものを外してご参加頂いて来たのですが、私が抱いていた、京大総長のイメージとは全く違う強烈なリーダーシップをお持ちの松本総長は、やはり格を考えないといけないのか?と落胆もしました。

しかし、その強烈さとは裏腹に、直接、お電話頂いたり、私の稚拙なプレゼンもしっかりお聞き頂く姿勢からも、何か”権威”などと言われる感じではない温かさも感じていたのですが、結果的には、
その見方が正しく、”受けましょう!”と言って頂いたのでした。

少しお話させて頂いた中でも、今、の”教育”というもの、そして未来の日本に向けて改革すべき事、その中で、京大というものが果たすべき役割を、本当に、熱く、考えておられるのが分りましたのと、それこそ、名誉や私利私欲からではないという事も、よく分りました。

その時の印象から、強烈なリーダーシップとは裏腹な温かみを感じで来たのですが、今回の連載では、貧しい中で育って来られた事や、お子様が重度の障がいを持っておらた事などを知り、背景が分かった様で、一人で特別な想いで楽しませて頂いております。


心底、全体の為に大きな発想で改革を成し遂げようとすると、ある部分の人には不都合な事となり、ある部分では必ず悪者になります。

それが嫌だから、怖いからと、皆に良い顔、甘い言葉ばかり言っている人が、改革を起こせる筈がありませんし、結局はその方が、自らの保身で動いている人なのです。

又、表面上は同じ事であっても、単に偉そうにやっている人や、我欲や名誉でやっている人とは、必ず違いは出るものですから、その違いをしっかり見分ける様にしないといけないと思います。


日本人は、とかく、耳障りの悪い事を嫌うのと、批判を浴びてでもやろうとする人を悪者扱いし、追いやってしまいますが、これも教育を変えていかないといけない一つのポイントでしょうね。

京都流議定書も、こんなピンチも有りながら、本当に関わって頂いた全ての皆さまのお蔭で今年8年目を迎えます。

松本元総長は、宇宙を利用するという壮大な研究を行って来られ、人類が生きていく圏域全体をも研究していくという事で、生存圏研究所を作られましたが、できるだけ大きな所からの発想と、目の前の事、足元をしっかり見据えていく事が大切なのだと思います。

そういえば、ウエダ本社の社是は、”宇宙を想え、人愛せ”でした。

普遍的で、イケてますね。


松本総長に、”出ない”と言われ、困りながらも、お詫びかたがた、それでもの出演依頼に、”私は気にしてもらわなくていい”と二つ返事で快諾して頂いた服部会長にも、人の縁というものを教えて頂いた気がします。

今年の京都流議定書も、そんな縁を繋いでいきたいと思いますので、沢山の方が、又、その縁を繋ぎにお越し頂きたいと思います。



2015年6月13日土曜日

次回ミラノへ行く際には

先週はミラノ出張の為、ブログを休みましたが、11日に無事帰国しております。

FBでミラノ万博が期待外れと書いた事に反響が大きく、少し驚きましたが、1年近く前から、この、”食”の万博に行こうとしていた私としては、期待外れ以外言いようがありませんでした。

食の万博という事で、各国の農産物や食材の紹介があり、それについて味わえたり、学べたりするものと思っていた事と、万博というものに対して、他国は日本ほどの位置づけではないのかもしれませんが、歴史博物館ならまだしも、郷土資料館という感じのパビリオンにはガッカリしかありませんでした。

考えて見れば、日本は大阪万博が、その後の輝かしい発展のスタートであったので、万博というものを特別視しているのかも知れません。

日本館だけが真面目に一所懸命構成している姿を見て、そんな風にも感じました。

20年近く振りに訪れたミラノの街は、全くその風貌を変えず、繊維商社に勤めていた頃、入社三年目か四年目で、営業が商品企画をしているのに行かないのはおかしいと、パリ、ミラノの展示会に行く事を直訴し、結果を見せないと何を言われるか分からないと、安ホテルに泊まりながら、朝から晩まで、店頭調査で歩き回った事を思って感慨深いものがありました。

ただ、その頃は、店にしか向かっていなかったので、リノベーションに関わっている今、改めて見るミラノの街は、面白い建物や風景だらけで、以前とは違って、俯瞰的に見ながら、同じ歩き回るのでも、楽しく、ワクワクしたものでした。

今回の出張は、三年に一度行なわれる京都商工会議所の会頭ミッションという視察にミラノの所だけご一緒させて頂き、その後、一人ミラノに残ったのですが、錚々たる方々に交じって、ホテルも”かなり”ランクダウンした所を取ってもらい、飛行機もエコノミーで行きました。

一年前から行く事も決め、まして、ミラノだけにしたので、予算的には十分余っていましたし、参加する社長の中で、ほぼ一人だけエコノミーで、ホテルも別というのは、恥ずかしく思う事もあるのですが、今回は、私自身も新たな展開へ向けてのものでしたので、ベンチャーを立ち上げる気持ちになって参加しました。

昨今のソーシャルイノベーター界隈では、この経費感覚(やる事と、時間と、お金がリンクして考えられていない)を持ち合わせていない事が危惧されますが、一方、隆々としていた企業が潰れていく大きな要因は、見栄、体裁から恰好悪さを受け入れらない事だと思いますので、新たな展開をしていくに向けて、成功祈願も含めて、その様に臨みました。

欧州は多くがそうである様に、建て替えなどができないミラノの中心地は、以前と全く同じ表情でしたが、周辺部では、数年前から、新たな街の広がりを見せている様で、特に京都などは、街づくりにおいては、大変参考になる、モデルにすべきものだと感じました。

20年近くの歳月を経て、全く変わらない街の様子を見て、ベンチャースピリットも改めて呼び戻された今回ですが、一日では疲れが取れず、時差ボケも治らず、体力だけはその歳月を感じています。

50代、ベンチャースピリットを持ちながら、再度、ミラノ、イタリアに戻って行く時には、新たな展開でも成果を出して、体力だけはカバーできる様に、良いホテルで、飛行機もゆったりとした席で行きたいものです。

2015年5月31日日曜日

50代 螺旋階段を登る様に 

今週は東京で、第四回の社会イノベーター公志園のキックオフが開催されました。

実行委員や伴走者、そしてこれまでの登壇者(フェロー)など、関係者のみという会でありながら160名もの人数で、17時~懇親会終了予定の22時半まで、基調講演、委員やフェロー、今年の出場者からの1分刻みのスピーチが数十名、その間に福島の歌い手aveさんの歌有りと、相変わらずビッシリと作り上げられていました。

そんな中、私も、オープニングで実行委員4人のスピーチの一人として、2分の枠で、その後には、武田薬品会長の長谷川実行委員長の開会宣言という、”気軽に話して下さい”と言われても、なかなか難しい状況で、話させて頂きました。

こんなスケジュール押しまくるだろうなと思いましたが、流石にスピーチも鍛えられた方が多いのか、ほぼ予定通りに進行し、大盛り上がりの内に終了したというか、時間的に終了せざるを得なかったという盛り上がりでした。

実際に各方面で活躍している熱い想いを持った実践者と、それを応援、伴走する人達の集まりですから、異様なエネルギーが充満していたと思います。

そんな中、基調講演で、アフガニスタンで30年に渡り、人道支援を行ってこられた医師でペシャワール会代表の中村哲さんのお話には感動しました。

異様なエネルギーとはまた違い、30年もの過酷な活動を行っている理由を聞かれ”自分は逃げ足が遅かったから”と答えられる冒頓(ぼくとつ)としたお話からは、長年、現地の人の為に、命をつぎ込んで来られて磨かれた言霊を感じました。

医者として現地に入られながら、干ばつ対策で、大手建築会社が行う様な、工事用水路や貯水池工事を行ってこられた中村さんは、どうしてそんな事までされるのか?という問いに、医者の仕事とは、①生命を守ること②より良い人間を作ること であり、できる事があるのに、その場から逃げ出していくのが気持ちが悪いから、と答えられ、自分の置かれた場所(役割)を大事にする事だと仰っていました。

いつの頃からか、大成功した大富豪という人より、中村さんの様な方を格好いいと思う様になり、自分の成功を追求してギラギラといている人や、スキルや能力があるからと自信満々な人を見ると引いてしまう様になっているのですが、一方では、それが自分の会社の停滞感にも繋がっている様にも感じます。

どんな事でもそうですが、0か1か、白か黒かのトレードオフの関係ではなく、両者のバランスの中で、動いていくものなのだと思います。

という事で、今年の京都流議定書は、”経済とソーシャルの交わるところ”というテーマであり、基調講演をお願いした田坂広志さんは、常々、世の中の全ての物事の進歩や発展は、一直線ではなく、あたかも螺旋階段を登る様に進歩・発展していくと仰っています。

一見、相反する様なものが交わり、元に戻ったかの様な状態が実は、上の段に居るという状態の進歩が、成熟社会の発展の仕方なのだと思います。

成熟と言えるのか、私も50代、再度?ビジネスをしっかり展開したいと思っています。

2015年5月24日日曜日

経済とソーシャルの交わるところ

土曜日はKYOCAでの勉強会で講演させて頂きました。

なんとそれは、尊敬する伊那食品工業の塚越さんや、沖縄教育出版の川畑さんなどもおられる会だったのです。

と言うと、驚かれると思いますが、それぞれ会長ではなく、息子さん達なのですが、それでも素晴らしい会社に向けて、何を話するの?ですが、二世の会というのか息子さん達が多い会なので、そこは年配者として”経験”を話するしかないか?と思っていました。

ところがメンバーリストを見ると、私よりも年配で上場企業の役員の方も数名おられ、”経験”の話も通用しないか?との事で、”京都”での気づきから、今の展開に至るところ、それがKYOCAに繋がるところをお話させて頂きました。

こういう場合、規模を追いかけない、継続性を重視する”京都”の価値観は、他府県の方からすると聖域の様で使えるネタですね。

他府県の方に通用するという事は、海外の方に向けては、より分からない(真似できない)価値観であり、それって考えてみると”京都”だけの事なのか?本来は、”日本”自体の話じゃないの?そして、それが日本本来の強みじゃないの?と思いますし、それが京都流議定書の発端であり、企業経営においても、目指しているところなのです。

と、いう事で、今年も京都流議定書を7月24日~26日ハイアットリージェンシーで開催します。
(一部KYOCAで開催予定)

元々は、祇園祭りの山鉾巡行の後、京都のホテルも一旦、人が引くという事もあり、その翌週の金、土、日の三日間開催するという事でスタートしたのですが、昨年から後祭りが復活し、翌週も祭り真っ盛りとなっても変わらずご支援頂いたり、昨年はオープンが重なったKYOCAでの開催という中でも多大なご協力を頂いた、ハイアットリージェンシーさんに会場を戻して開催致します。

数値化されない価値と共に京都流議定書で訴えるもう一つの大きなポイントは、多様な人が交差する事による価値創造という事ですが、従来パターンでは初日が門川市長始め、京都の政財界の方が多く、三日目がソーシャルビジネスを手掛ける若者中心のワークショップと3日間の中で分かれていたところが、8年目を迎えた今年はうまく混じり合って、初日は京都市のソーシャルイノベーションクラスター構想に絡んだセッションとなり、三日目は逆にミラツクのコーディネートの下、経済同友会の今後の展開にも繋がる内容となっていきます。

という事で、今年の京都流議定書のテーマは、”経済とソーシャルの交わるところ”とし、改めて、今後の日本の価値創造を考えていきたいと思います。

2015年5月18日月曜日

ユニバーサルマナーという考え

今週はKYOCAでユニバーサルマナーシンポジウムが開催されました。

これはユニバーサルマナー協会と日本食育コミュニケーション協会が共催するイベントで、ホテル ラ・スィート神戸の檜山総支配人の顧客ロイヤルティについてのお話や、食育コミュニケーション協会の石原代表の何を食べるか?よりもどういう気持ちで食べるかが重要というお話など、大変勉強になるお話でした。

その中でも、ミライロ代表の垣内さんのユニバーサルデザインや、バリアに関してのお話は、正に目から鱗でした。

垣内さんやミライロさんについてはFBやブログでも何度か取り上げておりますので、ご存知ない方は是非HP(http://www.mirairo.co.jp/)をご覧頂きたいのですが、バリアをバリューにという言葉の通り、人生の長さは変えられないが、幅は変えられるという思いそのままが生き方に表れていて、20代とは思えないですし、障害というものもすっ飛ばしてしまって、プレゼン自体も図抜けて素晴らしいですが、一言一言染み入る様に入ってくるのです。

ユニバーサルデザインというのは、何もスロープや手すりを付けるという事だけではなく、色々な人に優しい、それぞれの人の立場に立たないと意味を成さないという事も良く分かりました。

障害は様々で、それぞれで必要な事は違いますから、スロープがあれば良いなどという話ではないのです。

ある素晴らしい飲食店のお話をされていました。

垣内さんが電話で、”車椅子で行っていいですか?”との問いに、そのお店の方は、即座に、”勿論どうぞ!”という素晴らしい答えの後に、”ただ、5センチの段差が1段ありますので、どうかご了承下さい”と付け加えられたそうで、それには感激したとお話されていました。

段差があれば駄目ではなく、段差が何センチか、何段なのかで、一人で行ける場合もあれば、何人かに手伝ってもらわないといけない場合など様々で、それが分れば対処でき、垣内さん曰く、この情報バリアの解消こそが重要なのであり、その為に、多くの人が、その様な事に気づき、その様な気持ちで接する事が、障害者に対してという事のみならず、今後の高齢化社会に向けて大変重要だとのお話でした。


今週は、クオリア朝食会での山下副知事のお話や、京都経済同友会での増田代表幹事の活動方針のお話もありましたが、モノが売れない時代のイノベーションの生み方、生まれ方という様な共通した内容でした。

イノベーションを生んでいる都市に共通するのは、多様性があり、アーティストなど感度が高い人が集まっている事や、同性愛者が多かったりする事だそうですが、それは、感度が高く、他の人を思いやれたり、受け入れる土壌があるからではないでしょうか?

多様性を認める、それぞれの立場の事を慮れるという事が、これからは特に重要になるのだと思います。

そういう意味においては、今、日本でソーシャルという事で活躍している人達で気になるのは、雰囲気や価値観がかなり同質化している事、それこそ多様な年代の群れ社会、縦型社会の経験が少なく個が強まっているせいか、立場や、その背景を考えられず、かえって他の考えが認められなくなっている様に思う事です。

同質の中では皆優しく、立場の弱い人にも受け入れるのですが、違う思考や方向性の人には、何故その様になるのか?すら知ろうともせず、自分の立ち位置からの感覚だけで判断するのです。

又、約束を守るとか返事をするという、何をおいてもの基本がしっかりできず、周りに迷惑をかけている光景もよく見ますが、大きな社会課題の解決を目指している人が、他者配慮ができないという本末転倒な話も多く、それ故日本では、NPOやソーシャルビジネス支援より、従来型企業をソーシャルに向かわせる方が有効だという意見も多くなってきています。

垣内さんやミライロさんが唱えるユニバーサルマナーという概念が、お店のみならず一般企業であれNPOであれ広まっていけば、多様な人を受け入れ、多様な人それぞれの事を慮れる世の中を生む事となり、イノベーションを生む町や国に向けてのベースとなる様に感じました。

ウエダ本社としても、ユニバーサルデザイン、そのベースとなるユニバーサルマナーという考えを学び、京都をイノベーティブな都市にしていく、そして京都から日本をイノベーティブに変化させる一助になっていきたいと思います。


2015年5月10日日曜日

尾角光美さんの親族

今週は、尾角光美さんの結婚式に出席させて頂きました。

GWの6日、東京の増上寺で行なわれる式に、親族役として、という異例なものでした。

尾角さんは遺児のグリーフサポートなどを行う、リヴオンhttp://www.live-on.me/about/index.htmlという一般社団法人を設立し、その代表を務めるまだ30歳を越えたばかりの女性です。

二度に渡るお父さんの事業の失敗とその後の失踪、それによる鬱状態のお母さんとの長年の生活、そして光美さんが大学入学直前のお母さんの自殺、別れて暮らしていたお兄さんは、再会できたと思ったのも束の間、長年の苦労からの病死。

神様は、あえて能力ある彼女に試練ばかり与えるのではないか?と思う程の状況下、グリーフという深い悲しみを持つ人のサポートを行ない、又、お寺が心の拠り所となるべきと、お坊さん向けに講話?をしたりもしています。

そんな奮闘をしてきた彼女が結婚する事となり、”私には親族が居ないので、親族として来て下さい”と言ってくれるのですから、本当に”喜んで!”出席させて頂いたのでした。

彼女と出会ったのは、6年前、第二回の京都流議定書で、ホームズビーの嘉村氏が、素晴らしい活動をしている7団体を集めて、学生未来市という企画を行ってくれたのですが、そこに出ていて、そこでも一位になったのが彼女でした。

その後、何度か京都流議定書で出演してもらい、そこで紹介した大久保寛司さんが、各地の講演で彼女を紹介して頂き、その筋?でのスターにして頂いたり、他にも色々な繋がりが生まれたので、彼女はいつも、芽が出た事の源は全て京都流議定書に繋がると言って感謝してくれているのですが、逆に私の方が彼女から、貴重な事を学ばせて頂いています。

世界は6人たどれば誰とでも繋がるという話もありますが、それも間近で彼女に見せてもらいました。

嘉村氏から私、大久保さんへと繋がり、何と6人目でダライラマ法王にたどり着いたのです。

親族もないという状況で、荒んでいてもおかしくない、むしろその方が当たり前くらいの経験をして来た一人の女性が、それでも自分の役割を持って一所懸命に取り組んで生きていけば、ダライラマ法王にも会え、しかも会うだけではなく、法王が日本に来られた際のイベントまで仕切る存在になるという光景をまざまざと見せて頂いたのでした。

結婚式に行くと、親族には、元日本IBM会長の北城さん、大久保寛司さん、同じく元IBMの間宮さんと、元リッツカールトン日本支社長でホスピタリティー界の神様的存在の高野さんもおられ、こんな方々と”親族”にもならせて頂きました。

北城さんも大久保さんが紹介された事により、このリブオンの理事に就任しておられることもあって、披露パーティーの席も、私は北城さんのお隣で、こんな事も経済界の理屈では絶対にあり得ない扱いです。

これらも全て、親族がいないという尾角さんだからこそ、人の繋がりというものの有り難さを感じ、今ある元は何か、何から生まれて来ているのか?を感じておられるからこその配慮なのだと思いますが、又、だからこそ、支援が集まり、繋がりという資産を生んでいるのだと思います。

又、血は繋がっていないですが、親族として参加している、それぞれが自分が親父のつもりでいる方々が、心底から良かったと思っているのですから、何が幸せで、人の価値、資産って何なんだろう?人生や、生きている意味、役割というものを改めて考えさせてもらいました。

どんな状況に置かれても、自分の役割を考え、繋がりや、今ある元を大事にする事で、道は開かれていくのでしょうね。

尾角さん改め、中藤光美さんには、深い悲しみを持った多くの人に寄り添っていく為にも、自分自身が幸せの補給をしていってほしいと思います。


2015年5月3日日曜日

100周年に向けて~働きたい人がドンドン集まる会社に

今週、5月1日は77回目の創立記念日でした。

最近、うちの会社も新しい人が多くなって、文具のウエダ、事務機のウエダというものを知らない人も増えているので、こういう機会を通して、原点に帰る、原点を知るという機会も必要だと思います。

今週も社員との食事会を行いましたが、まずは一巡、全員と食事をしながら、仕事、会社についての話をしました。

皆と話をしてみて、皆がそれぞれで会社の事を良くしようと考えてくれている事はよく分りました。

それがうまく繋がっていないのが問題なのですが、それは個々,それぞれの視点から考えているからだと思います。

皆がお客様に向かうこと、そしてその為にも、ウエダ本社として目指すべきもの、大事にするもの、その価値観を生み出す背景や、資産を共有していかなくてはならないと思います。

今週は面接も行っていました。

来年の新卒採用も、経団連に入っていない企業では真っ盛りの様ですが、そんな動きとは関係なく、KYOCAで働きたいという学生だったのですが、KYOCAでは募集もしていないので、就活を行いならがインターンで関わって頂く事になりました。

今年の就活もなかなか大変で、協定に参加しない会社では既に内定を出していく所もある中、協定に参加する企業は8月からしか動けず、と言いながらも、エントリーシートは先に受け付けるという事で、先に動く企業、後からしか動けない企業それぞれが、学生の囲い込み、繋ぎとめに必死となり、そもそも社会経験がない学生は、より、その選定に悩む事になってしまいます。

そんな世の中なのですから、新入社員が直ぐ辞めるという問題は、学生側だけの問題ではないのは明らかです。

確かに毎年大量採用する大手にとっては、人材計画は重要で、良い人材を大量に”確保”する事は、継続的な発展の生命線でもあると思います。

ただ、もっと、各企業は自信を持って、自社の強みを発揮する、或は、作っていくという事に力を入れるべきだと思います。

ブランディング、広報、リクルート戦略は、”数”が必要な大手はしょうがないとしても、協定に参加しない企業では、普段の活動、姿勢、それこそ企業理念から、自社の使命、価値を鮮明にし、それに合う人、共鳴する人を集めていくべきであり、少子化に向かう中、新卒では、”数”より”質”=やりたい気持ち(モチベーション)を目指すべきだと思います。

ウエダ本社では新卒も、中途も、随時募集をしていますが、当社では、学歴、成績など、全く関係なく、如何に”入りたい”か?という意思のみです。

働く環境の総合商社を掲げていながら、KYOCAの様に、募集もしていないのに、働きたいという人が集まるという様になっていないですが、創業からの理念や、積み重ねて来た強みを資産に、働きたいという人がドンドン集まる存在となって、特に中小企業の在り方に問題提起していきたいと思います。

100周年を迎えた時、そんな、世の中に価値提供できる存在になっているか?

それを目指して、またその次の100年に向かっていきたいものです。

2015年4月26日日曜日

牛にひかれて善光寺に来たら、

今週は、東京、長野と出張して来ました。

金曜日に長野県の高山村で行なわれたトップフォーラムに合わせて、その前日には東京でアポを取り、翌日の土曜日は、善光寺界隈の町おこし、リノベの動きを案内して頂くという三日間でした。

東京では、以前からやりたかった展開を、ある有力な所が進めている事を知り、自分の狙い所が間違っていなかったと確信する反面、一気にできない資金、能力不足を感じると同時に、京都にばかり居て、発想が小さくなっている自分にハッとしました。

トップフォーラムでは、山里の原風景を次代に継承すると熱い想いで取り組まれる高山村の久保田村長と、日本初の搾乳機を製造し、世界トップシェアを4製品も持つオリオン機械の太田社長の講演でしたが、差別のない信頼の経営、一級の社会人と一級の製品作り、全員経営と衆知の結集を経営理念に掲げておられる太田社長の人格の素晴らしさ、社員を大事にされる企業姿勢に、こちらでは、まだまだ想いの足りなさを感じました。

翌日は、以前、スタディーツアーのご一行でKYOCAに来られていた、アドイシグロの石黒社長に、善光寺界隈でのリノべ、町おこしの見学ツアーをビッシリと組んで頂き、根を張った取り組みの数々を見学させて頂きました。

折角長野に行くので、善光寺界隈のリノベ物件を教えて頂いて、見て回ろうと思っただけなのですが、折しも、善光寺さんは七年に一度の御開帳でしかも大法要という日に当たり、大混雑の中、皆さんのスケジュールも確認頂いて、色々な方ともお引き合わせ頂くという、至れり尽くせりのコーディネートをして頂きました。

石黒さんとは、一度しかお会いしていないというか、KYOCAをご案内しただけで、お話もしていないくらいなのですが、ご縁を頂いたのは、リノベについて、私がアドバイスも頂いている大島さんや吉原さんという事もあり、やはりリノベについての価値観が合うのか、石黒さんからご紹介を受ける方々の展開も大変しっくりと来ました。

やはり、町でもビルでも空き家でも、それを生かしていこうとする際、デザインやお金も大事なのですが、それよりも、それをどの様にしたいかの想いが合っている事が最も重要だと改めて感じました。

善光寺さんの御開帳時期に、こんな方々に会えて、活動も見せて頂く事ができるなんて、正に、”自分の意思からではなく他人に誘われて良い方向に導かれる”という意味の故事、「牛にひかれて善光寺参り」そのものでした。

トップフォーラムでは、メンバーの凄い方々から聞くお話が又、大変勉強になるのですが、今回も沖縄教育出版の川畑会長から言って頂いた言葉が響きました。

人事を尽くして天命を待つというが、そうではなくて、天命に従って人事を尽くすのだと。

最近、”岡村さんもそんな感じになってきたのじゃない?”と心強い言葉を頂きました。

牛にひかれて?善光寺さんに来たらご開帳だった、

それは自分の天命を知り、頂いたご縁を大事にして、人事を尽くしなさいという事なのかもしれません。

2015年4月19日日曜日

aeru gojo と女性の働き方研究所

今週月曜日の朝礼には、和えるhttp://a-eru.co.jp/の飯田さんも参加されました。

実は aeru meguro に続いての二店目が京都に aeru gojo として今秋オープンする予定ですが、その準備室が四月からウエダ本社内に置かれています。

ウエダ本社としては、イベントスペースなどに使っていた北ビル3階 http://www.ueda-h.co.jp/rentalspace.html を 女性の働き方研究所として、働く女性を集めていこうとしており、aeruの人材募集や広報などに向けて、コラボして一緒にイベントを開催していきます。

北ビル3階は北山杉を使ったミーティングスペースや、北山ヒノキを敷き詰めたフロアもあり、そこで、お子さんを遊ばせながら、お母さんが横で仕事するという姿を想像しています。

”そんな小さい子は連れて行かない”、”そんなのお母さん自体が仕事できない”というのが正論だと思うのですが、それでも、子供を連れて行って働ける環境というものを広げていく事が必要だと思いますし、子供が平気で出入りするオフィスビルというものも普通にしていきたいのです。

丁度この日から、産休、育休を取得していた女子社員が、1年7か月ぶりに復帰し、働く環境の総合商社と銘打っているウエダ本社としても、働く女性の支援、どの様に関わっていくべきか?を研究していきます。

今年6年目となるこの社員は、私がウエダ本社に来てから、リクルート活動をして、初めて新卒採用した総合職の社員で、当初は一人しか採用するつもりがなかったのが、結果三人の採用、しかも二人が女性という内の一人でした。

その場をパッと明るくでき、気に入られる独特のキャラクターなので、それだけのブランクもなかったかの様に、お客さんからは復帰を大歓迎して頂いている様です。

うちの会社には、他にも保育園に預けながら時短で勤務している社員もいますが、この新卒から入社し、結婚、出産、育休、育児しながらのキャリア形成という一連の流れを、我々としても一緒に経験し、どんな事が起こるのか、制度だけではなくどんな組織、風土、関係性が必要なのかを体感していきたいと思っています。

我々の様な中小企業は、一人一人の人生と直結しているので、社員達はそこまで思ってないかもしれませんが、こちらが勝手に、感慨深かったり、責任感じたりしてます。

普段から社員や学生などにも、何の為に生きるのか?そして何の為に働くのか?という事や、今、生きている事や、皆が凄い確率で生まれ、同じ時代に一緒に活動する会社で行なう仕事であるからこその使命、という様な、くさーい話をよくします(笑)

そういう意味でも、多大な時間をかけて、沢山あった応募の中から初めて新入社員として採用した3人が、5年という歳月で、それぞれの人生で大きな転換期を迎えていくのですから、うまく成長してくれて良かったという思いや、家族が増えての責任も感じ、これからも一緒に経験していきたいと思うのです。

この年の新卒でウエダ本社を受けて、不採用になりながら、その後、再びウエダ本社を受け、中途入社してくれている社員も新婚で頑張ってくれています。

そんな縁が集まり、それぞれ、そして、その家族の人生の大きなウエイトを占めるのが仕事であり、そこで活動するのが会社であり、職場なのです。

それが、単に収益を上げる為の企業(組織)であり、報酬だけの関係で繋がり、競争に勝っていく為に、弱い立場の人や、ある一面において効率が悪い人が冷遇され、働く側も、生活の為だけに働き、働く事が悪い事の様な風潮、それら全てを変えていきたいというのが、ウエダ本社として、目指しているところです。

と、偉そうな事を言ってますが、その為には、自社がその姿を実現しないといけないので、綺麗ごとではなく、自分達が体験して、進めていこうとしている段階です。

そんな企業、職場、働き方を目指そうという企業や人は、是非、何らかの形で一緒にやりませんか?

ウエダ本社自身が大企業になりたいとは思いませんが、沢山の人と沢山の企業が集まる会社(存在)にはなりたいなあと、最近、改めて考えています。



2015年4月12日日曜日

変わらない為に変わる

日経平均株価が15年ぶりに2万円を超えました。

マスコミなどの取り上げ方や、その中でインタビューを受ける人達の様子を見ていると、バブルに向かっていった時と同じ様な感じがするのが気がかりです。

景気は良い方がいいのですが、地方創生という大盤振る舞いの使い方にも、当初から危惧していた従来型のバラマキ的な感じも受けます。

人間というものは、本当に喉元過ぎれば、で、又、同じ様な事を繰り返すのでしょうか?

景気というのは、正に、実体経済に世間一般の”気分”を加えたものという様なものですから、皆の”気”を良くしないといけません。

その意味において、アベノミクスでの点火はいいのですが、折角、若者を中心に、お金ではない価値を生み出しかけている中、射幸心を煽る様なものになっていないか?気になります。

田坂広志さんは、世の中は螺旋階段の様に発展すると仰っていますが、一見、元の位置に戻っている様に見えるが、それは上の段に昇っていて発展しているという事なので、その様である事を祈りたいものです。

2000年と言えば丁度、私がウエダ本社に関わる事になった時期です。

当時は、貸し渋り、貸はがしと言われていましたが、現在は、金余りで銀行は貸し出す先がなく困っています。

ネットバブルと言われたIT業界では15年の間に、栄枯盛衰というものをまざまざと見せらつけれ、3世代くらいの入れ替わりがあったのではないかと思うほどです。

15年という歳月は、全く違う世の中になっていると思いますが、政治手法は、それだけの変化に対応しているのでしょうか?

”変わらない為に変わる”というのが生命の本質なのだそうです。

反対に変えようとしていて変わらないというのが最悪ですが、日本の政治の事を言っている場合ではなく、自社の事も心配になりました。

今日は統一地方選の投票日です。

変わらない為に変わる選挙にしたいものです。

2015年4月5日日曜日

ハワイの不動産王と日本の稀代の経営者

今週も芸能界の方も含めて、本当に幅広い、色々な人と会いました。

その中でも印象的だったのは、ハワイの不動産王と言われ、サンフランシスコジャイアンツの共同オーナーでもあるDUANE氏のスケジュールをコーディネートをさせて頂いた事でしょうか。

HAPAというハワイのVIPの方々が日本に来られる際のアテンド役を務めておられる、Very 50代表の菅谷さんから、DUANE氏が観光で回られる一団と別に、京都で面白い活動をしている人と会いたがっておられるとの事で、KYOCAの案内を頼まれたのです。

その上で、沢山の方にも会いたいとの事でしたので、丁度その日に私も出席する事になっていたクオリア朝食会に参加して頂く事にしました。

その日は、我らが御大、堀場最高顧問も久しぶりに出席との事で、メンバーの参加率も高く、様々な経営者と一挙にお会い頂けるという事と、何よりも日本の稀代の経営者である堀場最高顧問に直接会って頂くというのは、なかなか貴重な機会だと思ったからです。

DUANE氏は、一代で20社程の企業集団に仕立て上げながら、自分が成功したなどとは思った事がなく、まだまだと好奇心を持ち続けておられる一方で、日系人三世という背景から、日本の為に、ハワイとの間でご自分がブリッジをかける事ができたら、との強い思いを持っておられるのですが、それなどは正に、堀場最高顧問から、経営者たるものは、恵まれた存在なのだから、自分の事業だけ考えるなどという事では駄目で、社会の為、世の中の為にその役割を果たさないといけないと教えられている事と、全く符合した話でした。

KYOCAもじっくり不動産王の目でご覧頂いた後、京都の伝統産業を海外発信する、GO ON プロジェクトの仕掛け人である各務さんと会われ、その後、KYOCAのテナントで、日本の耕作放棄地を無くす事に取り組むマイファームの西辻さんに会って頂くというスケジュールで、またまた、幅広く好奇心と事業意欲をこの一日で発揮されたことと思います。


ここ最近、入院されたり、体調を崩しておられた90歳の堀場最高顧問は、話始めは、話づらそうな感じでしたが、段々熱を帯び、最後の方は全く従来の声量で、

・難しい事を言うのが哲学の様に言われるが、日々の中に哲学はあるのであって、シンプルなものが哲学である。

・先生も同じく、難しい事を簡単に誰にでも分る様に説明できるのが優秀であるという話から、湯川秀樹教授の授業が分り難いとボイコットした話まで披露されていました。

又、東大以外の帝国大学の成り立ちは、地域の産業と共に、各地に合わせた発展に向けての研究を行う事であるので、産学連携などと唱える事自体がそもそもおかしく、京大と京都企業が地域の為に共同研究を行うのは当たり前の事である。

などなど、堀場節炸裂でした(笑)

このお二方を見て、これだけ成功されても、まだまだ好奇心が人一倍強く、想い、信念が強いからか、生命力の強さを感じます。

自分の欲、特に、物欲や名誉欲では、高齢になり、病気になった段階で目的を失い、あの強烈さを継続する事はできないと思います。

そう考えると、やはり、何の為に生きるのか?何の為に企業経営を行うのか?という目的が見えてくると思います。

経営者たる者は、その与えられた役割から、社会の為、世の中の為に身を投じる、と発想していくと、ゴールの見え方が変わり、生命力も違ってくるのだと思います。

90歳としても、私にもまだ40年もあります。 

まだ、勝負時はこれからですね。