水曜日には私が担当の例会がありましたが、ユーグレナの出雲社長にお越し頂き、これぞソーシャルビジネス!というか、ビジネスってこうあるべきというお話をお聞かせ頂きました。
グラミン銀行でインターンされた事から、バングラディシュの子供達の栄養失調の原因を知り、それを何とかしたいとの想いから、栄養面では万能とも言えるミドリムシに出会い、無理だとされていた大量培養を世界で初めて成功され、今や日本だけではなく、食料面、エネルギー面においての救世主的に期待される存在となられた経緯などについて、迫力満点でお話頂きました。
流行りとなってしまったソーシャルビジネスでは、格好や理屈が先行する人も多いですが、出雲社長の話を聞いて、バタ臭いくらいの強さを、一方、自社の利益のみを追求してきたビジネス側の人には、営利企業である前に、企業も社会の一部であり、生態系の中に存在する生命体である事を感じて欲しいと思いました。
500社に断られて資金も尽き果てた501社目に伊藤忠商事が支援したそうですが、それまでの500社は、こんな話は聞いた事が無いからリスクだと言い、伊藤忠商事は、こんな話は聞いた事が無いから、チャンスだと捉えたというお話にも学び一杯でした。
翌、木曜日からは交流部会の視察で福岡へ行っておりました。
こちらは、この部会の所属でもなく一般参加したのですが、2日目の福岡企業との対話の場を何とかならないか?と事務局から相談され、イマイチ主旨も分からないまま、冷泉荘というリノベーションでは有名な存在を作ってこられた吉原さんに、冷泉荘の見学と、吉原さんと共に町づくりに取り組んでおられる企業家もお連れ頂いてのセッションをする事になりました。
ジワジワと広がる町づくりの様子に、今後の日本のヒントが沢山あると思うのですが、これまでの開発型で成功して来られた企業の方々の反応を見ると、それぞれのスタンスや、新しいものへの考え方の違いが見れて、これもある意味大変勉強になりました。
500社になるか501社目になれるかの違いでしょうか?(笑)
事務局で組んで頂いていたスケジュールも、 一度行きたかった、大名小学校跡地をリノベーションして開設されたFukuoka DCとFukuoka Growth Next
素晴らしい成功を収めている様に見えるFukuoka Growth Next も、来年9月には取り壊され、新たな開発が行われるとの事で、表面では分からない課題もあるのでしょうが、それでも福岡はイノベーションにおいて圧倒的に進んでいると改めて感じましたし、京都ではなかなか難しいだろうなと感じました。
それはやはり多様性と柔軟性の差で、それには県民性というのか、歴史にも絡んでの風土が大きく影響していると思います。
少なくとも新しい流れや、分からない事に対して、特に自社の専門領域であるほど、最初から否定的にならない様に心掛けたいと思います。
”こんな話は聞いた事が無いからチャンスだ”といつも言える様に。