2019年7月16日火曜日

大乗仏教でいくには?

先週末からタイに行っておりました。
これは富士ゼロックスさんの褒賞旅行で、毎年、取引額に応じての人数を、海外に連れて行って頂くのですが、うちの会社は今年も5名で参加させて頂きました。
ゼロックスさんからすると、本来は社長は必ず出席してほしいというもので、他の販売店は必ず出席されているのですが、私はわがままを言って、リゾート地の時は私の枠も社員に回し、都市部の時だけ参加させてもらう事にしており、今回はバンコクだったので、四年ぶりの参加となりました。
バンコクは20数年前に一度行っただけでしたが、当時は地下鉄は勿論、BTSという街中を走る電車も無く、移動手段は車しか無かったので、ピタリと止まって全く動かないという尋常じゃない渋滞でした。
そんな印象からすると、今回行って驚いたのは、電車も綺麗で分かりやすく、街が大変安全で、少なくとも大通りを歩いている限りでは、夜中でも危険な感じが全くなかったのと、車のクラクションは旅行中一度も聞かなかったですし、渋滞はありましたが、アジア諸国に見られるゴチャゴチャした喧騒感が無く、そういう面でも日本と同じ位の安全さに感じました。
こんな風に振り返る機会があるといつも感じるのは日本の停滞感であり、日本は大丈夫か?という事です。
20数年ぶりというのは、私はウエダ本社に入る前だったのですが、その後ウエダ本社に入って海外などは関係ない世界でもがいている間に、国レベルでこれだけの変化を見ると、この間何をやって来たのか?という焦燥感と共に、一方で、それはうちの会社だけか?と言えばそうではなく、国全体がもがいて停滞している現状を見ると、日本、大丈夫か?と思うのです。
更に、明らかに大丈夫ではないのに、既存価値でやって来た所がまだ各分野で力を持っているので、国全体として、本気で変えようとしていない所が、明らかにヤバイと思うのです。
やはり日本での当たり前と思っている考えや価値観を、幅広く俯瞰的に考えていく為にも、できれば社員皆で海外研修なども行ないたいと思いました。
出社した水曜からは、ほぼ席に着けてないスケジュールでしたが、その内容を大きく分けると、講演含めて我々の展開をお話させて頂くものと、相談を持ちかけて頂くもの、そして我々に合うのでは?との事で紹介を頂くものという三つのパターンでした。
仕事のパターンは違えど、共通軸になっているのは我々の価値観で、それを面白がって相談に来て頂いたり、繋げて頂いたりするのですが、それだけに色々な事が集まって来ていたり、新たな価値観が広がっているのを肌で感じます。
そして又、自分の能力不足で処理できなかったり、うまく展開できずに焦りも感じてしまうのですが、価値観を尖らせて来て、この先、戒律を厳格に守るタイの様な上座部仏教でいくのか、一般に広めていく大乗仏教の道を選ぶのか?我々の会社も、そんな岐路に来ているのかも知れません。
ただ、今年で12回目を迎える京都流議定書を考えてみると、ずっと集客の数を追わず、あくまで自ら呼び込んでいくスタイルを貫いている所だけで言えば、一見戒律を厳格に追求する上座部的に思われるかも知れませんが、実は逆で、既存価値に居る人達を一般と置き換えると、その一般の人達を呼び込んで広めていこうとして来た事から、大乗仏教の道を選んでいるのだと思います。
と考えると、ここからは、広める為にという事で、色々な解釈で宗派が分かれていく事が無い様に注意していかなくてはならないですが、我々の信仰するソーシャル教も、沢山の宗派が出だしている事が気になります。
皆が纏まる釈迦の存在が必要かも知れません。

2019年7月14日日曜日

タイの写真に免じて

今タイにいます。
毎週書いているブログは、社内で共有したい事を、どうせなら取引をして頂いていたり、お付き合いを考えて頂いている方にも公開して共有しようとしたもので、そして毎週月曜日は、ブログで書いた話を補足?深掘りして朝礼で話をしているのですが、明日月曜日は出社しませんので、スタッフ向けの話を行きの飛行機の中で書いていたものを消してしまって、新たに又書く気力も無く、今週はバンコクの写真でお茶を濁す事にします。
バンコクはかれこれ20年以上ぶりになるのですが、地下鉄も出来て変わってますね。
その頃はまだウエダ本社にも入っていなかったので、バンコクの変容ぶりとその間の自分やウエダ本社の進捗とを照らして、又色々考えてしまいます。
王宮や寺院は変わらないですが。
いつの時代も大事に守り続ける事と、ドンドン変えていかないといけない事がありますが、特にアジアに出ると、日本が大丈夫か?といつも感じます。
いや、明らかに大丈夫ではないので、皆で引き締めて、明日の朝礼はよろしくお願いします!




2019年7月2日火曜日

皆で進める働き方改革

今週は、こちらも大変有り難い事例となった浄土宗さんへ、ご挨拶と御礼にお邪魔しました。
宗務庁という言わば浄土宗さんの全てを取り仕切られるオフィスを、全面的に出掛けさせて頂いた事自体、大変な事例なのですが、それを我々の特徴である、ワークショップを導入して頂いて作らせて頂いた事や、既存の関わり、やり方を抜本的に見直しての展開であった為、実は内部では反対や問題もありながら、責任者の方が、ご自分が責任を負って担当の方に好きにやれ!と言って頂いたからこそ出来た改革であった事など、本当に有り難い事例となりました。
元々は、龍谷大学大学院で授業をさせて頂いた際に、我々の展開に興味を持って頂いた方が、今回のご担当に繋いで頂き、その方が又、我々の価値観などを気に入って頂いて強く推して頂き、それをその責任者の方が”好きにやれ!”と組織内で傘となって頂いたそうなのですが、そんな価値観の数珠繋ぎで、既存のやり方とは全く違う展開ができたのです。
ご担当の方からは、”ウエダ本社の皆さんは我々以上に、宗教心(理念)をしっかりお持ちですよ”と言って頂きましたが、それこそ宗教の”総本山”の方に、その様に言って頂けて、リップサービスにしてもお墨付きを頂いた様で大変嬉しく思いました。
こんな事例が出てくる様になって、最近特に、取引が無かったり、あまり積極的でなかった仕入先さんから次々に、ご提案や提携依頼を頂ける様になってきています。
又一方で、従来、我々が卸していた販売店さんを飛ばして直接取引できないか?というお話もよく頂きます。
これらのケースにおいてどう考えるか?ですが、私の考えは至ってシンプルで、仕入先さんにおいては、同等の物やサービスであれば、長年お付き合い頂いた仕入先さんでやるべきですが、そこに無かったり、他社の方が強いなら、強い所でやるべきという事ですし、卸先においては、その販売店さんが自社の商売と考えてしっかりと営業をされているのであれば、飛ばすなどという考えは毛頭なく、タイアップさせて頂いてやっていきますが、ほぼ役割も果たさず、こちらに全て押し付けて来られる様な販売店さんとは、やっていけません。
昔ながらの流通に携わられていない方からすれば、何を当たり前の事をクドクド言ってるの?って感じかと思いますが、今だにこんな感覚が残っているのです。
お陰様で、浄土宗さんの様な例も増えて来て、先々まで案件を頂いているのですが、まだまだ体質改善や仕組み化ができておらず、このままでは、折角良い展開になりながら、スタッフが疲弊してしまうという本末転倒な事になってしまいます。
本質的な働き方改革を進める為にもやるべき事は、メリハリを付けて、価値観を理解して頂ける先とトコトンやるという事です。
価値観が合わない所とやると、手間はかかるし、価値観が合わないから伝わらないし、意味が分からないから有り難くも思ってもらえず、結局はモノの値段だけという話にもなり、更に悪い事に、行き違いが起こりやすく揉め事も多くなりますから、そんな所で仕事していても、時間ばかりかかり、とてもイキイキと働く事にはつながらないのです。
労働人口も減る中、生産性を上げていくのは、AI化やロボット化だけではなく、こんな大いなる無駄を省いていくべきだと思うのです。
無用な相見積もりなど取らず、信頼に基づく取引を行えると、大幅な時間削減となり、何よりも精神的なストレスが全く違うものになります。
勿論、人の価値を見ず、徹底的に安値追求をする所、バイイングパワーで買い叩く所と、その量を求めて、それを受けたい企業は、その合った価値観でやれば良いと思います。
もう従来からの取引だからとか、業界の常識だからとか、そんな所からの呪縛を取り払っていく事が、難しい技術がなくともできる働き方改革(生産性向上)策だと思いますし、皆でそこに向けて進めていけば一気に働き方改革も進めていけると思います。
そんな事で、これから我々としっかり組んで頂ける仕入先さん、お取引先さん、沢山の好事例を作って、働き方改革を進めて参りましょう!

2019年6月24日月曜日

繋がりとタイミング

今週は月曜日の朝から、中国の視察ツアーで40数名もの方が会社見学に来られました。
中国の教育設備を扱っておられる会社が中心との事でしたので、うちの会社で何が参考になるのか?又、こちらもそれだけの中国の方に案内も難しいのと、ビジネスでも関係がないので、お断りしようとしたのですが、スタッフの提案もあって受ける事にしました。
ためらった理由の一つは、うちで中国語ができるのは台湾人スタッフの一名だけで、通訳の方が入ってもらっても、これだけの人数の対応ができないと思ったからですが、そこの所で、うちのスタッフが生田グローバルの喬さんという方に協力頂ける様にしてくれたので、受ける事にしました。
その喬さんと打ち合わせをすると、驚いた事に、彼が事業立ち上げて一番苦しい時に、私のところに来られて相談されたそうですが、その際に勇気づけられて転換できたから今が有ると、大変感謝していると言って頂いたのです。
彼と会ったのは覚えていましたが、どんな話、しかもアドバイスをしたのかを覚えておらず、そんな事を大変感謝してもらっているのは嬉しかったですが、私のアドバイスという問題ではなく、それだけの事を感謝できる彼自身の人間性が成功要因だと思いますし、だからこそ皆がサポートもし、その後素晴らしい展開に繋がったのだと感じました。
勿論、彼をずっと応援して来られた、生田産機工業さんの存在が有ってこそですが、話を聞いていると、全く同時期に私もウエダ本社に入り、全く同じ様な状況だった事を思い出しました。
会社再建の経験などないどころか、独立して会社をやっていたとは言え個人事務所レベルでやっていただけでしたが、当時ウエダ本社には、父親が預かっていた経営工学博士を持つ優秀な中国人が居て、その人に構想を練ってもらえば、やっていけるかも?と思って決意した面もあったのです。
ところが入って三カ月ほどした頃、その方の一人っ子のお嬢さんに、ピアノでニューヨークから引っ張りがあり、そちらに家族で移りたいとの事で、直ぐに退社する事になったのでした。
そのご家族には大変良い話なので、泣く泣く納得しましたが、頭脳を失って、そこから大変苦労したのでしたが、同じタイミングから生田産機さんと喬さんは見事に別法人化して展開されて来られたのですが、人との出会いとタイミングで、人生や企業の展開まで大きく変わるのだと、痛切に感じました。
そんな、仕事に直接繋がらない動きもあるかと思えば、今週には、それこそドンズバのタイミングで、凄い繋がりのご紹介も頂きました。
これも価値をご理解頂いている京都信用金庫さんだからこそ、生まれる偶然?(必然?)なのかと思いますが、いずれ又ブログでご紹介出来る様にうまく進めていきたいと思います。
週末には、20周年を迎えられた英治出版さんのお祝いパーティーがありましたが、「絶版のない出版社」という事も掲げ、本を出すというより、その人を応援するツールが本だという考えで、20年も前からこの特異な地位を築いて来られたというと綺麗な言い方で、ハッキリ言えば変な出版社なんですが、原田英治さんの創業からこれまでのお話を初めて聞き、どん底からの修羅場も、やはり出会いやタイミングで、乗り越えて来られたのを知って、やはりここでも色々な事が重なり合わさって感慨深かったです。
この英治出版さんの会員制コワーキングスペース”base”は、英治出版さんの本は持ち帰えり放題という有り得ないサービスなのですが、今週出たセミナーで、たまたま引用があって面白いと思った”異文化理解力”という本が英治出版さんの本だったので、来た際に持ち帰ろうとしたら、何とこれが又、このbaseの運営者である山下さんがプロデュースされた本だったのです。
多くの中国人視察から始まった今週、色々な繋がりとタイミングを考えさせられた今週の最後が、異文化理解力で繋がったのは、海外に行くことを求めて30歳の時に独立したのですが、回り回って今からでも改めて出て行け!という天の声なのかも知れませんね。

2019年6月17日月曜日

女性の力の勿体ない

今週は utena worksで、気づきの多い一週間でした。

火曜日には月に一度開催している理念デイに、7名の方にお越し頂いて、ウエダ本社とutena worksが大事にしている理念、方向性の説明をして、参加頂いた方それぞれのキャリアや、課題などをお聞きしていました。

お世辞抜きで、素晴らしい方でスキルもお持ちの方々が、それを生かす場がなかったり、やっぱり子育て中なので、限られた時間しか働けなかったりで、埋もれてしまっているという事を、今回も強く感じました。

そして、この隙間?は、いくらネットでスキルマッチングする時代でも、データー化していく世界でも必ず残り、課題も存在していくと思います。

又、一方で、我々の理念や考えなどを、興味、関心を持って聞いて頂く様な人が、編集であれ、入力作業であれ、お客様の仕事を行なうと、処理するだけの人や機械とは、自ずと出来上がったものの差は出てくると思います。

ましてや、人、お客様と関わる仕事などでは、理念、価値観に興味を持ってもらっている方と、関心が無い方では、会社(商品)イメージをプラスとマイナス真逆にしてしまう程の差も生む可能性すらあると思います。
翌水曜日には、第一回の助産師座談会というものを開催しました。

こちらでも、看護資格を持った上で助産師資格も持っておられる方が、出産の前後でしかそのスキルを生かせていないというお話で、全国では11万人もの病院に勤めておられない無床助産師と言われる方がおられるそうです。

utena works では、特にこんな”女性の力のもったいない”を何とかしてきたいですし、大きな役割があると思っておりますので、この助産師座談会も定期的に開催していきます。

金曜日には、京都府の子育て環境日本一に向けての一環で採択された、ワークライフインターンの取り組みについて、それを受託されたスリールさんと共に、ワコールさんに説明に行っていました。

ワコールさんでは、子育て、両立支援というものは、もはや空気の様なもので、当たり前になっている、と言われていて、ポーズや、脅迫的にやらざるを得ないで行なっている所とは"別格"でしたが、先行しておられる所は学ばせて頂きながら、そんな先行しておられる所にはそれなりの、サポートメニューや使い方を提案していきたいと思います。

そのワコールさんで更に感心したのは、その後にご案内頂いたワコールミュージアムの説明で、創業者塚本幸一さんが、戦争で生き残って帰って来られての想いから、女性が美を意識できる世の中=平和な世の中の実現に向けて展開してこられたというお話を、その転換期の商品とエピソードを交えてお聞かせて頂いた事です。

これを役職者の方とは言え、創業者が亡くなっても引き継がれておられる所に、企業の在り方を見せて頂いた気がしましたが、こんな企業が増えれば、女性活躍や、そもそもの働き方においても国が管理して罰則を与える様な、本末転倒な話にはならないのですが。

そんな企業にしていく為にも、女性が活躍できる環境にしていく為にもどうしたらいいの?と思われる方は、今月28日には、仕事と育児の両立体験シンポジウムというのもありますから、まずはご参加下さい!

2019年6月9日日曜日

想いで創る場

今週は月曜日から仕入先メーカーの会があり、東京へ行っていました。
丁度その3日には、障がい者雇用においてアドバイス頂いている、リベラルk株式会社の上田さんが、親会社の命で横浜で展開される事になったコワーキングスペースSTAYUP横浜のオープン日でもあったので、オープニング前に立ち寄り、見学させて頂きました。

横浜駅界隈では多分一番広いであろうというスペースは、色々なケースに対応するスペースが設けられていましたが、様々な働き方を支援していくとの事で、これから楽しみです。
代理店会の懇親会を終えて、二次会には行かず、英治出版さんの会員制のコワーキングに行くと、海士町の阿部さんや厚真町で今度起業されたという成田さんがおられ、遅くまで熱く語り合い?ましたが、この二人とも、某大手自動車メーカーを投げうって過疎地域に入り込み、活動しておられる方々で、ふらっと寄ってもそんなメンバーに会えるのが、baseの魅力です。
出張から帰った翌日は、京都府立すばる高校の先生が、ウエダ本社でPBL(プロジェクトベースドラーニング)を実施したいとの事で来られました。
大学生のPBLはこれまで何度も受けてますが、公立高校でこんな授業を行なう事に驚きましたが、”働く”という事を分けて考えるのではない!と、普段から唱えている我々としては、積極的に受ける事にしました。
丁度、今週東京でも、ある連携先の方から、ウエダ本社やUtena worksで、高校生の息子さんをインターンさせて欲しいという依頼を受けたのですが、実際、Utena スタッフのお子さん達が、我々の会社に出入りする様になって、大きく変化されたとの事を聞いて、大変嬉しかったのと共に、我々の場や風土を生かしてお役に立つ事を模索していきたいと思っていたところでした。
金曜日には、うちのスタッフがオカムラさんのイベントで知った、岡山のワークスマイルラボという会社にスタッフと共に見学させて頂いたのですが、何と岡山で我々より古い100年企業で、今年まで石井事務機センターという社名であったコテコテ?の事務機屋さんが、見事に転換されているのですが、やはり同業で長い歴史のある会社さんなので、展開や動機、潜り抜けて来た壁が同じで、元の同業界にこんな会社があった事を嬉しく思いました。
しかも、我々よりも倒産の危機に直面された時期は遅く、今の展開にされたのも遅いのに、短期間で仕組み化もしっかりされて、成果にもつなげておられる点に感心しました。
今、オフィスが見直されたり、コワーキングスペースが乱立してきたりしてますが、やはり問題は、その器やハードではなく、そこで誰が、何をするのか?そしてそれは、どんな想いからなのか?で集まる人が代わり、場の雰囲気が全く違うものになり、そこに集まる人までも変えてしまうのです。
一週間を振り返ってみても、そんな”場”についての”価値”を感じる事ばかりだった様に思います。
ウエダ本社が何をするのか?に興味が集まり、それはどんな想いから行うのか?それをしっかり語っていける様にしていきたいものです。
そして、それを一番大きく発信する場が、毎年の京都流議定書です。
8月6日、7日の二日間は、我々がどんな想いを発信するのか?を見に来て頂きたいですし、それから感じられた事を、それぞれの方が、それぞれの想いで場を創っていって頂けたら、閉塞感漂う、会社や業界も、そして日本も変わり出すと思います。

2019年6月2日日曜日

次のフェーズに向けての京都流議定書

6月に入りました。
今年の京都流議定書は、8月6日、7日の二日間の開催ですが、これまでに比べてかなりキャスティング、内容が遅れています。
その理由は、一つには、一昨年で一区切りの10年を終え、昨年は会社の80周年を行いましたので、京都流議定書としては一日だけのセッションでしたが、第12回を迎える今年から形を変えようとしている事と、もう一つは関連する事でもあるのですが、企画、キャスティングからスタッフに考えてもらっているからです。
10年間は、目に見えない(数値化されない)価値が人口減少を迎える日本においては重要であり、それはまだ京都には残っていて、それを改めて見直し、発信していく事が日本にとっての真のグローバルではないのか?という想いを発信し、その市場?というのか、共感層を広げていこうとしたものでした。
それを今年からは、単に「良い話を聞いた」ではなく、行動に落とし込んでいく事や、少なくとも、考えが変わった、価値観が変わったという実のあるフェーズにしていきたいと思っています。
それだけに、昨年までは企画、キャスティングは、私と外部のご協力頂く方々とで全て決めていたのですが、今年は、ウエダ本社のスタッフ自体が、京都流議定書を自分達の価値や未来像を示していくものとする為に、二日目は、企画やキャスティングから考えてもらう様にしたのです。
今週は東京で、初日の8月6日に出演頂く事になった元鎌倉投信の新井さんと、新井さんが設立された株式会社eumoの方々とお会いして、打合せをさせて頂きました。
実は新井さんが社会課題や地域課題の解決を推進する為に、ソーシャルベンチャー活動支援者会議というものを立ち上げられ、そこで又ご一緒させて頂く事になるのですが、その新井さんと共通して持っているのは、折角良い芽が出てきているのに、ここで加速しないと間に合わないという危機意識です。
そして又、その危機意識を強烈に持ってプレーヤーとして動いておられる団体がボーダレスジャパンさんで、その代表の田口さんにも8月6日はご登壇頂き、流行りの様なソーシャルビジネスや、ポーズの様なSDGsではない本質的なものをあぶりだして行きたいという話になりました。
まだそこに関わってもらう、ミラツクの西村勇哉さんとの打ち合わせもできていませんので、登壇者の最終が決まるのはもう少し先になると思いますが、既にかなり濃い内容になる事は間違いないので、京都流議定書でしかできないものにしていきたいと思っています。
スタッフで考えてもらう二日目は、更に難航していましたが、今週漸く方向性が決まりました。
ウエダ本社の北ビル2階はTRAFFFICとしてリニューアルしましたが、この場自体は、コワーキングではなく、単なる貸し会場でもなく、”いい会社”をデザインしていこうとするウエダ本社として、”いい会社”を目指していく企業や団体の方々が持ち込まれる課題を解決に向けていったり、イノベーションを起こしていく場としていくのですが、そこに繋げていく為にもこの二日目は、我々が考える”いい会社”の要素を分解して、その分野で著名な先生に、”小さな大企業になる為の一日だけの経営大学院”(仮題)として、それぞれで講義して頂き、会場に来られた方々を交えてディスカッションしていくという設えとなりそうです。
こちらは、TRAFFFICを共同運営してもらっているリリースさんに全体コーディネートしてもらいますので、こちらもかなり面白いものになりますし、今名前の出ている先生方がお越し頂くと、これまた、こんな授業はどこにも無い!というものになると思いますので、ご期待下さい!