2011年3月14日月曜日

皆ができる事

昨日もずっとテレビを見ていました。

マスコミは協調して、担当を分けられないものか?フジは宮城で、テレ朝は福島で・・という様に。

神戸の時ですら、皆、同じ様な場所を報道するので、支援が重なり、ある地域ではダブつき、ある地域では全く届かないという事ありましたので、今回などは、全く報じられていない地域も多々あると思います。

そんな所の情報を何とか集められないものか?と思います。

今朝の朝礼で、うちの会社として何ができるのか?何が役に立てるのか?を考えて欲しいと話しました。


会社としても何ができるか?を考えてみて、改めて存在価値や仕事について考えさせられました。

あれだけ困った状況になって一番喜ばれるのは、やはり生死に関わる飲み物、食べ物、そしてティッシュなど、生活に関わる物です。

それに対して我々のビジネスである、オフィスでのOA機器や家具などは、こんな時、何の役にも立ちません。

考えてみると、人々が生活の基盤を取り戻し、それから働く様になり、事務所や機器類が必要になるのです。
という事は、普段当たり前の様にお取引をさせて頂いていますが、働ける様になった会社さんがたくさんある中で、オフィス向けの商売をできているという事が、平和で大変幸せな事なのだと感じました。


そして同じく、仕事について。
常々私は、日本人の仕事観や職場観を変革したい!、いや、変革すべきだと思っていますが、”働ける”という感覚を皆持つべきだと思います。


食べる物の確保、住む所の確保があって、生活の基盤を作り、そしてその次に漸く、その基盤を維持、発展させる為に働かないといけないとなります。

そう考えると、”働ける”という事は、かなり欲求レベルにおいて高位にあるのではないでしょうか?
それを我々、普段、特に今の日本人は、当たり前の様に思っていないでしょうか?

食べる為にしょうがないから働く、土日の趣味の為に、月~金はとりあえず適当にやり過ごす。

そんな感じの人が日本には多い様に思います。


フェイスブックなどで見ていると、電気が通って助かったという話もありますが、私も神戸で、電気、ガス、水道、それぞれが復旧した際の嬉しさは、言い表し様のないものでした。

そこから生活が復旧していき、”働ける”様になるのです。

私が住んでいて半壊となった神戸のマンションは、修繕には地震発生から2年以上かかりました。

酷かった地域では、倒壊したビルを撤去して更地になった所に、建物が建ち、人々が戻ったのには、5年以上かかったと思います。


今回はそれ以上かかると思います。

普通に屋根の下で生活し、家族が揃い、働き、学校に行く、そんな通常の生活に戻るのに、かなりの時間を要すると思います。

被災していない人達のできる事は、今、何かを送る事だけではありません。

今ある自分や自分の境遇に感謝し、自分自身がしっかりと生き、長期的なスパンで関われる様にする事が、被災した方にとって一番有り難い事だと思います。

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