2018年11月18日日曜日

コペンハーゲン、マルメからのフィードバック

帰国後も出張続きで、なかなか海外出張についても書く間がなく、その間のインプットが溜まり過ぎてますが、順番に北欧について書きたいと思います。

ベルリンからコペンハーゲンへはLCCで行きました。

ヨーロッパのLCCは、日本ともやはりシステムが違ったりすので、下手をすると、結局経済同友会の一行にも合流できないかも?という心配もあって、最悪その便がキャンセルになっても、他の会社の便で行ける様にと、かなり早くに空港に行きましたが、拍子抜けするほどスムーズに行き、夜にコペンハーゲンに着きました。

翌日はホテルで、まず基本的なデンマークの概要のレクチャーを受けましたが、色々な事が日本人の我々の思考では、真逆?と思える事がバランスしている様で、なかなか整理できません。

幸福度ランキング1位と言われるデンマークですが、この源泉は高い税金で高福祉である事で、実際、日本で100円感覚の飲料水が300円弱、スタバのコーヒーが600円程という感じで全てが高く、収入が多い人は所得税も60%ほどとの事で、驚くのが職種によって収入があまり変わらず、所謂、ホワイトカラーとブルーワーカーまでもが、手取りレベルがあまり変わらないそうです。

その分、教育、医療は無料であったり、休職中の手当てが厚く、生活をするのに安心できるということですが、それなら、頑張って勉強してTOPを目指そうという人が生まれず、怠ける人ばかりになるのでは?と思いますが、それがそうではなく、やはり国を動かそうとする様なエリートはしっかり優秀で、モチベーションも高いそうです。

小さい頃から”社会で貢献する様な仕事が良い”という教育や、テストが15歳まで無く、自分がしたい事を問われ続け、誰でもが一番になれる教育が浸透しているとの事ですが、俄かには、信じられない話で、でもそんな事だらけでした。

キャッシュレス、自転車優先社会、個人情報の徹底管理など、国家戦略としてのグランドデザインに則って、トータル的に考えられている様で、そんなブレない国の指針自体が大きな安心要素なのだと思います。

ウォーターフロント開発で、デザインセンターとして作られたBLOX HUBでは、施設のコンセプトや開発背景などのお話は聴く事ができず残念でしたが、翌日に行ったスウェーデンのマルメにあるSTUDIOというホテル&コミュニティースペースは、ここだけでも今回来た甲斐があったと思えるものでした。


広大なスウェーデンの南端に位置する第三の都市マルメは、全長16kmを結んだオスアン海峡連絡路が2000年に開通してから、コペンハーゲンと約350万人の経済圏を形成し、大国、大都市にも勝つ為の、独特の展開をしている様に感じました。

このSTUDIOという建物は、一階にはホテルのフロント(と言ってもカウンターデスクのみ)とカフェ、2階がコワーキングスペースと、テーマ毎に作られたミーティングスペースで、上の階にはオフィスとホテルがある複合型のスペースで、尚且つ、吹き抜けとなった階段は、地域の人に開放したスペースで、コンサートなども開かれるそうです。



コワーキングスペースにはやはりコーディネーターが常駐し、会員の要望などを聞いて、人や企業を繋ぐ役割をしており、その養成がポイントだとも言われていました。

このマルメ訪問も合わせて、コペンハーゲンの滞在は実質二日の滞在で、ほんの一端しか見れてないと思いますが、普段から弱者の戦略で考えている私などには、このSTUDIOの創られ方を見ただけで、狙いどころも分かり、自分のやっている事との方向性の確認も取れた気がしました。

”今後、都市は、優秀な頭脳をどう引っ張るかの競争だ”という説明もありましたが、大国でも大都市でもない、大企業でもない集団の創り方、向かい方がそこに有った様な気がします。


そんな見方をしていたのは、私だけかもしれません(笑)



2018年11月10日土曜日

ドイツ報告

日曜日にコペンハーゲンから帰国しました。

元々は、経済同友会の視察でドイツ、コペンハーゲンと参加するつもりでしたが、二年に一度のオフィス家具の展示会がケルンで開かれていた為、そちらに参加して、ドイツは別行動しておりました。

日本で言えば、ビックサイトか幕張メッセの会場全部を使うくらいの規模をオフィス家具だけで構成できるのですから、その層の厚み、レベルの高さは桁違いでした。


もう今から20年程前になってしまうのですが、繊維商社に居た際には、ミラノとパリのやはりテキスタイルでこの様な国際展があり、春と秋の年二回行っていたのを懐かしく思い出しましたが、その時は、仕入や、そこの情報を持って帰って直ぐ自ら企画するというすぐさまの飯のタネを血眼になって探していましたので、それと比べると今回は、ゆったりと見て肌で感じという良い時間を過ごさせてもらいました。

ケルンの近くのデュッセルドルフには、Jimukino-Ueda bldg.のオープン時から、一階でHACOBU KITCHENを運営していた中山咲子さんが来ているので、こちらでの様子を聞いて刺激を受け、その後、ベルリンに向かいました。

こちらでは、以前に紹介を受けていた井口奈保さんが共同代表を務める、アートなどを中心に街(コミュニティー)づくりを行なうNIONというグループとミーティングをさせて頂いたのですが、やはりその地の空気に触れ、実際の風景を見て、お話を聞くと、ベルリンの置かれて来た背景からの特殊なバランスを感じる事ができ、このグループが目指す所も理解する事ができました。

ベルリンもスタートアップ企業が集まって来ており、そこには力を入れている様ですが、面白いのは、スタートアップ企業も決して大きくなっていこうという事ではなく、企業規模よりもインパクトを目指している事でした。

何せグーグルが事務所を構えた際に、自社の利益追求や、拡大志向の会社を良しとせず、地域の人達が締め出していって、結果的にグーグルが、この事務所はベルリンの為の事業をするという事で、何とか居させてもらう事になったという話もあるくらい、地元の人の
アイデンティティ―の高さを感じました。
そんな事で見てみる街並みは、面白いと思う所は全て旧東側で、ここに町づくりは勿論、組織であれ、個人であれ、色々なヒントがある様に感じました。

今回、ドイツに行って初めて分かった事は、日本では、ドイツ人は厳格で真面目で、日本人と合うという事を言いますし、私もそう思っていましたが、それは全く違うという事でした。

最初に到着して、フランクフルトの空港からケルンに入る特急列車も、イキナリ1時間ほど遅れていましたが、別に、大した事があったわけでは無さそうで、それくらいは良くある話だそうです。

ベルリンに夜着いて、荷物だけ置いて約束の食事に出かけてホテルに戻ると、部屋の鍵が壊れていては入れず、ここはサービスアパートメントだったので、夜9時からフロントが居ないので、着いたその日の夜中に、部屋に入れないという状態でした。

フロント周りにあるチラシを探しまくって、何とか連絡先を見つけて電話すると、”誰か行かせる”との事で、幸い?真面目に10分程で来てくれて事なきを得ましたが、個人で動いていると、細かいトラブルだらけで、ドイツが、、というよりも、やはり日本が良くも悪くも世界の中では特殊なのだと感じました。

それこそ、新幹線は、殆ど一分違わず、毎日凄い本数を運転しています。

それは海外から考えると驚異の技であると思いますが、その実直さが方向、目的を見失うと、成果と結びつかず、生産性が悪いという話になるのでしょうね。

一人当たりの生産性は、ノルウェーの半分以下となるのですから、使い方が間違っているとしか言いようがありません。

その北欧、デンマーク、スウェーデンへの訪問については、次回書きます。

2018年10月21日日曜日

”良い会社”を考えさせられた一週間

今週はいつもにも増して、様々な角度から、”良い会社”を考えさせられた週でした。

火曜日には、京都信用金庫さんの青年役員会議という研修の場で、”良い会社”について、お話させて頂きました。
と言うよりも、大室先生に質問頂いた事に答えて、それを解説頂いていたという方が近いかもしれませんが、組織での課題に対して、伊那食品さん、ネッツトヨタ南国さん、西精工さん、ヨリタ歯科クリニックさんなどの事例を上げて、我々が考える”良い会社”についてお話させて頂きました。

勿論、こういう会社を目指して取り組んでいる我々の取り組みも話させて頂きましたが、まだまだ我々では信ぴょう性も無いので、他人のふんどしをお借りしていました(笑)

この青年役員会議というものは、京信さんの20代で、京信さんの未来を考えていく事に手を挙げ、所属の支店長が認めた方の集まりですが、京信さんにおいての課題も出ていましたが、金融機関で数字ノルマも廃止され、「平日の大事な営業時間に、こんな取り組みをされている事自体が金融機関ではあり得ないですし、”良い会社”の表れだと思いますよ」と、話していました。

木曜と金曜の二日に渡っては、10月からメガミの代表も兼務することとなり、体制も変わることから、”理念デー”と称して、既存会員さんや新たに考えておられる方へ向けての説明会を行っていました。

この中身全て、新体制でやってくれる事になったメガミのスタッフ二人が考えてくれたものだったのですが、嬉しいのは、そもそもメガミはウエダ本社の100%子会社なのだから、まずウエダ本社の事を知ろうと、私が話する朝礼や、ウエダ本社で行うセミナーなどにも積極的に参加し、全く知らない間に、ウエダ本社の考えからメガミの今後の展開までの繋がりを纏めた見事な資料も作ってくれていたのです。

これぞ、”自律した働き方”だと思いますし、こういう所が本質的な働き方改革のポイントだと思います。

自律した働き方を皆がしていく様になると、管理などする必要もなく、時間で計る働き方をしなくてよくなり、働き方に関する様々な問題は一発で解決できるのです。

そして、今話題で今後の理想の様にも言われるTeal組織も、男性社会で作り上げられた既存の組織を転換するのは大変ですが、女性チーム、特にママさんを中心にしたチームには適した組織であると思いますし、マイナスからのスタートで、今何も無い状態の新生メガミは、これからの良い会社になっていく可能性を秘めている様に感じます。



又、今週には、二つの凄いお祝いの会に参加させて頂き、良い会社を見せつけられました。

一つは、マールブランシュ、茶の菓で有名なロマインライフの河内社長の還暦のお祝いパーティーですが、全日空ホテルに350名のお客さんを招いて、京都の有名店を屋台に出し、祇園さゝ木の佐々木さんやイルギオットーネの笹島さんなども自らサーブされていて、笹島さんなどは、忙しくパスタを作っておられたので、分からなかったほどでした。




5時から始まった会は6時までに食事を取り、その後は9時半までライブ演奏で、河内社長と社員の方で構成するバンドを中心に、そこに社長と親しい凄い方々が登場されるのですが、そこに、宇崎竜童、Char、佐藤竹善、寺岡呼人、K、というアーティストも参加され、それぞれ素晴らしいライブを見せた頂きました。


中でも河内社長がバンドを始めたのは、ダウンタウンブギウギバンドの大ファンになったからだとの事でしたが、その憧れていた宇崎竜童さんと、ビジネスで成功されて交友される様になり、ご自分の還暦パーティーで、一緒に演奏しながら歌えるなんて、大変失礼ながら、ビジネスマンとして、男として、もうこの場で死んでも本望だろうなと思って見ていました(笑)


そして何よりも、河内社長の凄さは、あくまで個人の還暦のお祝いでありながら各界の凄い方々を集め、ご自分のライブ演奏を3時間以上見せて、文句が全く出ないという所だと思いますし、まずこんな方は、他にはおられないと思うところです。

これだけの成功は、正に社長のこの人格、そしてその社長を羽ばたかせていかれた奥様と、二人三脚で作って来られた会社風土、チームの賜物だという事を見せつけられた気がしました。

金曜の夜には、片岡製作所さんの50周年式典がでしたが、こちらは会場が何と、世界遺産二条城で、こちらも400名の方々を集めておられましたが、京都府の西脇知事、山下副知事、京都市の門川市長、村上副市長、岡田副市長という行政のTOPが、これだけ揃って出席されるというのは、民間レベルではまず無いと思いますし、この会社も如何に特別な会社かという事がよく分かります。





こちらも片岡社長が、折々に二条城に来られる機会があり、この場で50周年式典を行える会社になりたいと思ってやって来たと仰っていましたが、3人で創業されて一代でそれを成し遂げられたのですから、さぞ感慨深いものだっただろうと思います。

ロマンライフさんも片岡製作所さんも、売り上げ、規模的には、もっと大きい所は幾らでもありますが、数字だけでは表せない、簡単に真似できない風土やそれを生み出すフィロソフィーと、それに共鳴された社員さんやパートナーさんとの関係など、そんな資産が豊かな会社だと思いますし、我々は、そんな会社を”良い会社”と設定し、我々自身も目指しながら、それが一般的に”良い会社”だと認知される世の中にしていきたいと思います。

こんなお目出たい光景を見ながら、その源泉は社長にあるという事もまざまざと感じて、辛い気持ちにもなりましたが、改めてウエダ本社の80年の資産と、ママ達の力を生かして、”良い会社”を作りたいと強く思えた週でした。


2018年10月13日土曜日

”TRAFFFIC”お披露目会

ウエダ本社北ビル2階が、新たに”TRAFFFIC”というコンセプトでリニューアルし、今週はそのお披露目会を開催しました。

”TRAFFFIC”のFが3つになっているのは、space, time, mindset というものからの Freedom(自由)な働き方を意味しており、この場は、国内はもとより、世界の多種多様な地域文化を背景とした新しい働き手、働き方の実践者達の拠点となるINTER-LOCAL STATIONとなっていくものですが、「はたらくを彩る」を展開していくウエダ本社では、地方とネットワーク化し、我々の様なITでもない中小企業で働く人達が、海外含めて様々な地域で時期と場所を選択して働く環境を作っていく事を目指しています。


そして、従来発想ではなく未来思考で町おこしを行う人や地域は、東京で発信するのではなく、京都で、同じ価値観の人が集まる”TRAFFFIC"から発信していく、そんな場にしていきたいと思っています。

そのお披露目会のゲストで、オープニングの講演をお願いしたのは、ユニリーバ取締役で、人事総務本部長の島田由香さんでしたが、島田さんはWAAという活動をユニリーバさんのプロジェクトに仕立て、全国に広げていかれているのですが、このWAAという頭文字は、Work from Anywhere and Anytimeで、その考えは全く同じで、そのままお話頂くだけで、”TRAFFFIC”のコンセプトになりますから、という事でのお願いでした。





実際お話頂くと、ビジネスとサステナビリティの両立を掲げて世界190か国というグローバル企業の日本法人で取締役、人事総務本部長を務めておられる島田さんのお話は、感性にも訴えかけながら、かつ明快でもあり、会場に居たうちのスタッフも、今までで一番よく分かったのではないか?と思うほどでした。


私的には、WAAもそうであった様に、発想の源が同じじゃないのか?と思うほど、出てくるキーワードも同じで驚きましたが、その奥行き、幅など、厚みもありながら、それらの紡ぎ方が繊細で、私自身スッキリしたくらい、伝わり方や、人の動機付けの差を見せつけられました。

人のマインドセットを変える事はできないが、人のマインドセットは変わる。
その人が変わるまで、全包囲で刺激を与える。

自律と自立の違いは、決まっていない事を自分でできるのが自律で、決まった事を自分でやるのが自立、自立の前には、自信、自発とあり、それを生み出していくにはまず自覚が必要だが、自覚を持つには、その人の興味ある事しか生まれない、などなど。
 難しい問題に対しても、どうすれば良いかの示唆を頂きました。

パネルディスカッションに登壇頂いたサイボウズの玉田さんも、ほぼ何の情報も入れずにお越し頂きましたが、リリース桜井さんの深い、何処から飛んで来るか分からない切り口の質問にも、サラリとお答え頂き、これも良いバランスとなったと思います。

WAAにしろ、TRAFFFICにしろ、この働き方を実現する為には、ITツールやドキュメント管理が外せませんが、しかしただ単に技術やツールを並べれば良いのではなく、方向性、価値観が同じでないと、そういう働き方も本質的にならないと思いますので、そういう意味ではサイボウズさんしかないと思ってのお願いでした。

このお披露目に向けては、このコンセプトからリニューアル工事全て、若手中心で委員会を作り、いつもの如く?私は要望だけを伝えて一切タッチしませんでしたので、それも含めてプロデュースしてもらったリリースさんには、大変お手間もお掛けし、お世話になりましたが、リリースさんにとっても、”TRAFFFIC”で価値を蓄積し、増幅して発信していく場としてもらえれば、京都から新たな流れを作っていけると思います。

最後に、実はパネルディスカッションでは、新たに作り変えていく子会社のメガミについても触れようと思っていたのですが、コーディネーターの桜井さんの問いが深すぎて、考えるのに必死で、言うのを忘れてしまいました。

時間と場所を選択できるというコンセプトは、地域の話ではなく、これまでの働き方で不自由であった人、活躍しきれていない全ての人が対象となり、女性活躍という問題においても、これが一番のキーとなります。

”TRAFFFIC”という場を進めていきながら、メガミの方では、女性に特化して進めて参りますので、そちらも是非ご注目下さい!






2018年10月6日土曜日

カイゼンと免疫

今週は連日大きなニュースがありました。

まず、トヨタ自動車とソフトバンクが、自動運転技術など新しいモビリティサービスで提携すると発表し、驚かされました。

またこの前日には、ホンダとGMが自動運転技術で提携と発表されており、これだけの規模の企業提携が連日発表される様な同時期に起こるという事で、時代の大きな転換を感じます。

時価総額1位のトヨタと2位のソフトバンクですが、企業体質や考え方では、水と油と言われる程、正反対の企業が、共同出資で新会社を作るというのは、単に自動運転技術を進めるという事だけでは、時代の転換を見誤ると思います。

豊田章男社長が、海外のライドシェアサービスを手掛ける企業を探すと、そこに必ず孫さんがいた、と言われる様に、ウーバー始め世界のライドシェアサービス企業の全てにソフトバンクは筆頭株主となっており、又、前日のホンダとGMの出資提携する先にも第二位の株主となっている様に、もう、TOYOTA、HONDAの自動車という”モノ”の勝負ではないという事や、Softbank、KDDI、NTTdocomo、という通信ですら、回線という”モノ”の勝負の時代は終わったという事だと思いますし、孫さんは、そんな枠での競争など考えていないから、常に、先に座席に座っておられたのだと思います。

所有からシェアという流れは明白で、今回の提携も、そこにも目が行きがちですが、そんな単純な話ではないと思います。

所有をしないという事は、家や会社という概念が変わるわけですから、持たない人にとっての、移動というものも、役割というのか目的が変わります。

賃貸かどうかという話ではなく、自分の”家”から所属している”会社”への移動の手段であった車は、決まった拠点を持たず、働き方も変わる中で、生活シーン全てが変わり、移動手段では無くなるので、そこで求められるものは何か?という話となり、そう考えると、誰と組むか?というのは、従来の枠組みで考える人や企業ではない事は明白です。

そんな風な事をイメージすると、今回の提携が意味する事、しかも連日大きな提携が発表された事は、大変大きな意味があると思いますが、更に今週には、京大の本庶特別教授がノーベル賞医学生理学賞を受賞されたというお目出たいニュースも飛び込んできました。

数十年間の研究を行って来られた事がたまたま今週に受賞となったという事なのでしょうが、AI、IOT時代のプラットフォーマーを目指してのグローバル企業の提携が発表される中、人間本来の免疫システムの可能性を突き詰めて来られた方が認められたというのも、希望の沸く話だと感じました。

ニュースでたまたま見た本庶教授のコメントが大変印象的でした。

”医者さえ余計な事をしなければ、人間本来の持っている免疫で全て治せるんですよ”

科学療法に偏重し、薬漬けにする現代医療、直ぐに薬に頼り、安全に、怪我をしない様に、失敗しない様にする教育にも、実は、以前から反発を持っているのですが、これは医療や教育だけの話ではなく、対処ばかり、改善ばかりで、モノの技術競争、スキル競争ばかりして来た産業界、経済界にも同じ構図があり、その発想でいけば、AI、IOT時代になれば、人間はやる事がドンドン無くなり、ロボットに追い抜かれるシンギュラリティ―を迎えてしまうのです。

人間が本来持っている免疫で全て治せる、などという”モノ”は、ロボットでもなかなか生み出せないのではないか?と思いますし、人間本来の持っている力を引き出していく事に向けていくと、全ての流れが変わっていく様に思います。

所有ではなくシェアになると、モノではなくサービスになり、目的や、その為に必要な手段が変わります。

そこへの大転換が望まれる中、”カイゼン”の権化であるトヨタが、変革者の孫さんと提携するという事に、未来の希望を託したいと思います。

勿論、人に託すだけではなく、その大転換の中で、我々は”働く”を追求していきたいと思います。
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2018年9月30日日曜日

ベンチャー精神を呼び戻して

ホントに毎週、台風が~という書き出しをしている様に感じますが、今週も台風24号が日本列島を縦断する様子で、関西も今夜に通過する様で、被害が無い事を願うばかりです。

今日で9月も終了しますが、上場企業中心に上半期は、概ね業績は好調に推移しており、9月~新年度となるウエダ本社も皆の頑張りのお陰で、良い滑り出しができています。

そんな中、子会社のMegamiの代表を10月から兼務する事になりました。

まだまだウエダ本社でも、”働く環境の総合商社”と銘打って展開している真の意味合いをスタッフも頭では分かりながら、腹落ちしているか?と言えばできておらず、一部で漸くオフィスプロデュースという領域になって来たものの、やはり事務機屋さん、或いは、オフィス工事の下請けという感覚から脱却しきれていない所が大きな課題です。

特に中小企業に向けては、働く環境全般を手掛け、日本人の”働く”を抜本的に変革していく事を目指しているのですが、そんな大風呂敷を広げた所で、なかなか実態に伴わず、とても一気にできる話ではありません。

そこで、その中でも喫緊の課題でもある女性活躍、女性の働き方に特化して、イキイキと働く女性を増やしていく事、その環境を作っていく事を進めていこうとしたのが株式会社Megamiで、当時、女性起業家が集まる場を運営していた小島が代表となり、ウエダ本社子会社として設立したのです。

一緒にやってみてつくづく感じたのは、一口に女性と言っても当然の事ながら状況は違いますが、それでもやはり、女性と男性では全く感覚が違っていて、やはり女性の問題は女性が主体で行うべきという事でした。

それを男性の頭で、私が代表などでやるべきではないと思うのですが、小島の元々やりたかった方向と、ウエダ本社子会社として目指すべき所とにズレも大きくなって来た事から辞任の申し出があり、暫定的に私が兼務する事になりました。

とは言え私自身、現在の外形的で、均一的で、標準的な評価や社会的仕組みの中で、活躍できていない人や、スポットの当たらない環境などについて、大きな反発を持っているので、女性活躍においての抜本的な問題意識は強く持っておりますので、そこに想いを持った女性スタッフが、当事者意識を持って運営を行ってもらえると、良いコンビネーションができるのではないかとも思っています。

この二年間、大津市の女性起業家や、女性の両立支援に向けての委託事業なども手掛けたり、関西ではそれなりに、女性活躍の事を扱う会社としての種は撒いてくれたと思いますので、それをベースに、私が兼務する以上は、ビジネスとして黒字化していかないといけませんので、久しぶりに、ベンチャースピリットを呼び戻して頑張りたいと思います。

幸い、残ってやってくれるママさんスタッフが大変優秀で、パートだとか、条件だとか関係なく、”こんな風にやらせて下さい!”と、どんどん自ら考え、提案してくれるのですが、この能力を生かす事こそ、正しく、ウエダ本社グループでMegamiが解決していくべき社会課題だと思いますし、日本の中小企業に向けて、提示できる明るい未来だと思っています。

私が代表を兼務するのは、赤字で資金もないMegamiで、報酬を払わずとも責任を負ってやる人など他に居ない!という事もあるのですが(笑)、そんな馬鹿げた状況は早く脱して、しっかり報酬を払って、想いある優秀な女性社長を作り、埋もれている有能なママさんを中心とした女性が、しっかりと稼いでいける、そして何よりもイキイキと働いていける環境を広げていきたいと思いますので、又、そちらの面でもよろしくお願い致します。


2018年9月23日日曜日

イノベーションキャビネット

今週には自民党総裁選が行われ、安倍首相が三選を果たしました。

国民には、見ているだけで関係なく無風にも近い選挙でしたが、その中でも、地方票と言われる、この中ではまだ国民の風を感じる所で、半数近い票が石破さんに投じたという意味は、謙虚に受け止めてほしいと願います。

安倍政権の良い所は、日本では久しぶりの安定した長期政権である事であり、多分、諸外国からすれば、二次政権当たりから、ようやく日本の首脳とも、まともに話をする気になったのではないでしょうか?

数か月でコロコロ代わる様な大臣と、まともに話をする気になる筈が無いというのは、我々ド素人が考えても思うので、第三次も主要閣僚は代えずに継続というのは、外国との交渉においては良い事だと思います。

ただ問題は、この”安定した力”が自民党内ですら、反対の意見を出せない事や、対抗馬と言われる存在の人が、その力に屈して安倍指示を表明して次を狙うという様なマイナスの作用がばかりが出ている事です。

ここ最近、既存の力で押し通して来たか、慣れっこになって鈍感化していた事が綻びを見せるケースが次々に起こっています。

中央省庁による、障碍者雇用の水増しが長期に渡り、半ば当然の様に行われていたなどは正に、威圧的な力で成り立つ仕組みの弊害ですが、森友問題での財務省が数字を改ざんするという言語道断の話も含めて、徹底的に問題究明してほしいと思いますが、この、既存の”力”で動く構図を変えていかないといけない事に気づいてほしいと思います。

今週初めて、今年4月に京都にオープンされた、Panasonic Design Kyoto を見学させて頂きました。

この機会を作って頂いた eBASEの東郷さんのお陰で、担当役員である小川理子アプライアンス社副社長もご同行頂き、臼井センター長にご案内頂いて、DRIP(ドリップ)を全体コンセプトとして、オープンスペースとして外部の方も利用されるスペースの最上階から、8階のミーティングスペース、その下のデスクスペース、ラボ空間、そして最後4階で、モデル制作ができる構成となっているビルの構成、デザインをご案内頂きました。

場についての考え方、デザインの仕方、その効果など、実際に出来ているか(特に資金面から)を別にさせて頂くと、そこで行われている事、話しておられた事は、我々にとっては、ほぼ展開してきた事や、提唱してきている事でした。

ただそれだけに注目すべきは、パナソニックという巨艦組織が、外部の血を入れた事による効果、全て見える化し、情報をオープン化していってのオープンイノベーションを現実的な姿で、進めて行っておられる事でした。

それでないと世界では勝てないという危機感が強かったと仰っていましたが、この危機感を政府、与党にも持ってもらいたいものだと思います。

この場を創り、ここで働く事によって、ここ数年自信を無くしてしまっていた社員が自信を取り戻して来たとも仰っていましたが、従来の力に固執して、それで押し通して行こうとしている間は、こんな転換はできないですし、そんな転換を図れないのに、頭や口だけで、イノベーションを唱えて、グローバルに通用する人材を!と叫んでいるのが滑稽な構図なのです。

第三次内閣では、シャドーキャビネットならぬイノベーションキャビネットととも言える様な、オープン化され、外部の知識が融合する、別の内閣でも作っていく事を考えて欲しいものです。


2018年9月16日日曜日

いろいろな、生きる、働くから考える

先週から始めた社員面談も今週で終了しました。

少しその中身をお話すると、スタッフには目標設定シートを書いてもらい、それに基づいて今年の役割と行動を擦り合わせをし、3か月に1度振り返り共有をしていくというものですが、その目標設定シートは、どんな人生を歩みたいか?から始まり、その中で、殆どの時間を費やす仕事を、どんな風にしたいか? そして、社会に対して行いたい事は?を考えてもらい、そこからそれに向かって行く為の行動を項目化して、進めていってもらうというものです。

今、働き方改革と叫んでいるからではなく、元々、私自身の”働く”は、経営者だからというのではなく、勤める側も自主的なもので、自律して働くべきだと思っており、現に私自身は30歳までのサラリーマン時代もその様な気持ちで働いてきました。
(サラリーマン時代は、ウエダ本社を引き継ぐどころか、関わる事すら選択肢にはありませんでした)

ですからどんな人であれ、自分の人生をどの様にしたいか?から考え、そんな人生にするには、どの様な仕事の仕方、向き合い方が良いのか?を考え、そこに自ら向けていくものだと思うのです。

そして社会との繋がりを考えるのは、人間は突き詰めていくと人の役に立ちたいという欲求があるので、それぞれの役に立ちたい方向を仕事に絡めて設計できると、その人は、自分の仕事さえ一所懸命やっていれば社会の役に立つ存在となり、自分の人生の糧ともなる収入も得ていけるという構図になるのです。

そんな事が成り立つのは仕事だけで、それだけに、仕事が苦しいもの、働く事が何か悪い事でもあるかの様な論調があると、無性に腹立たしくなるのです。

その事について書き出すと収集がつかなくなるので(笑)それはさて置き、実はウエダ本社という会社自体は、これと同じ理屈で、ウエダ本社という会社の存在が社会に役に立つ存在であれば、そこで仕事を最大限に効果を上げて働くスタッフは、それだけで社会に取って大きな役割を果たし、喜ばれる存在になるという、そんな存在を目指しているのです。

という事で、それを作っていくのが私の仕事ですので、今週も様々な”働く”そして”生きる”に関わってきました。

月曜日には、サイボウズさんと協業で始めた、これも新しい働き方の一つと言えますが、担当の方がデュアルワーク的に入り込み、それを発信してもらうブログをスタートしました。

火曜日からは、発達障がい者の就職支援を行うエンカレッジさんからインターン生が来てしっかりと業務をこなしてくれていた様ですし、金曜日には、その前にインターンとして受け入れていたワークライフインターンの報告会があり、ウエダ本社に来てくれていた学生さんは、感動したと”働く”ことに前向きになったと報告してくれていた様です。

こんな様子を見ていると、こういう活動を通してスタッフ達も成長し、色々と持ち込んでも受け入れて、むしろプラスアルファを生み出す風土を作ってくれていると思います。

私自身は木曜日には東京で、以前もその光景に感動したリベラルさんに訪問させて頂き、その後他の実践者も交えて、障がい者雇用について夜までディスカッションしていました。

リベラルさんでは、知的障がいを持ったメンバーが黙々と素晴らしい働きをされているのですが、その成功の要因は、”福祉”を入れなかったからだと仰います。

それは障がい者を援助する、助けるという感覚ではなく、一人一人と真正面からぶつかり合って来られたという事で、一つ一つのお話が凄まじく、モノの様に数字で扱っていて水増しを行っていた様な官僚の方々には、現場に見に行って話を聞いてもらい、抜本的に考え方を変えて欲しいと思います。

金曜日は理事を務めているリヴオンの理事会がありました。
こちらは、元々は自死遺族向けからスタートしたのですが、大切な人を亡くした方のグリーフケアなどを通してサポートしていく団体で、今期は代表の尾角さんが英国留学しながらも黒字と、組織としては良かったのですが、講演、セミナーの依頼元は、寺院、宗教関係者からが圧倒的に多く、生きづらい世の中を象徴的に表している様に感じます。

自死遺族と言うと自分には関係ないと感じる人も多いかも知れませんが、大切な人や物を無くして悲しむ事は全員にありますし、死は100%全員に訪れます。

障がい者、自死遺族、という分けられた人の話ではなく、全てが社会構造を映したものですから、皆が自分事で、それぞれが活かされる社会を作っていかないと、抜本的な解決には向かわないと思います。

ウエダ本社のスタッフには、生きるから働くを考え、社会との繋がりを考えてもらって、自分事になる自律した働き方を目指して欲しいと思います。

まだ目標設定シートを考え切れていない人、せいぜい悩んでみて下さい(笑)





2018年9月9日日曜日

何故”想定外”を繰り返すのか?

先々週は北海道で、台風19号、20号が西日本を縦断~という書き出しでログを書いていましたが、今週は、過去上陸した台風では最大級の21号が関西を襲い、その後北海道にも大雨を降らした後、今度は震度7ともなる大地震が北海道で起るという、記録的災害が続いた週でした。

今回の災害でも気になるのは、”想定外”という言葉や、活断層が発見されていなかった・・・という事です。

活断層が発見されていなかった・・・と言われたのは、阪神大震災がそうであり、”想定外”という言葉は3.11の津波、そして原発問題の際に散々言われた言葉ですが、それ以降も沢山の災害がありましたが未だに同じ事を言っています。

今回も泊原発の外部電力が喪失していたそうですが、”原子力発電所は、活断層の無い所に建てている”という話も、自然相手では、結局”想定外”の事が起こるわけですから、大丈夫と言うのは、詭弁と言わざるを得ません。

これから益々、”想定外”に対処していかなければならない、そうしないと生きていけないという状況に向かっていくと思いますが、そう考えると、必要な事は何でしょうか?

それは”想定外”に対処するのですから、その場の状況から判断して、臨機応変に自らが決断していける力です。

それが一番大事だと思うのですが、これまでの日本は、人や周りと同じが良いとする平等意識?で、そうすべきとなると右に倣えとなり、それから外れる事を嫌い、又、失敗でもすれば袋タタキとなるので、初めからリスクを取らず、何も起こらない様、起こさない様にしてしまうのです。

台風接近の前日から、過去最大級の台風という事が報じられ、翌日の休みを決める所もありました。

予測では、関西に最接近するのは9月4日昼頃で、速度も速いので夜には抜けているというものでしたので、うちの会社では通常出勤としました。

実際その日の朝は、本当に台風来るの?というくらいの良い天気でしたが、JRは運休してましたので通勤できない人は休み、私鉄も午後からの運休を決めたので、帰れなくなりそうな人は午前中に帰らせました。
営業を中心に残ったメンバーには、お客様との予定変更をできるだけ行い、台風が通過する日中は外出せず、社内でミーティングなどを行いました。
しかし、やはり"想定外"に台風が凄く、台風が去った後も電車が復旧せず、何台かの車で分かれて帰り、スタッフ自体は何事もありませんでした。

何が言いたいのかと言うと、この際も、最大級という情報で、他が休むからという事で、風潮的にも、社員の事を考えるのであれば、会社は休むべきという感じに一方方向に流れていく感じがあり、我々の様な会社はまだしも、名のある企業で自社は休まず、そこで何かの事故でも起きれば、皆で大バッシングを行うという風潮になっている事に大変な危機感を感じるのです。
(独自判断で、会社を休みにされた所がおかしいと言っているのではありません)

この大災害で、多くの被害が出ている間にも、災害のニュ―スと共にパワハラ問題も大きく取り上げられています。

これも誤解を招いてバッシングの対象となりますが、暴力行為やパワハラをしたとされる人を擁護する話ではなく、実際あの様な問題は、言葉自体よりも、その言葉が生まれる背景や状況が重要なので、それがパワハラなのか暴言なのかなど周りが分かる筈がなく、ワイドショーなどで関係ない人間が無責任にコメントするものでもないし、それを面白がって見ている構図が、リスクを取らない状況や大多数に流れる状況を生み出していくのです。

そして又、そういう人達が、判断ミスなどを責め立て、それが大勢を占めると正義かの様に振る舞うのですから、そんな所で少数でもこっちだと判断し、行動していける人など、出てこなくなり、結局は当たり障りの無い決定をし、問題が起きた際には、”想定外”と繰り返すのです。

これからも益々”想定外”が起こっていくであろう中、自らの責任で判断し、行動していける様になる事が、今後一番必要な自己のリスク管理だと思いますし、そんな人を作り出していく事が社会全体で必要なリスク管理だと思います。

2018年9月1日土曜日

働くを彩る

今週はウエダ本社の決算でした。

創立日は5月1日ですので、既に81年目には入っているのですが、一応80周年を迎えた期を無事終える事ができてホッとしております。

立派な企業さんからすれば、そんな成績で?というレベルですが、モノも技術も仕組みも無い中小企業が、組織変革をしながら継続していくのは簡単ではないので、スタッフには決算賞与も出して終える事ができたこの一時だけは、唯一息を抜ける瞬間です。

とは言え、これが結果数字だけの話であればホッともできないと思いますが、2003年から現体制で展開して来て15年、ようやく当初から考えていた形が見えて来ているのが、今後楽しみな所です。

実は決算日前日の8月30日は私の誕生日で、毎年スタッフが祝ってくれるのですが、そのプレゼント自体も嬉しいですが、そこでの皆の関わり具合などの様子から、この一年間のスタッフ自身や組織としての成長を感じる事が、何より嬉しいプレゼントになっています。

31日には、子会社のメガミからも素晴らしいプレゼントをもらいました。

京都市の働き方改革に関しての広報を含めた懇談会が、メガミのオフィスで行われ、門川市長と村上副市長が揃って参加されるという事があったのです。

一民間企業に、市長と副市長が揃ってこられるなどなかなか無い事ですし、又、門川市長にはその後、ウエダ本社のオフィス、展開をじっくりご覧頂き、その日の内に門川市長の Facebookで、大変有難いご紹介を頂く事になったのですから、これもお金では得られない大きな価値のプレゼントとなりました。

9月1日は土曜日でしたが、新年度という事もあり出勤日とし、今期からの、次のステージへ向かう展開を共有し、その中で、自分達はどの様にしていくのか?を考える研修を行いました。

来週からはそれを元に面談も行なって、今期それぞれの役割、目標を擦り合わせていきます。

今期以降、徹底して取り組みたい事、それは”働く”について、時間をベースにした考えから価値をベースにした考えへの転換であり、それを日本において広めていく事です。

「働くを彩る」

これは、皆で自分達の強みから考え、ウエダ本社の展開を表す言葉を、ディスカッション重ねて生み出してくれた言葉ですが、今期からは、それぞれがこれを意識して、ウエダ本社を彩って行ってくれると思います。

今日は初っ端なので、若干、スタッフへの期待とリップサービスを盛った状態で終わりにしたいと思います。(笑)



2018年8月26日日曜日

ストーリーを作りましょう。

今週は台風19号、20号が西日本を縦断する中、避ける様に水曜日から北海道におりました。

ところが一旦日本海へ抜けたそれぞれの台風が又北海道に戻って来て、JRが運休していますが、元々取っていた夜の新千歳からの便には間に合いそうで、何とか帰れそうです。

という事で、今、運転再開を待つJR帯広駅で書いています。

水曜日は札幌で講演、木曜日は北海道の真ん中に位置する新得町をご案内頂き、金曜日は勉強会で帯広にいました。

水曜日の講演は、北海道田舎活性化協議会主催のセミナーで、北海道の企業や、自治体の方々に向けて、最近のオフィス、働き方の動向と、それに関連してのテレワークの有効性についてお話させて頂きました。

やはり北海道は、かなり様相が違うので、オフィスの動向などについても新鮮に感じて頂いた様で、我々からすると、最先端イメージの通信会社さんでも、”目から鱗でした”と言って頂いて、逆に驚きました。

新得町では町長に表敬訪問させて頂いた後、役場の方にご案内頂きましたが、それが新得町とは知らなかったサホロリゾートを始め、ヒグマを自然に近い形で観察できるベア・マウンテン、高原エコトロッコ鉄道、そばの花が一面に咲く、そばロードなどなど、コンテンツの豊富さに驚きました。

しかし、どこの地域に行ってもそうですが、地元の方からすると、ずっと有る物なので、その価値に気づいておられないのです。

何も無いと言いながら、さらっと、”地鶏って呼べるのは、北海道ではここだけなんですよね~” って言われて、いや、”それも大きなアピールポイントだと思うんですが?”という感じです。

と偉そうに書いていますが、うちの会社でも今まだ正に、問題視しているのはこの点で、自分達の強味を全く理解していない、或いは、頭では理解していても、それをビジネスに結び付けられていないのが現状です。

どうしてそうなるのか?その原因は主に三点かと思います。

まず一つは、そもそも人というものは、”隣の芝生は青く見える”という様に、他者(他社)が持っているものが良く見えるという事です。

二つ目は、当事者意識が薄く、自分のやっている事と、会社なり、町なり、その所属している所のあるべき姿とが、繋がっていない事です。

そして三つ目が、目に見えたり、計る事のできる価値での外形評価や、消費型モデルの社会に毒されているというのか、その価値観が染みついているからだと思います。

一点目は、人間の性による所も大きいので後回しにしたとしても、後の二点は、組織内で
やっていける点であり、ここを変えていく事が特に、リーダーの仕事ではないか?と思います。

消費型社会というのは、常に、もっともっとと、企業側からすれば欲しがらせる様にするのですが、モノではなくコトと言われる様に、体験型社会に変わっている事を理解しないと、当たり前ですが、間違ったオペレーションになります。

モノなどは求められていないのに、地方は都会と同じ様なハコ・モノを欲しがり、中小企業も大企業と同じ価値観の中で、何とか、表面上だけでも同じ様にしようとしています。

コト(体験型)の社会では、それが何故生まれたか?何故行われているのか?などの、ストーリーが大事なので、無いものや足らないものを求めるのではなく、有るモノの背景や強味を発信していく事が重要なのですが、なかなかうちの会社でも、この頭の変換ができずに、消費型モデルの中で、わざわざ負ける事ばかりをやろうとするのです。

金曜日には勉強会で、カルビーポテトの中村社長のお話を聴きましたが、カルビーという社名は、1955年に、カルシウムとビタミンB1を簡単に取れる様にと生まれ、それを追求した結果、”かっぱえびせん”という大ヒット商品を生み出す事になったそうですが、これなどは、半世紀以上も前に、理念、ミッションから考えた商品を生み出されていたという事で、今なお残っているというのは、やはりその商品にストーリーがあるからではないでしょうか?

我々の様なモノも技術も無い中小企業や、過疎地域と言われる地方にとっては、逆に面白い時代になってきたのです。

自らのストーリーを作っていきましょう!

2018年8月19日日曜日

最近の私の仕事

今週は暦通り(京都では16日までがお盆休み)で、一日のみの出勤でした。

とは言え、オフィスのリニューアルなどの現場は、連続の休み中に行わないといけないので、この間は全員が休んでいる状態だと逆に会社的にはまずいのですが、今年も有難い事に、何名かが現場に出てくれていました。

この間を利用して、ウエダ本社北ビルの2階もリニューアル工事に入っています。

10月にはお披露目ができると思いますが、こちらは、地方と京都、そして東京を繋ぐ拠点として、面白い場になると思います。

この件も含めて、先日の京都流議定書でもショートプレゼンをさせて頂きましたが、ウエダ本社として追いかけているのは、”本質的な働き方改革”です。

それは、抜本的に働き方のベースにある”時間”を軸にした考えから、”価値”を軸にしたものに転換するという事です。

かねてより、それぞれが、それぞれの状況に合わせて時間と場所を選択できる事が、最も豊かな働き方だと唱えておりますが、それを進めていく場を、北ビル2階に創っていきますので、是非またご注目下さい。

私の方は出勤日に、ある経営コンサルの会社さんから、講演依頼を受けていました。

以前は講演については、あまり積極的ではなかったのですが、最近は、日本の中で、この”本質的な働き方改革”こそ、最も重要な社会課題であり、まずその考えを広めていかなくてはならないとも思っていますので、積極的に受ける様にしています。

有難い事に、この経営コンサルの会社さんも、働き方改革で面白い会社をずっと探していて、うちの会社を見つけて頂いたそうですが、先日”ルソンの壺”で取り上げて頂いたNHKさんも同様に仰っておられた様に、政府やマスコミが声高に叫んでいる働き方改革に、少し違和感を持たれている方も多い様に感じます。

人が長期に休まれる際に、働かざるを得ない我々のスタッフは、人が少なく安い時に旅行も行ける様に、時間に縛られず、自分のスタンスで働いていける様に進めていきたいですが、この働き方が広がっていくと、皆さんの休みも分散していくので、オフィスの工事はいつやる事になるのでしょう?

まあ、この感覚が広がっている頃には、オフィスや働き方についての考えも大きく変わっていて、会社か家庭かという話ではなくなっていると思いますが。

それだけに、これも毎度言ってますが、ワークライフバランスという事で論議されるところが、そもそもの意味を間違えているのです。

そんな事から崩していくところが私の仕事になっていますが、来週も京都と北海道でお話する場を頂いて、そんな考えを広める様、”仕事”して参ります。


2018年8月12日日曜日

自然の摂理に則った組織

京都流議定書が終わり、今週は比較的スケジュールに余裕を持たせていたので、急な対応や、打合せにも時間を取る事ができました。

京都流議定書でのテーマはTealで、参加頂いた方々のアンケートなどを見ても大変好評でしたが、 実際にやるのは難しいという意見や、実際は、色々な段階が混ざっていたり、
状況によって使い分ける必要もあるという意見もありました。

我々としても、そもそも今回の京都流議定書のテーマに上げて、皆さんとも共有しているくらいですから、そういう組織にしたいと思っているのですが、今週、内部での課題について話をしていても、まだまだ遠いですね。

Tealで言われている事は、表面上は特に働く人にとって、素晴らしい(優しい)組織の様に聞こえますが、実際は、大変厳しいものだと思います。
(Tealについては、今回も解説頂いた嘉村さんのこちらの記事もご参照下さい)

ただ厳しいという定義も、一般的な組織で考えている厳しさとは違って、やはりTealをイメージするには、自然界をイメージして考えると分かりやすいですが、自然界で生きていく厳しさの様なものだと思います。

そこが、その前段階のグリーンの組織と、Tealが全く違う所だと思うのですが、Tealは自然界の様に、それぞれに役割(使命)がしっかり決まっており、その関係性において、それぞれが有機的に動いていくイメージで、そこでは当然リーダーや管理者も不在で、指示、命令、管理がなく、一見?自由に動いているのです。

これを書いている間も外では蝉が鳴いています。

蝉は当たり前で、誰かに指示されて鳴いているわけではなく、自然界の中で、蝉としての存在を全うする為に役割をただ遂行して、勝手に鳴いているのです。

私がTealを理想に思うのは、人間自体、経営側であろうと、労働者側であろうと、仕事というものが、与えられるものではなく、自分がそれぞれ能動的に向かうものであると思っているからですが、それも、全てが自然の摂理に則ったものだと考えると説明しやすくなります。

人も会社も世の中に必要だから生まれて、必要が無くなれば死を迎えるのだと思いますし、その死というものも、他の物に対して必要である営みなのだと思っているので、仕事でなくてもいいのですが、多くの場合、仕事が最も自分の役割を果たせるものであると思いますし、会社、組織というものも、社会に対して自分の役割をしっかり果たす事が使命だと思うのです。

地球上で、人間以外に、自分の役割を嫌々行なっている生物体があるのでしょうか?

その様な事を考えて、自然界を組織と重ねると、Tealをイメージし易いのですが(あくまで私のイメージです)、そこでの私の疑問は、そんなTealが、レッドやオレンジから、もしくはグリーンからの進化(厳密な表現は進化ではないと思いますが)で、作れるのだろうか?という事です。

嘉村さんの解説にある様に、グリーンまでとはパラダイムが違うので、積み上げではなかなかできないのではないか?と思いますが、自然界と調和した様な人々が現れて、ある一定数を占めていかないと、人工的に創り上げていけないのではないか?とも思います。

それこそ突然変異で新種が生まれ、それが継承されていき、一定の種となっていくのかも知れません。

100匹目の猿現象というものもありますが、パラダイムシフトが起こる時には、離れた各地で、それこそ突然変異の様に、食べ物を洗って食べる猿が現れる様に、各地で、同じ様な自然の摂理に則った人や組織が現れ出すのかも知れません。

お盆休みだからでもないのですが、いつもにも増してクサイ話?になってしまいましたが、自社や自分自身が百匹目の猿となれる様、大文字の送り火が行われる京都から、自然や祖先にも、問いかけていきたいと思います。




2018年8月5日日曜日

11年目の京都流議定書と81年目のウエダ本社

第11回の京都流議定書も沢山のお客様にお越し頂き、無事終了しました。

昨年までの三日間開催ではなく、今年は一日開催でしたが、話題のTealをテーマに、今や大忙しの嘉村賢州さん、元ボストンコンサルティングシニアパートナーで総務大臣補佐官も務められた太田直樹さん、リクルートNEXT編集長藤井薫さん、ダイアモンドメディア代表の武井浩三さん、ジャーナリストの瀬戸川礼子さんという皆さんのお陰で、一日に凝縮された濃い内容にする事ができました。

イベントの運営については、毎年三日間をこなしてくれていますので、安心していましたが、期待以上であったのは、司会を任せていた来年入社の内定者が、プロ顔負けの司会ぶりで見事に務めてくれた事ですが、”私、本日の司会を務めさせて頂きます、来年4月ウエダ本社入社予定の~と申します”というスタートの挨拶から会場を沸かせていました。

京都流議定書というイベントを第一回から、自分たちで手作りで行なって来て良かった事は、ここでのスタッフの姿に、会社の価値が現れているところであり、実際、来場された多くの方々が、スタッフの対応を褒めて頂き、ウエダ本社の見方を変えて頂く事に繋がっている事です。

この内定者のこの件も、いくつかの点で、おおいに会社価値を高めてくれました。

今、一般的に中小企業は特に採用には苦労されていて、仮に内定と言っても、来年4月まで本当に入ってくれるかどうか分からないという所が多い中、この時点で内定者との関係性ができている事と、その内定者に、いきなりの場が与えられ、それに見事に応えられる優秀な人が、我々規模のところに入っているという事などを、冒頭の挨拶のワンフレーズで表してくれたのです。

当たり前ですが、この様な事は、すぐにできる訳でも、突然起こる訳でもありません。

それこそが風土づくりだと思いますが、これも毎年言ってる様に、京都流議定書という場が我々にとって最大の研修であり、その蓄積が風土を作っていっているので、これも11年の積み重ねの賜物だと思います。

今回のテーマのTeal組織というのは、特に大企業に多い、達成型組織の対局にある、自然の摂理に合わせた様な、個々やチームが機動的に動いて対応していくという組織ですが、こと京都流議定書の時だけは、うちの会社もTeal組織に近いのではないか?と思います。

実際、毎年、テーマと出演頂く方を私が決めた後は全て、スタッフで自主的に運営してくれており、今回の内定者を司会にするのも、面接に関わっていたスタッフが、この内定者が放送部での経験を覚えていて、”彼女ならできそうです”との提案からでした。

夜にはウエダ本社80周年の懇親会を、スタッフとOB、仕入先さんとパートナー企業さんという内輪で行いましたが、こちらの司会は、同じく来年入社予定の男子学生に、内輪の会で失敗しても良いからと、当日ぶっつけ本番でやらせた(これはTeal的ではないですね)のですが、緊張すると言いながら積極的にやってくれて、こちらもやはり、うちを目指して来てくれただけに、既に価値観が合っている事を見せてくれていました。

この80周年は、スタッフと私の兄でもある前社長や、分社した時期の子会社の代表なども含めたOB、仕入れ先さんも代表ではなく、普段お付き合い頂いている担当者の皆さんと、今後連携を図っていくパートナーの皆さんという、ある意味変な顔ぶれでしたが、この光景自体が、まず他ではない、ウエダ本社の価値だと改めて感じました。

そんな蓄積の大切さ、繋がり、そしてそれらの重みを感じる事ができた今年の京都流議定書と80周年でしたが、来年からの京都流議定書は、よりTeal的な場にしていけないか?と思います。 

という事で指示はしませんが、そうなっていかないかなぁ。







2018年7月28日土曜日

京都の商売

以前FBでもアップしておりましたが、お香の老舗松栄堂さんが本社横に建てられた、香りのミュージアム”薫習館”のオフィス部分は、弊社で担当させて頂いておりますが、この後の松栄堂さんの対応が、有難いと共に、改めて素晴らしいのと、”京都の商売”というのは、こういう事なのかと、私自身が改めて勉強させて頂いております。 

昨日も東京で、ある京都の経営者にバッタリ会った際、その瞬間に、「今朝、薫習館さんを数名で見学に行って、オフィスも見せて頂いて来ました」と言って頂いたのですが、我々がその社長に話した事もないですから、松栄堂さんが、”オフィスはウエダ本社に任せた”と、皆さんに紹介して頂いているのだと気づきました。 

実は、門川市長からも、”オフィスを見て感心した”とメッセージ頂いていたり、京都経済同友会の元代表幹事のある社長さんからも、同様に言って頂いていたのですが、それはお披露目の際に、私の事を知って頂いている方に、たまたまご紹介頂いたのだと思っていました。 

ところがそうではなく、この建物を見学に行かれた方のご説明に組み込んで頂いているのだと分かり、改めて、これが京都の老舗企業なのかと感じると共に、これぞ”京都ビジネス”というものを、恥ずかしながら初めて体感させて頂いたのです。

 ”一元さんお断り” 他府県の方が、よく誤解される話であり、京都が難しく(冷たく)、排他的に捉えられる話ですが、そうではなく、そのお客さんの事を知らないと、そのお店の品位を保つサービスができないので、一元で来てもらっても対応できないという意味で、そこには、信頼に基づくサービスがあり、それだけに、信頼のある方からの紹介が重要という事で、そこが京都が難しく、排他的に捉えられるところです。

消費者向けのビジネスであれば、口コミの重要性は分かり易いので、京都でなくても信頼を大事にされると思いますが、BtoB 所謂、企業間取引の場合、口コミ的になる事も少なく、ましてや、オフィスなど、一回納めれば数十年用事が無く、ひょっとすれば在任中には二度とビジネスは無いかもしれない世界では、売りっぱなしや、納めて終わりというスタンスも多いのが現状です。 

ところが京都では、そんな短期的な事や、自分スタンスの姿勢では信頼を得られず、長らく商売をやっていけなくなるので、当たり前の話ですが、“よくやってくれた”と喜んでもらえる仕事をしないといけないのだと思いますし、逆に、その様なスタンスで行った事を他にも紹介し、皆で守っていく様な信頼の資産を、積み重ねて来られたのが、正に“老舗”なのだと思います。 

我々の事例のシンボルともなっている京都信用金庫さんでは、榊田理事長自ら、オフィス見学を受け入れますよと言って頂いており、実は、松栄堂さんもお連れして、ご覧頂いた事によって、ご要望も変わり、レイアウトにも反映させて頂きました。 

京都信用金庫さんでも、実際にリニューアルされたオフィスを使って良かったという体感から、この様にもして頂いているのだと思いますし、そこでいい加減な仕事していたら、とても現在の様に、京都の代表的な企業様から順番にご依頼頂く様な事には繋がっていなかったと思いますし、そう考えるとぞっとしてしまいます。 

多分、松栄堂さんでは意識されず、普通にしておられる事なのだと思いますが、遅まきながら今回勉強させて頂いた”京都の商売”を、81年目の今年から積み重ねていきたいと思います。 

幸い?京都では、100年経たないと一人前と見なされない所もありますので、ここから20年かけて、一人前の企業と見なして頂ける様に積み重ねていきたいと思います。 

そう考えると、やっぱり京都は恐ろしいですね(笑) 

2018年7月21日土曜日

Teal、ホラクラシー、ホワイト企業

先週とは一変、今週は、渋谷のスクランブル交差点を見下ろせる所に泊まっておりました。

そんな東京でも先週の宮崎に引き続き、京都流議定書について嘉村さんと打合せして、ようやく構成が見えてきました。

嘉村さんに相談しているのも、話題の”Teal”をテーマとするからですが、私自身も興味は持ちながら、分厚い本は読み切れない、内容も、理屈は分かるけどそんな事ができるの?というモヤモヤ感一杯ですので、それを多彩なパネリストの皆さんに、ぶつけていって教えて頂くスタイルにしたいと思いますので、全く分からない方もご参加下さい!

まずは嘉村さんに、概要を解説して頂いた後、元ボストンコンサルティングで直近は総務大臣補佐官を務められ、グローバルから日本の地方を見て来られた太田さん、現在はリクナビNEXT編集長ですが、その前はアントレ編集長で、リクルートで30年、”働く”という事において様々な角度から見てこられた藤井さん、そしてTealではないのですが、ホラクラシー実践(Tealとホラクラシーの違いについても是非深堀したいと思います)の第一人者でもあるダイアモンドメディアの武井さん、ホワイト企業の審査員で数々の素晴らしい企業を見て来られた瀬戸川さんという、本当に多彩な方々をお迎えしてのパネルディスカッションですので、ただ、Tealとは?というセッションではなく、組織に関わる全ての人に、関係あるセッションになる予定です(笑)。

ただし、”従業員というのは、その字の通り、業に従って、効率を上げる事を一所懸命やればいいんだ!” ”人の価値は学歴、スキル、企業の価値は売上の大きさや経営指標の効率だ”としか見られない方は、全く意味が分からず、不愉快にもなるかもしれませんので、ご参加されない方が良いと思います。

もっとも、その様な方は、私のブログなどをそもそもご覧になっていないと思いますが(笑)

今週は東京で、リベラルという会社に訪問させて頂きました。

そちらは8割が障がい者(主には知的障がい者)で、中古のコピー機や電話機を磨き、修理し、販売されている会社ですが、設立以来ずっと黒字で、しかも素晴らしい成績を収めておられる会社です。





「お客さん入られます」の声で、作業中にも関わらず、全員立って挨拶をして頂き、あとは黙々とそれぞれの作業に取り組んでおられる皆さんの”仕事”ぶりを見ると、にやけてしまうというと失礼なのですが、何故か嬉しくなりますし、本当に素晴らしいと感動しました。

 そして、障がい者の個性を尊重して経営されている会社では同じ様に言われますが、この会社でも、一緒に働く健常者が、彼らの”仕事”に対する姿勢を見て、変わっていき、他のメンバーや組織が彼らのお陰で成長していったとの事でした。

働き方改革の論議をする際には、いつも思うのですが、障がい者と言われる、こういう人達の働き方を見て、本質は何か?を論議してほしいと思います。

このリベラルさんは、Teal組織ではありませんが、第四回ホワイト企業大賞を取られており、その前年には、今回京都流議定書に登壇頂く、武井さんのダイアモンドメディアさんが大賞を取られています。

その様な関係で、8月3日の京都流議定書は、私の突っ込みでどこまで、Teal組織が理解できる様になるかは分かりませんが、Tealもホワイト企業も、東京であれ地方であれ、人の個性を尊重し、人の可能性を力としていく事、考えておられる方々とお話していきたいと思います。

尚、今年はウエダ本社80周年という事もあり、最初に少しだけ、ウエダ本社の展開についてプレゼンもさせて頂きますので、前説として併せてお聞き頂けましたら幸いです。

2018年7月15日日曜日

脱色して来ました。

宮崎県の新富町から先程帰って来ました。
毎度の事ながら、わけわからんと思われると思いますが、今回は、三田愛さんが主宰されるコクリ!のメンバーと新富町の農家、起業家、役場職員、地域商社「こゆ財団」のメンバーが泊まり込みで行なう、GI探求ジャーニーというものに参加しておりました。







新富町が盛り上がっているという事は何と
なく聞いていましたが、そのキーとなったのは「こゆ財団」という地域商社の存在だった様です。

人口1万7000人の町が、ふるさと納税の財源で人材教育などを行っていく事を目指して昨年4月に地域商社が設立された事から、1粒1000円という、国産ライチのブランド化に成功したり、地元の強みを生かす展開から、移住者や起業家が集まる様になっている様です。


行ってみると、食は勿論、確かに強いコンテンツがありましたが、地方では、同様の魅力を持っている所は多いと思います。

ただ、その魅力や強みに気づいていなかったり、素材が良いとしても、それを売れる商品にできていない事が殆どですが、それをこの「こゆ財団」が、コーディネートしているのでした。




今回、この話を聞いて、こういう存在があれば、それだけで地域興しなど、もっとできると思うのですが、設立間もないこの財団に視察が相次いでいる所を見ると、他ではなかなかできないんですね。

その原因を探っていくと、結局は技術論ではなく、やっぱり“人”の話になり、重要な要素の熱意ある“人”が重要なポジションで揃えられるか、反対に、壁となるのも又、“人”ですが、その壁とどうしていくのか?そして、そのマネジメントができるか?が成否の分かれ目なのだと思います。

又、なかなか地元や、自社、個人でも、自分自身の強みに気づくのは難しいですが、それだけに外部の目というものは重要で、外部との接触、交流などを行って、うまく刺激を入れていく事がポイントだと思います。

我々の会社では、こういう事は意識していて、外部との接触、交流は積極的に行っていますが、それだけに余計、自社の強みを自分達が知っている事、刺激を受けて、うまくその価値をマネジメントしていける力がより重要になるのです。

現在、スタッフがそれぞれの立場からウエダ本社の強みを考えて、プレゼンを行うという企画を行ってくれていますが、皆がそういう意識を持ってくれると、見え方が変わり、気づきが変わってくると思います。

固定概念が強いと、どうしても変化や兆候が見えなくなります。

地方に行くのは、地域や、業界などという同じ所に居ると、どうしても頭や感覚に色が着いていってしまうので、自分を脱色していっているのかも知れません。

脱色して来た分、又来週から、新たな色を取り込んでいきたいと思います。

2018年7月7日土曜日

フィリピンで勉強してきたこと~理念、使命感、社会課題

今回、フィリピンに英語勉強で行くなら、ここに行けば?と紹介されたのが、ワクワークイングリッシュさんでした。

これを紹介してくれたのは、恐ろしい?巻き込み力でコクリ・キャンプを主宰する三田愛さんですが、フィリピンの正にソーシャルビジネスとして展開されるワクワークさんとは、英語だけではなく今後色々な繋がりもできるのでは?と勧めて頂いたのです。

これも引き寄せというのか、実はワクワークさんの事は、7年前に嘉悦大学さんがスカイプ英語授業を最初に導入された際に、友人である嘉悦さんから直接現場で見せて頂いて知っていました。


ワクワークイングリッシュさんは、創設者の山田さんがバックパッカーとしてフィリピンでストリートチルドレンに出会い、その社会構造にショックを受けられた事から、彼らを英語を使って活躍していける人材に育て、ストリートチルドレンを救い出す役割を担っていく循環を作り、フィリピンの病巣を崩していこうとされているものです。

という事で、土曜日には元ストリートチルドレン達の孤児院に、ボランティアで授業を提供しておられるのですが、そこにも同行させて頂きました。

ストリートチルドレンというと、悪いイメージしかないですが、そこで見たのは、二段ベットの一つしかない、綺麗に整理された個人の場所と、人懐こく、日本の同世代の子供たちより純粋な姿でした。



又、驚いたのは、ボランティアがパンを差し入れで持っていき、一人一つづつ配るのですが、私がそれを見ていると、八歳ほどの男の子が自分の食べているパンを私に差し出して、食べるか?と言ってくれたのです。

まだ、他の人の分まで欲しがってもおかしくない年齢で、ましてや、貧しく大変な苦労をしてきている子が、自分の物を分けてくれようとするのです。

これだけでも、ストリートチルドレンって何だろう?

今、我々も、他者に配慮できる人や、その対応などをしつこく言ってますが、その気持ちって何から生まれるのだろう?

日本人は、やっぱり何かを失ってしまっていると感じました。

ワクワークさんに行ったものの、山田さんが、第二子となるお子さんのご出産でご主人と共に帰国されており、結局は会えなかったのですが、それだけに代表者不在の中で、チームの素晴らしさと、その源泉となっているTOPの理念の重要性を目の当たりに見せて頂きました。


スタッフが口々に、”TAKAKOの想いに共鳴して”とか、”TAKAKOがビジョンを掲げるのを自分達が形にしないと”などと言うので、私が、どうしてそんな風に考えられるのか?を聞くと、山田さん夫妻は、セブで”悪の巣窟”と言われるスラム地域に、自立を目指す元ストリートチルドレン達の起業を支援するビジネスセンターを建設される予定なのですが、一緒に働いているフィリピン人スタッフ全員が、そんな地域での建設に大反対だったのを、”「このエリアでやらないと意味がない」というTAKAKOの想いに皆、共感したからだ”と言っていました。


TAKAKOさんは居ないのに、TAKAKOの理念を実現する為にと、それぞれの考えから、フィリピン人スタッフ達が実現に向けて動いているのですから、今回、一か月の不在をようやく決断した私からすれば、相当上のレベルだと感じましたし、理念を共有し、人を大事にする様な経営は日本が進んでいると思って、実際これまで沢山のベンチマークも行って研究してきたつもりですが、このチームのレベルの高さには驚きました。

それでも、悩み、問題はある様で、私も現地マネージャーから色々と相談も受けましたが、その悩みのレベルがこれまた高く、我々も含めて多くの中小企業が、こういうマネージャーの存在を作るのに苦労しているのにと思いながら聞いていたので、悩んでいるそのマネージャーには失礼ながら、どうしてそうなるの?と、笑みが出てきました。

やはり、そんな想いになっていくのも、そんな想いになる素晴らしい人を集めていくのも、TOPの強い想いと使命感だと思いますし、それは人種、民族など関係ないのだと痛感しました。

そして使命感というのは、TOPだけの話ではなく、働いている人でも持つことができると、それだけ深みのある生き方、働き方になるのだと思いました。

実際、あるスタッフ(先生)も言ってましたが、ワクワークには素晴らしいキャリアを持った先生ばかり集まっていて、条件でいけば、もっと良い所はいくらでもあるだろうけど、私は、単に英語だけを教えるのではないと思っているとの事でした。

話は変わりますが、私が泊まっていたホテルで驚いたのは、そこのスタッフがよく働くという事です。

これまでアジアと言うと、ハッキリ言って、仕事に対して怠けるというか、全然動かなく、立っているだけ、という様なイメージでしたが、このホテルのレストランのスタッフは、自らドンドン仕事を探し、誰かがある場所を片付ければ、自分は次のセットを用意に行こうというスタイルで動いていくので、ある時、あるスタッフに、”どうしてそんなに動きがいいの?”と聞いたのですが、その答えにうなりました。

 "We love work"

どうでしょう?

やはり、そう思って働いている人、これも一つの使命感だと思いますが、そういう人と、ただ単に消化しているだけの働き方の人では、その人自身の輝きや深みまで全く違うものになると思います。

という事で、フィリピンまで行っても、より強固に感じてきましたが、日本は、日本の働き方改革は大丈夫でしょうか?

そして日本で経験した事をいずれアジアに伝える時が来て、その時に私が英語にアレルギーを持っていたのでは、、という事で今回の英語留学に至りましたが、私が英語習得する時間を待たず、日本は、働き方においても、やる気あるアジアの人々に、一瞬で抜き去られていく事になるかもしれません。

これが私自身、ウエダ本社自体が、これからはソーシャルビジネスのプレーヤーになっていくという理由です。

2018年7月1日日曜日

恥ずかしながら・・

先週少し上げていましたが、実は一か月間フィリピンにおりました。

その理由は、恥ずかしながら、英語の勉強です。

一か月も英語の勉強で会社放ったらかしで良い身分?と思われると思いますし、その通りで本当に有難い事ですが、個人的な目的で行ったわけではなく、今後の事を考えてのものでした。

1年前から、この一か月計画は考えていたのですが、それこそ会社を放って行ける状況にならないかもしれないので、その時点から6月の予定だけはブロックしながら様子を伺っていました。

実は裏目的として、この間に自分達だけでの運営を経験してもらう、という事があったので、本当に行けるのか?ギリギリまで様子を見ながら、スタッフもそれぞれの役割を意識してくれる様になり、組織としても少し成長してきた実感もあったので、実行する事にしました。
「失敗はとがめないから一か月間私に相談せず、全て自分達で決めてくれ」とリーダー達には言って出かけたのですが、今のところ大きな問題もないので、うまくやってくれたのだと思います。

私の目的ですが、大学の頃それこそ一か月だけ、アメリカでホームステイの経験があったのですが、その後、英語は平均的な日本人レベルで、その為これまで、海外や外国人との接点という事ではチャンスを逃して来ました。

特にウエダ本社に来てからは、京都という特長を生かしていく事もありましたが、内にこもりがちで、地方に目を向けるのは良いのですが、もし英語が話せたら、グローバルに打って出ていたと思いますし、全く違う展開をしていたと思います。

又、ここでは書いていますが、“ソーシャルイノベーターや若手のサポートをして偉いね”的な事をよく言われるのですが、良い恰好抜きでそんな感覚は毛頭なく、むしろそれぞれの人を尊敬しているのと、羨ましくも思っていたのです。

地雷撤去や子供兵の社会復帰、ストリートチルドレンや孤児、障がい者、自死遺族、貧困、被災地など、それぞれ大変な問題に向かっていて、とてつもない課題だらけだと思いますが、自分自身がやろうとした事にストレートに向かっていけている姿に憧れを感じながら、ウエダ本社という会社を引き継いだ立場では、そんな事に向かっていけないので、それぞれの相談などに乗りながら、少しでも彼らの役に立てればそれで自分の役割を果たsせると、気持ちを治めていたところがあったのです。

ところが政府が働き方改革の旗を振る様に、日本では正に、働き方、それに対する人々の考え方、もっと言えば、働く事や生きる事に多くの人が意識、やる気を持てなくなっている事が、日本のど真ん中のソーシャル課題であり、我々の目指して来た事、我々が崩していこうとする事が、今ではソーシャルビジネスであり、アントレプレナーとなる状況となってきたのです。

そしてこの日本の状況は、特に急発展するアジアでは今後必要となる時期が、そう遠くなく訪れると思っており、その時に、日本で何某かの結果を出している我々が、私自身の英語の壁のせいで、踏み込んでいかない様な事になると、後悔しきれないと思っていました。

勿論、50代半ばのおじさんが、今から英語を勉強してしっかり話せるようになるとは思っていませんし、一方でAIITの発達で、語学など同時通訳してくれる時代が来るので、覚える必要はないと言う面もありますが、人から考えた組織運営、場づくりを肝とする我々は、いくら言語自体は変換できたとしても、その場の雰囲気や直接話す事から感じる事が大事なので、私自身が直接コミュニケーションを取れる事は必須条件だと思うのです。

英語力はどうなったか?については、できれば聞かないで欲しいですが、少なくとも壁はかなり崩せたかなと思います。

そんな理由での50代半ばの挑戦?でしたので、ただ英語だけの学校選びという事ではなく、以前からその存在は知っていたワクワークイングリッシュさんに個別対応して頂いてのものでしたが、この素晴らしいソーシャルアントレプレナーであり、ソーシャルビジネスを展開されているワクワークイングリッシュさんについては、色々学ばせて頂く事も多かったので、次回にこのお話を纏めたいと思います。

という事で、50代半ばのおじさんの挑戦話はつづきます。

2018年6月23日土曜日

肌感覚で感じる

今週は大阪を中心に関西地方で大きな地震がありました。

お気遣い頂いた方もあるのですが、私はその時は居なかったので、当初はそれほど大きなものと知らず、後でニュースを見て驚きました。

関西で大きな地震と言えば阪神大震災があり、私は逆にそこではまともに被災したのですが、そう言えば地震直後、こちらから「とりあえず、体は大丈夫やから・・」と身内に電話した際に、何をそんなに大げさな事言ってるの?的な、不思議そうな反応だったのを思い出します。

震度6や7と言われても、実際その場で経験していないと分からないですから、しょうがないですが、それだけにどんな問題でも、現地(現場)に行って肌感覚で感じないと、判断を間違う事にもなるので、心しておきたいと思います。


実は今週の地震当時居なかったというのは、今月初めからこの場所にいたからでした。

この写真で分かる方がどのくらいおられるでしょうか?

これはセブ島ですが、このセブ島のイメージも、私は来るまで、リゾートアイランドのイメージでしたが、セブ島自体は全く、THE アジアな、なかなかディープな場所ででした。

そんな所で何をやっているのか?については、恥ずかしいので、後日又しっかり説明させて頂きたいと思いますが、固定概念は勿論、表面上での理解はやはり全く違ったりする事も多いと思います。

そして、このディープなエリアに来て早々訪れたのが、こちらの学校、、に見えます
でしょうか?

実はこちらは孤児院で、元ストリートチルドレンばかりが入っているのですが、下は4歳から15歳くらいまでの少年ばかり50数名が居ました。

ストリートチルドレンって聞いてどんなイメージでしょうか?

海外、特に途上国などに行かれた方は、物乞いの様に集まってくる子供たち、時にはスリをして逃げていく子供たちに出会った方もあると思いますし、何となく怖いイメージを持っていたりしないでしょうか?
 この写真を見て、怖いイメージするでしょうか?

それどころか、日本の同年代の子供たちより、人懐っこく、ハッキリ言って、くだらない事でケラケラと笑って楽しんで遊んでいました。

当たり前ですが、彼らが好き好んでストリートチルドレンになる筈がありません。

社会構造がその様な問題を生んでいるのですが、全ての問題が同様に、根源をしらないと、現場の肌感覚を分からないと、解決には繋げられないと思います。

中途半端に書いていると、何をやっているのだか、意味不明だと思いますので、又、まとめて書いていきたいと思いますが、こんなセブに閉じこもりながら、ネットも必要以上には繋がない所で、外からの日本を肌感覚で感じると、やはり違う感覚が起こってきます。

明日はより、ネットと隔絶した日を過ごして来たいと思います。




2018年6月16日土曜日

今年の京都流議定書のテーマが”Teal" な理由

6月も半ばになったので、一部告知はしておりますが、そろそろ今年の京都流議定書について、触れたいと思います。

昨年で終わったの?と聞かれる事もあるのですが、そうではなく、10年続けて来た3日間のスタイルは一旦終了し、今後は違う形で継続して行こうと、昨年の終了時から考えておりました。

ただ、10年で一旦区切りとしておかないと、止め時を無くしてズルズルと継続する事になりそうな事と、今年ウエダ本社は80周年を迎えたので、周年イベントと同時に三日間のイベントを行うのはスタッフの負担が大きいので、今年は、次の展開に繋いでいく形で軽めに行おうと考えていました。

周年パーティーも70周年の際は、ウエダ本社が変わっていく宣言という意味で、晴れがましく、知事、市長、始め、商工会議所、経済同友会など経済界の方々にも沢山お越し頂きましたが、今年の80周年は、スタッフ自身が懇親するという目的で、お客様もOBや、普段お世話になっている仕入先さん、今後、我々とタイアップして頂くパートナー的な方々のみで内輪的に行う予定です。

そしてその同日に、京都流議定書と称して、14時~17時頃の予定で、セッションを行いますので、今年は、是非、この枠だけに集中してお越し頂ければと思います。

ここでは、80周年でリニューアルするロゴや、コンセプトとその意図、そして今後のウエダ本社の目指すところについて、発表させて頂く予定です。

京都流議定書として行うセッションは、話題の”Teal組織”を取り上げますが、決して流行りに乗ったのではなく、京都流議定書がソーシャルセクターで知って頂く様になった切っ掛けを作ってくれたのは、何を隠そう、このTeal本の解説者である嘉村氏であり、今や引っ張りだこの嘉村氏に、初めから関わってもらっていた京都流議定書だからこそ!のTeal分析をお願いしようと思っておりますのと、今後我々の展開自身もそうですが、日本の進み方を考えていくにおいても、このTeal組織に至る経緯は、理解する必要があると思いますので、なかなか面白いと思います。

特に気になりながら五百数十ページに渡る分厚い本に手が伸ばせなかった方には、よりお薦めです(笑)

理想過ぎない?と思うのがTeal組織ですが、それが全てにおいて正解という訳ではないと思います。

ただ、この変遷を考えていくと、色々な事が理解しやすいくなる様に感じます。

今週は、初の米朝首脳会談で、世界中の人々が固唾をのんで見守りました。

結果は、北朝鮮が有利になっただけで、何も具体的に、核放棄に向けて引き出せていないとトランプ大統領に非難が集まっています。

この会合の成否については、私などが語れるものでは無いですが、ただ一点、あの直接会談は、トランプ大統領だったから実現したと思います。

トランプ大統領を見ていると、Tealで言えば、レッドパラダイムのリーダーに思えます。

レッドパラダイムとは、衝動型組織で、戦闘地域、内乱、破綻国家、刑務所、治安の悪いスラム街という敵対的な環境に適しているとされているのですが、北朝鮮は他人の意見が入る余地のない独裁国家ですから、そことの話でその後に出てくる順応型(アンバー)組織や多元型、ましてや進化型(ティール)などのリーダーでは、話の台にも乗らなかったと思いますし、レッドパラダイムのリーダーだから会合が実現できたのだと思います。

それが良かったと言っているのではないですが、少なくとも交渉などを行う際には、こちらの正当な事を展開しても、その組織とリーダーが、どの様なパラダイムにいるのか?を考えて対処しないと、全く効果は出ない様に感じます。

日本の交渉がいつも下手に感じるのは、以前も、そもそも喧嘩の仕方を知らないのでは?と書いた事がありますが、やんちゃを知らないエリートな人達が官僚になっているので、特に衝動型などへの対処が全くできていないからではないでしょうか?

とは言え経験の無い人が、いきなりやんちゃな真似をしても、より無謀になるだけなので、そこは日本人らしく勤勉にそのスタイルを学んで、対処していかなくてはなりません。

という事で、今年の京都流議定書は、勤勉で真面目な日本の官僚や、官僚的な組織が、世界で戦っていく為にも、Tealから学んでいきたいと思います。






2018年6月9日土曜日

隔絶された所から

デジタルデトックス?宣言で入った今週は、一部、返信などではSNSも見ておりますが、ほぼ隔絶しており、普段楽しませて頂いている方々のFBなどもほぼ見ておらず、失礼しているかと思います。

テレビは勿論、ネットニュースなども見ていませんので、取り残され感はありますが、一方で、何も入って来ない心地よさもあります。

そんな中、週一ブログだけは、ずっと続けて来ておりますので、この間の唯一の窓口としたいと思います。

今週から、大手も採用活動が解禁となったと言いつつ、多くの学生が就活を終えている、或いは二極化しているという話になっています。

ウエダ本社に関して言えば、今年は二名の採用決め、新卒採用を終了しました。

毎年、厚かましく、まともに採用活動を行なっていませんでしたが、今年は3月のある朝食会で、京都の人気企業の社長さんが、今年の会社説明会は、売り手市場がより強まっているのか、学生が半減しているとお話されていたのを聞き、流石に真面目にやらないといけないか?と、直ぐに我々も会社説明会を行う事にしました。

とは言え、一人や二人しか採用できないのに、沢山来てもらっても申し訳ないのと、本当にうちの会社を目指してくれる人でないと、お互い勿体ないので、そこだけは拘って、一切、就職支援系の会社とは契約せず、又、学校への案内等もせず、SNSでの発信で行いました。

それでも12人の学生さんが集まってくれ、又、その殆どが、我々と価値観を同じくする方々から聞いての事でしたので、我々を目指して来てくれていました。

大変有難い話なのですが、逆にそれが悩ましい所で、選考には大変困りました。

私は基本的には、能力よりもやる気が勝ると思っており、そのやる気も、根性論よりは、自ら湧き出てくるやる気で、それだけに価値観や、方向性を一番重視するのです。

従来は、それで見極めていたのが、今年は決めきれず、最終的には、現場リーダーや、直接一緒に働く事になるメンバーの面接で決まりました。

通常は、担当者から、責任者、そして最終面接が社長というパターンだと思いますが、私は、一にも二にも価値観が合う人という事から、一次、二次と私が面接して、最終面接をスタッフが行うスタイルで、これも、我々が変わっている所だと思います。

という状況でしたので、特に最終面接まで来てもらって、結果、不採用となった人には、大変申し訳なく思いますが、全く差が無く、最終的には、新入社員の場合は、本人の先々の為にも、まずは物売りをしてもらう事にしているので、その想定配属先での適応で決めさせて頂きました。

全く我々の力不足で、我々に絞り込んで来てくれている人を皆採用できないのが、情けないですが、今持っておられる熱意や価値観は大事にしてもらいたいと思いますので、もし、まだブログを見て頂いていれば、皆さんが、最終決められるまで、相談などには乗るつもりでいますので、遠慮なく、言って来て下さい。

そんな中での選りすぐりの二名ですので、これまた通常、我々の規模の企業では、内定を出しても、どうなるか分からないので、ずっと採用活動は継続されるそうですが、我々の場合は、これにて終了させて頂きます。

実際の所、3月の後半にお話を聞いて、二カ月で全て終了した事になりますが、こういう話も、自慢して言っているのではなく、我々の様な小規模な会社には、是非、こういう点を考えて欲しいのです。

弱者には弱者のやり方があります。

そして今や、その弱者のやり方で、強者にも勝つ事ができ、それが世の中を変えていく事に繋がっていくと思います。

地方も同じです。 

東京でないとできないのでしょうか?

人が集まる所でないと、店は開けないのでしょうか?

まず、この発想から抜け出す事からだと思います。

私は、まだしばらくの間、隔絶された中で考えて参ります(笑)






2018年6月2日土曜日

改革のヒントは足元にあり

ルソンの壺が放送されて、大きな反響を頂いております。

本当に関西だけの放送にするのは勿体ないくらい、経営者層の方はほぼ100%ご存知の番組で、たまたま見たというお声や、やはり、「ようやくやっている事が分かった」というお声を沢山頂いております。

我々自身、収録に向けてはかなりの時間を費やしましたが、撮影にご協力頂きました、京都信用金庫様、ロマンライフ様、京都工芸繊維大学仲教授と研究室の皆様には、本当にお世話になりました。

特に京都信用金庫様には、何度も、その使用風景の為の撮影などにもご協力頂き、大変申し訳なかったのですが、一方では京信さんの姿勢、取り組みを紹介できる事にもなって、良かったと思います。

京信さんは、増田理事長が、金融機関ではあり得ない、”数字ノルマ廃止”を宣言され、本来の地域金融、信用金庫としての使命を追求されていますが、今回のオフィス変更もそれにリンクしたもので、今期の組織変えで、縦割りから組織横断型の組織に変え、価値創造本部というものを新設されたのですが、”その姿勢を表すものにしたい”というのが、インタビューにも応えて頂いていた榊田専務の強烈なご意向でした。

放送だけでは分かりにくかったと思いますが、今回、変更させて頂いたフロアは本店の心臓部で、通常は心理的も含めて壁だらけのエリアを、ガラス張り、オープン型にされたのですが、多分日本の金融機関で、心臓部をあの様にされたのは初めてではないか?という画期的なものです。

又、保守的な業界でこれだけの画期的な変更をTOPの意思で進めた場合、通常は形骸化して、中の方々は白けているというのがパターンですが、京信さんの場合、スタッフの方が戸惑いはありながらも、自分達はこの方向に進んでいかないといけないという意識をお持ちだからだと思いますが、実際に活用されていて、しかも改善しながら自分達のモノにしていこうとされています。

そういう雰囲気は、リニューアル後にオフィスに行くと直ぐ分かり、これらを見ると、組織の状況、風土というものが良く分かりますし、そんな意味あるオフィスや、組織変革のお手伝いをさせて頂くと、大変嬉しく思います。

ロマンライフ様は、今回我々が取り上げられた特徴の一つである、ワークショップを行って自社を考えていく事を、丁度やっていくタイミングでありましたので、映像の場面は、本当にその第一回目でしたが、アイデアがドンドン出て、初回から良いコンセプトが出て来たそうですが、これも、やはり良い会社だからこその雰囲気でした。

両社とも、単に儲かればいいという企業姿勢ではなく、自分達はどうあるべきか?自社の役割は?そして、会社、個人共に成長していく姿を目指しておられるからこそ、この様になるのですが、そんな価値観の会社さんだから、オフィスへの考え方も、働く人の事を考え、だからこそ、ウエダ本社にお声がけ頂けているのだと思います(笑)

実際、儲かればいい、社員は言う事を聞いて間違いなくやればいい、という会社であれば、オフィスにお金を掛けるのは無駄だと思われるでしょうし、安い所で、安い物を調達すればいいのですから、我々の出る幕などありません。

そいう意味では、我々のミッションは、単に机、椅子を並べてというのではなく、オフィスの在り方に関心を持つ企業を増やしていく事だと思いますし、そうしていく事で、人と共に成長していく企業を増やしていく事だと思います。

そんな我々の想いにもご賛同頂き、ご協力頂いてきた京都工芸繊維大学の仲研究室様とは、この様な価値を生み出すウエダ本社をもっと分かりやすく、伝えやすくする為のブランディングの研究に入っており、今週も三回目の社員プレゼンを行いました。

それぞれの社員が、それぞれの立場から、ウエダ本社の魅力についてプレゼンするのですが、毎回このプレゼンを見ると嬉しくなります。

それぞれのキャラクターもよく表れるのと、逆に、こんな風に考え、捉えていたのか、
思っていた以上によくできる、或いは、確実に成長してくれている、と感じる者もいたりで、これを皆で共有していくと会社(組織)は確実に良くなるだろうと思います。

これも営業を止めて、多大な時間を掛けて行うのですから、やはり、単に会社が儲かればいいと考える所では、無駄にしか見えないと思います。

そんな事ばかり言っていると、現状、風土や意識が高い会社でないと、ウエダ本社に頼みにくいと思われるかもしれませんが、そんな事はありません(笑)

番組では「改革のヒントは足元にあり」と言っておりましたが、我々はその企業(組織)の今の現状から踏まえて、その状況に合わせて一緒に考えて参りますので、お気軽にお声がけ下さい。

日大の問題はまだまだ連日報道されています。
あの組織は、飛びぬけて酷すぎるとは思いますが、同じ種類の構造で動いている企業(組織)は、実は沢山あると思います。

そんな組織は、たまたま問題が出ていないだけで、他人事ではないと思います。

足元から、その様な組織風土、価値観を崩していきませんか?
まずはTOPの問題ですが。

*NHKルソンの壺は、6月4日0時10分(3日深夜24時10分)~再放送されます。

2018年5月27日日曜日

社長の器

今週前半は三ヶ月に一度の社員面談でした。

終日の面談は、なかなかハードワークですが、それぞれのメンバーと役割や、目指す方向などが擦り合わせできると、やっている甲斐もありますし、若い人の成長を感じたり、ベテランが役割を発揮してくれていると、嬉しくなります。

ただ同時に、課題も沢山見えたり、全く伝わっていない事もあって一進一退を繰り返しています(笑)が、それも含めて、自社の位置付けがよく分かります。

週の後半は勉強会で、売り上げ日本一のお豆腐屋さんの相模屋食料さんへ訪問し、工場見学と、社長のお話を伺ってきました。

お豆腐屋さんと言いながら、一般的には斜陽と感じられる業界で、何と13年間で売り上げを7倍にされ、直近では約220億円ですから、立派な製造メーカーで、工場も今まで行った精密機器などの工場を含めても、一番厳しく衛生管理をされていて、社員の方の応対、働き方も素晴らしい企業でした。

躍進の起点は、年商32億の時に新工場を41億で建てた事だそうですが、その際は、毎日、あそこはもう潰れると周囲から言われていたそうです。

うまく行きだした頃から、当時、非難していた人ほど、”よくやった、うまくいくと思っていた”などと言っていたそうですが、これは私自身も経験があるのですが、他人(ヒト)って何なんでしょうね?
所詮そんなものですから、やはり自分をしっかり持っていきたいものです。

社長自身が40代半ばなので、まだ後の事は考えず、これら仕組みづくりや教育なども、全て社長が作り上げて来られた様でしたが、弱者の戦略で、中小企業が勝てるのはスピードしかないと走って来られた様でした。

丁度面談で、一進一退の自社の課題や、現状のポジショニングで感じていたポイントとも重なり、又、私自身との比較から、考えを整理するに大変役立ちました。

翌日は、石坂産業さんが本社横で作っておられる東京ドーム4個分の里山、三富今昔村で、年に二、三度開催されるという、さとやまNightに寄らせて頂きました。

石坂産業さんは以前から、石坂社長のお話も聞いていましたし、テレビなどで様子は見ていましたが、東京ドーム4個分という広大な敷地で里山を形成されているのを目の当たりににすると、偉大さというか、尋常では考えられない展開をして来られたのを、肌で感じる事ができました。

この展開も、ダイオキシン問題で産廃業者が徹底的に悪者にされ、石坂産業さんも地域から出て行けとの運動をされた所から、当時最新の設備を15億で導入されたばかりにも関わらず、その設備を廃棄し、新たに40億を投資して全天候型独立総合プラントに作り直して、焼却から再資源化に転換されたのでした。

企業は社長の器以上にはならないと言いますが、売り上げより大きな投資を行なって来られた社長に連続で会って、私自身も棚卸しできました。

今朝、以前から取材して頂いていたNHKのルソンの壺が放送されました。

オフィス改革というテーマで、最大手のコクヨさんとウエダ本社を取り上げて頂いたのですが、ポジションニングも考えて、私自身の器に合わせて動いて行きたいと思います。

2018年5月20日日曜日

ルソンの壺をご覧下さい!

今週の日曜日(13日)は、スタジオでのテレビ収録を経験させて頂きました。

ルソンの壺 というNHKのビジネス番組で、放送は5月27日7時45分からと早いですが、これをご覧頂くと、事務機のウエダという事で知って頂いている経済界の方には、ウエダ本社は一体何をやってるのか?について、ソーシャルの世界で知って頂いている方には、我々がお金を稼いでいる部分について、ようやくご理解頂けると思います(笑)


ただ残念なのは、小説ハゲタカを書かれた真山仁さんが司会という番組なのに、放送は関西エリアのみとの事で、他地域の方はオンディマンドか、関西エリアの方に録画でもしてもらってでしかご覧頂く事ができません。

今回、”オフィス改革”というテーマだったとは言え、NHKさんが、うちの会社を探し当てて、取り上げて頂けたのは、大変うれしい事でした。

まだまだオフィスにお金を掛けてどれだけ儲かるのか?できればお金を掛けたくないと考える所が多いですが、我々は、その感覚こそが、日本が価値創造していけない根源だと思っています。

そしてその管理(指示、命令)体制の感覚のままで、働き方改革と叫んで制度化していく事の、国としての危険性を感じているだけに、人のパフォーマンス、モチベーションを高めるオフィスや、価値を生む場というものを研究して、提唱して来た事が、漸く一部で理解して頂ける様になり、NHKさんにも見つけて頂ける様になったという事で、大変うれしい事だったのです。

政府、経済界、教育界、社会全体のこれまでの枠組みが、完全に制度疲労を起こしているにも関わらず、色々なニュースを見ても、まだまだ力づくで、上から押し通していくやり方がまかり通っています。

オフィス領域などからの変革などというのは小さい動きではありますが、人の働く場所や環境にお金を掛けていくという事や、自分達で考えていくという事は、管理型、その元となる、均一性、効率化などを良しとして来た価値観から、人の可能性、個性などを尊重していく価値観への転換を意味するので、我々としては、これを機にもっともっと広めていきたいと思います。

今週、すばらしき経営研究会は、私も以前聴いて感銘を受けた、「渋滞学」を作られた東大の西成先生の講演でしたが、車、人、在庫、の渋滞、果てはアルツハイマーという病気までもが、記憶の渋滞として同じ構図で捉える事ができ、解決策も同じだという理論で、渋滞を起こさない為には、詰め過ぎず、余裕や一見”無駄”と見える事を入れていく事が重要で、これら全てに共通する理屈だとお話されていました。

間隔を開けたり、休んだりする事が”無駄”と捉えられてしまうのですが、問題解決していくには、まずこの”無駄”の定義をする事、そしてその”無駄”を決めるには、目的と立場と期間を決めないと定義できないとの事で、会社で言えば、短期的利益を求めるのか、長期的利益や継続、永続を目的とするのかで、”無駄”の定義は違うものになり、立場や、何を目的とするかの違いで、必要な事は真逆にもなってしまいます。

会社の目的を、社員や仕入先、得意先を幸せにする事と考えれば、自社の数字や効率だけを考えた展開はしないでしょうし、人を簡単にカットして利益を上げるなど、あり得ない話になります。

我々のオフィスでの展開も、”無駄”なスペースを作りますし、それを作っていく事を社員さんに話し合ってもらって決めるという、多大な”無駄”な時間と費用を掛けた事を行なっていくのですが、それを分かって頂けるケースが出て来たというのは、”無駄”の捉え方も変わって来たのかもしれません。

今週、私の所に来た話を振り返ってみても、短期的利益、或いは自社の都合ばかり考えた話と、長期的利益や信用、信頼に基づいた話が混在していました。

それだけに、”無駄”の定義が合う人、つまり、規模や業種や国(地域)や年齢など関係なく、目的、立場、期間の概念が合う人や所と、手を結んでいかなくてはならないと思いますし、それがこれからの未来を大きく変えるポイントになると思います。

という一歩に向けても、まずは、27日のルソンの壺をご覧ください!(笑)


2018年5月13日日曜日

自分達は何者か?

京都芸繊維大学の仲研究室とは、現在、ウエダ本社のブランディングについて共同研究しています。

それは我々ウエダ本社が、単に、オフィスをスペースとして、ハード的に捉えて提供しているのではなく、企業の人や風土を変えていく事も重要視しているので、そういう展開をするウエダ本社の強み、魅力は何か?何と説明すればよいのか?という事について分析してもらっているのです。

そして、社員がウエダ本社の魅力についてプレゼンするのですが、今週はその第二回目で、最近に入った社員と、インターンで来ている人という、まだ外部目線を持つ人からプレゼンしてもらいましたが、前回行なったリーダー達の視点とは又違って、改めて気づくポイントもあり、なかなか面白いものでした。

私が目指してきて、今もその方向で進めているのは、カテゴライズされない会社(簡単に”~業”と言われない会社)であり、理想形は、ウエダ本社みたいなのが”~業”とか、”~屋さん”、と言われる存在になる事です。

そういう意味では、ウエダ本社って何屋か分からないとか、一言で説明できないというのは、目指す方向には向かっているのですが、とは言え、コンセプトなどは分かりやすく言える方が良いので、この先も、分析、揉みこんでいってもらって、一応、8月3日に予定しているウエダ本社の80周年のパーティーに併せて今年は一枠だけ行う、京都流議定書の所で、発表できればと思っております。

ドラッカーは、企業の目的は顧客の創造しかないと言っており、顧客の創造を目的とするなら、基本的機能はマーケティングとイノベーションしかないと言っています。

マーケティングにおいては、何屋か分からんというのは、独自性を作り、競争しない存在になるという事で、「戦いを略する」正に戦略であり、一つのブランディングとしても狙い通りではあるのですが、自分達自身が、”自分達は何者か?”を分かっていないところが課題で、そこにまだ大きなギャップがあります。

我々は、この企業の基本的機能の一つであるイノベーションを生み出す場を提供していく会社です。

そして、その場は決してハードではなく、風土や人が中心となったものであるので、一旦は、何屋か分からんフェーズにいるのです。

今週は二次面接も行っていました。

何屋か分からん会社に来てくれているのは素晴らしい学生ばかりで、しかもその多くが、わざわざウエダ本社を目指して来てくれています。

彼らの方が、ウエダ本社の魅力について、適格にプレゼンをできるのではないか?とも思いますが、そんな学生さん達なのに、少数しか入ってもらえないという事、そして、そんな所での自分自身の役割と、自分自身は何者か?について、今居るメンバーは改めて考えて欲しいと思います。

2018年5月6日日曜日

80周年に想いを馳せて

南ビルのリノベーション工事をする様になった7年ほど前から、毎週月曜日の朝は、個人的に周辺の清掃と、南ビルの裏にある創業者の祖父母と、岡村家のお墓参りをする事にしています。

今週の月曜日はそれが80周年の創業日となる5月1日でしたので、その報告を兼ねて、いつもの様に清掃をしながら進んでいると、うちの管理部門の担当と4月から中途入社のスタッフが、お花も携えてお墓に向かってくれていました。

この管理部門の担当は私よりは年配ではあるのですが、上場企業からの中途入社で、ウエダ歴としてはまだ5年程の者で、まず、その様なスタッフが創業者のお墓参りに出向いてくれる事が嬉しかったですが、聞くと、前任者でウエダ一筋40数年で定年まで勤め上げて頂いた管理担当者が引き継いでくれていたとの事で、これにも感激しました。

そして又それを、入ったばかりのスタッフを同行させて継承していってくれているのですから、朝一から大変嬉しい80周年の創業記念日となりました。

お墓参りと言えば、実は何名もの元社員の方々が、退職されたあと数十年もの間、お盆や暮れ、お彼岸に、お参りして頂いていたり、更には、創業者や私の両親それぞれの命日に参って頂いている方もあって、社員さん達とそんな関係を築いていたり、社員さん達にその様な誇りを持ってもらえる会社を創り上げて来た創業者の祖父や父親を、見直す事ができる様になりました。

そして、この様な想いの方々が繋いできて頂いた会社を、何としても残し、改めて喜んで頂ける会社にしたいと思う様になっていったのも、毎週お墓参りをする様になってからかもしれません。

今居る我々は、決して自分達だけの事で考えるのではなく、これまで繋いで来て頂いた方々、想いを注ぎ込んで来て頂いた方々があって今があるので、それを絶やさず、次世代に誇らしい会社として繋いでいく事を目指していかなくてはならないと思います。

それだけに会社は社長のモノではなく、今居るメンバーだけのモノでもなく、これまでに
関わって頂いた全ての方のモノだと思いますし、創業者と同様にはできないながらも、私なりに今の社員さん達にも、誇りを持ってもらえる様な存在価値を創り上げていきたいと思います。

折しも翌5月2日には、うちの会社を取り上げて頂く番組取材が行われていました。

これまでニュースなどで取り上げて頂いた事は何度かありますが、番組で取り上げて頂くなどは初めての経験で、撮影協力頂いている先様にも多大なご負担をお掛けしたり、結構大変ではありますが、スタッフ達の意識変化が起こればと思いますし、この事が、繋いで来て頂いた先人達へのお返しの一つにもなればと、楽しみにしています。

又、この連休の間には、ウエダ本社にとって、凄い発見もして来ました。

創業者の祖父は、私の血の繋がった祖母の再婚相手で、丁稚奉公から身を立てた人ですが、生まれは奈良県の桜井市で、その親戚は不動産業を営んでいると聞いていたのを思い出し、何となく探してみると、何と、親しみのあるロゴの社名を見つけたのです!

 以前もここでも書きましたが、斜体にしている“ウエダ”の字体を、全く関係のない京都市内の会社が真似ているのですが、これを見ても、我々のオリジナルという事が分かって頂けると思います。

今週は2日間だけの出勤でしたが、創業から現在の姿までが繋がった様な週でした。

そして、今日5月6日は父親の誕生日で、これも又生きていれば100歳となります。

二代目であった私の父は戦争にも行っていましたし、戦死でもしていれば私も生まれていない事になりますが、ウエダ本社も全く違うものになっていたでしょう。

80周年、改めて色々な事に想いを馳せて、今在る事に感謝したいと思います。


2018年4月29日日曜日

採用のハードルを上げる理由


今週は、2019年採用の会社説明会を行い、12名が参加してくれました。

大学への案内、合同説明会への参加、リクルート系の会社との契約など一切せず、ほぼSNSの発信だけで、我々の様な中小企業に、この時期これだけの学生が集まるのは珍しいらしく、採用支援をされる会社さんが見学に来られていました。

実はこの時期(一般的な採用活動時期)から会社説明会を行うというのは8年ぶりで、この間はやはりSNSだけで採用していたり、活動を行うにしても、あえて内定式以降から、本当に働くという意識を持った所から行なっていました。

流石に売り手市場過ぎて、今年は一般的なスケジュールに合わせて動く事にしたのですが、それでも、その様な形を取るのも、色々な面で“数を追わない”戦略や、人についても出身校はおろか、これまでの背景などよりも“価値観”に共鳴しているか?と“やる気”がポイントであるのと、それを見ていくには、広告的にお金を掛けたりして沢山来てもらうよりも、うちの展開に興味を持って“わざわざ来てくれる人”と、できるだけじっくり話をして、お互いが合うかどうか?を見極めた方が良いからです。

今や終身雇用という時代ではないとは言え、特に最初の就職先を決めるというのは、その人の人生においても大変重要な選択になるわけですから、沢山集めてふるいにかけていく様なスタイルでは、我々の訴えていきたい“働き方”や、広めていきたい“いい会社”にも繋がりませんので、頑なに“わざわざ”というハードルを設けています。

という事で、会社説明会の後には、希望者は残ってもらって面接を行なう様にしたのですが、殆どが希望してくれた為、本当はそこから、私と1対1の面接をするつもりが、グループ面談となってしまいました。

その分でもないですが、二次面接は私と1対1で一時間の面接を行ないますので、該当者でこれを見た人は、そのつもりでお越し下さい(笑)

先週には歓送迎会がありました。
これにはFBでもUPしましたが、ウエダ本社80周年の歴史で初となる、スタッフの息子さん、上場企業から来てくれた人、育休開けでの復帰者と、新に入ってもらった守衛さんが歓迎側で、送迎側は、定年後に来て頂いて9年務めて頂いた守衛さんと、40歳で新たな道へ転身するスタッフでした。

家庭のご都合もあって退職されることになった守衛さんからは、“第二の人生で定年後にウエダで納得するまで働く事ができて、これで本当に人生全う出来ました”と涙ながらに言って頂いたり、東京の会社へ転身する事になった、中途入社のスタッフは、前職では仕事に対して後ろ向きだったのが、ウエダに来てから考えが変わり、今回の決断も、以前の自分ではまず無かっただろうし、”ウエダに来たから挑戦しようとする気になった”と言ってくれていました。

会社を経営していて、やはり人が去っていくのは寂しいですが、一方で、この様に働く人達が納得できる経験と場を提供できる事、そしてそれを感じて喜んでもらえた時が、一番嬉しい様に感じます。

それだけに、表面的な時間だけの働き方改革には大きな問題を感じるのですが、仕事を時間や条件だけで判断する人は、ハッキリ言ってうちの会社には向きません。

ただ、誤解しないで欲しいのですが、長時間労働を是としているという事ではありません。

時間など関係ないというか、それぞれによって違うし、そのそれぞれは同じ人でも状況によっても違うので、単純に時間の話ではないという事なのです。

精神的に完全に集中している状態をフローと言いますが、一説では、日本の平均的なビジネスマンは1日に5%しかフロー状態になっていないそうです。

8時間でも30分しか集中していないという事になりますが、その人が長時間働く事よりも、このフロー状態の時間を上げていく様にする事、それが目指すべき働き方改革であり、そんな感覚が広がれば、子育て中の主婦でも、1時間集中した仕事をすれば、8時間労働の一般的なサラリーマン以上の働き手になるのです。

そんな事を考え、そんな働き方改革を目指していきたいと考えているのがウエダ本社ですので、何故、そんな採用スタイルをするか?というのもご理解頂けると思います。

しかし、我々も決して楽をしているわけではありません。

FBもブログも、面白い話は一切なく、馬鹿みたいに同じ様な話を発信し続けている事も、長年に渡るブランディングであり、リクルート活動でもあるのです。

あ、言い忘れてましたが、我々がこんな戦略を取る大きな理由の一つは、お金を掛けらないからです。

これを言わないとちょっと良い恰好し過ぎですね(笑)




2018年4月22日日曜日

枠外の人との共同作業

今週は、審査員として関わっている二件の仕事?がありました。

一つは、京都市の「これからの1000年を紡ぐ企業認定」で、第三回となる今年は三社が選ばれ、その認定式が行われていました。

1000年紡ぐという大きな構想の為、第一回~第三回で選定される企業の毛色が違ったり、審査員それぞれの想いも全く違うのですが、私はこちら認定では、ソーシャルマインドなどは当たり前で、意識せずともそういう精神が組み込まれた事業で、それが、いかに強いか、又、状況が変わっても対応していける柔軟性があるのか?というところを重要視しています。

もう一つの審査は、信頼資本財団の共感融資の審査会でしたが、こちらは逆に、まだ採算に乗らない事も含めて、資金面が厳しいながら、素晴らしい活動で、その団体が無くなると、そのソーシャル課題の解決に対して、大きな損失だと思える所が融資対象だと思っています。

私などが偉そうに審査員?とも思いますが、多くの、経済性のみを追求して来た企業さんに向けては、ソーシャルマインドというか、そもそもその事業と社会との関係性においての想い(繋がり)、企業はどうあるべきなのか?という点では、モノ申せると思っていますし、逆に想いの強いソーシャルビジネスやNPOなどには、継続性という観点から、経営、生き抜いていく力などを見ていく様にしています。

どちら側からアプローチするにしても、これからの日本では、この両側を兼ね備えて、ビジネスを創っていける“事業家“が重要になってくるので、そういう人や企業に光が当たればと思っています。

日本ではオペレーションがうまい人は沢山いますし、そういう人が大企業で出世してTOPなっていっています。

しかし、オペレーションができるのと、事業が創れるのとは別で、むしろオペレーションができる人は事業家にはなれないケースが多い様に思います。

大企業の社長、優良企業の社長だから、ビジネスを生み出し創り上げる事業家かと言えばそうではなく、大企業が何故オープンイノベーションの必要性が迫られているのか?と言えば、それは正に、オペレーションのうまい人達のマネジメントでは、これからの大変革の時代に残っていけないからです。

だからこそ、ソーシャルという世界に、強い想いで打って出ようとする人は重要なのですが、想い、構想力と、それを具現化していく構築力、その両方兼ね備えている人などは、なかなかいないので、そうなると、こちらのセクターでは、自分の足りない所をどの様に補完できるか?想いは強くあっても、それを客観視できるか?が、生き残っていくポイントだと思います。

と、それこそ私自身ができないのに、偉そうに言ってますが、両側を見れる役割を頂いているので、それらが交差していく様にしていきたいと思います。

そういう面でも、第一回、二回の認定企業も参加して交じり合わせる1000年紡ぐの認定式を見ていると、認定企業間の連携が生まれていたり、学びあったりされている様で、やはり同じ方向を向いていて、自分の”枠外の人”との共同作業が、イノベーションを生み出すポイントだなあ〜と改めて感じました。



2018年4月15日日曜日

こどもの視点から

今週は、前回好評を博したGOOD PLACEセミナーの第二弾として、こどもみらい探求社 共同代表の小竹めぐみさん、小笠原舞さんのお二人をお迎えし、”女性が輝く環境を考えるセミナー”を開催しました。



こども×〇〇 をコンセプトに、様々な領域に、こどもの視点を持ち込み、こどもの偉大さ、それぞれが世の中の唯一無二の存在であることへの気づきなどから、自分を大切にし、主語を自分に転換していくことへのサポートを行っておられるお二人ですが、女性が働いていく為に必要な要素ってどんなことがあるのか?
その辺りをディスカッションさせて頂きました。

保育園が足りないと、働く女性を増やしていく為に、企業業内託児所も、広がっていますが、国の援助が無くなっていけばどうなるのか?気になります。

本質的には、子供とも一緒に働ける場が広がっていくことが理想だと思いますし、我々としては、子供が来ても良い職場を、お二人と研究して広めていきたいと思います。

どんなことも、効率を求めたり、他人を気にして、標準化を求めていったり、リスクを恐れ、安全を求めて、"分ける"様になっています。

本来は分けないこと、そして分けない為には、違いを認識することが重要だと思うのですが、これまで日本で行われてきたことは逆で、皆同じ(標準、均一)が良いとして、違うことを悪いと捉えてきたのです。

ウエダ本社子会社のMEGAMIでは、今月から、お子さんと一緒に働けるサテライトオフィスを開設し、これを広めていくことにより、保育園に預けて会社で働くのか?在宅勤務か?ではなく、”預けない選択”という選択肢を提供して参ります。

こどもの偉大さに学んで、”こども達に良い影響を与える大人達を育てる”という目的もあって、こどもみらい探求社さんでは、”おやこ保育園”という活動も行っておられますが、
我々でも、こどもが来ても良い職場を考えていくことによって、全員がこどもの経験を持ちながら凝り固まってしまった大人達の頭を変え、男性社会で固められた枠組み、環境を変えていけないか?と思っています。

毎日繰り返される、我が国TOPの政治家、官僚の、改ざん、隠蔽、嘘、責任逃れのオンパレードを見ていると、この岩盤の様に凝り固まった方々が、自分達も持っていた筈のこどもの目線や感情を思い出してもらえないかと思いますね。

おやこ保育園でも見に来て頂けたらいいのですが。

2018年4月7日土曜日

今年度の採用活動は?

毎年、4月の第一週の金曜日は、某企業さんの素晴らしい本社のお庭や、ゲストルームなどを使ってのお花見会と、某上場企業さんのゲストハウスでのお花見会が二件重なり、はしごさせて頂くという大変贅沢な日なのですが、かれこれ10年近くになると思いますが、葉桜となった状態というのは初めてでした。

そんな新年度の第一週、今年は残念ながら新入社員はいませんでしたので、入社式はなかったのですが、某国立大卒で4年間上場企業に勤めていた人が中途入社してくれ、この4月からの勤務となりました。

大手企業では、狭い範囲で決められた業務の中での仕事の繰り返しで、もっと自分の可能性や、色々な事をやってみたいという事から、うちに入って来てくれたのですが、本当にそれが望みであれば、うちの会社で、特に私の下で働いてもらうと、まず、大手企業では絶対に経験できない様な、広範囲で、刺激的な経験をしてもらえると思います(笑)

ここ最近、採用については、経済界と教育界の、それぞれの都合での採用活動や、就職支援の在り方などへの反発と、本当にやりたい人がやりたい事に向かい、人物本位で選ばれるのが、理想の採用(就職)活動や働き方であるとの思いから、殆ど一般的な採用活動は取らず、厚かましくも、募集もしていないのに希望して来た人や、信頼する先生からご紹介頂いた人だけで採用をして来ました。

しかし、更なる売り手市場で今年は採れませんでしたので、来年に向けては、少しは一般に合わせて、採用活動を行っていこうと思っています。

普段は、人や不動産も沢山抱える大企業は、今後より一層大変だと言っているのですが、この時期だけは、フレッシュな人が沢山入社する大企業が羨ましく思えます。

やはり、多くの人が集まるというのは、沢山のエネルギーも集まり、より大きな可能性や、実際にできる事も広がるので、ウエダ本社という本体を大きくするつもりはないですが、グループとしてや、パートナーとして、人だけは沢山集まって欲しいと思っていますし、今後は、その様な連携をドンドン行っていくつもりです。

そんな事もあって、今年は今月24日から、毎月会社説明会(参照)も行っていきますが、有難いことにSNSだけの告知で、数は少ないながらも、明らかに以前のウエダ本社では、来てもらえていなかった層の学生さんからも申し込みが来ています。

自分で起業したい!、成長したい!、ワクワク、イキイキと仕事をしていきたい!という方は、来てみて下さい。

BtoBのビジネスから、企業の内部に入り込んで閉塞感一杯の日本の会社を変えていきましょう!

と言っても、何やってる会社?という方は、こちらをご覧ください。

新年度初めの今週は、ほぼ採用に関しての宣伝でしたが、今年一般的な採用活動も行っていこうとする意志表示として、ご容赦下さい。

2018年4月1日日曜日

清水の舞台から

今週は、ウエダ本社北ビルに入って頂いている、KMユナイテッドさんとその親会社である竹延さんの入社式が、弊社ビル5階で行われました。

正確に言うと、入社式は1200年の歴史で初めてという清水寺で行われ、その前の挨拶などがうちのビルで行われたということなのですが、有難いことにその歴史的な入社式に、来賓として参加させて頂きました。

KMユナイテッドさんは、塗装業である(株)竹延さんが、独自の人材育成プログラムで、従来の“職人”の世界の仕事ではなく、未経験の女性などが活躍できる様に、仕組み化された子会社で、伝統技術継承という問題に対して、大変注目されている会社ですが、実際その入社式でも15名の内の過半数が女性でした。


うちのビルで行われた挨拶、自己紹介の席でも、竹延社長から、細かい指示というより、しつけ的な注意も行われ、ピリッとした雰囲気もありましたが、決して管理締め付け型の厳しさではなく、そこは職人の世界に入って来た若い人たちと、その人生に責任を負った社長や、ベテラン職人さんの関係からか、“育てる”という思いのこもった愛情ある厳しさの様に感じました。




そして、清水寺で初めて行われた入社式では、通常は入ることができない本堂内で、森貫主がご祈祷されるという特別待遇でしたが、これなども、竹延さんの伝統の技術継承への理念、活動に、清水寺さんが呼応されたからこそ、実現できたものだと思います。


聞くところによれば、竹延さんが同時に設立される技術訓練校では、10名の募集の所30名の応募があったとのことで、一般的には人手不足で、大手、安定志向、打たれ弱いと言われる若い世代ですが、反面で、この様に、意義ある仕事や、生き方に共鳴する層は、我々の世代よりも多いのでは?と思いますし、確実に言えることは、能力ある人がそこに向かっています。


先日、ある大学に呼ばれて、現在の大学教育に向けて意見を求められた際にも言っていましたが、戦後これまでの、教育界と経済界の求める人材評価や教育方法などについての分断から、働く人、企業、双方にとって役に立たないものになってきています。

少なくとも物が行き渡り、右肩上がりの成長が終わって以降は、明らかに求める人材や、企業側の評価も変わらないといけない筈なのに、何かまだ、物が売れた時代の呪縛から、企業も学校も、そして個人までもが抜けられていない様に思います。

これまでの価値や評価基準で勝ることができなかった中小企業や、個人こそ、思い切って振り切って展開すれば、世の中変わっていくと思うのですが。

それこそ、清水の舞台から飛び降りたつもりで、変化に向かっていきませんか?

んーちょっと締めが見えてましたね。。
精進します!(笑)

2018年3月25日日曜日

確かな光


今週は、ある会で仙台に行く機会が有り、それを利用して、沿岸地域にも足を延ばしていました。

人口比最大の被害を出したとも言われる女川町に行きましたが、その復興の様子に驚きました。
復興と言っても、まだまだ山を切り崩し、平地になった土地にトラックが行き交っており、この後、何年も工事がかかることがうかがえます。

ただそれは、今回と同じ高さの津波が来ても浸からない場所に住宅を作り、その下に商業施設、そして一番下の沿岸部には公園を作るというもので、山を切り崩した土で、沿岸部の高さを盛っている光景で、一目でこのエリアの住民の方々が結束されたのか、話し合いがうまく行っていることが分かりました。

七年とは言え、これだけのことが纏まって進んでいること、そしてそれも将来を考えての計画で、余程、住民の方々のコミュニティーがしっかりしていたのと、リーダーシップがしっかりし、皆さんが同じ将来像に向かわれているのだと感じました。

町の方に、“何故こんなに、計画立てて進めることができているのか?”と聞くと、震災直後から、町の復興には数十年もかかるだろうから、その将来の町に住む、二十代、三十代の人たちが中心に進め、五十代、六十代の人たちは、そのサポートに回ろうということが、年配者の方からあり、その様になったことと、殆どが流され、場所もなかったので、狭い場所に、商工会と漁業協同組合が入り、そこで町の決定において、密なコミュニケーションが取れたことが大きいと仰っていました。

女川町では防波堤は作らないと決められたそうですが、既に防波堤で囲まれた内側に家を建てている町もありました。

それぞれの町の事情、住民の方の考え、リーダーシップを含めた関係性などで、将来像を描けるのか、描く将来像も全く違うものになるのでしょうし、何が正解か?軽々しく言えるものではないと思います。

ただ、少なくとも女川町の、合意形成、リーダーシップの在り方、官民一体となった運営など、2040年には896もの市町村が消滅するとも言われる日本において、大きなヒントがあると思いますし、自治体に限らず企業においても、大変学ぶべきモデルだと感じました。

私も、二十代、三十代が中心となって、将来のウエダ本社を構想し、ベテランがそれをサポートしていく様な組織を創っていきたいと思いますし、実はそんなことに向けての、ネタ作り、地ならし的なことで、何かに紐づけては、あちらこちらに出かけているのです。

とは言え、年度末の忙しい時期に、この様な時間を持てるのも、スタッフ達が日々の業務をこなしてくれているからですし、そのことに感謝すると共に、それに報いていく為にも、グランドデザインをしっかり描いていきたいと思います。

我々も、何の強みもなかったからこその弱者の論理で、大手や、所謂これまでの勝ち組とされている所では気づかないことをこれまで追いかけて来ましたが、課題先進国と言われながら、まだまだ平和ボケ、贅沢病が慢性疾患の様に進行しているこの国において、変えていけるのは、大きな痛みを経験した人や、弱者の論理で考えられる人ではないでしょうか?

先日行った福島もそうですが、大変ながらも、確かな光は見えています。




2018年3月18日日曜日

奪い合う大人と、分け合う大人

福島から帰りの3.11の日曜日、新幹線の停電というトラブルで、危うく帰れなくなりそうでしたが、何とか夜中には家に着き、今週も無事過ごすことができました。

災害や事故というものは、どうしても時間の経過と共に意識も薄らいでいきます。

辛いことや苦しいことも、それが薄れていかないと消化できないので、人間にとっては必要な作用なのだと思いますが、それだけに振り返ってみることは重要だと思いますし、今回、福島に訪問させて頂いて、改めて被害を受けず、通常の生活を送ることができている我々は、自分の使命、やれることを考えていかなくてはならないと思いました。

ただ一方で、被害を受けられた方からすれば、他の人から忘れ去られるのが最も辛いことですので、当初、放射能を吸着するという効果を期待して始められた“福島ひまわりプロジェクト”ですが、その効果が無いと分かって以降も、全国の方に、ひまわりを育ててもらって、その種を福島に送ってもらうことで、いつまでも忘れられない様にすること、絆を残し、広げていくことに目的を変え、福島ひまわり”里親“プロジェクトとして継続して来られたのです。

そんなこれまでの経緯がコミックにもなって発刊され、来年度福島県全ての小中学校に、道徳教材、風化対策の教材として配布されることになったそうですので、この普及や設置などでご協力頂ける方がおられましたら、是非ご連絡下さい。

今週は、毎回五回シリーズで行っている知恵の場の最終回があり、ゲストは、「お菓子のデパートよしや」創業者の、神吉相談役でした。

お菓子の卸という、業種的には決して粗利が取れて儲かるというものではない中、創業以来50数年間、一度の赤字もないという経営をされているので、どんな経営者も、反論の余地がありませんが、お話を聞けば、一切言い訳の余地がなくなります。

創業したときに、大手にも勝つためには、誰にでもできることで、しかし他ができないことをやろうと、三つのことをやることを決めた。
それは、①他より早く店を開ける ②年中無休 ③決済を早くする ということで、それを守って来たとのことや、社長が早起きをする会社は倒産しない、早起きする人は成績が良い、30人までの会社は
代表者が普通の1.5倍働かないと駄目、などなど、やろうと思えば誰でもできることを徹底継続され、それで結果が出ることを証明されているのですから、逃れようがありません。

しかしそれだけの厳しさと同時に、人を徹底的に大事にされていて、35番でビリの人を辞めさせても34番の人がビリになるだけで、そんなことをやっても無駄、マイナスの人も役割があり、会社にはプラスを与えているとのことでした。

私が最もやられたのは、”人に尽くした場合、その時点で忘れる”ということでした。

見返りは求めていないものの、どうしても、あの人は報告もして来ないとか、こちらがやったことを全部自分のものにしている、、などと思ってしまいますが、「その人がどうするかは、その人の勝手」という言葉に、撃ち抜かれました(笑)

又、「奪い合ったら足らなくなるんですよ、でもね、不思議と分け合うと余ってくるんですな。」
「この世からはあの世は見えないけれど、あの世からこの世は見えると思うんですよ。だから、良いことをやっていると守られるんです」
「どんな親でも、一番喜ぶのは、自分の子供が幸せになることです。だから一番の親孝行は、自分が幸せになることです」などなど、凡事徹底で成功を収めてこられた相談役が仰ると、全て正しく聞こえて、自分が情けなくなるのと同時に、温かい希望というのか勇気も沸いてくるのです。


ニュースでは、毎日、国政のTOPや、超エリート官僚が、責任のなすり付け合いや、責任逃れ、力づくでの隠蔽など、醜態をさらけ出しています。

こんな人達が、被災地の人の痛みを分かって、有効な手立てを打てる筈がありませんし、こんな大人達が、子供の教育を考えていても、素晴らしい大人にはならないでしょう。

自分の利益や、立場ばかり考えている大人、力づくでねじ伏せようとする姿は格好悪いものです。

「奪い合ったら足らなくなるんです。分け合うと余ってくるので、それを皆に分配するのです」

そんなことが言える格好いい大人を増やしていかなくてはならないと思います。

2018年3月11日日曜日

マインドセットを見直して


今、東京から福島のホテルに入っています。

明日311日に開催される、ひまわり甲子園全国大会に参加する為ですが、これについては、又、改めて書く事になると思いますので、今週は東京での話にしたいと思います。

と言っても、東京での話が内容有り過ぎで、うまく纏められないですが、大変良かったのは、自分のマインドセットを見直せたことと、又、新たな沢山の人間関係資本が増幅できたことです。

まずは38日の国際女性デーにHeForShe 「マインドセットは自分で決める」~あなたはどんな生き方・働き方を選びますか~と題して開催されたセミナーに、ユニリーバの島田さんにお招き頂いて参加しましたが、そこでは、19歳で七大陸最高峰を制覇された南谷真鈴さんを始め、登壇されていた方々が、“できない”側の言葉を使わないというより、ポジティブに考えられるマインドセットが身についていて、だからこその成果と、キラキラ感を感じました。
1200人の申し込みがあったという会場には、あちこちで活躍されている方がズラリで、それぞれの方とゆっくりお話ししたかったのですが、この日は夜に、ホームズビーの嘉村さんが解説をしてブレークしている「Teal」の出版記念イベントがあって、そちらにハシゴしました。

こちらも、早稲田大学の入山章栄さん、ビオトープの佐宗邦威さんというキャストで、嘉村さんの実例の説明を入山さんが質問しながら形に描いて頂く様な、それこそ、入山さんの著書ではないですが、ビジネススクールでも学べない様な贅沢なセッションでした。

Teal組織で印象的であったのは、中長期計画すら持っておらず、その時々に、自分達は何の為に存在するのか?を考え、その都度形を変えていくという事でした。

確かに、そこでも言われていた話ですが、自然界は予定通りにならないのに、企業は予定通りにしようとする矛盾があります。

不確定な中、全員が世の中のセンサーとして動く様な組織が“Teal”という事ですが、この日の二つのセッションで、私自身の言葉の発し方や、リーダーシップの取り方を反省し、改めて、一番下でサポートしていく様なアプローチにしていこうと思いました。

9日、10日は、東京ミッドタウンのデザインハブで開催されている「地域×デザイン2018」というイベント内で、“selfTURN×Work Design Awardという賞があり、受賞企業の紹介プレゼンと、表彰式に参加させて頂きました。

こちらでも受賞者や、selfTURNを提唱された主催者の日本人材機構の小城社長など、皆さん素晴らしい活動もさる事ながら、やはり言葉が力強く、こちらでもマインドセットの重要性を感じました。

そして今まで、表彰などの場面では、私自身“若手”であったのが、今回の受賞者の中では“最年長”の立場となっており、それだけに、いつの間にやら形作られてしまった自分のアンコンシャスバイアスに気づき、改めて“若手”に負けない様、マインドセットを自分自身に問いかけ決めていきたいと思います。

明日も早いので、今日はこの辺で。。