2018年7月21日土曜日

Teal、ホラクラシー、ホワイト企業

先週とは一変、今週は、渋谷のスクランブル交差点を見下ろせる所に泊まっておりました。

そんな東京でも先週の宮崎に引き続き、京都流議定書について嘉村さんと打合せして、ようやく構成が見えてきました。

嘉村さんに相談しているのも、話題の”Teal”をテーマとするからですが、私自身も興味は持ちながら、分厚い本は読み切れない、内容も、理屈は分かるけどそんな事ができるの?というモヤモヤ感一杯ですので、それを多彩なパネリストの皆さんに、ぶつけていって教えて頂くスタイルにしたいと思いますので、全く分からない方もご参加下さい!

まずは嘉村さんに、概要を解説して頂いた後、元ボストンコンサルティングで直近は総務大臣補佐官を務められ、グローバルから日本の地方を見て来られた太田さん、現在はリクナビNEXT編集長ですが、その前はアントレ編集長で、リクルートで30年、”働く”という事において様々な角度から見てこられた藤井さん、そしてTealではないのですが、ホラクラシー実践(Tealとホラクラシーの違いについても是非深堀したいと思います)の第一人者でもあるダイアモンドメディアの武井さん、ホワイト企業の審査員で数々の素晴らしい企業を見て来られた瀬戸川さんという、本当に多彩な方々をお迎えしてのパネルディスカッションですので、ただ、Tealとは?というセッションではなく、組織に関わる全ての人に、関係あるセッションになる予定です(笑)。

ただし、”従業員というのは、その字の通り、業に従って、効率を上げる事を一所懸命やればいいんだ!” ”人の価値は学歴、スキル、企業の価値は売上の大きさや経営指標の効率だ”としか見られない方は、全く意味が分からず、不愉快にもなるかもしれませんので、ご参加されない方が良いと思います。

もっとも、その様な方は、私のブログなどをそもそもご覧になっていないと思いますが(笑)

今週は東京で、リベラルという会社に訪問させて頂きました。

そちらは8割が障がい者(主には知的障がい者)で、中古のコピー機や電話機を磨き、修理し、販売されている会社ですが、設立以来ずっと黒字で、しかも素晴らしい成績を収めておられる会社です。





「お客さん入られます」の声で、作業中にも関わらず、全員立って挨拶をして頂き、あとは黙々とそれぞれの作業に取り組んでおられる皆さんの”仕事”ぶりを見ると、にやけてしまうというと失礼なのですが、何故か嬉しくなりますし、本当に素晴らしいと感動しました。

 そして、障がい者の個性を尊重して経営されている会社では同じ様に言われますが、この会社でも、一緒に働く健常者が、彼らの”仕事”に対する姿勢を見て、変わっていき、他のメンバーや組織が彼らのお陰で成長していったとの事でした。

働き方改革の論議をする際には、いつも思うのですが、障がい者と言われる、こういう人達の働き方を見て、本質は何か?を論議してほしいと思います。

このリベラルさんは、Teal組織ではありませんが、第四回ホワイト企業大賞を取られており、その前年には、今回京都流議定書に登壇頂く、武井さんのダイアモンドメディアさんが大賞を取られています。

その様な関係で、8月3日の京都流議定書は、私の突っ込みでどこまで、Teal組織が理解できる様になるかは分かりませんが、Tealもホワイト企業も、東京であれ地方であれ、人の個性を尊重し、人の可能性を力としていく事、考えておられる方々とお話していきたいと思います。

尚、今年はウエダ本社80周年という事もあり、最初に少しだけ、ウエダ本社の展開についてプレゼンもさせて頂きますので、前説として併せてお聞き頂けましたら幸いです。

2018年7月15日日曜日

脱色して来ました。

宮崎県の新富町から先程帰って来ました。
毎度の事ながら、わけわからんと思われると思いますが、今回は、三田愛さんが主宰されるコクリ!のメンバーと新富町の農家、起業家、役場職員、地域商社「こゆ財団」のメンバーが泊まり込みで行なう、GI探求ジャーニーというものに参加しておりました。







新富町が盛り上がっているという事は何と
なく聞いていましたが、そのキーとなったのは「こゆ財団」という地域商社の存在だった様です。

人口1万7000人の町が、ふるさと納税の財源で人材教育などを行っていく事を目指して昨年4月に地域商社が設立された事から、1粒1000円という、国産ライチのブランド化に成功したり、地元の強みを生かす展開から、移住者や起業家が集まる様になっている様です。


行ってみると、食は勿論、確かに強いコンテンツがありましたが、地方では、同様の魅力を持っている所は多いと思います。

ただ、その魅力や強みに気づいていなかったり、素材が良いとしても、それを売れる商品にできていない事が殆どですが、それをこの「こゆ財団」が、コーディネートしているのでした。




今回、この話を聞いて、こういう存在があれば、それだけで地域興しなど、もっとできると思うのですが、設立間もないこの財団に視察が相次いでいる所を見ると、他ではなかなかできないんですね。

その原因を探っていくと、結局は技術論ではなく、やっぱり“人”の話になり、重要な要素の熱意ある“人”が重要なポジションで揃えられるか、反対に、壁となるのも又、“人”ですが、その壁とどうしていくのか?そして、そのマネジメントができるか?が成否の分かれ目なのだと思います。

又、なかなか地元や、自社、個人でも、自分自身の強みに気づくのは難しいですが、それだけに外部の目というものは重要で、外部との接触、交流などを行って、うまく刺激を入れていく事がポイントだと思います。

我々の会社では、こういう事は意識していて、外部との接触、交流は積極的に行っていますが、それだけに余計、自社の強みを自分達が知っている事、刺激を受けて、うまくその価値をマネジメントしていける力がより重要になるのです。

現在、スタッフがそれぞれの立場からウエダ本社の強みを考えて、プレゼンを行うという企画を行ってくれていますが、皆がそういう意識を持ってくれると、見え方が変わり、気づきが変わってくると思います。

固定概念が強いと、どうしても変化や兆候が見えなくなります。

地方に行くのは、地域や、業界などという同じ所に居ると、どうしても頭や感覚に色が着いていってしまうので、自分を脱色していっているのかも知れません。

脱色して来た分、又来週から、新たな色を取り込んでいきたいと思います。

2018年7月7日土曜日

フィリピンで勉強してきたこと~理念、使命感、社会課題

今回、フィリピンに英語勉強で行くなら、ここに行けば?と紹介されたのが、ワクワークイングリッシュさんでした。

これを紹介してくれたのは、恐ろしい?巻き込み力でコクリ・キャンプを主宰する三田愛さんですが、フィリピンの正にソーシャルビジネスとして展開されるワクワークさんとは、英語だけではなく今後色々な繋がりもできるのでは?と勧めて頂いたのです。

これも引き寄せというのか、実はワクワークさんの事は、7年前に嘉悦大学さんがスカイプ英語授業を最初に導入された際に、友人である嘉悦さんから直接現場で見せて頂いて知っていました。


ワクワークイングリッシュさんは、創設者の山田さんがバックパッカーとしてフィリピンでストリートチルドレンに出会い、その社会構造にショックを受けられた事から、彼らを英語を使って活躍していける人材に育て、ストリートチルドレンを救い出す役割を担っていく循環を作り、フィリピンの病巣を崩していこうとされているものです。

という事で、土曜日には元ストリートチルドレン達の孤児院に、ボランティアで授業を提供しておられるのですが、そこにも同行させて頂きました。

ストリートチルドレンというと、悪いイメージしかないですが、そこで見たのは、二段ベットの一つしかない、綺麗に整理された個人の場所と、人懐こく、日本の同世代の子供たちより純粋な姿でした。



又、驚いたのは、ボランティアがパンを差し入れで持っていき、一人一つづつ配るのですが、私がそれを見ていると、八歳ほどの男の子が自分の食べているパンを私に差し出して、食べるか?と言ってくれたのです。

まだ、他の人の分まで欲しがってもおかしくない年齢で、ましてや、貧しく大変な苦労をしてきている子が、自分の物を分けてくれようとするのです。

これだけでも、ストリートチルドレンって何だろう?

今、我々も、他者に配慮できる人や、その対応などをしつこく言ってますが、その気持ちって何から生まれるのだろう?

日本人は、やっぱり何かを失ってしまっていると感じました。

ワクワークさんに行ったものの、山田さんが、第二子となるお子さんのご出産でご主人と共に帰国されており、結局は会えなかったのですが、それだけに代表者不在の中で、チームの素晴らしさと、その源泉となっているTOPの理念の重要性を目の当たりに見せて頂きました。


スタッフが口々に、”TAKAKOの想いに共鳴して”とか、”TAKAKOがビジョンを掲げるのを自分達が形にしないと”などと言うので、私が、どうしてそんな風に考えられるのか?を聞くと、山田さん夫妻は、セブで”悪の巣窟”と言われるスラム地域に、自立を目指す元ストリートチルドレン達の起業を支援するビジネスセンターを建設される予定なのですが、一緒に働いているフィリピン人スタッフ全員が、そんな地域での建設に大反対だったのを、”「このエリアでやらないと意味がない」というTAKAKOの想いに皆、共感したからだ”と言っていました。


TAKAKOさんは居ないのに、TAKAKOの理念を実現する為にと、それぞれの考えから、フィリピン人スタッフ達が実現に向けて動いているのですから、今回、一か月の不在をようやく決断した私からすれば、相当上のレベルだと感じましたし、理念を共有し、人を大事にする様な経営は日本が進んでいると思って、実際これまで沢山のベンチマークも行って研究してきたつもりですが、このチームのレベルの高さには驚きました。

それでも、悩み、問題はある様で、私も現地マネージャーから色々と相談も受けましたが、その悩みのレベルがこれまた高く、我々も含めて多くの中小企業が、こういうマネージャーの存在を作るのに苦労しているのにと思いながら聞いていたので、悩んでいるそのマネージャーには失礼ながら、どうしてそうなるの?と、笑みが出てきました。

やはり、そんな想いになっていくのも、そんな想いになる素晴らしい人を集めていくのも、TOPの強い想いと使命感だと思いますし、それは人種、民族など関係ないのだと痛感しました。

そして使命感というのは、TOPだけの話ではなく、働いている人でも持つことができると、それだけ深みのある生き方、働き方になるのだと思いました。

実際、あるスタッフ(先生)も言ってましたが、ワクワークには素晴らしいキャリアを持った先生ばかり集まっていて、条件でいけば、もっと良い所はいくらでもあるだろうけど、私は、単に英語だけを教えるのではないと思っているとの事でした。

話は変わりますが、私が泊まっていたホテルで驚いたのは、そこのスタッフがよく働くという事です。

これまでアジアと言うと、ハッキリ言って、仕事に対して怠けるというか、全然動かなく、立っているだけ、という様なイメージでしたが、このホテルのレストランのスタッフは、自らドンドン仕事を探し、誰かがある場所を片付ければ、自分は次のセットを用意に行こうというスタイルで動いていくので、ある時、あるスタッフに、”どうしてそんなに動きがいいの?”と聞いたのですが、その答えにうなりました。

 "We love work"

どうでしょう?

やはり、そう思って働いている人、これも一つの使命感だと思いますが、そういう人と、ただ単に消化しているだけの働き方の人では、その人自身の輝きや深みまで全く違うものになると思います。

という事で、フィリピンまで行っても、より強固に感じてきましたが、日本は、日本の働き方改革は大丈夫でしょうか?

そして日本で経験した事をいずれアジアに伝える時が来て、その時に私が英語にアレルギーを持っていたのでは、、という事で今回の英語留学に至りましたが、私が英語習得する時間を待たず、日本は、働き方においても、やる気あるアジアの人々に、一瞬で抜き去られていく事になるかもしれません。

これが私自身、ウエダ本社自体が、これからはソーシャルビジネスのプレーヤーになっていくという理由です。

2018年7月1日日曜日

恥ずかしながら・・

先週少し上げていましたが、実は一か月間フィリピンにおりました。

その理由は、恥ずかしながら、英語の勉強です。

一か月も英語の勉強で会社放ったらかしで良い身分?と思われると思いますし、その通りで本当に有難い事ですが、個人的な目的で行ったわけではなく、今後の事を考えてのものでした。

1年前から、この一か月計画は考えていたのですが、それこそ会社を放って行ける状況にならないかもしれないので、その時点から6月の予定だけはブロックしながら様子を伺っていました。

実は裏目的として、この間に自分達だけでの運営を経験してもらう、という事があったので、本当に行けるのか?ギリギリまで様子を見ながら、スタッフもそれぞれの役割を意識してくれる様になり、組織としても少し成長してきた実感もあったので、実行する事にしました。
「失敗はとがめないから一か月間私に相談せず、全て自分達で決めてくれ」とリーダー達には言って出かけたのですが、今のところ大きな問題もないので、うまくやってくれたのだと思います。

私の目的ですが、大学の頃それこそ一か月だけ、アメリカでホームステイの経験があったのですが、その後、英語は平均的な日本人レベルで、その為これまで、海外や外国人との接点という事ではチャンスを逃して来ました。

特にウエダ本社に来てからは、京都という特長を生かしていく事もありましたが、内にこもりがちで、地方に目を向けるのは良いのですが、もし英語が話せたら、グローバルに打って出ていたと思いますし、全く違う展開をしていたと思います。

又、ここでは書いていますが、“ソーシャルイノベーターや若手のサポートをして偉いね”的な事をよく言われるのですが、良い恰好抜きでそんな感覚は毛頭なく、むしろそれぞれの人を尊敬しているのと、羨ましくも思っていたのです。

地雷撤去や子供兵の社会復帰、ストリートチルドレンや孤児、障がい者、自死遺族、貧困、被災地など、それぞれ大変な問題に向かっていて、とてつもない課題だらけだと思いますが、自分自身がやろうとした事にストレートに向かっていけている姿に憧れを感じながら、ウエダ本社という会社を引き継いだ立場では、そんな事に向かっていけないので、それぞれの相談などに乗りながら、少しでも彼らの役に立てればそれで自分の役割を果たsせると、気持ちを治めていたところがあったのです。

ところが政府が働き方改革の旗を振る様に、日本では正に、働き方、それに対する人々の考え方、もっと言えば、働く事や生きる事に多くの人が意識、やる気を持てなくなっている事が、日本のど真ん中のソーシャル課題であり、我々の目指して来た事、我々が崩していこうとする事が、今ではソーシャルビジネスであり、アントレプレナーとなる状況となってきたのです。

そしてこの日本の状況は、特に急発展するアジアでは今後必要となる時期が、そう遠くなく訪れると思っており、その時に、日本で何某かの結果を出している我々が、私自身の英語の壁のせいで、踏み込んでいかない様な事になると、後悔しきれないと思っていました。

勿論、50代半ばのおじさんが、今から英語を勉強してしっかり話せるようになるとは思っていませんし、一方でAIITの発達で、語学など同時通訳してくれる時代が来るので、覚える必要はないと言う面もありますが、人から考えた組織運営、場づくりを肝とする我々は、いくら言語自体は変換できたとしても、その場の雰囲気や直接話す事から感じる事が大事なので、私自身が直接コミュニケーションを取れる事は必須条件だと思うのです。

英語力はどうなったか?については、できれば聞かないで欲しいですが、少なくとも壁はかなり崩せたかなと思います。

そんな理由での50代半ばの挑戦?でしたので、ただ英語だけの学校選びという事ではなく、以前からその存在は知っていたワクワークイングリッシュさんに個別対応して頂いてのものでしたが、この素晴らしいソーシャルアントレプレナーであり、ソーシャルビジネスを展開されているワクワークイングリッシュさんについては、色々学ばせて頂く事も多かったので、次回にこのお話を纏めたいと思います。

という事で、50代半ばのおじさんの挑戦話はつづきます。

2018年6月23日土曜日

肌感覚で感じる

今週は大阪を中心に関西地方で大きな地震がありました。

お気遣い頂いた方もあるのですが、私はその時は居なかったので、当初はそれほど大きなものと知らず、後でニュースを見て驚きました。

関西で大きな地震と言えば阪神大震災があり、私は逆にそこではまともに被災したのですが、そう言えば地震直後、こちらから「とりあえず、体は大丈夫やから・・」と身内に電話した際に、何をそんなに大げさな事言ってるの?的な、不思議そうな反応だったのを思い出します。

震度6や7と言われても、実際その場で経験していないと分からないですから、しょうがないですが、それだけにどんな問題でも、現地(現場)に行って肌感覚で感じないと、判断を間違う事にもなるので、心しておきたいと思います。


実は今週の地震当時居なかったというのは、今月初めからこの場所にいたからでした。

この写真で分かる方がどのくらいおられるでしょうか?

これはセブ島ですが、このセブ島のイメージも、私は来るまで、リゾートアイランドのイメージでしたが、セブ島自体は全く、THE アジアな、なかなかディープな場所ででした。

そんな所で何をやっているのか?については、恥ずかしいので、後日又しっかり説明させて頂きたいと思いますが、固定概念は勿論、表面上での理解はやはり全く違ったりする事も多いと思います。

そして、このディープなエリアに来て早々訪れたのが、こちらの学校、、に見えます
でしょうか?

実はこちらは孤児院で、元ストリートチルドレンばかりが入っているのですが、下は4歳から15歳くらいまでの少年ばかり50数名が居ました。

ストリートチルドレンって聞いてどんなイメージでしょうか?

海外、特に途上国などに行かれた方は、物乞いの様に集まってくる子供たち、時にはスリをして逃げていく子供たちに出会った方もあると思いますし、何となく怖いイメージを持っていたりしないでしょうか?
 この写真を見て、怖いイメージするでしょうか?

それどころか、日本の同年代の子供たちより、人懐っこく、ハッキリ言って、くだらない事でケラケラと笑って楽しんで遊んでいました。

当たり前ですが、彼らが好き好んでストリートチルドレンになる筈がありません。

社会構造がその様な問題を生んでいるのですが、全ての問題が同様に、根源をしらないと、現場の肌感覚を分からないと、解決には繋げられないと思います。

中途半端に書いていると、何をやっているのだか、意味不明だと思いますので、又、まとめて書いていきたいと思いますが、こんなセブに閉じこもりながら、ネットも必要以上には繋がない所で、外からの日本を肌感覚で感じると、やはり違う感覚が起こってきます。

明日はより、ネットと隔絶した日を過ごして来たいと思います。




2018年6月16日土曜日

今年の京都流議定書のテーマが”Teal" な理由

6月も半ばになったので、一部告知はしておりますが、そろそろ今年の京都流議定書について、触れたいと思います。

昨年で終わったの?と聞かれる事もあるのですが、そうではなく、10年続けて来た3日間のスタイルは一旦終了し、今後は違う形で継続して行こうと、昨年の終了時から考えておりました。

ただ、10年で一旦区切りとしておかないと、止め時を無くしてズルズルと継続する事になりそうな事と、今年ウエダ本社は80周年を迎えたので、周年イベントと同時に三日間のイベントを行うのはスタッフの負担が大きいので、今年は、次の展開に繋いでいく形で軽めに行おうと考えていました。

周年パーティーも70周年の際は、ウエダ本社が変わっていく宣言という意味で、晴れがましく、知事、市長、始め、商工会議所、経済同友会など経済界の方々にも沢山お越し頂きましたが、今年の80周年は、スタッフ自身が懇親するという目的で、お客様もOBや、普段お世話になっている仕入先さん、今後、我々とタイアップして頂くパートナー的な方々のみで内輪的に行う予定です。

そしてその同日に、京都流議定書と称して、14時~17時頃の予定で、セッションを行いますので、今年は、是非、この枠だけに集中してお越し頂ければと思います。

ここでは、80周年でリニューアルするロゴや、コンセプトとその意図、そして今後のウエダ本社の目指すところについて、発表させて頂く予定です。

京都流議定書として行うセッションは、話題の”Teal組織”を取り上げますが、決して流行りに乗ったのではなく、京都流議定書がソーシャルセクターで知って頂く様になった切っ掛けを作ってくれたのは、何を隠そう、このTeal本の解説者である嘉村氏であり、今や引っ張りだこの嘉村氏に、初めから関わってもらっていた京都流議定書だからこそ!のTeal分析をお願いしようと思っておりますのと、今後我々の展開自身もそうですが、日本の進み方を考えていくにおいても、このTeal組織に至る経緯は、理解する必要があると思いますので、なかなか面白いと思います。

特に気になりながら五百数十ページに渡る分厚い本に手が伸ばせなかった方には、よりお薦めです(笑)

理想過ぎない?と思うのがTeal組織ですが、それが全てにおいて正解という訳ではないと思います。

ただ、この変遷を考えていくと、色々な事が理解しやすいくなる様に感じます。

今週は、初の米朝首脳会談で、世界中の人々が固唾をのんで見守りました。

結果は、北朝鮮が有利になっただけで、何も具体的に、核放棄に向けて引き出せていないとトランプ大統領に非難が集まっています。

この会合の成否については、私などが語れるものでは無いですが、ただ一点、あの直接会談は、トランプ大統領だったから実現したと思います。

トランプ大統領を見ていると、Tealで言えば、レッドパラダイムのリーダーに思えます。

レッドパラダイムとは、衝動型組織で、戦闘地域、内乱、破綻国家、刑務所、治安の悪いスラム街という敵対的な環境に適しているとされているのですが、北朝鮮は他人の意見が入る余地のない独裁国家ですから、そことの話でその後に出てくる順応型(アンバー)組織や多元型、ましてや進化型(ティール)などのリーダーでは、話の台にも乗らなかったと思いますし、レッドパラダイムのリーダーだから会合が実現できたのだと思います。

それが良かったと言っているのではないですが、少なくとも交渉などを行う際には、こちらの正当な事を展開しても、その組織とリーダーが、どの様なパラダイムにいるのか?を考えて対処しないと、全く効果は出ない様に感じます。

日本の交渉がいつも下手に感じるのは、以前も、そもそも喧嘩の仕方を知らないのでは?と書いた事がありますが、やんちゃを知らないエリートな人達が官僚になっているので、特に衝動型などへの対処が全くできていないからではないでしょうか?

とは言え経験の無い人が、いきなりやんちゃな真似をしても、より無謀になるだけなので、そこは日本人らしく勤勉にそのスタイルを学んで、対処していかなくてはなりません。

という事で、今年の京都流議定書は、勤勉で真面目な日本の官僚や、官僚的な組織が、世界で戦っていく為にも、Tealから学んでいきたいと思います。






2018年6月9日土曜日

隔絶された所から

デジタルデトックス?宣言で入った今週は、一部、返信などではSNSも見ておりますが、ほぼ隔絶しており、普段楽しませて頂いている方々のFBなどもほぼ見ておらず、失礼しているかと思います。

テレビは勿論、ネットニュースなども見ていませんので、取り残され感はありますが、一方で、何も入って来ない心地よさもあります。

そんな中、週一ブログだけは、ずっと続けて来ておりますので、この間の唯一の窓口としたいと思います。

今週から、大手も採用活動が解禁となったと言いつつ、多くの学生が就活を終えている、或いは二極化しているという話になっています。

ウエダ本社に関して言えば、今年は二名の採用決め、新卒採用を終了しました。

毎年、厚かましく、まともに採用活動を行なっていませんでしたが、今年は3月のある朝食会で、京都の人気企業の社長さんが、今年の会社説明会は、売り手市場がより強まっているのか、学生が半減しているとお話されていたのを聞き、流石に真面目にやらないといけないか?と、直ぐに我々も会社説明会を行う事にしました。

とは言え、一人や二人しか採用できないのに、沢山来てもらっても申し訳ないのと、本当にうちの会社を目指してくれる人でないと、お互い勿体ないので、そこだけは拘って、一切、就職支援系の会社とは契約せず、又、学校への案内等もせず、SNSでの発信で行いました。

それでも12人の学生さんが集まってくれ、又、その殆どが、我々と価値観を同じくする方々から聞いての事でしたので、我々を目指して来てくれていました。

大変有難い話なのですが、逆にそれが悩ましい所で、選考には大変困りました。

私は基本的には、能力よりもやる気が勝ると思っており、そのやる気も、根性論よりは、自ら湧き出てくるやる気で、それだけに価値観や、方向性を一番重視するのです。

従来は、それで見極めていたのが、今年は決めきれず、最終的には、現場リーダーや、直接一緒に働く事になるメンバーの面接で決まりました。

通常は、担当者から、責任者、そして最終面接が社長というパターンだと思いますが、私は、一にも二にも価値観が合う人という事から、一次、二次と私が面接して、最終面接をスタッフが行うスタイルで、これも、我々が変わっている所だと思います。

という状況でしたので、特に最終面接まで来てもらって、結果、不採用となった人には、大変申し訳なく思いますが、全く差が無く、最終的には、新入社員の場合は、本人の先々の為にも、まずは物売りをしてもらう事にしているので、その想定配属先での適応で決めさせて頂きました。

全く我々の力不足で、我々に絞り込んで来てくれている人を皆採用できないのが、情けないですが、今持っておられる熱意や価値観は大事にしてもらいたいと思いますので、もし、まだブログを見て頂いていれば、皆さんが、最終決められるまで、相談などには乗るつもりでいますので、遠慮なく、言って来て下さい。

そんな中での選りすぐりの二名ですので、これまた通常、我々の規模の企業では、内定を出しても、どうなるか分からないので、ずっと採用活動は継続されるそうですが、我々の場合は、これにて終了させて頂きます。

実際の所、3月の後半にお話を聞いて、二カ月で全て終了した事になりますが、こういう話も、自慢して言っているのではなく、我々の様な小規模な会社には、是非、こういう点を考えて欲しいのです。

弱者には弱者のやり方があります。

そして今や、その弱者のやり方で、強者にも勝つ事ができ、それが世の中を変えていく事に繋がっていくと思います。

地方も同じです。 

東京でないとできないのでしょうか?

人が集まる所でないと、店は開けないのでしょうか?

まず、この発想から抜け出す事からだと思います。

私は、まだしばらくの間、隔絶された中で考えて参ります(笑)






2018年6月2日土曜日

改革のヒントは足元にあり

ルソンの壺が放送されて、大きな反響を頂いております。

本当に関西だけの放送にするのは勿体ないくらい、経営者層の方はほぼ100%ご存知の番組で、たまたま見たというお声や、やはり、「ようやくやっている事が分かった」というお声を沢山頂いております。

我々自身、収録に向けてはかなりの時間を費やしましたが、撮影にご協力頂きました、京都信用金庫様、ロマンライフ様、京都工芸繊維大学仲教授と研究室の皆様には、本当にお世話になりました。

特に京都信用金庫様には、何度も、その使用風景の為の撮影などにもご協力頂き、大変申し訳なかったのですが、一方では京信さんの姿勢、取り組みを紹介できる事にもなって、良かったと思います。

京信さんは、増田理事長が、金融機関ではあり得ない、”数字ノルマ廃止”を宣言され、本来の地域金融、信用金庫としての使命を追求されていますが、今回のオフィス変更もそれにリンクしたもので、今期の組織変えで、縦割りから組織横断型の組織に変え、価値創造本部というものを新設されたのですが、”その姿勢を表すものにしたい”というのが、インタビューにも応えて頂いていた榊田専務の強烈なご意向でした。

放送だけでは分かりにくかったと思いますが、今回、変更させて頂いたフロアは本店の心臓部で、通常は心理的も含めて壁だらけのエリアを、ガラス張り、オープン型にされたのですが、多分日本の金融機関で、心臓部をあの様にされたのは初めてではないか?という画期的なものです。

又、保守的な業界でこれだけの画期的な変更をTOPの意思で進めた場合、通常は形骸化して、中の方々は白けているというのがパターンですが、京信さんの場合、スタッフの方が戸惑いはありながらも、自分達はこの方向に進んでいかないといけないという意識をお持ちだからだと思いますが、実際に活用されていて、しかも改善しながら自分達のモノにしていこうとされています。

そういう雰囲気は、リニューアル後にオフィスに行くと直ぐ分かり、これらを見ると、組織の状況、風土というものが良く分かりますし、そんな意味あるオフィスや、組織変革のお手伝いをさせて頂くと、大変嬉しく思います。

ロマンライフ様は、今回我々が取り上げられた特徴の一つである、ワークショップを行って自社を考えていく事を、丁度やっていくタイミングでありましたので、映像の場面は、本当にその第一回目でしたが、アイデアがドンドン出て、初回から良いコンセプトが出て来たそうですが、これも、やはり良い会社だからこその雰囲気でした。

両社とも、単に儲かればいいという企業姿勢ではなく、自分達はどうあるべきか?自社の役割は?そして、会社、個人共に成長していく姿を目指しておられるからこそ、この様になるのですが、そんな価値観の会社さんだから、オフィスへの考え方も、働く人の事を考え、だからこそ、ウエダ本社にお声がけ頂けているのだと思います(笑)

実際、儲かればいい、社員は言う事を聞いて間違いなくやればいい、という会社であれば、オフィスにお金を掛けるのは無駄だと思われるでしょうし、安い所で、安い物を調達すればいいのですから、我々の出る幕などありません。

そいう意味では、我々のミッションは、単に机、椅子を並べてというのではなく、オフィスの在り方に関心を持つ企業を増やしていく事だと思いますし、そうしていく事で、人と共に成長していく企業を増やしていく事だと思います。

そんな我々の想いにもご賛同頂き、ご協力頂いてきた京都工芸繊維大学の仲研究室様とは、この様な価値を生み出すウエダ本社をもっと分かりやすく、伝えやすくする為のブランディングの研究に入っており、今週も三回目の社員プレゼンを行いました。

それぞれの社員が、それぞれの立場から、ウエダ本社の魅力についてプレゼンするのですが、毎回このプレゼンを見ると嬉しくなります。

それぞれのキャラクターもよく表れるのと、逆に、こんな風に考え、捉えていたのか、
思っていた以上によくできる、或いは、確実に成長してくれている、と感じる者もいたりで、これを皆で共有していくと会社(組織)は確実に良くなるだろうと思います。

これも営業を止めて、多大な時間を掛けて行うのですから、やはり、単に会社が儲かればいいと考える所では、無駄にしか見えないと思います。

そんな事ばかり言っていると、現状、風土や意識が高い会社でないと、ウエダ本社に頼みにくいと思われるかもしれませんが、そんな事はありません(笑)

番組では「改革のヒントは足元にあり」と言っておりましたが、我々はその企業(組織)の今の現状から踏まえて、その状況に合わせて一緒に考えて参りますので、お気軽にお声がけ下さい。

日大の問題はまだまだ連日報道されています。
あの組織は、飛びぬけて酷すぎるとは思いますが、同じ種類の構造で動いている企業(組織)は、実は沢山あると思います。

そんな組織は、たまたま問題が出ていないだけで、他人事ではないと思います。

足元から、その様な組織風土、価値観を崩していきませんか?
まずはTOPの問題ですが。

*NHKルソンの壺は、6月4日0時10分(3日深夜24時10分)~再放送されます。

2018年5月27日日曜日

社長の器

今週前半は三ヶ月に一度の社員面談でした。

終日の面談は、なかなかハードワークですが、それぞれのメンバーと役割や、目指す方向などが擦り合わせできると、やっている甲斐もありますし、若い人の成長を感じたり、ベテランが役割を発揮してくれていると、嬉しくなります。

ただ同時に、課題も沢山見えたり、全く伝わっていない事もあって一進一退を繰り返しています(笑)が、それも含めて、自社の位置付けがよく分かります。

週の後半は勉強会で、売り上げ日本一のお豆腐屋さんの相模屋食料さんへ訪問し、工場見学と、社長のお話を伺ってきました。

お豆腐屋さんと言いながら、一般的には斜陽と感じられる業界で、何と13年間で売り上げを7倍にされ、直近では約220億円ですから、立派な製造メーカーで、工場も今まで行った精密機器などの工場を含めても、一番厳しく衛生管理をされていて、社員の方の応対、働き方も素晴らしい企業でした。

躍進の起点は、年商32億の時に新工場を41億で建てた事だそうですが、その際は、毎日、あそこはもう潰れると周囲から言われていたそうです。

うまく行きだした頃から、当時、非難していた人ほど、”よくやった、うまくいくと思っていた”などと言っていたそうですが、これは私自身も経験があるのですが、他人(ヒト)って何なんでしょうね?
所詮そんなものですから、やはり自分をしっかり持っていきたいものです。

社長自身が40代半ばなので、まだ後の事は考えず、これら仕組みづくりや教育なども、全て社長が作り上げて来られた様でしたが、弱者の戦略で、中小企業が勝てるのはスピードしかないと走って来られた様でした。

丁度面談で、一進一退の自社の課題や、現状のポジショニングで感じていたポイントとも重なり、又、私自身との比較から、考えを整理するに大変役立ちました。

翌日は、石坂産業さんが本社横で作っておられる東京ドーム4個分の里山、三富今昔村で、年に二、三度開催されるという、さとやまNightに寄らせて頂きました。

石坂産業さんは以前から、石坂社長のお話も聞いていましたし、テレビなどで様子は見ていましたが、東京ドーム4個分という広大な敷地で里山を形成されているのを目の当たりににすると、偉大さというか、尋常では考えられない展開をして来られたのを、肌で感じる事ができました。

この展開も、ダイオキシン問題で産廃業者が徹底的に悪者にされ、石坂産業さんも地域から出て行けとの運動をされた所から、当時最新の設備を15億で導入されたばかりにも関わらず、その設備を廃棄し、新たに40億を投資して全天候型独立総合プラントに作り直して、焼却から再資源化に転換されたのでした。

企業は社長の器以上にはならないと言いますが、売り上げより大きな投資を行なって来られた社長に連続で会って、私自身も棚卸しできました。

今朝、以前から取材して頂いていたNHKのルソンの壺が放送されました。

オフィス改革というテーマで、最大手のコクヨさんとウエダ本社を取り上げて頂いたのですが、ポジションニングも考えて、私自身の器に合わせて動いて行きたいと思います。

2018年5月20日日曜日

ルソンの壺をご覧下さい!

今週の日曜日(13日)は、スタジオでのテレビ収録を経験させて頂きました。

ルソンの壺 というNHKのビジネス番組で、放送は5月27日7時45分からと早いですが、これをご覧頂くと、事務機のウエダという事で知って頂いている経済界の方には、ウエダ本社は一体何をやってるのか?について、ソーシャルの世界で知って頂いている方には、我々がお金を稼いでいる部分について、ようやくご理解頂けると思います(笑)


ただ残念なのは、小説ハゲタカを書かれた真山仁さんが司会という番組なのに、放送は関西エリアのみとの事で、他地域の方はオンディマンドか、関西エリアの方に録画でもしてもらってでしかご覧頂く事ができません。

今回、”オフィス改革”というテーマだったとは言え、NHKさんが、うちの会社を探し当てて、取り上げて頂けたのは、大変うれしい事でした。

まだまだオフィスにお金を掛けてどれだけ儲かるのか?できればお金を掛けたくないと考える所が多いですが、我々は、その感覚こそが、日本が価値創造していけない根源だと思っています。

そしてその管理(指示、命令)体制の感覚のままで、働き方改革と叫んで制度化していく事の、国としての危険性を感じているだけに、人のパフォーマンス、モチベーションを高めるオフィスや、価値を生む場というものを研究して、提唱して来た事が、漸く一部で理解して頂ける様になり、NHKさんにも見つけて頂ける様になったという事で、大変うれしい事だったのです。

政府、経済界、教育界、社会全体のこれまでの枠組みが、完全に制度疲労を起こしているにも関わらず、色々なニュースを見ても、まだまだ力づくで、上から押し通していくやり方がまかり通っています。

オフィス領域などからの変革などというのは小さい動きではありますが、人の働く場所や環境にお金を掛けていくという事や、自分達で考えていくという事は、管理型、その元となる、均一性、効率化などを良しとして来た価値観から、人の可能性、個性などを尊重していく価値観への転換を意味するので、我々としては、これを機にもっともっと広めていきたいと思います。

今週、すばらしき経営研究会は、私も以前聴いて感銘を受けた、「渋滞学」を作られた東大の西成先生の講演でしたが、車、人、在庫、の渋滞、果てはアルツハイマーという病気までもが、記憶の渋滞として同じ構図で捉える事ができ、解決策も同じだという理論で、渋滞を起こさない為には、詰め過ぎず、余裕や一見”無駄”と見える事を入れていく事が重要で、これら全てに共通する理屈だとお話されていました。

間隔を開けたり、休んだりする事が”無駄”と捉えられてしまうのですが、問題解決していくには、まずこの”無駄”の定義をする事、そしてその”無駄”を決めるには、目的と立場と期間を決めないと定義できないとの事で、会社で言えば、短期的利益を求めるのか、長期的利益や継続、永続を目的とするのかで、”無駄”の定義は違うものになり、立場や、何を目的とするかの違いで、必要な事は真逆にもなってしまいます。

会社の目的を、社員や仕入先、得意先を幸せにする事と考えれば、自社の数字や効率だけを考えた展開はしないでしょうし、人を簡単にカットして利益を上げるなど、あり得ない話になります。

我々のオフィスでの展開も、”無駄”なスペースを作りますし、それを作っていく事を社員さんに話し合ってもらって決めるという、多大な”無駄”な時間と費用を掛けた事を行なっていくのですが、それを分かって頂けるケースが出て来たというのは、”無駄”の捉え方も変わって来たのかもしれません。

今週、私の所に来た話を振り返ってみても、短期的利益、或いは自社の都合ばかり考えた話と、長期的利益や信用、信頼に基づいた話が混在していました。

それだけに、”無駄”の定義が合う人、つまり、規模や業種や国(地域)や年齢など関係なく、目的、立場、期間の概念が合う人や所と、手を結んでいかなくてはならないと思いますし、それがこれからの未来を大きく変えるポイントになると思います。

という一歩に向けても、まずは、27日のルソンの壺をご覧ください!(笑)


2018年5月13日日曜日

自分達は何者か?

京都芸繊維大学の仲研究室とは、現在、ウエダ本社のブランディングについて共同研究しています。

それは我々ウエダ本社が、単に、オフィスをスペースとして、ハード的に捉えて提供しているのではなく、企業の人や風土を変えていく事も重要視しているので、そういう展開をするウエダ本社の強み、魅力は何か?何と説明すればよいのか?という事について分析してもらっているのです。

そして、社員がウエダ本社の魅力についてプレゼンするのですが、今週はその第二回目で、最近に入った社員と、インターンで来ている人という、まだ外部目線を持つ人からプレゼンしてもらいましたが、前回行なったリーダー達の視点とは又違って、改めて気づくポイントもあり、なかなか面白いものでした。

私が目指してきて、今もその方向で進めているのは、カテゴライズされない会社(簡単に”~業”と言われない会社)であり、理想形は、ウエダ本社みたいなのが”~業”とか、”~屋さん”、と言われる存在になる事です。

そういう意味では、ウエダ本社って何屋か分からないとか、一言で説明できないというのは、目指す方向には向かっているのですが、とは言え、コンセプトなどは分かりやすく言える方が良いので、この先も、分析、揉みこんでいってもらって、一応、8月3日に予定しているウエダ本社の80周年のパーティーに併せて今年は一枠だけ行う、京都流議定書の所で、発表できればと思っております。

ドラッカーは、企業の目的は顧客の創造しかないと言っており、顧客の創造を目的とするなら、基本的機能はマーケティングとイノベーションしかないと言っています。

マーケティングにおいては、何屋か分からんというのは、独自性を作り、競争しない存在になるという事で、「戦いを略する」正に戦略であり、一つのブランディングとしても狙い通りではあるのですが、自分達自身が、”自分達は何者か?”を分かっていないところが課題で、そこにまだ大きなギャップがあります。

我々は、この企業の基本的機能の一つであるイノベーションを生み出す場を提供していく会社です。

そして、その場は決してハードではなく、風土や人が中心となったものであるので、一旦は、何屋か分からんフェーズにいるのです。

今週は二次面接も行っていました。

何屋か分からん会社に来てくれているのは素晴らしい学生ばかりで、しかもその多くが、わざわざウエダ本社を目指して来てくれています。

彼らの方が、ウエダ本社の魅力について、適格にプレゼンをできるのではないか?とも思いますが、そんな学生さん達なのに、少数しか入ってもらえないという事、そして、そんな所での自分自身の役割と、自分自身は何者か?について、今居るメンバーは改めて考えて欲しいと思います。

2018年5月6日日曜日

80周年に想いを馳せて

南ビルのリノベーション工事をする様になった7年ほど前から、毎週月曜日の朝は、個人的に周辺の清掃と、南ビルの裏にある創業者の祖父母と、岡村家のお墓参りをする事にしています。

今週の月曜日はそれが80周年の創業日となる5月1日でしたので、その報告を兼ねて、いつもの様に清掃をしながら進んでいると、うちの管理部門の担当と4月から中途入社のスタッフが、お花も携えてお墓に向かってくれていました。

この管理部門の担当は私よりは年配ではあるのですが、上場企業からの中途入社で、ウエダ歴としてはまだ5年程の者で、まず、その様なスタッフが創業者のお墓参りに出向いてくれる事が嬉しかったですが、聞くと、前任者でウエダ一筋40数年で定年まで勤め上げて頂いた管理担当者が引き継いでくれていたとの事で、これにも感激しました。

そして又それを、入ったばかりのスタッフを同行させて継承していってくれているのですから、朝一から大変嬉しい80周年の創業記念日となりました。

お墓参りと言えば、実は何名もの元社員の方々が、退職されたあと数十年もの間、お盆や暮れ、お彼岸に、お参りして頂いていたり、更には、創業者や私の両親それぞれの命日に参って頂いている方もあって、社員さん達とそんな関係を築いていたり、社員さん達にその様な誇りを持ってもらえる会社を創り上げて来た創業者の祖父や父親を、見直す事ができる様になりました。

そして、この様な想いの方々が繋いできて頂いた会社を、何としても残し、改めて喜んで頂ける会社にしたいと思う様になっていったのも、毎週お墓参りをする様になってからかもしれません。

今居る我々は、決して自分達だけの事で考えるのではなく、これまで繋いで来て頂いた方々、想いを注ぎ込んで来て頂いた方々があって今があるので、それを絶やさず、次世代に誇らしい会社として繋いでいく事を目指していかなくてはならないと思います。

それだけに会社は社長のモノではなく、今居るメンバーだけのモノでもなく、これまでに
関わって頂いた全ての方のモノだと思いますし、創業者と同様にはできないながらも、私なりに今の社員さん達にも、誇りを持ってもらえる様な存在価値を創り上げていきたいと思います。

折しも翌5月2日には、うちの会社を取り上げて頂く番組取材が行われていました。

これまでニュースなどで取り上げて頂いた事は何度かありますが、番組で取り上げて頂くなどは初めての経験で、撮影協力頂いている先様にも多大なご負担をお掛けしたり、結構大変ではありますが、スタッフ達の意識変化が起こればと思いますし、この事が、繋いで来て頂いた先人達へのお返しの一つにもなればと、楽しみにしています。

又、この連休の間には、ウエダ本社にとって、凄い発見もして来ました。

創業者の祖父は、私の血の繋がった祖母の再婚相手で、丁稚奉公から身を立てた人ですが、生まれは奈良県の桜井市で、その親戚は不動産業を営んでいると聞いていたのを思い出し、何となく探してみると、何と、親しみのあるロゴの社名を見つけたのです!

 以前もここでも書きましたが、斜体にしている“ウエダ”の字体を、全く関係のない京都市内の会社が真似ているのですが、これを見ても、我々のオリジナルという事が分かって頂けると思います。

今週は2日間だけの出勤でしたが、創業から現在の姿までが繋がった様な週でした。

そして、今日5月6日は父親の誕生日で、これも又生きていれば100歳となります。

二代目であった私の父は戦争にも行っていましたし、戦死でもしていれば私も生まれていない事になりますが、ウエダ本社も全く違うものになっていたでしょう。

80周年、改めて色々な事に想いを馳せて、今在る事に感謝したいと思います。


2018年4月29日日曜日

採用のハードルを上げる理由


今週は、2019年採用の会社説明会を行い、12名が参加してくれました。

大学への案内、合同説明会への参加、リクルート系の会社との契約など一切せず、ほぼSNSの発信だけで、我々の様な中小企業に、この時期これだけの学生が集まるのは珍しいらしく、採用支援をされる会社さんが見学に来られていました。

実はこの時期(一般的な採用活動時期)から会社説明会を行うというのは8年ぶりで、この間はやはりSNSだけで採用していたり、活動を行うにしても、あえて内定式以降から、本当に働くという意識を持った所から行なっていました。

流石に売り手市場過ぎて、今年は一般的なスケジュールに合わせて動く事にしたのですが、それでも、その様な形を取るのも、色々な面で“数を追わない”戦略や、人についても出身校はおろか、これまでの背景などよりも“価値観”に共鳴しているか?と“やる気”がポイントであるのと、それを見ていくには、広告的にお金を掛けたりして沢山来てもらうよりも、うちの展開に興味を持って“わざわざ来てくれる人”と、できるだけじっくり話をして、お互いが合うかどうか?を見極めた方が良いからです。

今や終身雇用という時代ではないとは言え、特に最初の就職先を決めるというのは、その人の人生においても大変重要な選択になるわけですから、沢山集めてふるいにかけていく様なスタイルでは、我々の訴えていきたい“働き方”や、広めていきたい“いい会社”にも繋がりませんので、頑なに“わざわざ”というハードルを設けています。

という事で、会社説明会の後には、希望者は残ってもらって面接を行なう様にしたのですが、殆どが希望してくれた為、本当はそこから、私と1対1の面接をするつもりが、グループ面談となってしまいました。

その分でもないですが、二次面接は私と1対1で一時間の面接を行ないますので、該当者でこれを見た人は、そのつもりでお越し下さい(笑)

先週には歓送迎会がありました。
これにはFBでもUPしましたが、ウエダ本社80周年の歴史で初となる、スタッフの息子さん、上場企業から来てくれた人、育休開けでの復帰者と、新に入ってもらった守衛さんが歓迎側で、送迎側は、定年後に来て頂いて9年務めて頂いた守衛さんと、40歳で新たな道へ転身するスタッフでした。

家庭のご都合もあって退職されることになった守衛さんからは、“第二の人生で定年後にウエダで納得するまで働く事ができて、これで本当に人生全う出来ました”と涙ながらに言って頂いたり、東京の会社へ転身する事になった、中途入社のスタッフは、前職では仕事に対して後ろ向きだったのが、ウエダに来てから考えが変わり、今回の決断も、以前の自分ではまず無かっただろうし、”ウエダに来たから挑戦しようとする気になった”と言ってくれていました。

会社を経営していて、やはり人が去っていくのは寂しいですが、一方で、この様に働く人達が納得できる経験と場を提供できる事、そしてそれを感じて喜んでもらえた時が、一番嬉しい様に感じます。

それだけに、表面的な時間だけの働き方改革には大きな問題を感じるのですが、仕事を時間や条件だけで判断する人は、ハッキリ言ってうちの会社には向きません。

ただ、誤解しないで欲しいのですが、長時間労働を是としているという事ではありません。

時間など関係ないというか、それぞれによって違うし、そのそれぞれは同じ人でも状況によっても違うので、単純に時間の話ではないという事なのです。

精神的に完全に集中している状態をフローと言いますが、一説では、日本の平均的なビジネスマンは1日に5%しかフロー状態になっていないそうです。

8時間でも30分しか集中していないという事になりますが、その人が長時間働く事よりも、このフロー状態の時間を上げていく様にする事、それが目指すべき働き方改革であり、そんな感覚が広がれば、子育て中の主婦でも、1時間集中した仕事をすれば、8時間労働の一般的なサラリーマン以上の働き手になるのです。

そんな事を考え、そんな働き方改革を目指していきたいと考えているのがウエダ本社ですので、何故、そんな採用スタイルをするか?というのもご理解頂けると思います。

しかし、我々も決して楽をしているわけではありません。

FBもブログも、面白い話は一切なく、馬鹿みたいに同じ様な話を発信し続けている事も、長年に渡るブランディングであり、リクルート活動でもあるのです。

あ、言い忘れてましたが、我々がこんな戦略を取る大きな理由の一つは、お金を掛けらないからです。

これを言わないとちょっと良い恰好し過ぎですね(笑)




2018年4月22日日曜日

枠外の人との共同作業

今週は、審査員として関わっている二件の仕事?がありました。

一つは、京都市の「これからの1000年を紡ぐ企業認定」で、第三回となる今年は三社が選ばれ、その認定式が行われていました。

1000年紡ぐという大きな構想の為、第一回~第三回で選定される企業の毛色が違ったり、審査員それぞれの想いも全く違うのですが、私はこちら認定では、ソーシャルマインドなどは当たり前で、意識せずともそういう精神が組み込まれた事業で、それが、いかに強いか、又、状況が変わっても対応していける柔軟性があるのか?というところを重要視しています。

もう一つの審査は、信頼資本財団の共感融資の審査会でしたが、こちらは逆に、まだ採算に乗らない事も含めて、資金面が厳しいながら、素晴らしい活動で、その団体が無くなると、そのソーシャル課題の解決に対して、大きな損失だと思える所が融資対象だと思っています。

私などが偉そうに審査員?とも思いますが、多くの、経済性のみを追求して来た企業さんに向けては、ソーシャルマインドというか、そもそもその事業と社会との関係性においての想い(繋がり)、企業はどうあるべきなのか?という点では、モノ申せると思っていますし、逆に想いの強いソーシャルビジネスやNPOなどには、継続性という観点から、経営、生き抜いていく力などを見ていく様にしています。

どちら側からアプローチするにしても、これからの日本では、この両側を兼ね備えて、ビジネスを創っていける“事業家“が重要になってくるので、そういう人や企業に光が当たればと思っています。

日本ではオペレーションがうまい人は沢山いますし、そういう人が大企業で出世してTOPなっていっています。

しかし、オペレーションができるのと、事業が創れるのとは別で、むしろオペレーションができる人は事業家にはなれないケースが多い様に思います。

大企業の社長、優良企業の社長だから、ビジネスを生み出し創り上げる事業家かと言えばそうではなく、大企業が何故オープンイノベーションの必要性が迫られているのか?と言えば、それは正に、オペレーションのうまい人達のマネジメントでは、これからの大変革の時代に残っていけないからです。

だからこそ、ソーシャルという世界に、強い想いで打って出ようとする人は重要なのですが、想い、構想力と、それを具現化していく構築力、その両方兼ね備えている人などは、なかなかいないので、そうなると、こちらのセクターでは、自分の足りない所をどの様に補完できるか?想いは強くあっても、それを客観視できるか?が、生き残っていくポイントだと思います。

と、それこそ私自身ができないのに、偉そうに言ってますが、両側を見れる役割を頂いているので、それらが交差していく様にしていきたいと思います。

そういう面でも、第一回、二回の認定企業も参加して交じり合わせる1000年紡ぐの認定式を見ていると、認定企業間の連携が生まれていたり、学びあったりされている様で、やはり同じ方向を向いていて、自分の”枠外の人”との共同作業が、イノベーションを生み出すポイントだなあ〜と改めて感じました。



2018年4月15日日曜日

こどもの視点から

今週は、前回好評を博したGOOD PLACEセミナーの第二弾として、こどもみらい探求社 共同代表の小竹めぐみさん、小笠原舞さんのお二人をお迎えし、”女性が輝く環境を考えるセミナー”を開催しました。



こども×〇〇 をコンセプトに、様々な領域に、こどもの視点を持ち込み、こどもの偉大さ、それぞれが世の中の唯一無二の存在であることへの気づきなどから、自分を大切にし、主語を自分に転換していくことへのサポートを行っておられるお二人ですが、女性が働いていく為に必要な要素ってどんなことがあるのか?
その辺りをディスカッションさせて頂きました。

保育園が足りないと、働く女性を増やしていく為に、企業業内託児所も、広がっていますが、国の援助が無くなっていけばどうなるのか?気になります。

本質的には、子供とも一緒に働ける場が広がっていくことが理想だと思いますし、我々としては、子供が来ても良い職場を、お二人と研究して広めていきたいと思います。

どんなことも、効率を求めたり、他人を気にして、標準化を求めていったり、リスクを恐れ、安全を求めて、"分ける"様になっています。

本来は分けないこと、そして分けない為には、違いを認識することが重要だと思うのですが、これまで日本で行われてきたことは逆で、皆同じ(標準、均一)が良いとして、違うことを悪いと捉えてきたのです。

ウエダ本社子会社のMEGAMIでは、今月から、お子さんと一緒に働けるサテライトオフィスを開設し、これを広めていくことにより、保育園に預けて会社で働くのか?在宅勤務か?ではなく、”預けない選択”という選択肢を提供して参ります。

こどもの偉大さに学んで、”こども達に良い影響を与える大人達を育てる”という目的もあって、こどもみらい探求社さんでは、”おやこ保育園”という活動も行っておられますが、
我々でも、こどもが来ても良い職場を考えていくことによって、全員がこどもの経験を持ちながら凝り固まってしまった大人達の頭を変え、男性社会で固められた枠組み、環境を変えていけないか?と思っています。

毎日繰り返される、我が国TOPの政治家、官僚の、改ざん、隠蔽、嘘、責任逃れのオンパレードを見ていると、この岩盤の様に凝り固まった方々が、自分達も持っていた筈のこどもの目線や感情を思い出してもらえないかと思いますね。

おやこ保育園でも見に来て頂けたらいいのですが。

2018年4月7日土曜日

今年度の採用活動は?

毎年、4月の第一週の金曜日は、某企業さんの素晴らしい本社のお庭や、ゲストルームなどを使ってのお花見会と、某上場企業さんのゲストハウスでのお花見会が二件重なり、はしごさせて頂くという大変贅沢な日なのですが、かれこれ10年近くになると思いますが、葉桜となった状態というのは初めてでした。

そんな新年度の第一週、今年は残念ながら新入社員はいませんでしたので、入社式はなかったのですが、某国立大卒で4年間上場企業に勤めていた人が中途入社してくれ、この4月からの勤務となりました。

大手企業では、狭い範囲で決められた業務の中での仕事の繰り返しで、もっと自分の可能性や、色々な事をやってみたいという事から、うちに入って来てくれたのですが、本当にそれが望みであれば、うちの会社で、特に私の下で働いてもらうと、まず、大手企業では絶対に経験できない様な、広範囲で、刺激的な経験をしてもらえると思います(笑)

ここ最近、採用については、経済界と教育界の、それぞれの都合での採用活動や、就職支援の在り方などへの反発と、本当にやりたい人がやりたい事に向かい、人物本位で選ばれるのが、理想の採用(就職)活動や働き方であるとの思いから、殆ど一般的な採用活動は取らず、厚かましくも、募集もしていないのに希望して来た人や、信頼する先生からご紹介頂いた人だけで採用をして来ました。

しかし、更なる売り手市場で今年は採れませんでしたので、来年に向けては、少しは一般に合わせて、採用活動を行っていこうと思っています。

普段は、人や不動産も沢山抱える大企業は、今後より一層大変だと言っているのですが、この時期だけは、フレッシュな人が沢山入社する大企業が羨ましく思えます。

やはり、多くの人が集まるというのは、沢山のエネルギーも集まり、より大きな可能性や、実際にできる事も広がるので、ウエダ本社という本体を大きくするつもりはないですが、グループとしてや、パートナーとして、人だけは沢山集まって欲しいと思っていますし、今後は、その様な連携をドンドン行っていくつもりです。

そんな事もあって、今年は今月24日から、毎月会社説明会(参照)も行っていきますが、有難いことにSNSだけの告知で、数は少ないながらも、明らかに以前のウエダ本社では、来てもらえていなかった層の学生さんからも申し込みが来ています。

自分で起業したい!、成長したい!、ワクワク、イキイキと仕事をしていきたい!という方は、来てみて下さい。

BtoBのビジネスから、企業の内部に入り込んで閉塞感一杯の日本の会社を変えていきましょう!

と言っても、何やってる会社?という方は、こちらをご覧ください。

新年度初めの今週は、ほぼ採用に関しての宣伝でしたが、今年一般的な採用活動も行っていこうとする意志表示として、ご容赦下さい。

2018年4月1日日曜日

清水の舞台から

今週は、ウエダ本社北ビルに入って頂いている、KMユナイテッドさんとその親会社である竹延さんの入社式が、弊社ビル5階で行われました。

正確に言うと、入社式は1200年の歴史で初めてという清水寺で行われ、その前の挨拶などがうちのビルで行われたということなのですが、有難いことにその歴史的な入社式に、来賓として参加させて頂きました。

KMユナイテッドさんは、塗装業である(株)竹延さんが、独自の人材育成プログラムで、従来の“職人”の世界の仕事ではなく、未経験の女性などが活躍できる様に、仕組み化された子会社で、伝統技術継承という問題に対して、大変注目されている会社ですが、実際その入社式でも15名の内の過半数が女性でした。


うちのビルで行われた挨拶、自己紹介の席でも、竹延社長から、細かい指示というより、しつけ的な注意も行われ、ピリッとした雰囲気もありましたが、決して管理締め付け型の厳しさではなく、そこは職人の世界に入って来た若い人たちと、その人生に責任を負った社長や、ベテラン職人さんの関係からか、“育てる”という思いのこもった愛情ある厳しさの様に感じました。




そして、清水寺で初めて行われた入社式では、通常は入ることができない本堂内で、森貫主がご祈祷されるという特別待遇でしたが、これなども、竹延さんの伝統の技術継承への理念、活動に、清水寺さんが呼応されたからこそ、実現できたものだと思います。


聞くところによれば、竹延さんが同時に設立される技術訓練校では、10名の募集の所30名の応募があったとのことで、一般的には人手不足で、大手、安定志向、打たれ弱いと言われる若い世代ですが、反面で、この様に、意義ある仕事や、生き方に共鳴する層は、我々の世代よりも多いのでは?と思いますし、確実に言えることは、能力ある人がそこに向かっています。


先日、ある大学に呼ばれて、現在の大学教育に向けて意見を求められた際にも言っていましたが、戦後これまでの、教育界と経済界の求める人材評価や教育方法などについての分断から、働く人、企業、双方にとって役に立たないものになってきています。

少なくとも物が行き渡り、右肩上がりの成長が終わって以降は、明らかに求める人材や、企業側の評価も変わらないといけない筈なのに、何かまだ、物が売れた時代の呪縛から、企業も学校も、そして個人までもが抜けられていない様に思います。

これまでの価値や評価基準で勝ることができなかった中小企業や、個人こそ、思い切って振り切って展開すれば、世の中変わっていくと思うのですが。

それこそ、清水の舞台から飛び降りたつもりで、変化に向かっていきませんか?

んーちょっと締めが見えてましたね。。
精進します!(笑)

2018年3月25日日曜日

確かな光


今週は、ある会で仙台に行く機会が有り、それを利用して、沿岸地域にも足を延ばしていました。

人口比最大の被害を出したとも言われる女川町に行きましたが、その復興の様子に驚きました。
復興と言っても、まだまだ山を切り崩し、平地になった土地にトラックが行き交っており、この後、何年も工事がかかることがうかがえます。

ただそれは、今回と同じ高さの津波が来ても浸からない場所に住宅を作り、その下に商業施設、そして一番下の沿岸部には公園を作るというもので、山を切り崩した土で、沿岸部の高さを盛っている光景で、一目でこのエリアの住民の方々が結束されたのか、話し合いがうまく行っていることが分かりました。

七年とは言え、これだけのことが纏まって進んでいること、そしてそれも将来を考えての計画で、余程、住民の方々のコミュニティーがしっかりしていたのと、リーダーシップがしっかりし、皆さんが同じ将来像に向かわれているのだと感じました。

町の方に、“何故こんなに、計画立てて進めることができているのか?”と聞くと、震災直後から、町の復興には数十年もかかるだろうから、その将来の町に住む、二十代、三十代の人たちが中心に進め、五十代、六十代の人たちは、そのサポートに回ろうということが、年配者の方からあり、その様になったことと、殆どが流され、場所もなかったので、狭い場所に、商工会と漁業協同組合が入り、そこで町の決定において、密なコミュニケーションが取れたことが大きいと仰っていました。

女川町では防波堤は作らないと決められたそうですが、既に防波堤で囲まれた内側に家を建てている町もありました。

それぞれの町の事情、住民の方の考え、リーダーシップを含めた関係性などで、将来像を描けるのか、描く将来像も全く違うものになるのでしょうし、何が正解か?軽々しく言えるものではないと思います。

ただ、少なくとも女川町の、合意形成、リーダーシップの在り方、官民一体となった運営など、2040年には896もの市町村が消滅するとも言われる日本において、大きなヒントがあると思いますし、自治体に限らず企業においても、大変学ぶべきモデルだと感じました。

私も、二十代、三十代が中心となって、将来のウエダ本社を構想し、ベテランがそれをサポートしていく様な組織を創っていきたいと思いますし、実はそんなことに向けての、ネタ作り、地ならし的なことで、何かに紐づけては、あちらこちらに出かけているのです。

とは言え、年度末の忙しい時期に、この様な時間を持てるのも、スタッフ達が日々の業務をこなしてくれているからですし、そのことに感謝すると共に、それに報いていく為にも、グランドデザインをしっかり描いていきたいと思います。

我々も、何の強みもなかったからこその弱者の論理で、大手や、所謂これまでの勝ち組とされている所では気づかないことをこれまで追いかけて来ましたが、課題先進国と言われながら、まだまだ平和ボケ、贅沢病が慢性疾患の様に進行しているこの国において、変えていけるのは、大きな痛みを経験した人や、弱者の論理で考えられる人ではないでしょうか?

先日行った福島もそうですが、大変ながらも、確かな光は見えています。




2018年3月18日日曜日

奪い合う大人と、分け合う大人

福島から帰りの3.11の日曜日、新幹線の停電というトラブルで、危うく帰れなくなりそうでしたが、何とか夜中には家に着き、今週も無事過ごすことができました。

災害や事故というものは、どうしても時間の経過と共に意識も薄らいでいきます。

辛いことや苦しいことも、それが薄れていかないと消化できないので、人間にとっては必要な作用なのだと思いますが、それだけに振り返ってみることは重要だと思いますし、今回、福島に訪問させて頂いて、改めて被害を受けず、通常の生活を送ることができている我々は、自分の使命、やれることを考えていかなくてはならないと思いました。

ただ一方で、被害を受けられた方からすれば、他の人から忘れ去られるのが最も辛いことですので、当初、放射能を吸着するという効果を期待して始められた“福島ひまわりプロジェクト”ですが、その効果が無いと分かって以降も、全国の方に、ひまわりを育ててもらって、その種を福島に送ってもらうことで、いつまでも忘れられない様にすること、絆を残し、広げていくことに目的を変え、福島ひまわり”里親“プロジェクトとして継続して来られたのです。

そんなこれまでの経緯がコミックにもなって発刊され、来年度福島県全ての小中学校に、道徳教材、風化対策の教材として配布されることになったそうですので、この普及や設置などでご協力頂ける方がおられましたら、是非ご連絡下さい。

今週は、毎回五回シリーズで行っている知恵の場の最終回があり、ゲストは、「お菓子のデパートよしや」創業者の、神吉相談役でした。

お菓子の卸という、業種的には決して粗利が取れて儲かるというものではない中、創業以来50数年間、一度の赤字もないという経営をされているので、どんな経営者も、反論の余地がありませんが、お話を聞けば、一切言い訳の余地がなくなります。

創業したときに、大手にも勝つためには、誰にでもできることで、しかし他ができないことをやろうと、三つのことをやることを決めた。
それは、①他より早く店を開ける ②年中無休 ③決済を早くする ということで、それを守って来たとのことや、社長が早起きをする会社は倒産しない、早起きする人は成績が良い、30人までの会社は
代表者が普通の1.5倍働かないと駄目、などなど、やろうと思えば誰でもできることを徹底継続され、それで結果が出ることを証明されているのですから、逃れようがありません。

しかしそれだけの厳しさと同時に、人を徹底的に大事にされていて、35番でビリの人を辞めさせても34番の人がビリになるだけで、そんなことをやっても無駄、マイナスの人も役割があり、会社にはプラスを与えているとのことでした。

私が最もやられたのは、”人に尽くした場合、その時点で忘れる”ということでした。

見返りは求めていないものの、どうしても、あの人は報告もして来ないとか、こちらがやったことを全部自分のものにしている、、などと思ってしまいますが、「その人がどうするかは、その人の勝手」という言葉に、撃ち抜かれました(笑)

又、「奪い合ったら足らなくなるんですよ、でもね、不思議と分け合うと余ってくるんですな。」
「この世からはあの世は見えないけれど、あの世からこの世は見えると思うんですよ。だから、良いことをやっていると守られるんです」
「どんな親でも、一番喜ぶのは、自分の子供が幸せになることです。だから一番の親孝行は、自分が幸せになることです」などなど、凡事徹底で成功を収めてこられた相談役が仰ると、全て正しく聞こえて、自分が情けなくなるのと同時に、温かい希望というのか勇気も沸いてくるのです。


ニュースでは、毎日、国政のTOPや、超エリート官僚が、責任のなすり付け合いや、責任逃れ、力づくでの隠蔽など、醜態をさらけ出しています。

こんな人達が、被災地の人の痛みを分かって、有効な手立てを打てる筈がありませんし、こんな大人達が、子供の教育を考えていても、素晴らしい大人にはならないでしょう。

自分の利益や、立場ばかり考えている大人、力づくでねじ伏せようとする姿は格好悪いものです。

「奪い合ったら足らなくなるんです。分け合うと余ってくるので、それを皆に分配するのです」

そんなことが言える格好いい大人を増やしていかなくてはならないと思います。

2018年3月11日日曜日

マインドセットを見直して


今、東京から福島のホテルに入っています。

明日311日に開催される、ひまわり甲子園全国大会に参加する為ですが、これについては、又、改めて書く事になると思いますので、今週は東京での話にしたいと思います。

と言っても、東京での話が内容有り過ぎで、うまく纏められないですが、大変良かったのは、自分のマインドセットを見直せたことと、又、新たな沢山の人間関係資本が増幅できたことです。

まずは38日の国際女性デーにHeForShe 「マインドセットは自分で決める」~あなたはどんな生き方・働き方を選びますか~と題して開催されたセミナーに、ユニリーバの島田さんにお招き頂いて参加しましたが、そこでは、19歳で七大陸最高峰を制覇された南谷真鈴さんを始め、登壇されていた方々が、“できない”側の言葉を使わないというより、ポジティブに考えられるマインドセットが身についていて、だからこその成果と、キラキラ感を感じました。
1200人の申し込みがあったという会場には、あちこちで活躍されている方がズラリで、それぞれの方とゆっくりお話ししたかったのですが、この日は夜に、ホームズビーの嘉村さんが解説をしてブレークしている「Teal」の出版記念イベントがあって、そちらにハシゴしました。

こちらも、早稲田大学の入山章栄さん、ビオトープの佐宗邦威さんというキャストで、嘉村さんの実例の説明を入山さんが質問しながら形に描いて頂く様な、それこそ、入山さんの著書ではないですが、ビジネススクールでも学べない様な贅沢なセッションでした。

Teal組織で印象的であったのは、中長期計画すら持っておらず、その時々に、自分達は何の為に存在するのか?を考え、その都度形を変えていくという事でした。

確かに、そこでも言われていた話ですが、自然界は予定通りにならないのに、企業は予定通りにしようとする矛盾があります。

不確定な中、全員が世の中のセンサーとして動く様な組織が“Teal”という事ですが、この日の二つのセッションで、私自身の言葉の発し方や、リーダーシップの取り方を反省し、改めて、一番下でサポートしていく様なアプローチにしていこうと思いました。

9日、10日は、東京ミッドタウンのデザインハブで開催されている「地域×デザイン2018」というイベント内で、“selfTURN×Work Design Awardという賞があり、受賞企業の紹介プレゼンと、表彰式に参加させて頂きました。

こちらでも受賞者や、selfTURNを提唱された主催者の日本人材機構の小城社長など、皆さん素晴らしい活動もさる事ながら、やはり言葉が力強く、こちらでもマインドセットの重要性を感じました。

そして今まで、表彰などの場面では、私自身“若手”であったのが、今回の受賞者の中では“最年長”の立場となっており、それだけに、いつの間にやら形作られてしまった自分のアンコンシャスバイアスに気づき、改めて“若手”に負けない様、マインドセットを自分自身に問いかけ決めていきたいと思います。

明日も早いので、今日はこの辺で。。


2018年3月4日日曜日

日本の病巣を取り除くこと

今週月曜日にはウエダ本社で、リヴオン代表の尾角光美さんが”日英の自死遺族支援の発展と課題〜社会政策の視点から”という講演とリヴオンの活動報告会を行なっていました。

日英の…というのも、代表の尾角さんが日本財団の国際フェローシップで英国留学しており、その報告という事もありながら、一方で、代表であり全ての収入源とも言える尾角さんが留学してしまって、どうなってしまうの?という不安の中、講演やワークショップを見事にこなして乗り切って頂いた水口さんから、支援者に向けてのご報告という会でした。

「乗り切って頂いた」と私が言うのも妙な表現ですが、私はこの財団の理事でもあり、又、そう言うと、ボランティア?社会貢献?という尺度でも思われると思いますが、そうではなく、年間3万人もの自殺者を出すという事は、経済的発展を遂げて来た日本の病巣であり、”働く”を考えていく我々にとっても、本質的に考えていくには”生きる”について考えていかなくてはなりません。
そして、”生きる”を考える為には、必ずある”死”というものも意識して、だからこそ、自分の人生をどう生きるのか?又、先祖から脈々と受け継がれて来た自分の命をどの様に捉え、その受け継いだ自分の時間をどの様に使っていくのか?から考えていかなくてはならないと思っています。

ましてや日本の自殺のもう一つの特徴である、中高年男性が多いという問題は、働き方、企業環境が大きく関わった話ですので、ウエダ本社としてもど真ん中の領域であり、これを本質的に改善していこうと思えば、企業を取り巻く社会環境、消費者(国民)意識から変えていかなくてはなりません。

そこには、哲学的思考や宗教心なども大きく関わる話で、そんな所から見直していかなくてはならないと思います。

今週は、発達障害や働きづらさを抱えた方の就職支援をされているエンカレッジさんの授業で、生徒さん達が職場見学に来られていましたが、そこでも我々の展開というよりは、まずは”働く”という事について、”仕事をやらなくてはならない“という感覚ではなく、少しでも自分の適正、やりたい事をイメージしてもらえる様に話させて頂きました。

三ヶ月に一度行なっている社員面談も今週で終わりましたが、今回の面談で一番嬉しかったのは、二年前に高校からの新卒で”二十歳“で入社した社員の圧倒的な成長でした。

その前からもあるにしろ、三ヶ月前の面談からの成長度合いに驚きましたが、高卒で二十歳という通り、彼は中学では荒れ、高校では約一年半引きこもっていました。

以前これはブログでも書きましたが、高卒採用で大きな問題だと思うのが、基本的に一回で決めないといけないという事と、これは大卒でも同じですが、今の時代、プライベートに関する事を何も聞いてはいけないという事です。

大事な人生が掛かってるのに、そんな馬鹿な!と言って、学校にも本人にも、私はトコトン聞くという事、可能な限り何度か来てもらうと言って、結果、彼が引きこもりを克服して二つ年下と一緒に卒業して来た事、じっくり話すと、恩返しという言葉が出てくる事に賭けて、採用枠を増やして採ったのですが、今回の面談で、彼が目的さえ決めれば、先輩達と比べてもしっかりやる事や、現場など、特に若い人がやりたがらない様な事を全く厭わず向かう事について、何故、そうできるのか?を聞くと、この二つ下の人達と混じって卒業を目指すと決めた時に、負けたくないという意識や、遅れていた事を取り戻したいという目標に対してやる事の癖づけができたのでは?との事でした。
又、彼は現場で年配の職人さんからも評判が良いので、その事も聞くと、現場というのは、所謂、3K的に、キツイ、厳しい所で、何も作れない我々は、その職人さん達にやってもらうしかないので、少しでも気持ち良くやってもらえる事を意識しているとの事でした。

一回の、殆どプライベートの事が聞けない面接では、うちの会社でも採用はできなかっただろう人物が、二年の間でこれだけ成長してくれているという事、そしてそんな成長ができるのも”働く”という事の素晴らしい所です。

一回の面接で、根掘り葉掘りも聞けない中で、どんな人かどうやって分かるのでしょう?

そしてそんな人を、表面だけ、成績だけで見ていて、業績だけ追いかけてやっていけば、おかしくなるのは当たり前だと思います。

いつも帰結は同じで恐縮ですが、今大変な問題だと思うので言い続けますが、働き方改革は時間だけの問題ではありません。

それらは働く事は悪い事の様なイメージを与えかねない、人も含めて、様々な事に対して、表面だけでしか判断できない、社会全体の問題であり、そんな病巣を取り除いていかなくてはならないと思います。

2018年2月25日日曜日

二つの東京

今週は久しぶりに、東京に三日間おりました。

メインの用事は”本業”で、富士XEROX社の年間表彰式出席でしたが、その前後で色々な方と会い、又沢山の刺激を頂いていました。

短期的な目的や、やるべき事で詰まったスケジュールではなく過ごせるのは大変有意義ですが、ネットで情報格差が無くなったとは言え、良くも悪くも時代の流れを生み出す東京で、直接肌で感じたり、実際やっている人と話をする事など、今の”仕事”以外の時間を取る事の重要性を色々と感じました。

今朝も、一緒に表彰式に参加していたスタッフに、この間の私の動きと、何故そんな事を
やっているのか?訳分からないであろう私の動きも、ちゃんと考えて”仕事”しているという正当性を主張していた(笑)のですが、そんな時間も、普段の会社ではなかなか取れていませんでした。

今年の富士XEROXさんの表彰式では大変嬉しい事がありました。

今から10年前、うちの会社が三年連続日本一になった際、この表彰式での私のスピーチに刺激を受けたと言って頂いた方が、その後、元の会社と同じ商圏内で独立された為、XEROXさんとは取引できず、他のメーカーで販売して来られたのですが、その販売力が認められ、昨年XEROXさんの方から取引の申し入れがあり、その翌年の今年、表彰式に参加できる実績を上げて、出席されていたのです。

“あの時のスピーチを聞いてなければ、自分は道を間違ってました”とも言って頂きましたが、実際ずっと、うちの展開や、このブログなども見て研究して頂いた方が、見事な成績を上げて来られた事は、私自身感慨深い事でした。

実はその時のスピーチというのは全く業界感覚からすれば非常識な話で、その時おられた500名程の業界関係者の殆どの方は意味が分からなかったと思うのですが、ビビッと来たと言われて、ここまでやって来られたのですから、その方が凄いのであって、実際スピーチしていた私は、そこから一進一退の状況で、お恥ずかしい限りです。

“道間違っていたかも?”というのは、”成果主義で売れば良い”という経営者になっていたかも?という意味だと思いますが、短期的にはその方が儲かったかも知れません。

ただ、社員さんを人材=販売する材料でコストと見なす経営ではなく、人を資産と考える経営に転換されて、着実に伸ばして来られたスタイルは、この先長い目で見れば必ずや、人的、地域の共感などの資産を蓄積していかれるものと思いますし、我々自身も、この会社さんの成功を見て、自信を持って進んでいきたいと思います。

土曜日には、六本木ミッドタウンのデザインハブで開催されている地域×デザイン2018というセッションに参加して来ました。

基調講演では数々の企業再生に関わって来られた冨山和彦さんが、”日本の伸び代は経団連企業ではない” “世界に対して地方の方が先端的”であるなどと仰っていましたが、正に、働き方を考えるにおいても、地方の方が本質的な事を考えていけると思います。

又、日本人材機構の小城社長は、SELF TURN プロジェクトについてお話しされていましたが、SELF TURNとはIターンやUターンという場所の話ではなく、働き方=生き方と捉え、本来の自分に帰って、”自分らしく働く”を見つめることだと仰っていました。

これが、六本木のミッドタウンで話されている所が面白いのですが、あの馬鹿馬鹿しい、多大な時間をかけて、それこそ長時間労働の権化となる様な付加価値の低い永田町での働き方の論議をしているのも東京、地方が最先端と論議しているのもやはり東京です。

前者の価値観での東京は、残念ながらアメリカには勝てないどころか中国にも負け、この先インドなどにも負けていくでしょう。

しかし後者の価値観の東京は、大きな可能性がありますし、この感覚が今後の日本が進んでいく道だと思います。

10年前の私のスピーチを聞いて頂いて、道を間違えないで良かったと思ってもらえるのも、後者の価値観と共通するものがあると思います。

この地域×デザイン2018は3月11日まで開催されますが、3月9日には私も登壇させて頂きます。

お時間許せば、後者の価値観の東京を感じに来て下さい。

2018年2月18日日曜日

スマートテロワール構想の一助に

今週、カルビー創業家で元社長の松尾さんが急逝されました。

晩年というか、亡くなる瞬間まで、美しく強靭な農村自給圏を作るとしたスマートテロワール構想をぶち上げ、過疎地域と言われる様な農村でも奔走しておられました。

私はある勉強会でご一緒させて頂いており、仰っておられる構想は哲学的でなかなか理解するのが難しかったのですが、やはり一方で、そのお話が難しい?ながらも、尊敬するアミタホールディングスの熊野会長が仰っておられる循環型社会と同じ様にも感じて、年代も一世代違うお二人が繋がれば、この大構想も現実味を帯びるのではないか?と、誠に僭越ながら、四年程前だったか、お引き合わせする場も設けさせて頂いていました。

昨年松尾さんが、熊野会長が作って循環型モデルとして展開しておられる南三陸に訪問されたというお話も聞いていて、これからとも思っておりましたので、誠に残念でなりません。

この勉強会というのは、伊那食品の塚越会長や、カルビーの松本会長もメンバーという凄い会なのですが、実はジョンソンアンドジョンソン日本支社長を務められた松本さんを、上場を託してカルビーに迎えられたのは松尾さんであり、何とこの会の繋がりからそんな
凄い人事が生まれていたのでした。

昨年の京都流議定書の基調講演に松本会長にお越し頂けたのも、実はこの会のご縁だった
のですが、数少ない本物のプロ経営者と思える松本会長と、オーナー家としての松尾さんの関係は、成熟した大人の資本主義というのか、日本ではなかなか少ない、経営とオーナーの見事な関係を垣間見る事もできました。

”カルビーはいい会社だったが、経営がなっていなかった”と松尾さんの前で、松本会長は平然と仰います。
しかし、そんな事を皆の前で言われても、松尾さんもまた平然としておられたのですが、それには、カルビーは経営が下手だったと平然と言い放たれる松本会長も、理念や会社の価値観は、創業家である松尾さんにしか語れないという、オーナー側に対してのリスペクトがあって、企業のフィロソフィーを語っていく人と、その上でリソースを使い、その価値を最大化する経営者とは役割が違い、それぞれのプロがその役割を果たすべきだという事をお互いが認識されていたのだと思いますし、そんなカッコイイ関係から、資本主義や株式会社とは?というものを勉強させて頂けた様に思います。

そしてその勉強会が、今週京都で開かれていて、マイファームの西辻さんがゲストでした。

実はこの西辻さんの事も、数年前に松尾さんに、”こんな若者がいますよ”と話をすると、是非、紹介してくれと仰っていたのですが、こちらはなかなか実現できておらず、この日のゲストで漸くそれが実現できると思っていました。

そんな事などから訃報を聞いた際には、色々な意味で”間に合わなかった”と言うのが、率直な想いでしたが、今回のマイファーム西辻さんの話は、以前から知っていた私自身も、改めて感服する、構想力と展開力で、大げさでもなく日本の農業を救う存在になるのではないか?と感じましたし、松尾さんも近くで聴いておられて喜んで頂けたのではないか?と思います。

農村には資源が豊富にあり、15兆円産業が創出できると唱えられていた松尾さん。

そのご冥福をお祈りするのと共に、その方向に向けていく人たちと連携しながら、私なりにスマートテロワール構想の一助となっていきたいと思います。

2018年2月11日日曜日

愛され必要とされる企業に向けて

今週末は、何年来の寝不足を解消したんじゃないか?と思うほど、寝ていました。

というのも、実は先週末はインフルエンザにかかり、出勤可能となった今週火曜日から東京で講演二件、翌水曜は朝から二件のミーティングを行った後、京都に戻ってウエダ本社で開催するセミナーに出席、その後ゲストに出て頂いた方々と懇親会後、翌朝からは水俣市へ向かってこちらでも講演と、ビジネスプランに対してのコメンテーターという役割で、二次会終わって、その日は夜の12時にチェックイン。
翌日は、ビジネスプランに参加されていた企業さんや、水俣をご案内頂いて金曜日の夜に戻り、そこから土曜日一日、ほぼ寝ていたという状態でした。

普段、これだけ講演が重なる事などないですし、そもそも、東京や水俣に出向いてで、一体、何の関係?何の為に?といういつもながらの???だらけだと思います。

東京での一つは、北海道田舎活性化協議会という所でのテレワークなど、田舎での働き方の可能性についての話でしたが、後は、”愛され必要とされる企業” ”四方よし経営”というテーマでのもので、いずれもウエダ本社としての考えをお話させて頂くものでした。

それにしても、主たる生業を”京都”で行っているので、全く関係無いと思う方が殆どでしょうが、事業を行うにおいて、我々の考え方が受け入れられるのかどうか?が生命線であって、そもそも受け入れられなければ、何処の地区であろうと存在価値はなく、逆に言えば、世の中に受け入れられる考えで展開していく事ができれば、何処の地区でも、どんなビジネスでもやる事は可能で、言ってみれば我々の考えを広める機会、披露する機会を頂いているのだと思っています。

いみじくも、一旦京都に戻っての自社セミナーは、我々のオフィスについての考えをサポートして頂いている方々や、それを丸ごとご導入頂いたご担当者さんにお越し頂いてのもので、お陰様で大盛況でしたが、それとて、まずはウエダ本社としての考え方をベースにしっかり持たないと、単に、インテリアコーディネートしただけとなってしまいます。

東京では、WE WORKが進出し、大手企業も、遊休資産をコワーキングスペースに展開するという方向に向かっています。

これからどんどん働くスペースは過剰になっていくでしょう。

又、人手不足と言っている状況も、近いタイミングで転換し、人も余り出すでしょう。

そんな時代に向けて、ウエダ本社では、”愛され必要とされる企業”、”四方よし経営”を行う企業を増やし、そんな企業の働く環境周りを、常に構成していける存在で在りたいと思います。

長らくの睡眠不足を解消して、クリアな頭で又新たに考えて参ります!







2018年2月4日日曜日

巻き込み力、共感、コミュニケーション

今週も月曜日から千客万来でしたが、やっぱり、人の繋がり、コミュニケーション、巻き込み力、共感などを考えさせれた一週間でした。

月曜日には、プチ京都流議定書?とも言っていましたが、南ビルでテラルネッサンスさんの主催イベントがあり、鬼丸さんの講演と、変な感じでしたが、私がゲストでの対談を行っていました。

北ビルでは大久保寛司さんの人が輝く経営セミナーがあり、両側とも、普段は有料でお話されておられる様な方も沢山一般参加でお越し頂いていました。
こちらのゲストは、カンボジアで活躍するナチュラルバリューの加藤南美さんでしたが、寛司さんの職人ファシリテーションもあっての事でしょうが、皆さんに衝撃を与えられていた様です。

私は、それこそ予定が重なっていましたので、殆ど聴けなかったのですが、翌日改めて、加藤さんが訪問してくれた際に話を聞くと、元々、カンボジアの孤児の支援に乗り出した彼女が、幼児からの教育が大事だと2500坪の土地を借金して買い、そこに幼稚園とフリースクール、農園などを併設した施設を作るそうなのですが、その式典に、フンセン首相の側近や妹さんまで駆け付けられたそうで、警備の軍関係者、黒塗りの車で埋め尽くされたそうです。

寛司さんの言い方を借りれば(笑)中学から全く勉強もしてなかったギャルが、20代で単身乗り込み、三か月足らずで英語を習得し、それをステップにクメール語も三か月程で覚え、現地の人に入り込んで、本気で喧嘩もしながら、活動をする姿を見て、地元の行政が、この団体は真面目にカンボジアの事を思って活動してくれていると中央に報告を上げて、首相側近までが駆け付けるという事になったそうです。

それこそ、金ない、コネない、言葉もできない無い無い尽くしで単身乗り込み、数年で国まで動かす様な事ができるのですから、その巻き込み力にはただただ感服させられます。

一方、同じカンボジアでも活動する、NGO業界ではもう老舗?的な存在であるテラルネッサンスさんですが、果たしてそれは良い活動をやっているからだけでそんな存在に成りえたでしょうか?

良い活動に支援してもらうだけでは、続きようがないですし、それを越えていこうとすれば、やはり巻き込み力とその為にものコミュニケーション力が必要だと思います。

鬼丸さんとのセッションでは、ブログなどでは何度も紹介していますが、私が七年前にオムロンさんを紹介して以降、毎年続いているオムロンさんでの講演後には、必ず、未だに報告とお礼を言って来てくれている話を披露していました。

加藤さんにしても、私が寛司さんとのセッションを聴けなかったから、別途ご報告にと翌日寄ってくれたのですが、彼女も会う度に全ては京都流議定書が切欠だったと言ってくれていて、そういう事を大事に考えられるのだと思います。

良い事やっているから、、、という、実はこういう団体が大変多いですが、それだけでは最初の支援くらいは何とかなっても、共感して巻き込まれるという所には至らないでしょう。

と、偉そうに言ってますが、私も、それだけスタッフを巻き込めているのか?というとまだまだできてませんし、社内や、グループなどでは、コミュニケーション不足というか、自分スタンスの考えが払しょくできず、今週もその対応で時間を取っていました。

今週あるスタッフが、今年新人の台湾人デザイナーは、必ず報告をしてくれると言っていたのですが、私も同様に、むしろ彼女が一番できていると感じていました。

その京都造形大卒の彼女が、昨年卒業制作で作った映像作品が、ある方の目に留まった様で、今年もその作品を流す事になったそうです。

私は、そこに思いが至らなかったのですが、オープニングにお花を送らなくていいでしょうか?と言って来てくれて、そのスタッフらの気づきが嬉しかったですが、そんな風に思わせてるのも、この新人スタッフの普段からの対応、人柄から来ている面もあるのではないかと思います。

巻き込み力って、当然、権威や力がないとできないわけではありませんし、加藤さんや鬼丸さんの例でもそうですが、うちの新人スタッフを見ていても、普段のコミュニケーションの持ち方から作っていけるものなんだと、今週は色々と勉強させてもらいました。




2018年1月28日日曜日

第四次産業革命に向けて

今週はいつも?の、ソーシャルビジネス関連の訪問の他、来週以降にある講演、登壇についての打合せが数件ありました。

1月29日テラルネッサンスの鬼丸さんとのセッションから、2月6日には東京で二件の講演、翌7日は会社に戻って「GOODPLACE 人をいかす。未来をつくる。」というウエダ本社主催のセッション、翌8日には熊本の水俣市にお呼び頂いての講演と、集中してあり、又、何をやっているの?という声が聞こえてきそうです。

しかし本人はいつもながら至って真面目に本業に邁進しているつもりです。

講演というと偉そうですが、お受けしているのは、大学の授業を含めて「働く」「働き方」に関してのもの、オフィスについての考え方のものが殆どで、一部に地域活性というものもありますが、これも自分の中ではオフィスや企業の展開と同じで、東京⇔地方という関係は、大企業⇔中小企業、数値化された価値⇔数値化されない価値(量⇔質)という構図で、全てウエダ本社としての価値観、本質を追いかけるものに繋がっているのです。

今週は、個人的にお付き合いのある政治家の方を囲んでの勉強会もありました。

世界に目を転じると第四次産業革命と言われる中、中国が長期的視野と強権政治において、人工知能、AIIOT分野など今後の成長分野に資本を徹底集中させている様子を聞きましたが、何においてもメリハリをつけられない、悪いところ取りの平等意識の強い日本では、とても太刀打ちできないと感じます。

そこでも話がありましたが、AI、ロボット化によって、企業、経営者はそれら技術を使って、極端に言えば人を使わずに成績を上げるという事も可能で、当然、企業間格差は広がっていくのですが、それよりも深刻なのは働く側で、クリエイティブか本当に単純な作業しか、人のやる事が無いという事も予想されるので、雇われる側の人、これから働く学生ほど、真剣に自分の事、今後の事を考えて欲しいと思います。

そんな中、既存モデルから、悪いところ取りの平等意識と、ある面、日本が最も危機であるにも関わらず蔓延した平和ボケ感覚の中で、働き方改革を進めて欲しくない!、そんな事でやると、取り返しがつかなくなるとの思いで、少しでも本質的な事を考えていく事、そんな事を発信できる場には出ていっているのです。

ウエダ本社として一枚岩でそんな事を伝えていかないと、間に合わない!という危機感もあって、自社でもスタッフにこんな事ばかり言っていますが、内部に伝えるのはなかなか難しいものですね。

右から左に聞き流している、うちの息子達にも、伝えられる様に精進します。

2018年1月21日日曜日

短絡的、表面的思考の戒め

今月20日でトランプ政権も1年が経ちました。

殆どの新聞、テレビのニュースでの表現は、過去最低の支持率37%と言い、支持しなくなった有権者のコメントなどを載せて、支持が落ちているという報道をしていますが、以前から、これらの報道には違和感を持っていました。

その中で、日本テレビのニュースで、トランプ支持層の多かった地域でのインタビューを流していましたが、驚くほどトランプ支持が揺らいでおらず、やっぱりそうかと思いました。

と言っても勿論、トランプ政権が素晴らしいなどと思っているわけではありませんし、日テレのこの報道にも、編集する方向もあったと思いますが、これまでの多くのマスコミの意図的なのか一面的なのか、偏向報道が気になっていたので、この特集は初めて納得した気がしました。

何を言いたいかと言えば、就任直前の支持率でも40%という報道もあったのですから、逆にこれだけの暴言、日本だと一発で退陣という事を何度も重ねて来て37%という事は、"殆ど下がっていません"という表現の方が近いと思いますし、そこには日本では分からない、岩盤の様な支持なのか、それこそ理解できない怒りの様なものがあるのか?と私などはそこに関心を持つのです。

ところが、短絡的なのか、政治的なのか、トランプ大統領の支持が下がっているという方向づけをしたいという事が見える表現で、しかも、全部と言ってもよいマスコミがその様に言っている事に、政治的、意図的に動いているのであれば恐ろしい事ですし、一方でそんな深くもなく、短絡的になっているのであれば、これもどうしようもない話で、どちらにしても大変危険だと感じます。

それを又、益々短絡的、表面的にしか捉えられなくなっている人達が鵜呑みにしていくと、良い方向に向く筈がないので、本質を見る目、言われている事の行間を読む様に意識していく事が益々重要になってきていると思います。

 大河ドラマでは西郷隆盛が始まっていますが、あの時代の人達がこの国の行く末を真剣に考えていたのは、ドラマや本で脚色されているからだけでしょうか?

昨今、政治家にしても、大企業がおかしくなっていったのも、大きな理由の一つには、自分の代の事しか考えなくなったからだと思いますが、一方で受け手の国民側も、スピードや結果だけを追い求め、マニュアル化して、目の前の対策ばかりで、表面に現れた事だけで判断する様になってしまった社会全体が問題なのだと思います。

今週、ウエダ本社で行なわれていた経営品質実践塾で、最近よく話題にしている、能楽師の安田登先生が来られて、お能は、世阿弥が天才でなくてもできる様な仕組みを作り、そのお陰で650年続いているというお話をされていましたが、もう物質的な大富豪であるトランプ大統領には、次世代以降に安全な世界、綺麗な地球を残すという事で名を残す事に、名誉欲を感じてもらえないかと願います。

とは言え、そんな事に期待していていても始まらないので、我々自身、自分と違う事に攻撃的になってしまいがちな、短絡的、表面的思考を戒め、しっかりその背景や、裏側を考えていける様にしていきたいと思います。



2018年1月14日日曜日

ワクワクしませんか?

今週も、年始挨拶での来客や賀詞交歓会もあり、業界や身近な所の話も聞いていましたが、我々の周りでも、好況であるという話が多い様に思います。

京都も観光関連だけではなく、半導体関連を中心とした製造業、バブル期以上に沸いている建築業や不動産業など、中小企業においても過去最高益という成績の所も多いのはないでしょうか?

そんな中、ウエダ本社は?と言えば、そんな波には乗れていません。

一つには、我々は企業相手なので、企業が好調になって、色々な投資をされていく中の最後に、オフィスもそろそろという順番になるので、かなりの時差があるという事と、時差の問題であればまだいいのですが、オフィスはプロフィットセンターではない(お金を生まない)ので、必要な物だけ、しかも安く仕上げるのが計数感覚に優れている経営者となってしまう事も多く、我々の様なディーラーには価値が無いと思われるからです。

そしてもう一点は、経営者、つまり私の問題だと思います。

前者の理由は状況説明であって、それだけ景気が良くなっているのなら、そこに合わせていくのが優秀な経営者で、消費者向けでも儲かるのであればやるべき!という考えもあるでしょう。

現に我々の会社のある五条通りは、ほぼ100%アジアからの観光客を乗せた観光バスが毎日着き、着付けをしてもらった人で溢れており、その人達を狙ってドラッグストアなども出店したりしています。

自社ビルを利用して、そんな観光客向けのビジネスを!とやってもおかしくはないでしょうし、利益追求を目指す経営者であれば、勿体無い、という事なのかも知れません。

しかし、どうしても、そんなお金(利益)を先に目指した方向には、興味が無いというのか、全くワクワクしないので、スタッフには申し訳ないのですが、こちらは私の問題です。

と言いつつも、前者理由の時差については、少しづつオフィス環境の段階に来ていたり、オフィスなんてお金を生まないからという考えではなく、働き方改革始め、働く環境を考えていかないといけない状況になっていっているので、目先の儲けに走らず(笑)、頑なに想いに向かってきた我々をご評価頂くケースがいくつも出て来て、存在価値という面では作り出せて来ていますし、こちらの方がワクワク感があります。
と、この景気感の中、まだ成績を上げていない経営者が言うと負け惜しみにしか聞こえませんが、目先の利益、又は自分の利益のみを追求する姿はとても美しいものではないですし、そんな為に人は生まれ、会社は営まれるのではないと思います。

年末からお正月にかけて、NHKの人体の特集番組を、それこそワクワクしながら観ました。

タモリさんと共に京大の山中教授も司会をされている番組ですが、そこでは、人体の中で脳がほぼ全ての指令を出していたとこれまで考えられて来たのが間違いで、各臓器から様々なメッセージが脳や、各臓器間でも送られていて、日々何事も無い様に生きているという事なのです。

こんな事を聞いても、やはり、管理、指示、命令型のTOPダウンや中央集権型というものは、生命体の摂理からしても、本来の人の習性には合わないのではないか?人の可能性を殺していまっているのではないか?と思います。

そして、山中教授もまだ人体においては10%も分かっていないと仰っていましたが、誰が創り出したかは分かりませんが、こんなプログラムで創られた生物は全て素晴らしいですし、そんな中でも人間というものは、どんな人でも、どれだけの価値があるか?に想いを馳せると、人としてどうしていくのか?見え方が変わってくると思います。

そして、その”人”が全ての営みを形成する基盤となる仕事、そしてそれを彩る働く環境をどの様にするか?を摂理から考えて進めていく事、それが我々の目指す役割なのだと考えるとワクワクしてしまいます。

でも、そんな事考えてるから、なかなか儲からないし、ウエダ本社って、何の会社?とまだ暫くは言われ続けるでしょうね。

スタッフの皆も大変でしょうが、そんなワクワク感を一緒に楽しんでほしいですし、まだまだ多くには理解頂けないこんな方向にワクワクする!という方、色々な形でご一緒しませんか?

2018年1月7日日曜日

2018年からのミッション

年明け最初の週は一日だけの出勤でしたが、今年も週末ブログ続けていきたいと思います。

今年の大企業TOPの年頭所感では、やはりイノベーションや働き方改革に関する話が多かった様に思います。

又、今月召集される通常国会は、働き方改革国会と位置付けられるとの事で、まずは、時間外労働の時間規制の問題から進んでいく事になるでしょう。

しかし、PDCAで物事を進め、稟議書に時間を要し、失敗するリスクを負えない大企業で、どの様にイノベーションを起こすのでしょう?

時間規制をして、女性、障がい者の雇用の比率を法律などで定めても、個々それぞれの強みを見る目、受け入れる環境や、関係性が無ければ、余計に摩擦を生み出す事になると思います。

それらの流れが悪いと言うつもりはありませんが、本質的な改革をするには、国や大企業ではハッキリ言って無理だと思います。

実は私自身、30歳で独立した理由の大きな要因が、自分がどんな人生にしたいか?を考えた際、海外を転々としながらも仕事をして行ける人生にしたいという事であり、英語もろくにできないのに貿易を行いました。
そんな人生設計から考えての独立であったのに、その後入らざるを得なくなったウエダ本社は、倒産の危機に直面していたのでした。

倒産させない為には、事業を通して社会の役に立つ事を考え、ずっとウエダ本社が関わってきたオフィス(企業)に目を向けると、そこは、管理された如何にも息苦しい環境で、人の個性、やる気、連携など、全く考えられていない様に見えました。

そんな自分自身の背景から、追いかけて来た事は、働くというのは、会社勤めであっても決して人から決められるものではなく、それぞれがそれぞれの状況に応じて自分で決めるものだという事で、その様に選択できる事が一番豊かな事であり、そういう社会に向けていく事こそ、本質的に目指さないといけない働き方改革だという事でした。

2000年からウエダ本社に常勤として関わり、2003年から現体制で少しづつ進めて来た事が昨年あたりから漸く繋がり、社会のニーズにも合致して来ています。

この、ずっと追いかけてきたものを、制度や形式が優先する、世の中の大きな流れにかき消されない様に進めていく事、ハッキリと見えている本質を追いかけて、素晴らしい中小企業の働く環境全般をコーディネートしていく事が、2018年以降のウエダ本社のミッションです。





2018年1月3日水曜日

ウエダ本社としての「心」

新年あけましておめでとうございます。

来年4月で終わる事が決まっている平成の30年が幕開けしました。
又今年は、明治から数えて150年という年だそうですが、日本にとっての近代というものはまだそれだけの年月しか経っていません。

ウエダ本社は今年5月1日で満80年を迎えますが、150年の近代史の中で、その半分以上の年月を生きてきた重みを感じ、これから迎えていくであろう、大きな変革にも対応していきたいと思います。

今回の天皇陛下の退位も、近代史においては初めての事で、これも少子高齢化社会での継承という問題や、システムを守っていく為の枠組みなど、一般社会の問題ともリンクして、これまでの150年とは、違う時代に入っていく事を表している様に思います。

世界に目を転じれば、昨年1月のトランプ大統領就任以降、世界各国での極右勢力の台頭など、一気に不穏なムードが漂っていますが、今年もこの流れはまだまだ進んでいくでしょう。

これら西欧の近代史も、産業革命からまだ二百数十年、世界初の株式会社と言われる東インド会社設立からでも約400年しかない中での勢力争いから、大きな危機を迎えていますが、そこを脱するには、大きなパラダイムシフトというのか、次元を変えて考えていかなくてはなりません。

甲骨文字やシュメール語などの研究者でもある能楽師の安田登さんによると、今から3000年前の紀元前1300年頃に文字が誕生し、文字の誕生とともに、「時間」、「論理」、そして「心」を生んだそうですが、生まれたばかりの「心」の意味は至ってシンプルで、未来を変え、過去から学ぶ力であったそうです。

未来を変える力が「心」の作用とすると、「不安」が副作用で、その副作用の処方箋を与えてくれたのが、釈迦、イエスや、孔子であり、文字誕生前後の世界を読み解いていくと、これからの世界がどう変わるのか?人がどうしていくべきなのか?を考えるヒントとなると仰っています。

戌(いぬ)という字は、滅という見方もあるそうで、世界情勢を見ると危険な感じもありますが、一方では、作物を刈り取って一纏めにして締めくくることを表したそうです。

ウエダ本社としては今年、しっかりと作物を刈り取り、平成という時代を締めくくって、新たな時代に向けて、ウエダ本社としての「心」を磨いていきたいと思います。