2018年8月12日日曜日

自然の摂理に則った組織

京都流議定書が終わり、今週は比較的スケジュールに余裕を持たせていたので、急な対応や、打合せにも時間を取る事ができました。

京都流議定書でのテーマはTealで、参加頂いた方々のアンケートなどを見ても大変好評でしたが、 実際にやるのは難しいという意見や、実際は、色々な段階が混ざっていたり、
状況によって使い分ける必要もあるという意見もありました。

我々としても、そもそも今回の京都流議定書のテーマに上げて、皆さんとも共有しているくらいですから、そういう組織にしたいと思っているのですが、今週、内部での課題について話をしていても、まだまだ遠いですね。

Tealで言われている事は、表面上は特に働く人にとって、素晴らしい(優しい)組織の様に聞こえますが、実際は、大変厳しいものだと思います。
(Tealについては、今回も解説頂いた嘉村さんのこちらの記事もご参照下さい)

ただ厳しいという定義も、一般的な組織で考えている厳しさとは違って、やはりTealをイメージするには、自然界をイメージして考えると分かりやすいですが、自然界で生きていく厳しさの様なものだと思います。

そこが、その前段階のグリーンの組織と、Tealが全く違う所だと思うのですが、Tealは自然界の様に、それぞれに役割(使命)がしっかり決まっており、その関係性において、それぞれが有機的に動いていくイメージで、そこでは当然リーダーや管理者も不在で、指示、命令、管理がなく、一見?自由に動いているのです。

これを書いている間も外では蝉が鳴いています。

蝉は当たり前で、誰かに指示されて鳴いているわけではなく、自然界の中で、蝉としての存在を全うする為に役割をただ遂行して、勝手に鳴いているのです。

私がTealを理想に思うのは、人間自体、経営側であろうと、労働者側であろうと、仕事というものが、与えられるものではなく、自分がそれぞれ能動的に向かうものであると思っているからですが、それも、全てが自然の摂理に則ったものだと考えると説明しやすくなります。

人も会社も世の中に必要だから生まれて、必要が無くなれば死を迎えるのだと思いますし、その死というものも、他の物に対して必要である営みなのだと思っているので、仕事でなくてもいいのですが、多くの場合、仕事が最も自分の役割を果たせるものであると思いますし、会社、組織というものも、社会に対して自分の役割をしっかり果たす事が使命だと思うのです。

地球上で、人間以外に、自分の役割を嫌々行なっている生物体があるのでしょうか?

その様な事を考えて、自然界を組織と重ねると、Tealをイメージし易いのですが(あくまで私のイメージです)、そこでの私の疑問は、そんなTealが、レッドやオレンジから、もしくはグリーンからの進化(厳密な表現は進化ではないと思いますが)で、作れるのだろうか?という事です。

嘉村さんの解説にある様に、グリーンまでとはパラダイムが違うので、積み上げではなかなかできないのではないか?と思いますが、自然界と調和した様な人々が現れて、ある一定数を占めていかないと、人工的に創り上げていけないのではないか?とも思います。

それこそ突然変異で新種が生まれ、それが継承されていき、一定の種となっていくのかも知れません。

100匹目の猿現象というものもありますが、パラダイムシフトが起こる時には、離れた各地で、それこそ突然変異の様に、食べ物を洗って食べる猿が現れる様に、各地で、同じ様な自然の摂理に則った人や組織が現れ出すのかも知れません。

お盆休みだからでもないのですが、いつもにも増してクサイ話?になってしまいましたが、自社や自分自身が百匹目の猿となれる様、大文字の送り火が行われる京都から、自然や祖先にも、問いかけていきたいと思います。




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