2018年11月10日土曜日

ドイツ報告

日曜日にコペンハーゲンから帰国しました。

元々は、経済同友会の視察でドイツ、コペンハーゲンと参加するつもりでしたが、二年に一度のオフィス家具の展示会がケルンで開かれていた為、そちらに参加して、ドイツは別行動しておりました。

日本で言えば、ビックサイトか幕張メッセの会場全部を使うくらいの規模をオフィス家具だけで構成できるのですから、その層の厚み、レベルの高さは桁違いでした。


もう今から20年程前になってしまうのですが、繊維商社に居た際には、ミラノとパリのやはりテキスタイルでこの様な国際展があり、春と秋の年二回行っていたのを懐かしく思い出しましたが、その時は、仕入や、そこの情報を持って帰って直ぐ自ら企画するというすぐさまの飯のタネを血眼になって探していましたので、それと比べると今回は、ゆったりと見て肌で感じという良い時間を過ごさせてもらいました。

ケルンの近くのデュッセルドルフには、Jimukino-Ueda bldg.のオープン時から、一階でHACOBU KITCHENを運営していた中山咲子さんが来ているので、こちらでの様子を聞いて刺激を受け、その後、ベルリンに向かいました。

こちらでは、以前に紹介を受けていた井口奈保さんが共同代表を務める、アートなどを中心に街(コミュニティー)づくりを行なうNIONというグループとミーティングをさせて頂いたのですが、やはりその地の空気に触れ、実際の風景を見て、お話を聞くと、ベルリンの置かれて来た背景からの特殊なバランスを感じる事ができ、このグループが目指す所も理解する事ができました。

ベルリンもスタートアップ企業が集まって来ており、そこには力を入れている様ですが、面白いのは、スタートアップ企業も決して大きくなっていこうという事ではなく、企業規模よりもインパクトを目指している事でした。

何せグーグルが事務所を構えた際に、自社の利益追求や、拡大志向の会社を良しとせず、地域の人達が締め出していって、結果的にグーグルが、この事務所はベルリンの為の事業をするという事で、何とか居させてもらう事になったという話もあるくらい、地元の人の
アイデンティティ―の高さを感じました。
そんな事で見てみる街並みは、面白いと思う所は全て旧東側で、ここに町づくりは勿論、組織であれ、個人であれ、色々なヒントがある様に感じました。

今回、ドイツに行って初めて分かった事は、日本では、ドイツ人は厳格で真面目で、日本人と合うという事を言いますし、私もそう思っていましたが、それは全く違うという事でした。

最初に到着して、フランクフルトの空港からケルンに入る特急列車も、イキナリ1時間ほど遅れていましたが、別に、大した事があったわけでは無さそうで、それくらいは良くある話だそうです。

ベルリンに夜着いて、荷物だけ置いて約束の食事に出かけてホテルに戻ると、部屋の鍵が壊れていては入れず、ここはサービスアパートメントだったので、夜9時からフロントが居ないので、着いたその日の夜中に、部屋に入れないという状態でした。

フロント周りにあるチラシを探しまくって、何とか連絡先を見つけて電話すると、”誰か行かせる”との事で、幸い?真面目に10分程で来てくれて事なきを得ましたが、個人で動いていると、細かいトラブルだらけで、ドイツが、、というよりも、やはり日本が良くも悪くも世界の中では特殊なのだと感じました。

それこそ、新幹線は、殆ど一分違わず、毎日凄い本数を運転しています。

それは海外から考えると驚異の技であると思いますが、その実直さが方向、目的を見失うと、成果と結びつかず、生産性が悪いという話になるのでしょうね。

一人当たりの生産性は、ノルウェーの半分以下となるのですから、使い方が間違っているとしか言いようがありません。

その北欧、デンマーク、スウェーデンへの訪問については、次回書きます。

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