昨日は、経営品質オープンセミナーで東海バネ工業(株)の渡辺社長のお話を聞いてきました。
講演は淡々と終ったのですが、質問に対しての答えなどを聞いていると、感動的な話はなかったものの、社員満足なくして顧客満足などあり得ないとの事から、やれる事は全て行なってきたと言われるかと思いきや、反対に、変革を望まない社員に対しては、社長は強烈な思いを持って対応すべきと、その鋭さを垣間見る事ができました。
それもその筈で、68期連続経常黒字、殆ど別注のバネばかりを生産されながら納期遵守率は99.99%を達成されているのですが、
そこにはお客さんには言い値で買って頂くなど、競争しないという戦略があり、それを実現する仕組み、そして社員全員が一丸となってその目標に向かう組織を作り上げられているのだと思います。
最近、この手の勉強好き?になった当社の社員も殆ど参加していました。
普段見たり聞いたりする、バグジーさんや沖縄教育出版さんなどの様な感動的な話でも、又、講演なれされたお話でもなかったので、一般社員にとっては、面白くなかったのではないかと思っていました。
ところが、確実に成長してくれているうちの女子社員達は、その後の感想などを見る限り、この様な戦略的な話でも、しっかりポイントを見出してくれていました。
講演の最後に、これだけは社長は肝に銘じるべきですと仰っていた言葉は私も是非、肝に銘じておこうと思いました。
それは”会社は社員と共に発展し、社長と共に滅びる”という事です。
その通りだと思います。ただこのバランスが永遠の悩みでもあります。
会社は社員と共に発展させるものなので社員満足を追求すべきです。
しかし社長の舵取り、戦略を間違うと会社は存在できなくなるので、社長には強い思い、理念が必要です。
それが簡単に揺らぐ様では、ある意味駄目だと思いますが、状況判断を正しく行なえないと、皆を引き連れて滅ぼしてしまうのです。
このハザマの中で、常に揺れて悩んでいるのが社長の仕事なのかもしれません。
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