原発の問題からの風評被害は深刻な問題で、その経済損失はまだまだ底が見えない状況ですが、もう一つ、経済活動においては計画停電も大きな問題です。
風評にも関係ない工業製品が、計画停電によって生産能力が大幅に落ち、仕事にならないという事も起こってくる様です。
これを見ても、今後日本だけではなく世界の先進国が、価値観を変えていかないと成り立たないと思います。
電力を作る為には原発が最も効率的でしかも環境負荷が少ないとされてきた事が、これだけの被害を及ぼし、原発を作らないと電力供給ができない、電力が足らないという構図、そういう世界から脱却しないと、根本的な解決にならないと思います。
計画停電などの報道を見ていて、もっと言えば震災以降、ずっと気になっている事があります。
それは計画停電や節電を呼びかけているテレビが、何故、節電をしないのか?という事です。
かなり以前ですが、テレビも省エネという事で、夜中の放送を止めていた時期がありましたが、何故、震災後それを行なわないのでしょうか?
片側では、何故、そこまでやるの?そんな事していては余計に経済がおかしくなると思う様な自粛が広がっていますが、テレビは全く影響なく放送しています。
夜中の12時以降は、報道など以外の番組を自粛したらどうでしょう?
テレビ局側、その通信のシステム、そしてそれを見る側と合わせると相当な節電になると思うのですが?
毎年私共で開催しております、京都流議定書というイベントで、昨年度も”ライフスタイルを見直そう”、”価値観を見直そう”という事をテーマにし、コンビニ24時間反対で話題となった門川京都市長とローソンの新浪社長との鼎談を行ないました。
コンビニ24時間反対だけがクローズアップされましたが、京都市はそういう事を言っていたのではなく、人々のライフスタイルを見直そうという事が、本来の意図だったのです。
私もそこから見直していかないと、便利さと効率だけを追求して来た世の中では、もう限界に来ていると思っており、価値観の転換を微力ながら訴えている事が、毎年イベントを行なう事に至っているのですが、
そもそも本当に24時間開いていないと駄目ですか?
夜中に、本当にその番組は必要なんでしょうか?
時間オーバーして廃棄しなければならない様な食品の売り方、買い方って変えられないでしょうか?
ビジネス上でも個人でも、直ぐに荷物は届きますが、本当に全て急ぎの荷物でしょうか?
そんな事って、各業界、皆の身の周りでもたくさんあると思いますが、一つ一つ、皆が見直していけば、凄い節電にもなるし、環境にも良いし、そこには全く違う世界が現れてくる様に思うのですが。
そこからやっていかなくてはならないと思いますが、それらこそ、誰でもができる貢献であると思います。
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