平成22年 7月1日
《ウエダ本社が京都流議定書イベントを行なう理由》
今年で三回目になる京都流議定書イベントも今月になりました。
創業70周年を機に、新しいウエダ本社として関わっている事、考えている事を知って頂こうとした第一回、京都市さんも共催となって頂き、ウエダ本社としてイベントを継続していく意義が、何となく見えてきた昨年の第二回を経て、今年は、企業のあり方や価値観を考え、素晴らしいとされる企業の定義、皆の見方を変えていく事により、世の中を変えていこうとするイベントとなりました。
ずっと、このイベントをボランティアで行なっているわけではなく、あくまで会社の為に行なっていると言い続けてきましたが、三回目の今年で、皆もその意味を少し理解してくれてきた様に思います。
京都を研究し、京都の価値観、そこにある教えを学ぼうという事は、何も、歴史建造物や、名所旧跡の背景を知るという事だけで唱えて来たのではなく、効率追求型の世の中から、価値観を変え、脱却していかないと、世の中で起こってくる問題は、解決できないのではないか?それには、京都が持っていた元々の価値観や、考え方がおおいに有効で、それを再考し、学んでいく事が、米国を追いかけて来た日本が、独自路線で生きていく事のヒントになるのではないか?という思いからでした。
売上や利益額の大小、資本効率などで計っていくと、企業は安さ追求、自社だけの利益追求に走り、数字だけで競う、無味乾燥した世の中、ギスギスした世の中、およそ、文化や、芸術などと言っていられない世の中になると思います。
数字や効率だけの評価軸だから、企業は業績が悪くなると文化や芸術、社会貢献などの活動に真っ先にメスを入れる事になりますし、人もコストとして捉え、簡単に派遣切り等を行なうのです。
そんな大企業のスタンスを批判するよりも、そうなる構図を変えていかないといけないと思います。
企業を見る評価軸、素晴らしいとする企業の評価を変える事ができれば、世の中は変わると思います。
今年、登場して頂く企業イメージは、効率経営を追いかけるのではなく、自社の理念を大事に、それに見合う事であれば不効率な事も厭わず行なわれる企業であり、それが感動を生み、人々から尊敬される理由だと思います。
そんな価値観を我々としても目指していきたいと思いますし、そうする事が我々自身の存在していく価値があり、存在していける道だと思っています。
これがウエダ本社として、京都流議定書イベントを行なう理由なのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿