2011年6月28日火曜日

おもしろおかしくの事業継承

今日、商工会議所で堀場製作所の会長兼社長である、堀場厚氏の講演を聞きました。

私は恵まれた事に、堀場最高顧問には、ウエダ本社に来て、八方塞、四面楚歌の状況で悩みに悩んだ際にも、相談に行かせて頂くなど、以前から、しょっちゅうお話を伺う機会を頂いております。

ただ、厚社長は以前からよく存じ上げていますが、講演としてお話を聞かせて頂いたのは一度しかなかったので、楽しみに参加させて頂きました。

原発の問題についても、自然エネルギー一辺倒の様な論議になっている事の危うさも指摘されていました。
太陽光発電については良い事ばかり言っていて、太陽電池を作る為に必要な電気の論議は誰もしないが、現状では太陽電池を作る際に必要な電力と、その電池が生み出す電力はほぼイコールであるという問題や、電気自動車にしていく場合でも、リチウム電池の廃棄、処理が大問題である事を誰も話題にせず、始めから、意図的に誘導しているという所が問題であるとの事でした。

本当のリーダーとは、メリット、デメリット、先々の形、それらトータルの絵を見せて語れる人であるとも仰っていました。

以前、最高顧問にも直接言った事があるのですが、私は堀場製作所さんほど、親子での継承がうまく行った例は少ないのではないかと思います。

終戦後研究を続けたいからと会社を創業され、当初から決められていた50歳での社長退任を少しオーバーされたものの、すっぱりと降りられ、ご子息の厚社長(3代目)が海外戦略など、先代とは違う形で見事に発展させられて来られたのです。

厚社長に引き継がれた時、どの様に引き継がれたのですか?と聞いた際、この答えが何とも堀場最高顧問らしいお言葉でした。

”ワシと同じ事をすんなよ!と言っただけや””ワシと同じ事するくらいなら、ワシがやった方がマシやから”との事でした。

自分で創業しながら、引き継ぐ際はキッパリと、そして言葉だけはなくその通りに行われ、しかも引き継いだ人が見事に、独自カラーで拡大発展させて来られたという、ホントに滅多にあり得ない形です。

日本国のリーダー(と呼べる人が居るのか分かりませんが)は、少しくらい見習って欲しいですし、
政治家も、堀場さんの社是の様に、深ーい意味の”おもしろおかしく”で、夢中で国政に取り組んで欲しいものです。

その堀場最高顧問と、門川市長、そこに川畑社長を交えての”幸福論”今から楽しみです。

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