2011年6月4日土曜日

伊那食品”道”

今回伊那食品さんでは、朝の掃除に初めて参加させて頂きました。

これが又、恐ろしいものでした。

まるで、森の中にゴルフ場のクラブハウスがあるといった感じの伊那食品さんでは、木々や、芝、苔などの手入れから、落ち葉の掃除まで、毎朝社員さんが始業前に行われるのです。

西水美恵子さんも一緒に、7時半頃から、その掃除に向かいました。

社員さんが、改善で要望した掃除道具は、どんなに高くても却下される事は無いとの事ですが、集められた、これは一体何処で買うの?という道具が見事に、作業ごとに揃えられ、それぞれの細かい使い方まで徹底されていました。

我々は、舗装道路用の竹ぼうきを渡されましたが、この竹ぼうきも芝用とは分けられ、それと共に、一本3000円もする座敷ぼうきも、この位、高いものでないと、しっかりゴミが取れないんですと、惜しみなく使われていました。

我々が始めていると、三々五々、事務と思われる女性なども現れ、ごく自然な形で当たり前に、広大な庭掃除に入って行かれるのです。

森の様な敷地内の木々はその一本一本の枝打ちまで、塚越会長が指示されるそうで、今や森の様になっているこれらの木々も会長が、何十年先を想像して、何処に何を植えるかを考えられたものなのです。

会長からすると、庭も、会社も、社員も皆同じで、生物としての成長がどうあるべきか?という哲学があるのだと思います。
だから会社も、急激な発展、自社だけの発展を願うのは、生物としての成長という観点からして、おかしいという思いがあるのだと思います。
そんな思いがこもった場所で、社員さん達が自ら、それを維持し育んでいかれているのですから、良い "気"が充満するのは、当然かもしれません。

伊那食品さんの恐ろしさは、この掃除は休日でも、社員さん達が自主的に出て来られて行われているのですが、それを苦痛や、強制でやらされているのではなく、”木々には休みがないですから、当たり前でしょ?”という感覚なのですから、恐ろしいという感覚にもなるのはご理解頂けると思います。


そういう話は以前から聞いていたのですが、実際見てみると、皆さんの雰囲気が、やらされ感は全く無く、しかし頑張ってやっている感もなく、ホントに当たり前という、ごくごく自然体なのです。

あの力の抜け方は、どんな事でもそうですが、本物ですし、武道などにも繋がるある意味”伊那食品道”にさえなっているとも思いました。

うちの会社は、まだ、型の練習を行なっている最中ですね。。

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