2011年2月16日水曜日

巨人とダイエーの野球の違い

”営業強化”を課題に掲げ、少しづつ分かってくれたかな?と思いきや、まだまだやな・と落ち込んだりもしていましたが、今週のPRESIDENT誌に載っていた王貞治氏のインタビューで気が楽になりました。

全盛期の巨人での野球しか知らなかった王さんが、万年Bクラスであったダイエーホークスの監督に就任されて、これが同じ野球かと驚かれたそうです。

巨人では優勝する事が義務付けられた様な雰囲気の中で、野球を知らない女子社員までが、優勝する事が目標だという認識を持ち、チームの勝利の為に精一杯やるのが当たり前であったのが、ダイエーでは、費やす時間は同じであるのに、何の為の練習なのか、自分の役割は何なのかを意識せず、ただ与えられたメニューを漫然とこなしているだけだったそうです。

これでは同じ時間をかけても中身は当然変わってしまうとの事でした。

私も会社員として働いたのは、繊維業界で、他に相手がない程の存在であった会社であり、しかも2200億円の売り上げでありながら、80ほどの課が独立採算で競争し、社内が一番のライバルという様な会社でした。
加えて私が所属していたのは、その80個ある課の中で、それこそ巨人軍と同じ、9年連続全社1位となっていた課でした。

それこそ勝つのが当たり前、営業8人で70億円を売り上げていた課で育った私からすると、どの様にして数字意識を持たせるのか?負け癖を無くすのか、役割、目的、などをどの様に持たせるのか?という問題が何年来の悩みです。

これは何も私の能力が凄いと言っているのではなく、育った環境が違うのであって、その環境を作り出していかなくてはならないのですが、それにはどうすれば良いのか?教えてもらったわけではない、その厳しさ、当たり前さをどの様に伝えていけば良いのか?という事にもがいているのです。

しかし、チームでも人でも成長する時は一本調子で上がるのではなく、最初は見えないくらいジワジワ上がり、途中から急カーブで伸びていくものだ王さんも言われており、プロ野球という、夢見て入ったプロスポーツの世界でも、そんなものなのだと思うと、当初はそんな目的を持っていなかった中小企業のサラリーマンでは、そんな急激な変化を望むのが間違っているのだと思う事ができました。

ダイエーも変化をし出したのは、3位を争った所からだそうですが、早く我々も”勝つ事”の癖付けと、それに向けた厳しさと、それをやっていく当たり前感を持ってもらう様にしたいと思います。

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