2011年2月1日火曜日

11'2月ウエダ本社社報

《事実に目を向けて》

先日、前原外相からお話を聞きましたが、外交についても報道されている事とのギャップを感じました。

私は、諸外国のマスコミのスタンスについては、詳しくはありませんが、日本のマスコミのあり方には、以前からおおいに問題を感じています。
特に日本の場合は、経済においては輸出企業が牽引し、食料を始めとした資源は、海外に依存していますので、一般の国民においても、海外の問題は、生活に直結した大問題の筈なのです。

TPPに参加するかの問題は、経済的には参加しないとどうしようもないとは思いますが、参加した後、日本の農業が守れるか?そして農地が守れるか?を考えると、かなり厳しい問題であり、その事から、日本の食がどうなるか?今後、穀物、原料価格が高騰していく中で、食糧問題もどの様に考えていくのか?と、少なくとも数十年先から見た決断を出さないといけない岐路に立っているのです。

そんな中で、マスコミというものは、もっと使命感を持って、事実を伝える事にも注力して欲しいと思います。

我々の生活の中でも、事実と心情を混ぜて話をすると、問題解決が図れないケースがよくあります。

又、日本人は、この点が欧米人に比べてかなり弱く、勿論それが良いという面もあるのですが、事実と心情(感情)を混同して考える事により、問題解決、決断を下すという点においては見劣りすると思います。
それだけに余計に日本のマスコミは責任感を持って、偏向的な報道を避けて欲しいと思います。
これには、表面的に、近視眼的にしか考えられなくなっている国民側にも大きな責任がありますし、そんな事を言えば、本来は最も国の将来を憂い、国家百年の計で考えなければいけない筈の政治家が最も近視眼的に動いている事が一番の問題ではあるのですが。

我々も、商売は京都エリアだからとかという小さな発想ではなく、世界がどうなっていくのか?
日本がその中でどの様な位置づけになるのか?その中で、ウエダ本社はどこに向かっていくべきなのか?
そこで働く自分は、それに乗っていけるのか?を、自分の問題として、しっかり考えて欲しいのです。
そして、そんな発想をしていく為にも、普段から、感情や思惑や色々なものが入り混じった情報の中、事実に目を向けて考える事ができる力を身につけて欲しいと思います。

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