2010年3月2日火曜日

10'3月ウエダ本社社報

【 社      報 】
平成22年 3月 1日
株式会社ウエダ本社


《トヨタ問題から考える京都流議定書イベント》


先日、豊田社長が米国下院の公聴会で招致され、謝罪しておられました。

政治的にも感情的にも色々な思惑が渦巻く中、飛び込んでいかれて、真摯に対応されたことは素晴らしいと思います。


ただ私は、トヨタがサブプライム問題後、いち早く派遣社員の解雇に動いた際に、その対応はおかしいとブログでも書いていたのですが、今回の問題も根はそういう所にあるのではないかと思います。

米国でも20万人の従業員が居るという巨大組織ですので、いくらお金をかけて、システムを立派にしても、完全なリスクマネジメントは不可能だと思います。

どこまでオートメーション化をしても、人が介在する事は残ると思いますし、もし仮に100%のオートメーション化ができたとしても、その組織内に人が存在する限り、一番のリスクマネジメントは人だと思います。


当然あのレベルの会社が置かれている状況など、私が言える立場には無いと思いますし、初めての赤字を出し、非常事態ではあったのだと思います。

しかし、トヨタがあの時点で、あの様な派遣切りを行なわなくても、倒産に至る状況ではないと思いますし、トヨタの立場で、まず人減らしありき、という対応をやってはいけなかったと思います。

そこにはやはり、利益優先という姿勢があったのではないでしょうか?


うちの会社にもお越し頂いた沖縄教育出版の川畑社長や、前作では伊那食品の塚越会長などについても書かれている、“日本で一番大切にしたい会社”という本が売れていますが、ここに書かれている会社であれば、これらの会社が大事にする考えに則っていれば、今回の様な問題は起っていなかったのではないかと思います。



色々な問題を解決していく為、良い世の中にしていく為には、こういう価値観の会社が、もっと皆から評価され、表面上の利益額よりも、この見えない資産価値を高く評価する様な世の中にならないといけないと思います。

そんな視点で、今年の京都流議定書イベントは構築していきたいと考えて、そろそろ企画を纏めていこうと思います。

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