2011年9月14日水曜日

JAL提携の裏でのイイ話

先日の盛和塾で聞いた深イイ話(番組は無くなりますかね?)です。

JALは米国では15年以上も2社とアライアンスを組んでいたが、再建計画の中、社内では新たに提携オファーをして来た、デルタ航空と組む方がメリットがあるとの事で、2社とのアライアンスから切り換えようとしていたそうです。

稲盛さんは、長年のパートナーとトコトン話し合いもせず、そんな事で良いのかもう一度全役員で考える様指示され、一週間の再検討の末、従来のアライアンスを維持するという結論を役員で決めたとのでした。

このニュースは新聞で見ていましたが、裏ではこんな話があった様で興味深く聞かせて頂きました。

又、この事に気をよくされたアメリカン航空のアーピー会長が、是非稲盛さんに挨拶したいと来られたそうなのですが、素晴らしい話はなお続き、日本への機中で、稲盛さんの事を知る為に、”生き方”の英語版を読まれた会長はその考え方に大変感激され、その後の提携交渉はお互いを尊重するものとなり、以前よりも強固なパートナー関係を築く事ができたとの事でした。

それだけTOPの考えというものが重要なのだと再認識すると共に、アメリカ人に対しても、その様な”価値観”が効果的であった事に驚きました。

しかもこの本に感激されたアーピー会長は、帰国後、全役員にこの本をプレゼントされたそうです。

稲盛さんは経営者たる者、自分の心に規範を持たなくてはならなず、それは人間として何が正しいのか?で考えていかなくてはいけないと言われるのですが、原理原則に基づいた事は、人種や国籍なども関係なく、全世界で通用する事だと言われます。

崇高な思い、強い信念があると、確かにそうなのかも知れません。

日本人同士、少人数でも伝えきれていないのは、やはりTOPの思いの高さと強さの差という事なんでしょうね。

JAL提携の裏で繰り広げられた、ちょっとではなく、かなりイイ話でした。

が、私も含めた経営者には、大変厳しい話ですね?

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