2011年7月5日火曜日

その人の問題

昨日から一泊で、しかも今日の夕方には京都に戻って来ないといけなかったという強行軍で、岩手の大槌町、陸前高田に行ってきました。

何から書けば良いのか、大槌も酷い状況でしたが、陸前高田は規模的にも町の殆ど全てが壊滅したと思う程、恐ろしい面積が瓦礫の山、もしくは、整理されて平地になっていました。

何度も言いますが、私は阪神大震災時には神戸に居て被災していますので、戦後の焼け野原になった様な光景も見た経験はあるのですが、その規模の違いに、声も無くしました。

写真は才能がない事もありますが、これも神戸の経験から、もし、そこの土地の所有者だったら、潰れた自分の土地を写真撮っている人を何と思うかと考えると、あまり撮る事ができませんでした。

思う事、書くべき事はたくさんあり、順次書いていきたいと思いますが、今日はまず一点のみ伝えたいと思います。

私も今回、一泊二日で、何もできず、見るだけで良いのか?とも思いましたし、震災後も今行っても迷惑がかかるだけでは?とか、実際ニュースなどでも、今は来て欲しくないという被災地の声を聞いた事もありました。

ただ、今回行って、向こうでもお話を聞きましたが、何であれ、いつであれ、行く人自体がどうするのか?という事にかかっているのだと思いました。

迷惑な人は何時行っても迷惑だし、役に立つ、有りがたい人は、何時であれ有りがたいのです。

見るだけでは?というのも、その人がそれでどうするのか?が問題であって、しっかり何かをやろうと思う人は、時間が無くて少しだけになっても、そういう人であればこそ、逆に見に行くべきだと思いました。

やはり少しであれ、現地で見て、自分で感じないと、本当の所は分からないと思いますから。

今回同行してくれた、テラルネッサンスの吉野さんは、震災時にはまだ東京の会社に勤めていたそうですが、直ぐに物資を持って現地に入り、情報も無いまま、車で行き当たりばったり物資を届けて回ったそうです。
その際に、何故か被災された方々が家族の様に思え、この人達と一緒に居たいと思う様になって、会社を辞めて岩手に来たそうです。

そんな人なら、そりゃ何時であれ、大変有りがたいと思いますし、少しでも何かしたいという思いのある方は、遠慮されず、是非行って欲しいと思います。

これも行ってみて、初めて明確に思えた事でした。

明日も又横浜へ出張なので、今日はこの辺で。

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