先日、松栄堂の畑社長のお話を聞く機会がありました。
京都流議定書イベントにも参加してくれる、自死遺児などのケアなどの活動を行なう尾角光美さんが、震災後、東北を回り、グリーフケアの為に、本を出版する事になり、それに添えて、お祈りできる様にお香を付けたいとの事で、紹介を頼まれての事でした。
その企画については、素晴らしい事であり、東北の方に、お香を直接届ける事を模索されておられたとの事で、二つ返事で、というよりも、積極的にご協力して頂く事になりました。
その際に、お香への思いや、使命、先祖に思いをはせる事が無くなっている現代への危機感などをご教授頂き、目から鱗のお話や、淡々と話しされているだけなのに、話しの中身や思いが素晴らしいので、深く胸に染入りました。
中でも、心を整えるという事はどういう事か?についてのお話は、じわーっと感じ入り、気持ちも楽になりました。
人には頂いた透明な水があるが、それが生きていく間に色々な色が着いてしまう。
心を整えるという事は、色が着いてしまった水の汚れを時々沈殿させる事、そして、汚れが沈殿した後の、上部の透明になった水、その透明さを思い出す、元はどうだったかを振り返るという事だというでした。
汚れた水を綺麗にする事、と言われると、なかなか、厳しいものを感じますが、そうではなく、時々は沈殿させて、元はどんな透明なものだったのか?を知る事、と言って頂けると、凄く心が楽になり、現実的で、そうありたいと思えました。
元々、尾角さんから、松栄堂の社長さんって、どんな方なんですか?と聞かれて、即座に、”それはピカ一に素晴らしい社長さん”と答えていた私も、お陰で鼻が高かったです。
松栄堂さんも300年続く、老舗中の老舗ですが、この様に素晴らしい重鎮の方々と、日本を変えようとする若い世代を、同時に持つ京都のコンテンツ、人材の豊富さは、恵まれた話しだと思いますし、
そこを生かして、やはり、日本の価値観を動かしていかなくてはいけないと思います。
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