この言葉を社内で、よく使います。
特に日本の人口問題については、人口が減少し、高齢者の割合が高まるという明白な事実、誰でもが分かる”算数の問題”なので、それをもってどう考えるか?という話をします。
先日、食料についての、”算数の問題”を聞きました。
しかし、私もこの”算数の問題”には気づいてませんでした。
日本だけが人口減と言っていますが、世界全体では、急激に人口が増えていきます。
それは知っていた”算数の問題”であり、その算数問題を使って、だから中小企業でも世界に出るしかないでしょう?と言う人も多いです。
それについても話したい事はあるのですが、今日はその話ではなく、気づいていなかったのは、人口減のかなりのウエイトを占める、中国やインドなどで、皆が豊かになっていき食べ物の中身が変わると、大きく構造が変わるという事なのです。
穀物類を食べている間は、まだ、その物だけの食物でよいが、皆がお金を持ち、肉食系に変わっていくと(宗教的に食べないという話は別にして)、たくさんの鳥、豚、牛が必要になり、、それぞれに餌が要るわけで、これが食料問題を加速させるという話です。
今のままの農業政策でTPPに参加すると、日本の殆どの農家は立ち行かなくなり、農作放棄地ばかりになるという話もあります。
色々な”算数の問題”を考えていくと、出てくる答えは暗いことばかりで、その中で自分や自国が生きていくには、拡大していくしかないという事になり、だからまだまだ伸びる他国へ行くしかないという話しになるのです。
しかし、これも国レベルで考えるからそうなるので、地球レベルで考えれば、同じ地球内で食い合いをするだけで、大きな長い目で見れば意味の無い話だし、この考えでいくと結局は奪い合いの戦争しかないという事にも繋がっていまいます。
そうではなく、やはり価値観を変えるしかないと思います。
日本の食糧廃棄についても多くは食べ残しであり、それ自体も問題ですが、その中でも非常に馬鹿げているのが、コンビニやファーストフードでの時間切れによる廃棄、或いは規格サイズなどの問題で流通に乗らない為や価格維持の為の廃棄など、見直せばたくさんの無駄があります。
それらを解決していくには、消費者、要は国民全体が、価値観を変えなくてはなりません。
何故、作られて何十分して売れなければ、廃棄しないといけないのでしょう?
それは、それこそ、菌の問題や、品質保証の問題があるからですが、消費者が便利さ、手軽さを求めなければ、ちょっと時間を待てば良いわけです。
しかし、それは売り手側も効率が悪く、発展を考える中では成り立たなくなるわけですが、それだけの技術やノウハウを持っている企業は、それを違う方向に振り向けていけば、新技術が生み出され、新たなサービスが生まれ、食料やエネルギーなど様々な問題がある中で、それに対応したものが生み出されると思うのです。
そう考えると、それぞれに”算数の問題”を解決していくには、”道徳の問題”や”哲学の問題”に力を入れていかなくてはならないと思います。
今年で四回目を迎える京都流議定書も、実はこんな思いを、毎年ベースの所では持って継続しています。
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