2011年5月5日木曜日

ワークライフマネジメント

実は地震が起こるまで、今年のイベントのテーマは、ワークライフマネジメントでいこうと思っていました。

これは、ずっと唱えている事ですが、私は今の日本の仕事に対する捉え方で、しかも日本人にありがちな、表面的に捉えてワークライフバランスというものを進めていくと、とんでもないマイナスになると思っています。
日本で解釈されている様な、ワークとライフのどちらに比重を置くか?的な話ではなく、ワークとライフをマネジメントしていかなくてはいけないと思うのです。

日本人はまだまだ労働について、何か肉体労働的な考え方であり、思考的な問題だと思うのですが、結果とは関係なく頑張っています!という事が言い訳になったり、それが通ったりする事も多いです。

仕事である以上、成果が伴わなければ駄目なのですが、逆に言えば求められた事に対して、結果を出せば時間は関係ないのです。

以前、検討された労働裁量性を導入すれば、育児休暇の問題や、それこそ余暇と仕事のバランスの問題も簡単に解決するのです。

ただ、その前提としては、それだけ皆が成果に対して厳しくないと成り立つわけがなく、逆に言うとその厳しさが無い人、という事は作業として働いている人が、仕事と余暇のバランスを取って休みを多く取ると、結果が悪くなるしかないのです。

これは恐ろしい事であり、その根本原理を考えないまま、制度だけ導入していけば、日本はどうなるでしょうか?


被災された方の話を聞いても、ワークというのは生きがいに繋がり、ワークとライフはバランスさせるものではなく、個人個人が、生き方を考える中から働き方を考えるという、マネジメントしていくべきものだと思います。

日本は一刻も早く、ワークライフバランスという権利の様な考え方ではなく、ワークライフマネジメントという、あくまでも個人が考えるべきもの、という自立した感覚で捉えていかなくてはいけないと思います。

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