2011年11月2日水曜日

11' 11月ウエダ本社社報

《Jimukino-Ueda bldg オープン》

1968年に建築された南ビルが、43年ぶりにJimukino-Ueda bldg としてリニューアルしました。

五条通りの南北にほぼ対面に立ち、ツインタワーと呼ばれて親しまれてきたビルも、耐震調査などから、一旦は取り壊して駐車
場にするという結論に至っておりました。

ところが一転、リノベーションで再生させる事ができ、むしろ発展的に、今後のウエダ本社の命運をかけるという程のシンボ
リックな存在として、残していく事となりました。

その役割は主に三つあると思います。

一つ目は、今後益々問題化していく古いビルの活用提案。
このままの状況が進んでいけば、京都市内もマンションと駐車場ばかりの町となってしまいます。
古いビルでもコンセプト次第では充分ニーズがあるという事を示し、高さ制限などの景観問題よりも、もっと深刻な問題である、古いビルの活用、空きビルの対策に、一石を投じるという事です。

二つ目は、スモールオフィス、ホームオフィスというSOHOの本来の意味に立ち返り、SOHOという働き方、暮し方を研究し、日本人の働き方、仕事観を変革したいというウエダ本社の目的に向かって、新たな働き方を研究していく事です。

そして三点目は、様々な人が面白がって出入りするビル、地域の人が立ち寄れるビルにする事によって、この地域の核となり、五条地区を盛り上げていく事です。

五条エリアは、京都駅エリアと四条エリアに挟まれ、単に通過する道であり、人が目的を持って訪れる地域とはなっていません。
国道一号線でもある五条通りを、ウエダ本社が核となって、人を呼び込み、発信していき、京都駅、四条エリアとは別の魅力を持つ地区に活性化させていきたいと思います。

ウエダ本社は、京都流議定書など、京都に向けて何ができるか?という姿勢で取り組んで来ましたが、この南ビルのリノベーションを機に、もっと足元を見て、生まれ育った五条に向けて何ができるか?を追求し、五条を基点に今後の京都のあり方を考えていきたいと思います。

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