セブンプラザ山口社長は、鹿児島でパパママストアと言われる様な電気店で、しかも赤字や債務超過となった店を加盟店にし、経営指導を行ない、今やFC加盟店61店のフランチャイズ経営を行なっておられます。
その精神は、”小さくてもお客様が支援してくれると大手に勝てる”という所にあり、”価格に勝る面倒見活動”で、100%離れなければ売上は落ちないとの考えから、買って頂いたお客様にどの様に喜んで頂くか?を追求されておられます。
しかし、どうしたら儲かるか?どうしたら売れるか?という仕入れて売るだけの”商売”ではなく、その間の管理をしっかり行ない、パパママストアのオーナーに徹底的に”経営”を求めていかれるのですが、そのベースには人が一番であり、幸せな人生をどう送るか?が先で、その為に、家電店を営んでいるのだという考えに基づいている様に思います。
戦術は目先の事ばかりで、戦略は長期的な展開を考えることとの定義も明快で、店づくり、客づくり、人づくり、は戦略である為、お客様の管理費、人件費は、費用として捉えないとの事でした。
でんかのヤマグチ山口社長は13年前、2年程の間にそれまで全く無かった家電量販店が6店も出店してきた事により、通常では諦めてしまう様な状況の中、全く逆張りの”高売り”をしようと決意され、やはり徹底的に顧客接点の強化に努められたのです。
その仕組み化の一つとして、売上評価を無くし、粗利評価に切り替えられたのですが、その事で、お客様に徹底的に尽くしても、必ずそれは成績に結びつくという構図となり、社員さん達も関係性強化を目標とされ、見事にお客さんに喜んで頂く事に向けて一丸となっておられるのです。
”旅行に行くからペットを預かって””雨が降って買い物にいけないから、調味料を買って来て”など、ありとあらゆるお客様の要望に応えられ、粗利40%を達成されているのです。
驚くべき話は、"旅行に行くから、泊まっておいて”という要望まであったそうですが、社長曰く、”これは究極の顧客からの信頼なので、これが理想です”とサラッと仰っていました。
そして、”変わった電気屋でいいんじゃないか?”この山口社長の言葉、良かったですね。
近代ホームの松本会長も、住宅業界の常識を全く覆した展開をされ、ここに至るまでは苦労の連続、邪魔や脅しもあったが、”ピンチの中にしかチャンスはない””苦手なものにこそ強みを見つけられる”との事で、住宅業界では有り得ない、お客様スタンスを追求されておられます。
そのベースには、毎日、今日が最後だと思って生きていたら、どれだけの差ができるか?という様な死生観がを強くある様に思います。
しかし、この三人の方に共通するのが、計数感覚を磨かれているところですが、松本会長も、その人間味溢れるお人柄と同時に、社内では数字でしか会話をしないという事で、これ又他にはあまり例のない、正社員として雇われている自社の大工さんにも、決算書を読める様に徹底教育されているのです。
という様に、纏めるのに、大変苦労する、学びだらけのセミナーでありました。
従来のブロックスさんのセミナーでも、たくさんの気づきや感動を頂きますが、かなり出来上がった理想に近い企業スタイル、又、何よりも社長の人間性を見せられるので、社長が自ら輝かないといけないのに、あまりにも遠すぎて、結構落ち込んでしまう面もありました。
そういう面においては、この三人の皆さんも素晴らしい人間力をお持ちなのですが、凄い逆境からの具体的なお話を聞く事ができ、私などでも、大変だと思っていた状況も、全然大した事がないと思えた事や、それに対して、対策と言える程の事が、できていない事だらけであり、本気度が全く足りていなかったと気づかせて頂く事ができ、私自身、本当に晴れやかな気持ちになる事ができました。
ウエダ本社として考えている方向性も、大いに自信を持つ事ができましたし、後は、再度、皆で役割を明確にして、シャカリキにやるだけです。
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