本来はどうあるべきなのかを知っていること。
これが重要な事であり、どんどんそれが貴重な事になっている様に思います。
ソフトやシステムを組む場合でも、それを導入すれば良いのではなく、アナログで会社に合う仕組みなどを組み、それをシステム化しないとうまくいかないでしょう。
最近特に気になるのは、組織や、人の関係においてのフラットです。
良い会社にする為には、組織も階層を設けるのではなくフラット化しないといけない、人の付き合いもSNSに代表される様に、壁もなく、簡単に繋がる、確かに素晴らしい事です。
うちの会社でも、フラット化に努めているつもりです。
社員は、それでも、社長とは距離があると感じているであろうから、と、余計に又フラット化を意識していました。
しかし最近、ちょっと違う様な気がしています。
それは、本来は組織というものは、こういうもので、上司や社長というものとの関係もこういうものだという前提があれば、それをフラット化する効果は大きいのですが、考えてみると、うちの会社では、組織とはどんな形で動いていくものなのか?上司との関係で、そんな事を言えるのか?など、そんな”本来”の経験知がないので、フラット化が効果が無く、逆に管理面を強化する必要を感じています。
今日ある大企業の管理職の方とお話していました。
海外で20年以上実績を上げて来られた方で、やはりそういう方は、日本や日本人自体にかなりの危機感を持たれていました。
そんな甘いものではない、そんな感覚で生きていけるわけがない、私も持っている同じ感覚でした。
私が勤めていた瀧定の事もよくご存知で、”厳しい会社ですよね?でもめちゃくちゃ働きますよね?”と言われるのと同時に、同行していたうちの営業に”社長、厳しいでしょう?でもそれをよーく聞く事ですよ”と言って頂きました。
別に私の言う事を聞けと言ってもらって喜んでいるのではありません。
こういうポイントを何とか伝えたいのですが、なかなか浸透させられないので、他社の方から言って頂くと大変有難いのです。
本来仕事はどうあるべきでしょう?
決してお金の為だけではないでしょう。
だけど、お金を貰っているのも、それで生活しているのも事実です。
という事は、その責任を果たさないといけないですし、厳しくないと、スキルアップもできないですよね。
厳しいことを楽しめるか、楽しい好きな事を仕事にしていれば苦しくないという事はありますが、楽なこと、簡単なことなどあり得ません。
色々なツール、環境などで、簡単に繋がり、皆が気を使い、優しく接しないといけない世の中、何かそれが良いというだけではなく、そうでないと悪という様な感覚になっている世の中や組織は、大変危険だと思います。
うちの会社では、まず、本来、組織というものは、上司というものは、そして仕事というものは、という事をこの期に及んでですが、改めて考えていきたいと思います。
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