2012年11月18日日曜日

これからのリーダーとは

この土日は、いつも堀場最高顧問にご指導頂いているクオリアの宿泊研修でした。

幸福社会とイノベーションというテーマで大学の先生、芸術家、経営者がプレゼンテーシ
ョンを聞いて討論するというものでした。

と言っても、各分野でTOPの先生方ばかりですので、アカデミックな話で終始し、なかな
か話に入れる感じではありませんでしたが、MBAでも聞けない貴重な話ばかりで大変勉強になりました。

ただ、あるゲストの方のお話は、その方向性において、私には違和感がありました。

本も売れ、コメンテーターなども務められていて、見たことも無い程頭の回転も早く、全てに成功して来られた方なのですが、今後、必要な要素はダイバーシティーというお話の割には、自論が全て正しく、自信満々で結論は全て見えているという対応で、発言しても全く無駄な感じがして、あのアプローチでどの様に多様性を取り込めるのか?と少し滑稽な感じもしました。

私などが成功されておられる方に何も言える立場でありませんし、実際、まだ多様性を認める度量のある京都の経済界ですら、現状の売上規模が大きい会社の方が"凄い人"と、売上規模と人物の実力をリンクして考える風潮は、現実としてまだある中、それこそ、何を
偉そうに、と思われると思います。

ただ、違和感を覚えるのは、目指している軸が日本がまだイケイケのネットバブルの時代
と同じであり、サブプライム、そして⒊11以降でも、その価値観が全く変わっていない所です。

私は幸運な事に、若い有能な人達、価値観の違う、変革していこうとする人達と関わらせてもらっているので、多くの、現在の価値観においての成功者が見えていない変化を感じられていると思います。

まだまだ日本のスタンダードは変わってない事を感じながら、バスでの行き帰り、元リッツの高野さんや、鬼澤さんも薦められていた、フランシスヘッセルバイン著"リーダーの使
とは何か"を読んでいました。

この本では、中心はあっても頂点や底辺はないという円型マネジメント体制を唱えられて
いるのですが、多様性を取り込んでいくには、そんなアプローチでないと無理ではないであろうか?と、これからのリーダーの在り方を考えさせられた二日間でした。

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