2013年3月24日日曜日

京都幸福会議の締めの挨拶

FBでも少し書いていましたが、先日、京都幸福会議というシンポジウムが行われ、定員200名の所400名という大盛況ぶりでした。

王立ブータン研究所長、山田知事、門川市長などもご出演されたパネルディスカッションの後、主催の京都経済同友会と大学の関係者のみという場ではありましたが、コミュニケーションデザイナーの山崎亮さん、京都大学こころの未来研究センターの内田先生、電通の袖川さんというそうそうたるメンバーと共に、私もパネルディスカッションに出させて頂きました。

この立場はなかなか難しく、過疎地の活性化で今や大注目の山崎さんや、内田先生、袖川さんは内閣府で仕事もされるデータ、事例をたくさんお持ちの専門家ですから、この方々の間で埋没していまわない様にするだけでも大変ですが、たくさん重鎮もおられる前で、何であいつが出ているの?とも思われかねない中、偉そうにもなり過ぎず、しかし主催する経済同友会メンバーとしての役割も果たさなくてはならないという、色々な方面を意識しながら、即座に考えなくてはならないという刺激的な経験をさせて頂きました。

結果的には、元京都大学副学長で現在は国立社会保障人口問題研究所長の西村先生の懐の深いコーディネーションや、袖川さんの、全体を考えた発言などで議論が交差するディスカッションとなり、後日、数名の方から、全セッションの中でも一番面白かったとも言っ
て頂けて、本当に良かったと思います。

1時〜6時迄3部構成で、凄い方々がそれぞれの立場から話された幸福会議は、かなり面白いものでありましたが、そんな中やっぱり最後は堀場最高顧問が、たった5分程の締めの挨拶で、見事に持っていかれました。

幸福なんていうものは人それぞれ色々あるもの。
ジェネレーションギャップの話も出ていたが、私は今、88歳で出席者では最高齢であるが、戦前から生きてきた身からすれば、皆が言うジェネレーションギャップなんて、取るに足らない誤差の範囲である。
戦争を経験しているか、していないかの差は、圧倒的に違うし、その経験から言える事は、人間がパニックに陥るのは、基本的に次の二つしかない。
一つは、死にたくないのに殺されると思う場面と、今日から本当に食べる物が何も無いという状況である。
そんな本当にパニックになる状況を戦後に生まれた人は経験していないので、取るに足らないわけだが、この中で日本に生まれたいと思って生まれて来た人は居るか?
誰も居ない筈であり、ひょっとしたら、紛争地域や、今食べる物が無い国に生まれていた可能性だってあるのだ。
それを考えると、日本に生まれただけで、全世界で考えると、それだけでまず幸せなのであり、日本の中で、もがいているのは、90点から何点上がるか程度の話なのだ。
もっと、そういう所に目を向けて、今ある幸福を考えて欲しいというお話でした。

今までの5時間は何だったんだ〜と思う位、深いお話を5分で話してサッと帰られるのですから、88歳、まだまだ現役ですね。

こんな方から身近にご指導頂けるのですから、我々京都の経営者は幸福です。


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