2008年8月24日日曜日

ウエダ再興記(最終回)~ DO YOU KYOTO?イベントと粋な会社

5月1日ウエダ本社70周年記念式典。
GWの合間という事もあり、残念ながらご出席頂けなかった方もおられましたが、それでも京都の重鎮が皆集まられたのではない?と言って頂ける様な方々総勢220名に、会費制でご出席頂きました。

ご祝辞を頂いた山田知事、門川市長、前原民主党副代表、ご講演を頂いた堀場雅夫氏(堀場製作所最高顧問)、同じくパーティーでご祝辞を頂いた京都商工会議所副会頭の柏原康夫氏(京都銀行頭取)、渡部隆夫京都経済同友会代表幹事(ワタベウエディング社長)、、参議院議員の福山哲郎氏、これだけの方々が挨拶だけでなく、長時間ご参加頂くという、奇跡にも近いスケジュール調整をして頂く事ができました。

その中で、粗相がないかと終始ひやひやものでしたが、目だった問題もなく、東儀秀樹さんの心に染入るコンサートもあり、皆さん満足して帰って頂けたと思います。

息つく間もなく、終了後は2日伝統文化・伝統産業、3日教育テーマの一般向けイベントに向けて数人が泊り込みで用意を行なってくれました。
普段企業相手の我々が、一般の方々相手にしっかり対応できるのか?講演にお越し頂いた方々に粗相なく対応ができるか?
しかもたくさんのプログラムがあり、その時間調整は大丈夫か?
終日に渡り、緊張が続きました。

又、各分野で人気のある方々にセミナーをお願いしていながら、私の主旨で宣伝も自前で行なった事により、集客でききれなかった面があり、大変心配しましたが、出演者の皆様からは、”よく自前でこれだけの事をされました”と労いの言葉を頂く事ができました。

社員達は皆本当によくやってくれ、3日間、滞りなく終了しました。
社員達に求めた事で、最も期待以上の結果を残してくれたものとなりました。

お手伝い頂いた宅間氏の提案もあり、イベント終了後に打ち上げをする事にしました。
ハイアットの方には、当日朝にお願いしたにも関わらず、そうとは思えない料理を揃えて頂き、最高のおもてなしをして頂きました。

冒頭の挨拶では、
厳しい状況のウエダに入る腹を決めた事、このままでは倒産すると思った瞬間、何と思われようと立て直す事が自分の使命と思ってやって来た事、悔しい事の数々、その事で強まっていった、輝いていた頃のウエダへの思い、社員に自主性を発揮させる、難題に挑戦する経験をさせる為、このイベントに大きな賭けをして来た緊張感からの開放と、それに応えてくれた社員達、初めてこれでウエダも大丈夫だと思えた事、京都を知っていくにつれ、その素晴らしさと共に出てくる問題意識と、それらに対して発信して来た事、多くの人が賛同し、協力してくれた事、そして何よりも、社員達の頑張りでこの時点でも大成功と言える結果であった事、これらのたくさんの思いが錯綜し、不覚にも言葉に詰まってしまいました。

そしてこのイベントで、ウエダで経験して来た多くの問題に対して漸く、自分の中で一区切りが打てた様に思います。
初めに非常勤で関わってから9年が経っていました。
赤字脱却に必死だった当初からは、想像することもできない70周年イベントを盛大に行う事ができ、”現在の”ウエダ本社の為に知事、市長始め皆さんに駆けつけて頂き、事務機のウエダから京都におけるウエダ本社、京都に発信するウエダ本社を見て頂く事ができたと思います。

難局を乗り越え70周年を迎えたウエダ本社は、次のステージに入って行きますが、今後さらに京都流の価値観を学び、京都流の考え方で、京都流的に粋(すい)な会社を目指して参ります。

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