2007年2月21日水曜日

中西美世さん

という名前でお分かりになる方は、相当の京都通?いや京菓子通の方だと思います。

京都流のおやかまっさんの第1回目に登場してもらった、鼓月現社長のお祖母さんというよりも、鼓月創業者である、その中西美世さんが15日にお亡くなりになられました。
通夜、告別式は妙心寺で行なわれ、大変な数と共に、錚々たる方々がお別れに参られました。

私も実は、京都流のおやかまっさんで取材させてもらうまで、この方が創業されたという事は知りませんでした。

終戦後、倉庫に砂糖しかなく、それで作った砂糖菓子の様なものが、鼓月のスタートで、その後、戦争で未亡人になった人を助けるためもあって、7人の未亡人で立ち上げていかれたのが今の鼓月です。
話を聞かせてもらって、その後、美世さんの事を書いた”京の華”を読み、本当に凄い方で、是非一度お目にかかりたいと思っておりました。
多分京都の中で、全て自分で立ち上げ、切り開いて来られたという女性経営者という方はそうはおられないと思いますし、まず女性経営者の第一人者と言っても過言ではないと思います。

本で読んだだけでも大変なご苦労をされたのがよく分かります。
全くの素人で始めて、和菓子の作り方も分からない、新参者に教えてももらえないという事で、東京に学びに行かれたのですが、今となっては、だからこそ、鼓月というのは、ちょっと違った商品開発で、今の存在を築かれたのだと思います。

聞いた話ですが、京都の中であまり教えてもらえない中、よくアドバイスをしてもらわれたのが、今、おやかまっさんにご登場頂いております、俵屋吉富さんの石原さんのお祖父様だそうです。

本当に縁というものは大事だと思いますし、そういう礎を作ってこられた中西美世様のご冥福をお祈り致しますのと共に、私もそれぞれのお孫様達との縁を大切にしたいと思います。

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