2015年8月9日日曜日

イデオロギーを超えて

今週もイタリア首相が京都に来られるので、講演に参加して!という要請があったり、嬉しい事、腹立たしい事、当たり前ですが、色んな事がありました。

イタリア首相の講演会、結局は私などが行っても全く関係無い話でしたが、以前に、私がお願いもした方からの要請でもあり、出席をしていました。

そもそもこの急な京都入りは、首相がフィレンツェ市長時代、門川市長に京都に行くと約束された事の実現らしく、イタリア人でも、又、こんなTOPの方でも、そんな繋がりを大事にしておられるだと、納得していました。

KYOCAでは京都ショコラボのオープニングに向けて、ルクロの黒岩さんと話を進めておりますが、障がい者雇用や、障がい者と分け隔てるのではなく、多様な社会を目指して行こうとする話をしているとワクワクして来ます。

今や、様々な難病、知的、精神という障がいを持つ人、そして、身内に持つ人までを考えると、全く特別な話ではなく、皆が当たり前に関係する話だと思います。

そしてそんな話を進めていると、またまた色々な話が入ってきて、そこから繋がりや、付き合いなどと言っていると、余計に何屋か分からなくなってしまいます(笑)

多様な人が受け入れらることを目指す!などと言っていると、如何にも良い人の様に思われますが、まだまだ人間ができていないので、片側でしょっちゅう腹が立ったりもしてしまいます。

ただ、私が腹立たしく思うのは、どちらかと言えばコトであり、全く理解できないコトを言う人自体を違うと思うだけで、嫌いや、まして憎しとまでは思いません。

今日8月9日は、長崎に原爆が投下された日であり、8月15日で終戦から70年を迎える今、安保法案への対応で、色々な意見が飛び交っています。

意見、考えが違うのは当然で、それが違うと言って、その人に憎しみまで向ける様な発言をする人や、知りもしないのに、軽々しく人のやっている事に意見をできる人が多くなっている様に感じるのですが、その事の方が危険に感じます。

その様な人では、意見の違う人をやっつける事しかないのですから、正論のつもりで相手を傷つける事になり、解決どころか改善もできないと思います。

先日お亡くなりになられた堀場最高顧問は、常人の理解を遥かに超えた思考をしておられました。

3.11があった年、多様な意見を交差するという目的を持つ京都流議定書では、一貫して原発に反対を唱えて来られた田中優さん、当時は政権中枢で再稼働やむなしであった民主党の前原誠司さんの講演を続けて行なうという暴挙?に出たのですが、その前の鼎談に登場された堀場最高顧問は、”今の放射能で危険だという人は、ラドン温泉には行けないですね”という事をサラッと言って、暴挙の数段上を行っておられました。

それこそ、福島の人や放射能を心配される方からは、常軌を逸しているとしか思えない発言ですが、実は堀場製作所というのは、放射能測定からスタートした会社で、堀場最高顧問は広島の原爆投下された直後から現地調査にも入っておられたその道の大家で、当時は数十年、この焼野原にはぺんぺん草すら生えないと言われたものが、二週間後には草が生えだしたという事を目の当たりにされ、生命、ましてや人間の素晴らしさ、偉大さを痛感されたからこその、次元が違う所からの発言なのです。

そんな見地から論議できると、違いが対立にならず、同じベースを見つけられるのではないかと思います。

今日、Jimukino-Ueda bldgでは、ひまわり甲子園関西大会が開かれていました。


東日本大震災、各県は大変な被害者を出したのですが、他の県では減っているのに唯一福島だけが、毎年、震災関係死という数が増えているそうです。

こういう事を無くして行くにおいては、イデオロギーはぶつからないと思います。

今月15日には、もっと人間本来、生命本来の在り方から、我々日本人としてどうあるべきなのか?皆で考えてみたいものですね。

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