2018年6月16日土曜日

今年の京都流議定書のテーマが”Teal" な理由

6月も半ばになったので、一部告知はしておりますが、そろそろ今年の京都流議定書について、触れたいと思います。

昨年で終わったの?と聞かれる事もあるのですが、そうではなく、10年続けて来た3日間のスタイルは一旦終了し、今後は違う形で継続して行こうと、昨年の終了時から考えておりました。

ただ、10年で一旦区切りとしておかないと、止め時を無くしてズルズルと継続する事になりそうな事と、今年ウエダ本社は80周年を迎えたので、周年イベントと同時に三日間のイベントを行うのはスタッフの負担が大きいので、今年は、次の展開に繋いでいく形で軽めに行おうと考えていました。

周年パーティーも70周年の際は、ウエダ本社が変わっていく宣言という意味で、晴れがましく、知事、市長、始め、商工会議所、経済同友会など経済界の方々にも沢山お越し頂きましたが、今年の80周年は、スタッフ自身が懇親するという目的で、お客様もOBや、普段お世話になっている仕入先さん、今後、我々とタイアップして頂くパートナー的な方々のみで内輪的に行う予定です。

そしてその同日に、京都流議定書と称して、14時~17時頃の予定で、セッションを行いますので、今年は、是非、この枠だけに集中してお越し頂ければと思います。

ここでは、80周年でリニューアルするロゴや、コンセプトとその意図、そして今後のウエダ本社の目指すところについて、発表させて頂く予定です。

京都流議定書として行うセッションは、話題の”Teal組織”を取り上げますが、決して流行りに乗ったのではなく、京都流議定書がソーシャルセクターで知って頂く様になった切っ掛けを作ってくれたのは、何を隠そう、このTeal本の解説者である嘉村氏であり、今や引っ張りだこの嘉村氏に、初めから関わってもらっていた京都流議定書だからこそ!のTeal分析をお願いしようと思っておりますのと、今後我々の展開自身もそうですが、日本の進み方を考えていくにおいても、このTeal組織に至る経緯は、理解する必要があると思いますので、なかなか面白いと思います。

特に気になりながら五百数十ページに渡る分厚い本に手が伸ばせなかった方には、よりお薦めです(笑)

理想過ぎない?と思うのがTeal組織ですが、それが全てにおいて正解という訳ではないと思います。

ただ、この変遷を考えていくと、色々な事が理解しやすいくなる様に感じます。

今週は、初の米朝首脳会談で、世界中の人々が固唾をのんで見守りました。

結果は、北朝鮮が有利になっただけで、何も具体的に、核放棄に向けて引き出せていないとトランプ大統領に非難が集まっています。

この会合の成否については、私などが語れるものでは無いですが、ただ一点、あの直接会談は、トランプ大統領だったから実現したと思います。

トランプ大統領を見ていると、Tealで言えば、レッドパラダイムのリーダーに思えます。

レッドパラダイムとは、衝動型組織で、戦闘地域、内乱、破綻国家、刑務所、治安の悪いスラム街という敵対的な環境に適しているとされているのですが、北朝鮮は他人の意見が入る余地のない独裁国家ですから、そことの話でその後に出てくる順応型(アンバー)組織や多元型、ましてや進化型(ティール)などのリーダーでは、話の台にも乗らなかったと思いますし、レッドパラダイムのリーダーだから会合が実現できたのだと思います。

それが良かったと言っているのではないですが、少なくとも交渉などを行う際には、こちらの正当な事を展開しても、その組織とリーダーが、どの様なパラダイムにいるのか?を考えて対処しないと、全く効果は出ない様に感じます。

日本の交渉がいつも下手に感じるのは、以前も、そもそも喧嘩の仕方を知らないのでは?と書いた事がありますが、やんちゃを知らないエリートな人達が官僚になっているので、特に衝動型などへの対処が全くできていないからではないでしょうか?

とは言え経験の無い人が、いきなりやんちゃな真似をしても、より無謀になるだけなので、そこは日本人らしく勤勉にそのスタイルを学んで、対処していかなくてはなりません。

という事で、今年の京都流議定書は、勤勉で真面目な日本の官僚や、官僚的な組織が、世界で戦っていく為にも、Tealから学んでいきたいと思います。






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