2016年4月2日土曜日

フィロソフィーを分解すると

今週は一般的には年度末と新年度という週で最盛期でしたが、スタッフはフル回転でやってくれ、現場も内務も大きな事故、問題もなく年度末を終える事ができました。

長年の課題である、個々の動きを組織力にするという事においては、初めてと言っても過言ではなく、絡み合う気配が出てきました。

現場も仕事を割り振り、チームでカバーしていたのと、内務では一番のベテランが長期に休む中、まだ不慣れな業務も、残りのメンバーで見事に乗り切ってくれました。

皆が忙しく、相手してもらえない私は、かえって来客の時間や、会合に参加する事ができ、今週も又、有り難い出会いもありました。

そんな中でも、今までに何度かしかお目に掛かっていない方が、ブログやFBをしっかり見て頂いていたり、共感するからとわざわざお越し頂く事もありました。

4月1日には4人の新入社員が入社しました。

高卒の新入社員の話は何度か書いてもいましたが、大卒の新入社員も有り難い存在で、彼は募集もしていない中、ウエダ本社に入りたいと、リリースなどを手掛けられた大室先生(京都ソーシャルビジネス研究所長)に数か月に渡って相談に行き、入社してきてくれたのです。

この数年、うちの会社では採用できる人数も少ないので、全く募集はせず、価値観を知って頂いている先生からの紹介や、希望してくれる学生を採用しているのですが、この大手志向で、中小企業が採用に苦労する時代に、大変有り難い話ですが、これも共感、信頼が、大きな価値になっているのだと思います。

企業風土を変えたい、オフィスを変えたい、というお客様が逆指名でお声掛け頂くケースも出てきていますが、これも我々の考え方に賛同してもらっている事がビジネスにも繋がってきている現れです。

ある意味、中小企業は数を追いかける必要がないので、周りに左右されず、自分の所の価値を発信していく事こそが、実は一番の攻めでもあり防御になると思います。

という事で、入社式後から始まる新入社員の研修の最初は私が担当して、ウエダ本社の理念からスタートします。

それもお題目の様な理念ではなく、何の為に生きるのでしょう?という所から、ウエダ本社としての基本理念~経営理念~経営指針~行動指針、そして、ウエダの指針から前文のついたウエダベーシック10の構成を説明するのです。

また、そんな哲学、理念という事ばかり言っていると、重い話ばかりと言われるかもしれませんが、やっぱり強い会社は、それがどれだけ継承されるかだと思います。

今週、昨年亡くなられた堀場最高顧問にご指導頂いていたクオリアの会があり、今後どうするかにおいて、ご子息である堀場厚社長にお越し頂きました。

以前から私は、これだけ見事に、親子間で事業継承、それも、それぞれのキャラクターを生かし、息子さんが新たな展開で発展をされながら、社是の”おもしろおかしく”という独特の風土が継承されているケースは日本全国でも稀有な存在だと思っていますが、創業者が亡くなり、規模もドンドン大きくなる中で、理念がどこまで継承され、良い意味で、家族的、中小企業的風土で展開できるのかは、興味ある所です。


哲学=フィロソフィーとは、phiro=”愛する” sophia=”知識” というギリシャ語から来ているらしいのですが、堀場社長のお話を聞いていても、素晴らしいと思う会社は、人(ステークホルダー全て)を”愛し”、人の可能性を信じる事に”知識”を向けている様に感じます。

おかしくなっていっている大企業は、数字を”愛して”、それを最大化する”知識”にばかり目を向けていたのではないでしょうか?

我々としても、今週入ってくれた新入社員も含めて、本来の意味のphilosophyを皆で共有していきたいと思います。


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