2015年9月21日月曜日

フィロソフィー血肉化のバロメーター

先週は、KYOCAでは、issue + design さん他、平日のイベントが有ったり、京都CMEXのレセプション他、梅小路公園界隈でのイベント出席、信頼資本財団の理事会他、外部で関わる団体などの会議、そして盛和塾世界大会での横浜出張、その間は来客と、殆どスタッフと会ってない感じでした。

盛和塾世界大会では、毎年ではありますが、凄い展開をして来られた塾生の発表に、全然努力が足らない事を思い知らされます。

今回発表された台湾の塾生のお話は、貧しくて家族が一緒に住めず里子に出されて成長し、お金という成功を目指してコンサルタント業で成功を収め、その後、素晴らしい人格者との出会いから、
人としてしての役割、天命を目指して、自分の様に貧しくてチャンスがない人の雇用を行う為に事業展開をされ、そちらでも見事に成功をされているお話でした。

発想があくまで自分が儲けるというよりも、世の中の為にどうできるか?という事からで、苦労している家庭の子供に就労の機会を作る事に全てを注いでおられました。
そしてそれでいて、元々の能力と、ハングリー精神で事業を立ち上げて来られた強さから、事業としてもしっかり成功させていかれている姿に、感動すると共に、本質を教えられた感じがしました。

この様な話を聞くと、本来、日本の方がその様な発想を持っていた筈なのに、その良さが薄れていっている様に感じます。

利他と言っても、成功したからこそ利他に向かう人は、まだある意味自然なのかもしれませんが、
自社の成功ばかり考えている人、利他とした方が成功するからという利己心から利他を唱えているケースも実は多い様に感じます。

二日間の大会で、殆ど、コメントもされなかった事を見ても、かなり体調が悪い中、皆の為を思ってフル参加しておられた稲盛塾長は、何の為に成績を伸ばすのか?それは私的な願望ではなく、公の目的の為でなければならない、そしてその為に盛和塾で学ぶのだと今回の講話でも仰っていましたが、そんな真髄を貧しい環境から立ち上げて来られた台湾の方の方が実践しておられる様に感じました。

台湾と中国は考え方は違いますが、中国系の方は一般的に個人主義で、拝金主義的な印象ですが、こと盛和塾ではその様子が違います。

それを見てもやはりフィロソフィーが重要だと感じますし、”JAL再生は、フィロソフィーとアメーバ―会計で行なったと言っていたが、アメーバ―会計が作用したのは二年目で、特に初年度はフィロソフィーだけで黒字転換した”とも仰っていましたが、”社員と共にフィロソフィーを血肉化するだけで、業績は伸びる、逆に、それができない中、手法や手段をいくら講じてもそれは砂上の楼閣であり、直ぐに崩れる”との事でした。
そして、”血肉化されている状態というのは、同じ話を聞いても、常に新しい気づきがあるのであって、前にも同じ話を聞いたという状態はまだ知識の状態で、全然血肉化できていないのだ”、というお話でした。

これには正に腹落ちした感じで、今期は、改めてフィロソフィーの血肉化を目指していきたいと思います。

社員の皆さん、今期は、更に、同じ話を繰り返すと思いますが、その反応が血肉化のバロメーターですから、毎回新しい気づきになる様、どうぞよろしくお願い致します(笑)

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