2015年4月5日日曜日

ハワイの不動産王と日本の稀代の経営者

今週も芸能界の方も含めて、本当に幅広い、色々な人と会いました。

その中でも印象的だったのは、ハワイの不動産王と言われ、サンフランシスコジャイアンツの共同オーナーでもあるDUANE氏のスケジュールをコーディネートをさせて頂いた事でしょうか。

HAPAというハワイのVIPの方々が日本に来られる際のアテンド役を務めておられる、Very 50代表の菅谷さんから、DUANE氏が観光で回られる一団と別に、京都で面白い活動をしている人と会いたがっておられるとの事で、KYOCAの案内を頼まれたのです。

その上で、沢山の方にも会いたいとの事でしたので、丁度その日に私も出席する事になっていたクオリア朝食会に参加して頂く事にしました。

その日は、我らが御大、堀場最高顧問も久しぶりに出席との事で、メンバーの参加率も高く、様々な経営者と一挙にお会い頂けるという事と、何よりも日本の稀代の経営者である堀場最高顧問に直接会って頂くというのは、なかなか貴重な機会だと思ったからです。

DUANE氏は、一代で20社程の企業集団に仕立て上げながら、自分が成功したなどとは思った事がなく、まだまだと好奇心を持ち続けておられる一方で、日系人三世という背景から、日本の為に、ハワイとの間でご自分がブリッジをかける事ができたら、との強い思いを持っておられるのですが、それなどは正に、堀場最高顧問から、経営者たるものは、恵まれた存在なのだから、自分の事業だけ考えるなどという事では駄目で、社会の為、世の中の為にその役割を果たさないといけないと教えられている事と、全く符合した話でした。

KYOCAもじっくり不動産王の目でご覧頂いた後、京都の伝統産業を海外発信する、GO ON プロジェクトの仕掛け人である各務さんと会われ、その後、KYOCAのテナントで、日本の耕作放棄地を無くす事に取り組むマイファームの西辻さんに会って頂くというスケジュールで、またまた、幅広く好奇心と事業意欲をこの一日で発揮されたことと思います。


ここ最近、入院されたり、体調を崩しておられた90歳の堀場最高顧問は、話始めは、話づらそうな感じでしたが、段々熱を帯び、最後の方は全く従来の声量で、

・難しい事を言うのが哲学の様に言われるが、日々の中に哲学はあるのであって、シンプルなものが哲学である。

・先生も同じく、難しい事を簡単に誰にでも分る様に説明できるのが優秀であるという話から、湯川秀樹教授の授業が分り難いとボイコットした話まで披露されていました。

又、東大以外の帝国大学の成り立ちは、地域の産業と共に、各地に合わせた発展に向けての研究を行う事であるので、産学連携などと唱える事自体がそもそもおかしく、京大と京都企業が地域の為に共同研究を行うのは当たり前の事である。

などなど、堀場節炸裂でした(笑)

このお二方を見て、これだけ成功されても、まだまだ好奇心が人一倍強く、想い、信念が強いからか、生命力の強さを感じます。

自分の欲、特に、物欲や名誉欲では、高齢になり、病気になった段階で目的を失い、あの強烈さを継続する事はできないと思います。

そう考えると、やはり、何の為に生きるのか?何の為に企業経営を行うのか?という目的が見えてくると思います。

経営者たる者は、その与えられた役割から、社会の為、世の中の為に身を投じる、と発想していくと、ゴールの見え方が変わり、生命力も違ってくるのだと思います。

90歳としても、私にもまだ40年もあります。 

まだ、勝負時はこれからですね。


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