2015年3月22日日曜日

コンプレックスをバネに

最近、ブログの出だしは同じ様になってしまっています。

がしかし、今週も本当に沢山の素晴らしい人、それもバラエティーに富む方々をと会いました。

という事で今週も色々あるのですが、その中でも、私自身が楽しみにしていたミライロの垣内さん について書きたいと思います。

垣内さんについて、ご存知ない方は、こちらhttp://www.mirairo.co.jp/company/profile をご覧ください。

私自身は、垣内さんについては、これまた今週にお立ち寄り頂きましたが大久保寛司さんや、同じく尊敬する高野登さんから、何度もその素晴らしさを聞いておりました。

その垣内さんと初めて会えたのは、昨年12月のリディラバのイベントで、ほんの10分程のプレゼンだったのですが、衝撃を受けました。

題名は忘れたのですが、106cmから見る世界、とか、そんな感じだったと思います。
垣内さんは、先天的でしかも代々からの遺伝で、骨形成不全症という難病で、車椅子の所謂、障害者(ミライロさんでは、この表記を使われます)です。

私は元々、差別や偏見というものに反発を持っている方なので、過度の接し方はせず、一般レベルよりは障害者に対しても、普通に接したりはするのですが、正直、”格好いい”とまで思ったのは初めてでした。

たかが10分程なのですが、その堂々たるプレゼンからは、色々な苦難と戦って、真剣に生きてきたからこその強さと、大きさを感じたのです。

その垣内さんから会いたいと言って頂いて調整したランチでしたので、ホントに楽しみで、じっくり話をしても、生き様のレベルが違うので、心が洗われる感じでした。

17歳の頃、寿命は45歳と宣告された垣内さんのスマホには、1日1日減っていく45歳までの日数が表示されています。

現在51歳の私は、もし同じ病気であれば、もうこの世にいません。

人生は長さなんでしょうか?

目の前の実年齢はまだ27歳かの青年の方が、どれだけ、沢山の経験をし、濃い人生を送っているかと思うと、人生とか、生きる、って何なんだろうと考えさせられます。

障害のある自分や環境を恨み、悲しんだと仰ってもいましたが当たり前の話です。
それをある時から、そのコンプレックスをバネに変え、可哀想だから守ってもらうというのではなく、障害者だからこそできる事、という発想に変えて起業して来られたのでした。

このランチは、垣内さんは面識がないとの事でしたので、これまた素晴らしい黒岩さんにお引き合わせする為に、ルクロにしたのですが、今やパリでも評価される有名フレンチを経営される黒岩さんも、その原動力はコンプレックスであり、唯一、褒められた家庭科での授業から、今の展開に至っているのです。

そう考えると、どんな人にもコンプレックスは有り、障害だとか、色々なハンディキャップの問題も、
何とか、前向きなコンプレックスに変える事ができると、周りの環境も変わっていくのではないかと思います。

逆に普段、身体的に健常と思っている我々の方が、コンプレックスもバネにする程強くもなく、単なる短所として捉えているのではないでしょうか?

私は、機械系、工作系全く駄目、ITリテラシーは低いし、家事も全くできず、生活していくには出来ない事だらけです。

お酒がアレルギー的に飲めないし、経営者は皆さん多趣味なのに対して全く無趣味で、幅が狭く面白くないというのが、実はコンプレックスです。

でも、それでは駄目だから趣味でも作ろうとトライしても、全然楽しめなく、それが駄目だなと、そこに又、コンプレックスを感じていました。

垣内さんと話をさせて頂いて心躍る自分を感じ、このコンプレックスをバネにして、刻まれていく自分の残り時間を、世の中の課題解決に向けて使い、生きていた証を刻んでいきたいと改めて感じました。

人生50年と言っていた時代で言えば、一人生終わってしまっています。

コンプレックスを克服するのではなく、そうだからこそできる事で、もう一人生を濃く生きたいと思います。

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