2013年1月13日日曜日

社員をサーフィンに行かせよう

これはパタゴニア創業者のイヴォン・シュナードさんの本ですが、パタゴニアさんでは、良い波が来れば、サーフィンに行く事が最優先事項だそうです。

というと、如何にも楽な会社、もしくは、甘っちょろい会社と思われるかもしれません。

しかし実際は逆で、ある意味厳しく、仕事への対し方についての本質ではないか?と思います。

サーフィンを最優先にして、業績が悪く、給料も出ないというのであれば、それは会社ではなく、サークルで行なうべきであり、そんな会社であれば、幾らサーフィンを最優先する人でも、文句を言うのではないでしょうか?

サーフィンを最優先にするという事は、良い波はいつ来るか分かないのですから、常に行ける体制で仕事をしておかなければならなず、やるべき事、自分の役割をしっかりと果たしていないと成り立たないのです。

実はこれ、私自身の仕事観とズバリの考え方であり、このベースからウエダ本社の理念や展開も出てきているのですが、あくまでどういう人生を目指すのか?どんなライフスタイルが理想か?の中で、それを骨格となる仕事を考え、対していくものだと思うのです。
だからこそ、日本で言われているワークライフバランスは違うと言うのであり、そんな発
想で制度ばかりを考えるから、どんどん、働くのか、家庭や趣味を生かすのか?どちらか的な話になってしまうのです。

仕事は言われてイヤイヤ行なう、食べる為に仕方なく我慢して行なうものでもなく、時間で計られるものではありません。
それぞれの立場、状況において、自分の責任において行なうものであり、そんな働き方、仕事観が生まれて来ないと、我々が目指す"イキイキと働く"という社会は実現しないのです。

ウエダ本社の理念はそんなところから、出てきているのであり、まだまだそれが社員の方でも理解されていないところが課題である為、年明け第一週目の面談では、この話に終始していました。

もう6、7年前になるでしょうか?うちの会社では、有給休暇を1時間単位で取れる様にし、子育て支援に理解があるとして評価も頂きましたが、実際に使われていたのは子育て支援よりも介護の方でしたし、実は、これの根幹は正に、"社員をサーフィンに行かせよう"の
通り、平日の昼間から堂々と自分の趣味に時間を使うライフスタイル、その中でしっかりと働く会社と、そんな会社がスタンダードを占める社会を創るという事でした。

今年は改めてそれを目指していきたいと思いますが、海の無い、しかも京都の会社ですから、"社員をお寺に行かせよう"とでも掲げていきますか?

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