2012年6月9日土曜日

課題をスタート地点に

昨日は今の時代を感じる事がありました。

京都経営品質協議会のオープンセミナーのゲストは、学校経営品質というものに取り組まれている三重県立北星高校の市川先生でした。

実は今までお目にかかった事はなく、先にフェイスブックでやり取りをさせて頂いておりました。

この日も私は、会場へ入れたのは、講演開始時間丁度だったので、挨拶はできず、席に着く際に会釈だけ交わし、そして、講演後に私が質問した際に初めて、言葉を交わしたのでした。

面白い時代ですよね。

そんな関係性でありながら、お互いのやっている事は何となく分かっていたり、どの様な事を大事にされているのかは、分かっているのですから。

昨日、野田総理が大飯原発の再稼動を表明しました。

この問題については、経済界と環境系の両方に繋がりを持っている私としては、いつも口をつぐんでしまいます。

それは、批判を怖がってという事ではなく、どちらに居ても、どちらの理論を聞いていても、それぞれが正論であるのですが、色々な問題が絡み合っている中、その直接の問題以外の問題や、それを包含した大きな枠組みの中、その関係性などをトータル的に考えないと、意味を成さないと思うので、モヤモヤとしてしまうのです。

そして、単純に二つのグループではないですが、少なくとも、再稼動すべきと原発ゼロを訴える人達が一緒に議論しないと、どちら側だけで言っていても何の意味も無いと思うのです。

解決していこうとすると、今までと違う形で関わっていかないと、前に進んでいかない気がします。

これは原発問題に限らず、近頃や今後も、複雑化されていく中では、少なくとも、0か1か、白か黒かではないと思います。

それを言っているのでは、逆に解決はしていけないと思います。

これだけツイッターやフェイスブックなどが利用され、コミュニケーションの取り方が違ってきて、全く違う価値観が動き始めている中、従来発想で、物事を考えていると、いくら正論を唱えていても、解決には向いていかないと思うのです。

最近、色々連携させてもらっている西村勇也君が、共著で出した”クリエイティブ・コミュニティ・デザインという本の中で、「多くの課題に正解を探すのではなく、課題をスタート地点に未来に向けた具体策を生み出す場が求められています」と書いていましたが、今の課題に対して、未来を良くするという意識が高いという共通項があって、立場の違う人達が、話合っていく事が重要というか、そこからしか始まらないと思います。

そんな事で、今年の京都流議定書は、素晴らしい想いの人、それに引き寄せられる人が集まって、ダイアログを体験してもらい、活躍するファシリテーターを輩出していく事で、未来に向けた新しい潮流を生み出していこうとしているのです。

そんな場を作っていこうとしているのですが、多分、そんなのがフューチャーセンターというものなのだと思います。

という事で、フューチャーセンターって何だ?と思われる方も、それで当たり前ですから、是非是非、お越し下さい!

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